エンゼルギア研究所
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Last Update/2012.02.05


◇ 第12話『我が身を礎に、扉を開く鍵とならん』◇

「……5番機? どうしたのッ! 応えなさい、応答しなさい! 榊少尉! タン少尉!」 ――アクシア・リヒトヴィッツ
 

今回予告/ハンドアウト/自己紹介/シーン1////
Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending


今回予告
 突如として帝都湾中央部に出現した座天使ザフキエル。直ちに瑞穂基地に出撃要請が出され、迎撃に向かうシュネルギア隊――だが彼らは、記録的な敗北を喫することになる。

「5番機被弾! 戦線から離脱します!」
「1番機88mm砲、効果確認できません!」

 超長距離まで手の届く強烈な光線兵器と、対天使兵器すら無効化する強大な天使兵の出現に、ドライクロイツはかつてない苦戦を強いられた。

「…………20mmライフルの直撃を、跳ね返してる」
「馬鹿な! ヤシマの呪法剣が通じぬというのかっ?!」

 それは帝都湾に打ち込まれた絶対の楔。
 それは金剛石よりなお堅い礎のペテロ。

「このままでは里見基地は絶対的に孤立し、――失陥する。それだけは何としても避けねばならん」
「恐らく、唯一有効な手段は――ケルンによる直接打撃、だろうね。それを確実に行えるのは……」

 エンゼルギア・天使大戦TRPG 第12話
 『我が身を礎に、扉を開く鍵とならん』

 ヤシマ=統一帝国の存亡を賭け、ドライクロイツは捨て身の反撃に出る――。


シナリオハンドアウト
▼PC1 榊 刀真  ギアドライバー/グラップラー
 ナビゲーター:タン・メイリィ
 ダーザイン:【敗北からの悔恨】
 突如として帝都湾中央部に出現した座天使ザフキエルに、キミは決定的な敗北を喫した。拳を届かせる前に、撃ち落されたのだ。このままでは終われないと雪辱を誓うキミに、幸運にも与えられた再戦の機会。
 今度こそ負けるわけにはいかない――。キミは強く強く、そう誓った。

▼PC2 椎名 崇史  ギアドライバー/コンダクター
 ナビゲーター:司鏡紀央
 ダーザイン:【座天使からの脅威】
 突如として帝都湾中央部に出現した座天使ザフキエル。最初の戦いに、キミとキミのシュネルギアは投入されなかった。それは例によってトラバントジステムの不調からだったのだが――この事態となった今、どこか仕組まれた出来事のようにも感じる。
「トラバントジステムなら、あの結界を撃ち抜くこともできるかも知れません」
 そう、彼女が言うならなおさらだ――。

▼PC3 レイモンド・サダルメリク  機械化兵
 ダーザイン:【七支隊からの信頼】
 座天使ザフキエルの出現に、ヤシマ=統一帝国は為すすべも無く敗退した。だが、まだ手が尽きたわけでは無い。試作型の呪法弾道ミサイルによる擬似八門結界の構築と、シュネルギアによるケルン直接打撃。
 この危険な任務の遂行者として選ばれたのは、キミと七支隊――いずれもエースと称される腕の持ち主たちだった。

▼PC4 オスカー・リンケ  情報将校
 ダーザイン:【アクシアからの期待】
 突如として帝都湾中央部に出現した座天使ザフキエルに、決定的な敗北を喫したドライクロイツ。だが、まだ勝ち目が消えたわけでは無い。そう信じたキミは、戦闘記録を必死で解析する。
 果たして見出した一筋の光明。だが、それは取りも直さず健在な戦力を危険にさらす重大な“賭け”であった。それを知ってなお、キミは――。


