エンゼルギア研究所
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Last Update/2012.02.05


◇ 第1話『力の、在り処』◇

「ギアドライバーの保護が最優先! どんな犠牲を払っても構わん!」
――ヴィヴリオ大佐

 

今回予告/ハンドアウト/自己紹介/シーン1///
Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending


今回予告
 遠い街に3発のミサイルが落ちて、僕の国では戦争が始まった――。

 時に1999年7月。13年にわたる鎖国結界を破られた極東の島国、ヤシマ。襲い来る合衆国軍天使兵に、通常兵器は一切通用しない。天使に対抗する唯一の武器は、対天使・人型決戦兵器、シュネルギア……そしてそれを操りうる、うら若い少年少女――。

 敵を倒す力であるはずのシュネルギアは、しかし同時に辛い重荷でもある。天使化――人が人でなくなること。怪物を倒す為に怪物になる恐怖。
 そして強すぎる力は不安を呼び、戦士は味方の中で孤立する。

 それでも戦わねばならない。
 明日という日を迎える為に――どこかの誰かを守る為に。

 エンゼルギア 天使大戦TRPG 第1話
 『力の、在処』

 君は今、戦場にいる――。


シナリオハンドアウト
▼PC1 京崎 高雄  ギアドライバー/スナイパー
 ナビゲーター:セラピア・パルマコン
 ダーザイン:【自己からの不安】
 眼前に現れた黒服の男たちにより、君は戦争の真っ只中に放り込まれる事になった。君の胸を、恐怖が締め付ける。

▼PC2 橘 響  ギアドライバー/フェンサー
 ナビゲーター:草薙伊音
 ダーザイン:【遠山桂からの好意】
 遠山桂は、君の先輩に当たる優秀なギアドライバーだ。しかしその性格は戦場にあるにはあまりにも優しすぎる。その優しさは、いつか仇となって彼女自身を滅ぼすのでは……。

▼PC3 銅 月神  管制官
 ダーザイン:【遠山桂からの遺志】
 「私がいなくなったら、後は宜しく頼みます」彼女はそう言った。体内エーテル濃度が高い――天使化の危険性が高いと止めた時の事だ。結局君は、彼女を制止出来なかった。


自己紹介
高雄:では、僕から行くねー
高雄:京崎重工の社長の長男として生まれて、天使としての力か、小学生の頃から人並みはずれた知識をもっていた子供です
高雄:それであまりにもできが良くて周りから期待されて育ったため自分が出来ることはなんでもやろうとし、それがかえって他人からありがた迷惑、お節介焼きと写っていましたが本人は全く気づいている様子が無いという、あるところで子供っぽい所を持っている少年です
高雄:ターザインは【セラピアからの興味 2LV】【家族からの期待 2LV】
高雄:シナリオで【自己からの不安 2LV】
高雄:PC間が【銅月神からのまごころ 2LV】ですね
高雄:以上です

響:「オレは橘響。ヒビキでいいぜ」
響:シュネルギア部隊創立期から、ヤシマの試作シュネルギア「マサムネ」を駆って戦ってきた少年。
響:稀少な黒い天使核のほかにもうひとつ、荒削りだが天才的な剣の才能を持っており、それを幼い頃から徹底的に鍛えられてきた。
響:子供への労わりを全く欠いた実戦的な訓練にもかかわらず、響は生来の陽気さを失うことは無かったが、どこか年齢不相応な陰を持ち合わせた性格になっている。
響:剣術の全国大会の決勝で草薙伊音と戦ったことが、彼をシュネルギア「マサムネ」のパイロットとなる運命に導くこととなった。
響:……まるで最初から全てが仕組まれていたかのように。
響:「ちなみに、相棒は草薙家の伊音ちゃんな」【草薙伊音からの友情/2】
響:「これでもまぁ、シュネルギア隊では気がつけば古株になってる」【自己からの執着/2】
響:あと、シナリオダーザインが【遠山桂からの好意/2】と。
響:高雄っちからのダーザインは【京崎高雄からの憧れ/2】。
響:以上〜。


