エンゼルギア研究所
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Last Update/2012.02.05


◇ 第3話『夏の夜、キミの声』◇

「あははっ、わたし、何言ってるんだろね。……悪いッ、忘れていいよ?」 ――遠山桂
 

今回予告/ハンドアウト/自己紹介/シーン1///
Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending


今回予告
 迫り来る天使兵の脅威に立ち向かう最後の砦、瑞穂基地。
 そこに現れた、新たなギアドライバー、香夜。
 つかの間の平穏の刻、夜の風と祭囃子の中、次第に心を通わせていく香夜。だが、彼女には秘密があった……。

 時を同じくしてシュネルギアを襲う、謎の人型兵器“フーファイター”。夜に溶け、月を背負うそれは、シュネルギアとうり2つのシルエットを持っていた。
 謎を追い、フーファイターを追い詰める瑞穂基地の面々。
 しかし、双子の如きシルエットが相対したとき、瑞穂基地を“あの”天使兵が襲う――。

 エンゼルギア 天使大戦TRPG 第3話
 『夏の夜、キミの声』

「わたしと、勝負して下さい」
「わたしの気持ち……。受け取って、欲しいんです」


シナリオハンドアウト
▼PC1 矢神 翔一  ギアドライバー/スナイパー
 ナビゲーター:セラピア・パルマコン
 ダーザイン:【香夜からのまごころ】
 香夜・H・ガイスト――自分と同じ、新人のギアドライバー。
 その少女は、月光のように、淡く澄んだ声をしていた。――なぜ、彼女の微笑はどこか寂しげなのだろう。なぜ、彼女には、夏の陽射しと入道雲ではなく、夜の風と月の光が似合うのだろう……と。

▼PC2 時祭 沙羅  ギアドライバー/シューター
 ナビゲーター:八坂凍
 ダーザイン:【フーファイターからの敵意】
 瑞穂基地に、突如現れた謎の人型兵器、“フーファイター”。
 シュネルギアとうり2つのその影は、明らかに“敵”だった――。
 しかし、いかに敵が強力であろうと、君は負けるわけにはいかない。シュネルギアこそは君の武器。国を、皆を、そして君の誇りを守るための武器なのだから。

▼PC3 瀬名 まどか  管制官
 ダーザイン:【アクシアからの連帯感】
 瑞穂基地に赴任した、新たなギアドライバーたち。そして謎のコンテナ。
 その秘密を追ううちに、君は世界的な財団。ヴリル・ソサエティの謎に行き当たる。
 時を同じくして、同じ疑問に突き当たっていた人物が居た。アクシア・リヒトヴィッツG3大尉。いたずらっぽい目で、彼女は君に協力を申し出る――。

▼PC4 レイモンド・サダルメリク  機械化兵
 ダーザイン:【ヴィヴリオからの信頼】
 瑞穂基地のシュネルギアを、“フーファイター”と呼ばれる謎の人型兵器が襲う。ギアドライバーが手玉に取られ、基地に焦燥感が漂い始めた。
 だが、そんな折にヴィヴリオが君に命じたのは、謎の兵器の追跡ではなく、味方であるはずのギアドライバーたちの監視であった――。


自己紹介
翔一:「矢神翔一。矢神でも、翔一でもいい。よろしく」
翔一:「親父とお袋が目の前で死んだ時に。皆が天使の光の中に消えたあの日から」
翔一:「俺は多分、諦めてる。真剣に生きられなくなってる」
翔一:「死はひどく理不尽で唐突で。人生はひどく脆いと、気付いたからかな」
翔一:「でも、こいつ(弓)だけは捨てられない。競う相手も、もう居ないのに」
翔一:「だからな。頼む、セラピア。練習の時だけは、邪魔するな!(頭抱えて)」
翔一:クラスはギアドライバー/スナイパー。瑞穂中学三年、弓道部に所属。
翔一:クールで落ち着いた少年。人生を諦観している様子だが……?。
翔一:所持ダーザインは【セラピアからの興味/2】【自己からの侮蔑/2】
翔一:及び【香夜からのまごころ/2】【レイモンドからの有為/2】。
翔一:以上(オーバー)!
翔一:ということで、よしなに。

沙羅:「時祭沙羅です。……よろしくおねがいします」
沙羅:「一度、天使を相手にしました。運がよかったんでしょうね。まだ生きていますから」
沙羅:「……白い炎って、普通より熱いんですよ」
沙羅:クラスはギアドライバー/シューター。瑞穂中学三年。
沙羅:所持ダーザインは【凍からの信頼/2】【中島茜からの友情/2】
沙羅:【フーファイターからの敵意/2】【翔一からの仲間意識/2】。
沙羅:以上(オーバー)!