自己紹介
刀真:「榊刀真。階級以外で呼んでもらえると嬉しい、かな」
刀真:「少尉、なんて呼ばれてもさ。正直、僕じゃ力不足だよ」
刀真:「…あ、この眼鏡?ちょっとワケアリでさ。気を悪くしたら、ゴメン」
刀真:「っと、時間かな。それじゃ、また後で」
刀真:14歳男性、クラスはギアドライバー/グラップラー。ナビゲーターはタン・メイリィ。
刀真:初期ダーザインは【メイリィからの親近感2】【家族からの忌避2】
刀真:シナリオダーザインは【敗北からの悔恨2】【オスカー・リンケからの好奇心2】
刀真:以上、よろしくお願いします。

崇史:「僕は椎名崇史。つい最近まで、普通の中学生だった」
崇史:「天使との戦争なんて、僕にはニュースの中の出来事でしかなかった。だけど」
崇史:「僕に”黒い天使核”がある事が判ってから、世界は一変してしまった」
崇史:「ニュースの中の戦争は、”僕たちの戦争”になってしまったんだ」
崇史:「……ねえ、司鏡さん。この戦いに終わりはくるのかな?」
崇史:遠い祖先にオニの血が入っている、物静かだがミリタリーマニアな一面をもつ14歳。
崇史:天使兵によって故郷と家族を奪われ、紆余曲折を経てギアドライバーとなった少年。クラスはギアドライバー/コンダクター。
崇史:所持ダーザインは【司鏡紀央からの同一視/2】【家族からの愛情/2】【七支隊からの母性愛/2】
崇史:【座天使からの脅威/2】【榊刀真からの親近感/2】。
崇史:以上、よろしくですー。

レイモンド:「第七飛行小隊長、レイモンド=サダルメリクだ(敬礼)」
レイモンド:「出撃しちゃあ俺以外の部下が全滅するんで、死神呼ばわりされるところもあるがね……」
レイモンド:「ま、宜しく頼まぁ」
レイモンド:#ダーザインは【上司からの信頼/2】【借金取りからの執着/2】【ひまわりからの純愛/2】
レイモンド:アクト分【七支隊からの信頼/2】とPC分【椎名崇史からの親近感/2】。
レイモンド:以上(オーバー)!

オスカー:「G3情報部特務軍曹オスカー・リンケである」
オスカー:「君たちギアドライバーの身辺警護及び、格闘訓練教官を任務としている」
オスカー:「生き残るための努力を、してもらいたい」
オスカー:生粋の帝国軍人です。ラグナレク相当のメーターモーゼルを装備。
オスカー:ダーザインは、【統一帝国からの信頼/2】【軍上層部からの期待/2】
オスカー:シナリオ:【アクシアからの期待/2】、PC:【レイモンド・サダルメリクからの仲間意識/2】
オスカー:以上。


■オープニングフェイズ/シーン1 「座天使、出現」
 マスターシーン。

GM:突如として帝都湾中央部に出現した天使兵。これまでに無い要塞の如き巨躯を誇るその威容は、40年戦役時でも僅かな目撃例しか報告されていない“座天使級”であると確認された。
GM:ザフキエルと名づけられた天使兵に対して威力偵察を行なったヤシマ空軍の完全機械化兵1個小隊が僅か数分の交戦で全滅したことを受け、ヤシマ臨時政府はドライクロイツにシュネルギア隊の投入を要請。
GM:これに応え、ヴィヴリオ大佐は瑞穂基地で運用している7機のシュネルギアのうち、ホルテンXXBに搭載可能な最大数である4機を投入する決断を下す。
GM:近接戦を得意とする3番機、5番機をツートップとし、直掩に2番機、支援に1番機という、現状で考えられるほぼ最強の編成であった。
GM:だが――。
GM:シーンエンド。