つぐみ:「では、私ですね」
つぐみ:「銅 月神(あかがね つぐみ)です」
つぐみ:「おばあちゃんの耳が尖ってたから、私にもエルフェンの血が流れているようです」
つぐみ:「やっぱりエルフェンだからかな? 軍所属の管制官として、訓練をしていました」
つぐみ:「結構、軍の人って監視とかしてるんですね、私、耳尖ってないのに、初めから分かってるように迎えにきました」
つぐみ:ターザインは、【小隊からの信頼/2】【友人からの友情/2】
つぐみ:シナリオが、【遠山桂からの遺志/2】
つぐみ:PC間は、【橘響からの親近感/2】
つぐみ:以上です。

■オープニングフェイズ/シーン1 「さよなら、日常」
 シーンPC:高雄。

GM:君は放課後の教室にいる。
GM:他の生徒は、誰もいない。
GM:窓から射す西日で教室はオレンジ色に照らされている。
GM:初夏の匂いを含んだ風が、カーテンを揺らし。
GM:風に乗って、校庭で練習に励む生徒たちの声が届く。――どこか、遠く。

GM/担任:『おい、ぼんやりしてないで早く帰りなさい」
GM/担任:『戦争も始まった事だ、気をつけて帰宅するように。まあ、帝都ならともかくこんなところにまで敵は来ないだろうが」
高雄:「あ、すいません友人に用事頼まれて・・・・・」
高雄:「もうすぐ終わるのでちょっと待って貰えませんか?」
GM/担任:『ダメだダメだ、早く帰れ。じゃ、また明日」
高雄:「はい、わかりました」
高雄:「(何だよ少しぐらい大目に見てよ)」と心の中でぼやきます
GM:下駄箱で靴を履き替えて、外に出る。水を打ったグラウンドから立ち上る水蒸気が、肌にまとわりつく感触。
GM:門の外には、黒塗りのセダンと黒服の男たち。
高雄:「ん? 何だあれ?」
高雄:「どうされました」と黒服の方々に
GM/黒服:「京崎高雄君だね。探したよ」
高雄:「あ、はい京崎は自分ですが、あなた方は?」
GM/黒服:「君は先日の健康診断で、新兵器のギアドライバーとしての適性を認められた。既に学校と家族には連絡してある。申し訳ないが、すぐに君の任地……瑞穂基地に向かってもらう」
高雄:「え?ちょっと待ってください一日だけ猶予貰えませんか?」
GM/黒服:「時間が無いんだ……乗ってくれ」
高雄:「じゃ5分だけでも良いですから」
高雄:「友人に連絡取りたいので」
GM:黒服は懐手を抜こうとする所作を見せる。
GM/黒服:「……すまんが猶予はもう無いんだ。失敬」
高雄:「あ−−−中沢君に頼まれていた宿題が渡せない!!」
GM:ばちん! 何かが上腕部で弾けた感触を最後に、君の身体は自由を失った。
GM:――黒服達に乗せられた車の中から、君は学校を見ていた。
高雄:いったい何なんだよ・・・・・・・
GM:君の生活、君の友人達……君の、過去。それらは――ひどく、遠く見えた。
GM:シーンエンド。


■オープニングフェイズ/シーン2 「天使、襲来」
 マスターシーン。

GM:眼下には白い雲の海。
GM:高度4000m、敵の反応は無い。真っ青な空に目をやれば、今が戦争中だということも忘れられそうな――
GM:無機質に、管制官からの連絡が入った。
GM/管制官:「こちらミズホベース。第7飛行隊リーダー、応答せよ」
GM/リーダー:『あいよ、こちら第7飛行隊リーダー、レイ。何か?」
GM/管制官:「何か問題はあるか?」
GM/リーダー:『なーんにもなし。呑気な空の旅さ」
GM/管制官:「了解、そろそろ時間だ、帰投してくれ」
GM/リーダー:『はいよー、了解。通信終了するぜー」
GM/管制官:「……待て、レーダーに反応……まずいッ! 直下に天使反応(エンジェルハイロウ)!!」
GM:雲の中から浮上するように、不気味なシルエットが出現する。能天使級天使兵、ホイシュレッケだ!
GM:僚機と共に戦闘態勢に入りながら、第7飛行隊リーダーは絶望的な気分を噛み締めた……
GM:シーンエンド。