まどか:「あたしは瀬名まどかG3准尉。シュネルギア部隊の管制官よ」
まどか:「あ、准尉っていってもこれでも古株なんだからね。そこんとこよろしく」
まどか:「何か困った事があったらおねーさんに相談してみなさいな。力になったげるわよ」
まどか:「相談料はアクシア隊長の生写真って事で……って、嘘よ嘘。逃げないでー!」
まどか:ツインテールがトレードマークの管制官。
まどか:#ダーザインは【小隊からの信頼/2】、【アクシアからの慈愛 /2】、【アクシアからの連帯感 /2】、【沙羅からの仲間意識/2】。
まどか:以上(オーバー)!

レイモンド:「第七飛行小隊長、レイモンド=サダルメリクだ(敬礼)」
レイモンド:「出撃しちゃあ俺以外の部下が全滅するんで、死神呼ばわりされるところもあるがね……」
レイモンド:「ま、宜しく頼まぁ」
レイモンド:#ダーザインは【上司からの信頼/2】【借金取りからの執着/2】【愛するものからの純愛/2】に、アクト分【ヴィヴリオからの信頼】とPC分【まどかからの信頼】。
レイモンド:以上(オーバー)!


■オープニングフェイズ/シーン1 「真夏のゆめ」
 シーンPC:翔一。

GM:不安。
GM:恐怖、絶望。
GM:痛み、焦り、混乱。
GM:そして、涙――――――。
GM:これは夢だ。
GM:真夏のゆめ。
GM:だって、でなければ、もう目の前を通り過ぎたはずの光景が、目の前で繰り返されるわけがない――――――。

GM:視界を覆うように降り立った、全高15mの巨大な人型決戦兵器、シュネルギア。
GM:何度も何度も天使の攻撃に晒されながら、その白い勇姿は決して膝を折ることなく。
GM:巨大な砲を天使に向け、叛逆の一矢を撃ち放つ。
翔一:「(やめろ。やめてくれ――。頼む、思い出させないでくれ)」
GM:そして、シュネルギアの背中、コクピットから出てくる、金髪のツインテール。
GM:彼女――セラピア・パルマコンが自分を見る。
GM:泣いていた。
GM:ぼろぼろに、泣いていた。
翔一:「……え?」
GM:彼女の笑顔を最後に見たのは、何時だっただろうか。
翔一:「……セラピア」
GM:確か、暑い放課後の弓道場、だったのか。
GM/??:「そうそう、その調子! やっぱり矢神、才能あるよね」
GM:今はもう居ない、別の女生徒の声。
GM:彼女は、セラピアと同じ特別クラスの3年生で、弓道部の副部長で。
GM:ある日を境に、学校から居なくなった。
翔一:「そうかな。惰性なんだよ、きっと……遠山」
GM/桂:「惰性ねえ……」
GM:遠山桂――今はもう居ない、特務クラスの同級生。
翔一:「だって俺には、多分これしか残っていなくて」
翔一:「……と。何話してるんだろうな。俺は。すまない」俯いて
GM/桂:「でも、それでこれだけできるってのは、やっぱり、才能あるんだよ」
GM/桂:「うん、矢神はもっと、自信を持つべきだと思うな」(くすくす)
翔一:「素直に嬉しいって思っていいのかな?」
GM/桂:「ま、一言アドバイスいたしますと。弓って、狙って撃つんじゃないのよ。ん〜、何て言うのかな」
GM/桂:「正しい姿勢で、正しく的を読み取れれば、“当たる”って感じ?」
GM/桂:「あははっ、わたし、何言ってるんだろね。……悪いッ、忘れていいよ?」
翔一:「(そうだ。あいつは俺を認めてくれて。俺を見てくれていた)」
翔一:「破邪顕正。己を正しく至誠を持って望み、矢を発すれば。自ずから的へと飛び込む。だったな」
翔一:「……正しい自分か。お互い。見つけられるといいな」>遠山
GM/セラピア:「桂ちゃ〜ん。そろそろ行かないと、訓練に間に合わないんだよ〜」
GM:今はもう居ない弓道部の副部長を、彼女は呼んでいた気がする。
翔一:「……げ」<セラピア
GM/桂:「そういうこと。よく出来ました。……っと、ごめん、セラピア」(いそいそっ、と)
GM/セラピア:「……(じー)」>矢神
翔一:「……なんだよ」>セラピア
翔一:微妙に気おされつつ(笑)
GM/セラピア:「んん〜、残念だったねえ翔一ちゃん。桂ちゃんはボクのなんだよ〜(笑)」<ひょい、と桂の腕を取って
GM/桂:「こ、こらセラピアっ! ヘンな誤解されるよーな言い方しないでよ?!」
GM:きゃっきゃと笑いあう、少女2人。
翔一:「はいはい。そーでございましたね」呆れたように笑って。
GM/桂:「コホン。……じゃ、また明日ね、矢神」
GM/セラピア:「翔一ちゃん、ばいばいなんだよ〜」(ぞんざいな作画で、手のついでにツインテールもぴこぴこ振る)
翔一:「あ……遠山」
GM/桂:「何?」
翔一:「何て言ったらいいのか、分からないけど。――その」
翔一:「また明日。ここでな」
GM/桂:「うん。また明日」(にこり)
翔一:だから、死ぬなよ。その一言が言えないで。
翔一:「セラピアも、遠山の邪魔はするなよ」
GM/セラピア:「ぶー。桂ちゃん、武道家にいつも甘々なんだよ〜」(遠ざかっていく声)
GM:それが、彼女の笑顔を見た、最後。