■オープニングフェイズ/シーン2 「座天使、その脅威」
 シーンPC:刀真。

GM:ホルテンから出撃し、展開するシュネルギア隊。
GM:1番機、2番機が先行して打撃を与えつつ、3番機、5番機が肉迫して直撃を与える作戦である。
GM/アクシア:「ヤシマ空軍からの報告では、ザフキエルは強力な結界と光線兵器を持ってるらしいわ。みんな、注意するのよ。……作戦、開始!」
刀真:「…訓練通りにやれば…。…行くよ、メイリィ!」ごぅ。
GM/メイリィ:「了解アルよ、刀真!」
GM:凛としたアクシアの号令のもと、ケルンを張り加速するシュネルギアたち。
GM:その瞬間、ザフキエルから放たれる光の槍!
GM/メイリィ:「刀真ッ?!」
GM:後席で叫ぶメイリィ。その瞬間にもう、視界が純白の光に覆われていた。
刀真:「この程度、先を読んで……。…ッ!?」漂白される視界、と。
GM/メイリィ:「……えあッ?」
GM:と、言うわけで……解説します。
GM:リアクションで『福音』を起こすと、このザフキエルのSA《絶対聖光》を回避できます。
GM:回避できないと、ヴィークルのHPが全損し、死亡ゲージにもチェックが入るという素敵なSA(シナリオアクション(笑))
GM:なお、ヴィークルのHP全損は、搭乗者の死亡ゲージで代替しても構いません(笑)。
刀真:OPで死んでどーするッ!?(笑) クローンも居ないのにっ。(違(笑))
GM:と、言うわけで回避どぞー(笑)
刀真:じゃ、いきます。(とほり)
GM:ささ、福音起こして回避してごらん(極悪(笑))>刀真
刀真:#20c3 <回避3>《反射防御》
●ダイス:Toma_S:20c3=10(1,5,1,6,5,3,6,6,3,2,4,2,1,3,3,5,5,1,6,5)= 10
刀真:ぴったし期待値。(笑)
GM:ふむ、あと10倍足りなかったね(笑)。
GM/メイリィ:「きゃあああああああッッ??」
GM:一撃。ただの一撃で撃墜されるシュネルギア5番機。
GM:(さぁ、やられっぷりを演出するが良い(笑))
刀真:「そんな…。…嫌だ! まだ…まだやられるわけには…!」無駄と分かりつつも、無茶苦茶にレバーを操作。反応しない、機体。
刀真:こう。腹部に一撃もらって、錐揉み回転で墜落する感じで。(笑)
GM/アクシア:「……5番機? どうしたのッ! 応えなさい、応答しなさい! 榊少尉! タン少尉!」
GM:アクシアの叫びも虚しく……。
GM/ザフキエル:「serra,serra,serra……」
GM:戦場に、天使の歌が不気味に響き渡った……。
GM:シーンエンド。


