エンゼルギア研究所
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Last Update/2012.02.05


◇ 第9話『黒い実験機』◇

「そ・れ・に! 最新鋭装備の塊、新型機よ? 新型っつったら男のロマンでしょー」(スパナぐるぐる) ――中島茜

 

今回予告/ハンドアウト/自己紹介/シーン1//
Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending


今回予告
「如何ですか? 我が社の開発した最新鋭機――ノイエ・ギアX−01『月光』の性能は」

 瑞穂基地で行われる、新型機の評価試験。無人の機体に翻弄されるシュネルギア。果たして新型機は採用され、第3世代人型戦車ことシュネルギアは過去の遺物に成り果ててしまうのか。

「やっぱ怪しいよなー。あの女の人、メンテしてるとこ絶対に見せないんだよ」
 謎をはらんだ女、謎をはらんだ機体。
 裏に潜むのは、果たしてどのような陰謀なのか。

「久しぶりね……。まさか、こんなところで会えるなんて」
 そして――思いもよらぬ再会の結末には、何が待っているのか。

 エンゼルギア 天使大戦TRPG 第9話
 『黒い実験機』

 青空に、漆黒の天使が舞う――――。


シナリオハンドアウト
▼PC1 海賀 俊文  ギアドライバー/スナイパー
 ナビゲーター:セラピア・パルマコン
 ダーザイン:【笹原桐子からの懐かしさ】
 幼い頃に引っ越していった「おとなりのお姉さん」笹原桐子。
 ギアドライバーとなった君は、実験機の開発主任として瑞穂基地を訪れた彼女と再会する。懐かしい出会いは、だが、悲劇の序章に過ぎなかった――。   

▼PC2 時祭 沙羅  ギアドライバー/シューター
 ナビゲーター:八坂凍
 ダーザイン:【凍からの不安】
 君と凍のコンビは、自他共に認める最強タッグだった。
 だが、ある時やってきた新型機評価試験の任務。これが認められれば、自分たちはお払い箱になるという事実。君たちは――君と凍は、その現実に恐怖した。「お前なんか要らない」と言われることに――。

▼PC3 フラウ・シュートヴィッヒ  指揮官
 ダーザイン:【桐子・ランドルトからの自信】
 新進の兵器開発会社が持ち込んできた新型機。シュネルギアよりも強く、撃墜されたとしても死者の出ない無人機に、軍上層部は興味を示しているらしい。
 一週間の評価試験の後、生き残るのは果たしてシュネルギアか、それとも――。   

▼PC4 シューベルト9−1  完全機械化兵
 ダーザイン:【中島茜からの友情】
「八幡重工から持ち込まれた実験機――人が乗らない兵器が、天使に勝てると思うか?」
「だが無人機か……気に入らないな。あの機体、裏がありそうだよ。気をつけて監視していてくれ」
 ドライクロイツ司令官、ヴィヴリオの言葉に、君はいつものように頷いた。


自己紹介
俊文:「俊だ、呼び方は苗字以外なら好きにしてくれて良い」
俊文:「G3所属、階級は少尉。ギアドライバー、スナイパーをしている」
俊文:「まあ、せいぜい宜しく頼む」
俊文:G3・シュネルギア実験部隊に所属するギアドライバー。
俊文:戦災により家族と故郷を同時に失い、途方に暮れる暇も無くG3に召集される。
俊文:ぶっきらぼうで口が悪く、本当に目上と見ない限りは相手を呼び捨てにする程である(無論、階級は重んじる)。
俊文:ヤシマ人と帝国人の両親の間に生まれた為か、容姿が特異。
俊文:「邪魔だ、そこをどけ」
俊文:「目標を補足、セラピア」
俊文:「…了解、狙撃開始」
俊文:所持ダーザイン:【セラピアからの好奇心/2】【故郷からのあこがれ/2】.シナリオダーザイン【笹原桐子からの懐かしさ/2】.PC間ダーザイン【シューベルト 9-1からの興味/2】。
俊文:以上(オーバー)!

沙羅:「時祭沙羅です。……よろしくおねがいします」
沙羅:「天使を相手にして、運がよかったんでしょうね。まだ生きていますから」
沙羅:「生きている限り、無理するよ。絶対負けない。それが私のスタイルですから」
沙羅:「……白い炎って、普通より熱いんですよ」
沙羅:所持ダーザインは【凍からの信頼/2】【中島茜からの友情/2】
沙羅:【凍からの不安/2】【俊文からの親近感/2】。以上(オーバー)!