GM/羽村:「よ、やっとお目覚めだねえ、少年」
GM:見知らぬ病院の、天井。
GM:見知らぬ医師の声。ニヤついた表情が、どことなく気に食わない。
GM:その病室は、やけに静かだった。
GM:羽村と名乗った医師以外の存在は無く、夜の窓から聞こえてくるのは、夏の夜のカエルや虫たちの声だけ。
翔一:「―――」ぼーっとした視線で周囲を見回す。
GM/羽村:「いやいや、キミはラッキーボーイだなぁ。瑞穂中学校3年2組、矢神翔一クン?」
翔一:「――!!」がばっ。
GM/羽村:「おっと、今は「A」組になるんだっけか。失敬失敬」
GM:軽薄な笑いと共に、羽村医師が示したのはダークグレーの制服だった。
GM:彼女――セラピア・パルマコンらの所属する特務クラス、「A」組の生徒たちが着ている、G3実験部隊の、軍服。
翔一:「遠山は? セラピアの奴は!? ――くっ」頭痛を感じて、頭を抑える。
GM/羽村:「あー、そっか。知り合いだったねえ」
GM/羽村:「遠山桂は、1週間ちょい前だったかな、名誉の戦死」
翔一:「――――。分かっているさ。遠山が、約束を破る訳ないからな」<戦死
GM/羽村:「セラピア・パルマコンは、その次の戦闘で、ギアドライバーが立て続けに死んじゃったものだから、ちょっと今、療養中」
GM/羽村:「ところで、それ、着てみるかい? サイズはニナくんに測らせたから、合ってると思うよ」(ニヤニヤ)<軍服>矢神
翔一:「……。で、こんな所に寝かされている俺は?」
GM/羽村:「おっと、冗談だよ。てゆうか、ヤロウ君の着替えなんか頼まれたって見たくないねえ」(笑)
翔一:「医者ってのは、患者の質問にも答えるのが仕事じゃないのか?」憮然として。
GM/羽村:「おっと、そうでしたそうでした」<患者の質問
GM/羽村:「ま、ともかくおめでとう、矢神翔一クン。キミは本日付けでG3の少尉殿に任官だ」
翔一:「どういうことだ。それも含めて、教えてくれ」<任官
GM/羽村:「まさに奇跡ってヤツだねえ。ホイシュレッケとシュネルギアの戦闘に巻き込まれて、キミ、死ぬところだったんだよ」
GM/羽村:「ところがどっこい、瀕死の淵から奇跡の生還。こりゃ怪しいと検査してみれば、ビンゴ!」
GM/羽村:「ヘルプストハイム・チェックは陽性。それもごっつい“黒”だった、ってわけ」
GM/羽村:「……とまぁ、こんなところかな?」(ひらひら、と手を)
翔一:「……」言われている事の半分も理解できずに、視線を自分の手に落としている。
GM/羽村:「んん? ちょっとまだ混乱してるね。……だったら、散歩なんかどうだい?」(窓の外を親指で示す)
GM/羽村:「ちょうど、お仲間も来てるみたいだしね。ごゆっくりどうぞ」
翔一:「(そうだ。あの時。天使が来て。戦いがあって。目の前に下りて来たロボットから、セラピアが降りてきて。それで、あいつは泣いていて、俺は、何もできなくて――)」
翔一:しばらく、むせび泣いている。
GM:シーンエンド。