■オープニングフェイズ/シーン3 「期待、焦燥」
 シーンPC:崇史。

GM:座天使ザフキエルとドライクロイツが交戦状態に入ってより、ほぼ2時間後。
GM:瑞穂基地、シュネルギア格納庫。
GM:6番機“トラバント”のコクピット内、ナビ席でシステムチェックをしていた紀央が、少し疲れたようなため息をついた。
GM/紀央:「ふぅ……。おかしいですね、システム自体に問題は見つからないのですけど」
GM:困りました、と片手を頬に当ててしょげる紀央。
GM:本気で滅入っているようで、見ている方までどうしたものやらと途方にくれてしまう。
GM:座天使ザフキエルとの戦いに、6番機は投入されていない。当初は3番機をワントップにし、2番機と共に中盤を固める案も出されては居たのだが……。
崇史:「開発段階のシステムみたいだから……動作不良も多いのかな?」
GM/紀央:「トラバントジステムの不調で出撃できないなどど……不覚です」
GM:きゅ、と膝に乗せた拳に力を込め、紀央が悔しがる。
崇史:(……司鏡さんが傷つくって事がないから、ちょっと安心かななんて思ったのを恥じないと)
崇史:悔しげな紀央の様子を見つつ、ちょっと反省。
GM:そんな時、急に格納庫が慌しくなった。
GM/茜:「どいたどいたぁ〜! そんなトコ突っ立ってるとジャマジャマ!!」
GM:どたどたと整備機材を満載した台車を押しながら滑走路に駆けて行く中島茜+整備兵ズ。
GM/紀央:「…………?」(小首傾げ)
崇史:「……中島さん、何かあったの!?」
崇史:コクピットから声をかけてみようかなー。
GM/茜:「いや、出撃した連中が戻ってくるんだけどさ!」(それだけ答えて、ばたばたと)
GM:一体何事かと見てみれば、今まさに作戦から帰投したホルテンXXBが着陸態勢に入りつつあるところだった。
GM/紀央:「何か……良くない予感がします」
GM:ぽつりと呟く紀央。
崇史:「うん、僕も……よく解らないけど、嫌な予感がするよ」
崇史:先祖から受け継いだ”オニ”の血が何かを訴えるのか。
GM:果たして2人の不安は的中する。ザフキエルとの戦いで、ドライクロイツは記録的な敗北を喫した。
GM:シュネルギアの損害。撃墜1、中破2、小破1。
GM:掩護に当たったフライングユニットも、4機が文字通り消滅させられ、7機が修復不可能なダメージを受けている。
GM:戦闘機部隊の損害はゼロ。それは単に投入されなかったからに過ぎない。
GM/紀央:「……次は、わたしたちの番ですね、崇史さま」
GM:不安そうな、だがどこか期待に満ちた声で言う。
崇史:「………勝てる、のかな?」
崇史:こちらは、かなーり自信なさげに(苦笑)
GM:その言葉を裏付けるように、ハンガーに運び込まれるシュネルギアはどれも満身創痍の状態だった……。
GM:シーンエンド。