■オープニングフェイズ/シーン3 「スクランブル」
 シーンPC:月神。

GM:瑞穂基地司令室。突然隣の席のプシナプシナが顔を上げた。
つぐみ:「どうしたの? プシナちゃん?」
GM/プシナプシナ:「基地南東に天使反応です! 距離5万!」
GM:統合司令室に緊迫した空気が流れる。
GM/プシナプシナ:「偵察中の第7飛行小隊がエンゲージ! 応戦しています!」
つぐみ:「司令官、戦闘配置の命令を!」
GM/プシナプシナ:「駄目ぇ! リーダー機を残して、第7飛行小隊、全滅です!!」
GM/ヴィヴリオ:「総員、第一種戦闘配置! 迎撃準備だ!」
つぐみ:「各員、第一種戦闘配置です!」
つぐみ:「各パイロットは、担当シュネルギアへの搭乗をっ!」
GM:月神もコンソールに向かい、情報を解析する――予想外の地域に人がいる。京崎高雄を乗せた、情報部の車だ。
GM/ヴィヴリオ:「どうした? 月神」
つぐみ:「情報部の車です、司令!」
GM/ヴィヴリオ:「なんだと!」拳を机に叩きつける。
つぐみ:「どうします!?」
GM/ヴィヴリオ:「奴ら……ギアドライバーに目をつけたかっ。シュネルギア、緊急発進!」
つぐみ:「シュネルギア、発進してくださいっ!」
GM/ヴィヴリオ:「ギアドライバーの保護が最優先! どんな犠牲を払っても構わん!」
つぐみ:「死んじゃダメだからね、皆!」
GM/ヴィヴリオ:「……今、彼を失う訳にはいかんのだ……」ぼそり、と呟くように漏らす司令。
GM:臨戦体制の司令室の中、君も自らの仕事を果たす為に指を走らせた。
GM:シーンエンド。


■オープニングフェイズ/シーン4 「別れの言葉」
 シーンPC:響。

GM:シュネルギアのコクピット。背後ではナビゲーターの伊音が、機械のような素早さでセットアップを進めている。
響:「よーし、今度も頼むぜ伊音」(最終チェック中)
GM:僚機のドライバー、桂から通信が入る。
響:「ん? ……どうしたんです、桂先輩?」
GM/桂:『ね、響クン。昨日さ、一般クラスの子からラブレター貰っちゃった』
響:「はぁ?」(一瞬、あっけに取られる)
響:「ラブレターって……。ま、そりゃ、そういうコトはあるかもですけどねぇ……」
GM/桂:『なんだか可愛い子だったよ。緊張しちゃって、「かわい〜」って感じ』
響:「……」(苦笑)<可愛い〜
GM/桂:『どうしよっかなー。ねぇ、響クンはどう思う?』
響:「お、オレっすか?」(ちょっと戸惑う)
響:「……桂先輩が誰かと付き合うってのは、そりゃ、いいことなんでしょうけどね」
GM:背後の伊音が口を開く。
GM/伊音:「機動完了、S.Q.U.I.Dリング接合(エクセス)、ケルン展開(エフネン)」
響:「ちょっと、寂しいかな……って、な、何言わすんすか、先輩ッ?!」
GM/伊音:「状態、問題なし(グリューン)。……響、聞いているか?」
響:「……ん? あ、ああ、もちろん」(聞いてない(笑))
GM/桂:『あはは、ごめんね伊音ちゃん。じゃ、先行するね』
響:「と、ともかくですよ! とっとと片付けて……それから、ゆっくり考えればいい」
響:「オレたちには、まだ時間だけはたっぷりあるんだ。……そうだろ、桂先輩?」
GM:出撃直後、囁く様に桂の声。
GM/桂:『ねぇ……響クンは、生き残ってね』
響:「! 先輩、それどういう意味……ッ」
GM:その意味を問いただす前に、桂のシュネルギアは飛び立った。
響:「……ちッ。行くぜ、伊音!」
響:「シュネルギア3番機“マサムネ” 出ます!」
GM:シーンエンド。


Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending

エンゼルギア研究所/管理人:相馬斉遠