■オープニングフェイズ/シーン2 「夜きたる」
 シーンPC:沙羅。

GM:宵の初め、瑞穂基地近郊の山中。
GM:うっそうと茂る木々に、沙羅はシュネルギア2番機に搭乗して身を潜めている。
GM:夜間行動の訓練。山中に仕掛けられたデコイを発見し、射撃する――。
GM:
GM:これまでの撃破率は、100パーセント。
GM:背後のナビゲーター席で、相棒の凍が冷静に状況を報告する。
GM/凍:「……7時方向に反応」
GM/凍:「……デコイ確認。ロックオン」
沙羅:「発射」
GM/凍:「……命中」
GM/凍:「……12時方向に反応」
沙羅:「発射、後何個?」
GM:20mmアサルトライフルが、続けざまに目標を破壊していく。
GM/凍:「……予定のプログラムでは、あと12個」
GM/凍:「……? ……消えた」
GM:この訓練には、もう1機、橘響と草薙伊音の駆るシュネルギア3番機が参加している。
GM:向こうは、山中における潜伏と奇襲の訓練……つまりは、こちらを狙ってくるわけだが。
沙羅:「索敵強化!、IR作動開始!」
GM/凍:「……違う。3番機じゃ、ない」
GM:そして、入ってくる通信。
GM/伊音:「こちら3番機、草薙だ。時祭、八坂、聞こえるか?」
沙羅:「こちら時祭、どうしました」
GM/凍:「…………」(黙って頷く)
GM/伊音:「残りのデコイの反応が消えた。……私たち以外の“何か”が居るぞ。気をつけろ!」
沙羅:「了解。凍」
GM/凍:「了解。……! 再反応。位置は……」
GM:凍(見上げて)「……直上ッ!」
沙羅:「緊急回避!」
GM:沙羅とシュネルギア2番機が、同時に顔を跳ね上げる。
GM:月を背景に浮かび立つ、黒い、黒い――人型の、機械。そう、まるで。
GM:――シュネルギア。
GM:では、その黒い機体が砲撃を加えてくるので、回避してみてください(笑)>沙羅
沙羅:「凍、IFF確認、リロード、キャプティブからAP」
沙羅:#10c4
●ダイス:sara_TL:10c4=7(1,3,3,5,5,1,6,2,3,2)= 7
GM/凍:「IFF該当なし。弾丸をAP弾にリセット。……来る!」
GM:#13c4
●ダイス:SOUMA_GM:13c4=8(2,3,1,3,6,6,6,2,1,5,6,2,2)= 8
GM:8成功、命中〜(笑)。
GM/凍:「……ダメ、直撃するッ!!」
沙羅:「対ショック!」
GM:ダメージは、+19して20の(重)です。
GM:重傷ゲージを優先して埋めてください。
沙羅:重症4つ埋め、軽症6つ埋め、装甲10点マイナス
沙羅:「凍、ダメージリポート」
GM/凍:「……ケルン歪曲! 機体中枢に深刻な損傷」