■オープニングフェイズ/シーン4 「戦いの帰趨」
 シーンPC:オスカー。

GM:瑞穂基地、作戦会議室。
GM:壁際に佇むオスカーの視界には、行儀悪く机上に座り、前面の大型スクリーンをまんじりともせず見つめているアクシアの姿がある。
GM:彼女が見ているのは、先刻のザフキエルとの交戦記録だった。
GM:シュネルギア隊が射程圏内に入った瞬間、ザフキエルより放たれる強力な光線。
GM:その1撃で、榊少尉、タン少尉の乗る5番機“マサムネ2”が為すすべも無く撃墜される。
オスカー:冷めたコーヒーをあおる
オスカー:苦い…。無力な自分の味がする。
GM/アクシア:「この威力、命中精度。普通の“聖光”どころの騒ぎじゃないわね」
GM:ぽつり、と振り返ることなく呟くアクシア。
オスカー:「俺の分析不足だな。座天使と見て、油断した………」
オスカー:「通常の座天使ならば、攻撃力は多くはドミニオンに及ばないはずだった…」
GM/アクシア:「……いきなり、こんなのが現れるなんて、そりゃ誰にも予想できないわよ」
GM/アクシア:「“絶対聖光”とでも言えばイイのかしら。連射ができないみたいなのが救いといえば救いかぁ……はぁ〜」(溜息)
GM:映像は続く。
GM:5番機の脱落に怯むことなく、ザフキエルに攻撃を仕掛けるシュネルギア隊。
GM:まず狙撃戦仕様の1番機が、セラピアの正確な射撃サポートで88mm砲を連続してザフキエルに叩き込む。
オスカー:もう一度カップを口に運ぼうとし…空なのに気付き、テーブルに置く
GM:だが、ザフキエルのケルンに文字通り跳ね返され、その威力を届かせることは無い。
GM:続けて突撃戦仕様の2番機がザフキエルに肉迫し、雨霰と20mmアサルトライフルを浴びせかけるが、これも同じ結果に終わった。
GM/アクシア:「砲撃射撃、共に効果を認められず、ね……」
GM:と、ぴッ、とリモコンで映像を止める彼女。
オスカー:「絶対結界…だ」
GM/アクシア:「……とりあえず、お代わりでも淹れよっか」(振り向いて)
オスカー:「ああ………」
オスカー:席を立ち、コーヒーメーカーに向かう
オスカー:「まさに、難攻不落の要塞か」
GM:映像は、ちょうど2番機が弾倉を交換しようとするシーンで止まっていた。
GM:心なしか、普段冷静なあの2人が怯んでいるようにも、見える。
オスカー:コーヒーメーカーから、こぽこぽとコーヒーを注いでいる
GM/アクシア:「…………」(コーヒーを貰って、再度リモコンを操作)
GM:映像の続きが始まる。
GM:長く優美な脚を、無意識に組み換えるアクシア。くるくると手に持ったボールペンを回している。
オスカー:席に座らず、テーブルに腰掛けてカップを口に運ぶ
GM:1番機、2番機に応射するザフキエルの対空砲火をかいくぐり、白兵戦仕様の3番機がヤシマの誇りとも言うべき呪法剣を天使兵の脳天に叩き込む。
GM/アクシア:「でも、これも……」
GM:僅かに身じろぎするザフキエル。だが、それだけだった。
GM:再び、今度は至近距離で放たれた“絶対聖光”を3番機が避けきったのは、熟練したドライバーとナビゲーターが揃っていたことを踏まえても奇跡に近い。
GM:それでも、3番機は無視できないダメージを負っていた。容赦の無いザフキエルの対空砲火に、1番機と2番機にも致命的に近いダメージが溜まっていく。
GM/アクシア:「……何度見ても、いい気分じゃないわね」
オスカー:「………それでも、何度でも見てやるさ」
オスカー:「なんとしても、奴の弱点を見つける」
オスカー:「難攻不落の要塞なんて、有り得ないのだからな」
GM:アクシアは映像を切った。
GM/アクシア:「…………」
オスカー:カップをテーブルに置く
GM:この後は見なくても分かっている。彼女は即座に撤退の決断を下し、足止めに10機を越えるフライングユニットを投入。
GM:シュネルギア4機を救い出し、ホルテンが安全圏に到達した時、随行できていたのは3機に過ぎない。
GM/アクシア:「オスカー。……お願い。何としてでも、あの天使兵を倒す方法を見つけて」
オスカー:「アクシア…任せろ」
オスカー:アクシアの頭を胸に抱きしめてやる
GM/アクシア:「うん。……ごめんね、いつも無理ばかり言っちゃって」
GM:彼女の声には、僅かながら不安の色が混ざっている。
GM:その声に、キミは――。
オスカー:「お前は休めよ。せっかくの美人が台無しだ」
オスカー:くい、と顎を上げさせる
GM/アクシア:「ん。そうするわ」(ひょい、と身を離して(笑))
オスカー:ち(笑)
GM:シーンエンド(笑)。


