■総評
軍属の(基本的に)民間人という立場を表現するクラス。そのおかげかあまり目立った強さは無いが、使いこなせば《※チープトリック》や《鼓舞》、《ブラックマーケット》などがいい働きをしてくれる。
逆に、これ以外の特技が傾向として「生活の知恵」っぽいのが難点と言えば難点だろう。
「エンドレスサマー」導入後でも、他の戦闘的なクラスが軒並み強化されているのに対し、あまり目立ったものが無く、さらに埋没化した印象がある。
《ジャンヌダルク》と、辛うじて《信じる瞳》は実用レベルだが、残りはクセがあり過ぎて使いづらい。
もう一般人や軍属というツィヴィールの特性はNPCに任せてしまい、PCは戦争に専念しろということなのだろうか。
なお、何故かナビゲーター特技が2つしか存在せず、全クラスで最少となっている。一般人がシュネルギアに乗ることをほとんど想定されていない世界観の暗示でもあるのだろう。
ただ、《◎アジリティブースト》と《◎応援》のどちらもが、ツィヴィールらしく良い感じの強化特技なのは嬉しい。……むしろナビゲーターで《復讐の引き金》になるのが美味しいクラスかも知れない。■相性
【聖霊】が比較的高く、ギアドライバーと組むと吉。彼らは基本的に民間人から徴用されるので、イメージ的にもぴったりである。【理知】も何気に高いので、サンプルキャラクターのようにウィザード、あるいはミーディアムと組ませて支援特化するのも良いだろう。
ツィヴィールを完全にサポート役のクラスと割り切れば、どのクラスとも相性は悪くないが、致命的に【階級】が低いため、オフィーツィアとだけはあまり相性が良くない。やはり軍属民間人の指揮官、というのは困難なのだろう。 ■オーギュメント
《ケセド》は悪く無いオーギュメントである。実質的に対《†神罰》用だが、それゆえ使いどころを迷うこともあまり無い。だが、《マルクト》に対する《不死身の異名》に該当する特技が存在しないため、どうしても一枚落ちるようになってしまったのが痛い。
《ゼブルン》も、《テアテラ》の下位互換であることを差し引いて考えてもかなり微妙。 《ペルガモ》はパーティの編制次第ではなかなかの威力を発揮するが、やはりクセがあるので使いづらい。
総じてツィヴィールは、あまりオーギュメントに頼れない。味方の戦力が少ない場合は、選ばないのも一つの選択肢だろう。やはり特別な力を持たない一般人が深く関われるほど、天使大戦は甘くないのだろうか。 |