GM/凍:「……これは、対天使兵器?」
GM/凍:「……エーテル濃度確認。……4000?」
GM/凍:「……シュネルギアじゃ、ない」
GM/凍:「……それなら、天使化してる、はず」
GM:#18c3 ちょっと3番機の回避判定(笑)
●ダイス:SOUMA_GM:18c3=11(2,2,1,5,3,2,5,4,3,5,5,2,5,3,4,1,3,1)= 11
GM:では、土煙が立ち込める中、上空の黒い機体に斬りかかって行く機影が見える>沙羅
GM/響:「……ッ、やってくれるじゃねえの!」
GM/響:「2番機、生きてるなッ? オレが斬り込むから、回り込んでヤツをぶちのめせ!」
GM:しかし、所詮NPCなので、響の攻撃はスカる(笑)。
GM/凍:「……敵の態勢が崩れた。……今!」
GM/凍:「……照準コントロール、機体制御システム回復。……いつでも、行ける!」
沙羅:「2番機、了解。Fire!」
GM:再び銃火を放つ、シュネルギア2番機。
GM:(あ、1回射撃判定しちゃってください>沙羅)
沙羅:#16c4
●ダイス:sara_TL:16c4=9(3,5,5,2,1,1,2,6,3,3,5,5,1,6,5,3)= 9
GM:#14c4 回避
●ダイス:SOUMA_GM:14c4=9(1,4,2,5,1,4,2,2,6,5,6,3,4,6)= 9
GM:む、同値なのでギリギリで回避ですな(笑)。
GM:翼を掠めるように、月夜を斬り裂くAP弾! だが、敵のケルンに逸らされて命中しない!
GM/凍:「……回避、された」
GM/響:「おいおい! 頼むから何とかしてくれーーッ!!」(喚いている(笑))
沙羅:「避けられましたね。凍、相手の類似データはありますか?」
GM/凍:「……類似データ無し。あえて言えば、1番機に近い、かも?」
GM/凍:「……敵の主兵装は、120mmキャノンで、合ってる、と、思う」
GM/響:「ちッ、もう一度だ。沙羅っち、掩護頼むぜ!」
沙羅:「…わかりました。距離を詰めます。3番機、もう少しだけ粘ってくれますか。ミドルまで距離を詰めます」
GM:と、その時。
GM:2番機と3番機が連携し始めた直後、黒いシュネルギアは突然、動作を乱して背後に跳躍。
GM:その恐るべき機動性のまま、闇に溶けるかのように姿を消した――。
GM/凍:「……逃げ、た?」
沙羅:「……ロスト、しましたね」
沙羅:「3番機、生きてます?」
GM/伊音:「大丈夫だ。……基地に戻ろう」
GM/響:「何なんだ、アレ。……気にいらねえ」
沙羅:「了解。凍、基地に戻ります」
GM/凍:「…………」(頷く)
GM:シーンエンド。