■オープニングフェイズ/シーン5 「抗い続ける者たち」
 シーンPC:レイモンド。

GM:ザフキエル出現、その夕刻。
GM:レイモンド・サダルメリク統一帝国空軍中尉は、愛機“飛影”を駆って帝都湾上空を飛行していた。
GM:任務は、帝都湾の中央に楔の如く打ち込まれ、微動だにしないザフキエルの偵察である。
レイモンド:「……やぁれやれ、だぜ」
GM:その巨躯を帝都湾の海上に浮かべたまま……天使兵は夕日に照らされて、仄かな燐光を放っている。
GM:ふと、通信が入る。
GM/マリ:「こちらセブンス3、ファントム1、聞こえてるかい?」
GM:通信を入れて来たのは、同じく瑞穂基地に所属するG3第七支援飛行隊――七支隊のメンバーの1人、マリ・テレーズ・シノア少尉。
GM:もう1機には、同じく七支隊のナンバー2、ベティ・スターズ少尉が乗っているはずだ。
レイモンド:「聞こえてるぜー。あれをどうにかする、ったてなぁ……有効な手段なんて本当にあるのかよ、なぁ?」正規でない無線通信を(違反行為)
GM/マリ:「そりゃぁま、色々試してみなくちゃ分からないってねえ」
GM/マリ:「あのどでかいのが座天使級か……。強いんだろうねェ、ワクワクするねえ」
GM/ベティ:「…………」
GM:興奮を隠せないマリ。抜群のプロポーションはパイロットスーツに収まりきらないことでも有名で、ぶるぶるッと震える爆乳からもソレが分かる。
GM:一方、ベティの方は反応も薄い。
レイモンド:「で、どーするよ。不用意に近付くと死にそうな気が、後ろ頭のしっぽにビンビン入感してるんだけどよー」
GM/マリ:「…………」(ふふん、と悪戯を思いついたような微かな息)
GM/マリ:「なぁファントム1、ちょっと1つ、試してみないかい?」
レイモンド:「俺としちゃあ、さっさと切り上げて酒場であんた達の胸でも見ながら酒が飲みたいがね……あんだ、言ってみなよ」>マリ
GM/マリ:「本当に、あの座天使の“絶対結界”とやらが完璧かどうかサ。砲弾や剣がダメでも、対天使ミサイルなら通じるかも知れないだろ?」
GM/マリ:「なッ、アンタとアタシとで同時攻撃! 先に有効打叩き込めた方の勝ちってさァ」
GM/ベティ:「…………」
GM:随伴機のもう1人のパイロットは、呆れているのかどうなのか、無言。
GM/マリ:「もちろん、アンタが勝ったら美味い酒、奢ってやるよ」
レイモンド:「……止めた方がいい。ビビリ呼ばわりも辞さねぇ……あれはヤバいぜ」
GM/マリ:「ふゥん、そうかい。さすがに“死神”サンは鼻が利くんだねエ……」
レイモンド:「……別のシチュエーションなら買ってもいい喧嘩だがね。今回は引こうぜ」
GM/マリ:「じゃ、アタシだけでヤっちまおうかなー。なぁベティ、いいよねェ?」
GM/ベティ:「…………」
GM:うむ、ではレイモンドよ。
GM:説得できるかどうか、七支隊のダーザインでロールをしてくれ。難易度は2(笑)。
レイモンド:あんですとー(笑)
GM:微妙に難しいだろう?(笑)
レイモンド:能力は……なにだっけ。理知?
GM:いや、【聖霊】
レイモンド:#8C2 微妙!
●ダイス:Raymond:8c2=3(3,1,3,3,2,4,1,5)= 3
レイモンド:おっけい!
GM:おー、やるなダイヤのエース(笑)。
GM/ベティ:「我々の任務は、ザフキエルの偵察です。あの天使兵の戦闘力を探ることを止める理由はありませんね」
GM:しれっ、と言ってのけるベティ。
GM:レイモンドに味方してくれたのだろうか。言外に、突っ込んで撃墜されても知りません、と冷たく突き放しているようにも思える。
GM/マリ:「…………」
レイモンド:「俺が一晩奢ってやるよ。下心抜きだ……戻ろうぜ、マリ」
レイモンド:しれっとファーストネーム呼び捨ての助(笑)
GM/マリ:「…………ちッ。分かった! 分かったよ!」
GM/マリ:「戻りゃあいいんだろ、戻りゃあ。……チックショー!!」
GM/ベティ:「こちらセブンス2。ザフキエルには未だ動きは見られません。……これより帰投します」(基地に通信)
GM/マリ:「確かに聞いたからな中尉! 奢りだぞ、奢りーッ!!」
レイモンド:「こちらファントムリーダー。セブンス2および3と同時に帰投する」
GM/管制官:「こちら管制塔。了解です。お疲れさま」
GM:と、言うわけで機首を翻す3機。
GM:シーンエンド。


Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending

エンゼルギア研究所/管理人:相馬斉遠