■オープニングフェイズ/シーン3 「月の箱」
 シーンPC:まどか。

GM:瑞穂基地、統合司令室。
GM:シュネルギアを運用している以上、この基地にはやたらと物資の搬入が多い。平時のまどかたちオペレーターは、こういったものの受付や管理を仕事とする場合も、また多い。
GM:そんな折、隣の席で戸惑った声をあげたのは、同僚の銅月神だった。
GM/月神:「あれ? 何だろ、このコンテナ? 門徒、主水……?」
まどか:「どうしたの?」覗き込みにいこうか
GM/月神:「うん。何だか妙なコンテナが……」
GM:カッ、と杖の音。
まどか:「妙なコンテナぁ? 一体何の……」と乗り出そうとして、杖の音にびくっ!(笑)
GM:いつの間にか、背後にヴィヴリオ大佐が立っている。
GM:会話を断ち切るように、まどかの手元に書類を放り寄越すヴィヴリオ。
GM/ヴィヴリオ:「時祭少尉からの、夜間山岳訓練の報告書だ。黒い正体不明機(アンノウン)が戦闘を仕掛けて来たようだな」
まどか:「正体不明機? 新型戦闘機か何かですか?」>ヴィヴリオ
GM/ヴィヴリオ:「彼女の話では、シュネルギアに酷似していたそうだ。だが幽霊のように消えた……。“フーファイター”とでも呼ぼうか」
まどか:「しゅ、シュネルギアそっくりの機体……?」
GM/ヴィヴリオ:「そうそう、言い忘れていたが。本日付けでセラピアが診療所から戻って来る」
GM/ヴィヴリオ:「これに合わせて、新任のギアドライバーも用意した。明日付けで着任の予定だ」
まどか:「そりゃまた随分急な話ですねえ」
GM/ヴィヴリオ:「沙羅と響を呼んでおけ。明日10:00、顔合わせをする」
GM/ヴィヴリオ:「仕事はいくらでもあるだろう。休息を取るのは構わないが、任務中に無駄話をしていいというものではない」
GM/月神:「あ、はい。すみません大佐……」
まどか:「は、はいっ!!」
GM:くるり、と踵を返して去っていくヴィヴリオ。
GM:ただ、ヴィヴリオ大佐の態度は、どこか不自然に思える。
GM/月神:「うー。怒られちゃったねえ……仕方ないか」
まどか:「怖かったぁ〜。……でもつぐみん、なんか今日の大佐の様子っておかしくない?」
GM/月神:「んん。きっとアレは何か隠し……」(カチッ、と固まる)
まどか:「そう、きっとアレは何か隠して……どったの?」
GM/月神:「……」(無言で、モニターの黒い部分を指差す)
GM:(きらーん、と入り口で、眼鏡を光らせて立っている大佐のSD姿が(笑))>まどか
まどか:「……し、仕事しよーっと♪」汗だらだら、顔タテ線で仕事に戻る(笑)
GM:で、たまたま月神の手元を見る形になる、まどか。
GM:これは何かの皮肉なのか。
GM:“Mond”……モーンテ。“月”という登録名のコンテナは、まどかの超絶的な記憶力を以ってしても“存在しない”はずのものだった。
まどか:(何よ、このコンテナ……。めっちゃくちゃ怪しいじゃない)
GM:シーンエンド。


■オープニングフェイズ/シーン4 「帰還」
 シーンPC:レイモンド。

GM:深夜、瑞穂基地をのったりと走る1台のジープ。
GM:運転席に座っているのは、シュネルギア隊のナビゲーター、“委員長”ことトゥアレタ・クレーリオンである。
GM:ちなみに、レイモンドは助手席(笑)。
レイモンド:ダッシュボードに足を投げ出して、と。
GM/トゥアレタ:「まったくもう。何でこんな深夜になってから、戻るって言い出すのよあの子は!」
GM:この場合の“あの子”とは、療養中のセラピア・パルマコン少尉である。
GM/トゥアレタ:「サダルメリク少尉も、少尉です。基地内なのに、何でわざわざ護衛なんか……」(ぶつぶつ)
レイモンド:「あー、楽だねぇ(のんべんだらり) ま、仕方ないだろ。ドライバー達の安全管理は第一だからな」
GM/トゥアレタ:「だったら、何で少尉お一人なんですか?」(じー、と疑いの目)>レイモンド
レイモンド:「俺が千人力だからだろ?」まじまじ。>トゥアレタ
GM/トゥアレタ:「……では、そう理解させて頂きます」(き、と前を見て運転に集中)
GM:そんなこんな言っているうちに、診療所の門前に停まるジープ。
GM:優美に長い足を滑らせながら、運転席を降りるトゥアレタ。
GM/トゥアレタ:「では、私はセラピアさんを迎えに行ってきます。少尉はここでお待ちください」(ぴ、と敬礼)
レイモンド:「了解した。よろしく頼む」真面目に敬礼返し。
GM:ややあって。
GM:病院中を文字通り揺るがすような声が轟く。
GM/トゥアレタ:「何ですって?! 居ないってどういうことなんですかッ!!」
GM/トゥアレタ:「まったくもう! あの子ったらいつもいつもいつもいつもいつもーーーーッ!!」
レイモンド:「……やれやれ、またか」シュボッ (´ー`)y-~~
GM:どうやら、例によってトゥアレタはセラピアに遊ばれているらしい。
GM:この分なら大丈夫か。
GM:そう思い、ふと夜空を見上げたレイモンドの視界を――――蒼く冴えた月を。
GM:黒い影が、よぎったような気がした。
レイモンド:「……お?」
レイモンド:夜空を見上げる。
GM:シーンエンド。


Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending

エンゼルギア研究所/管理人:相馬斉遠