フラウ:「自分は、フラウ・シュートヴィッヒだ。よろしく頼む」
フラウ:フラウ・シュートヴィッヒ、28歳の中佐。
フラウ:ホルテンXXBを中心とした対天使中隊の指揮官。
フラウ:サンプルの指揮官+援護射撃で、作成されています。
フラウ:ダーザインは部下からの期待 2/統一帝国からの 偏愛 2/故郷からのあこがれ 2/桐子・ランドルトから自信 2/沙羅からの信頼 2
フラウ:以上です。

シューベルト:「シューベルト9−1です」
シューベルト:「・・・」
シューベルト:「サー。自己紹介、自分の存在を他社に知らしめる好意です」
シューベルト:「・・・」
シューベルト:「おっしゃっていることの意味が理解できません」
シューベルト:白兵戦闘を主軸とするために、恐怖などの感情を極力まで押さえられている。
シューベルト:また、自己を人としてではなく、兵器として認識させられている。
シューベルト:所持ダーザインは【ヴィヴリオからの支配/2】【小隊からの畏怖/2】
シューベルト:シナリオダーザインは【中島茜からの友情/2】
シューベルト:PC間ダーザインは【フラウからの有為/2】
シューベルト:クラス:完全機械化兵 初期アガペー:645
シューベルト:以上です。よろしくお願いします。


■オープニングフェイズ/シーン1 「さよなら」
 シーンPC:俊文。

GM:3年前。笹原家の和室。
GM:喪服代わりのセーラー服を着た年上の高校生……“おとなりのお姉さん”桐子が、真新しい位牌を胸に俊文に微笑みかける。
GM:まだ涙の跡が残る、辛そうな微笑で。
俊文:「姉さん…」掛ける言葉が思い付かずに悲しい表情で見詰めている。>桐子
GM/桐子:「俊文くん、お葬式手伝ってくれてありがとうって、おばさんに言っておいてね」
GM/桐子:「父さんが呪法船団で戦死して……母さんも居なくなっちゃったし。わたし、親戚のところを頼って、引っ越すことになるわね」
GM:ちょっと無理してる、と明らかに分かる笑顔が、幼心にも痛々しく思う。
俊文:「…仕方、無いよね。だって、"戦争"だもんね…」作ったような笑いのまま顔伏せる。
GM/桐子:「俊文くん……。君は、わたしのようには、ならないでね?」
俊文:「………」こくり。
GM/桐子:「また、会えるといいね。俊文くん……。元気で、ね?」
GM:………………。
GM:…………。
GM:……。
GM/セラピア:「としふみちゃん、ぼーっとしてたらフラウちゃんに怒られちゃうんだよ〜?!」
GM:ナビシートのセラピアの声で、我に返る俊文。
GM:ここはシュネルギアのコクピット。今は起動シークエンスの真っ最中。……あの日からは、もう数年が経っている。
GM:結局、桐子との約束は果たせそうにもなかった。既に故郷は天使兵に焼かれ、両親とも離れ離れとなり――自分は今、ここでこうして軍の最新兵器に乗っているのだから。
GM/セラピア:「ぷっぷくぷー」
俊文:「ああ、わかってる。続けるぞ」起動再開。
GM/セラピア:「としふみちゃん〜? その顔は、女の子のこととか考えてた顔なんだよ〜」(不機嫌)
俊文:「お前には関係ないだろ」ふと、目に残った雫をこそこそと拭う。
GM:誤魔化すようにシュネルギアを発進させ、海賀俊文は大空へと飛び立つ。
GM:あの頃からは、何もかも変わってしまった。戦争は始まったし、自分はギアドライバーとして瑞穂基地に居る。
GM:何故、今頃になって思い出したんだろう。――そんな小さな疑問が、胸をよぎった。
GM:シーンエンド。


■オープニングフェイズ/シーン2 「黒い天使」
 シーンPC:沙羅。
俊文、登場済。

GM:瑞穂基地に程近い、天使兵の侵攻で破壊された市街地(#市内ではない)。
GM:駅前の立体交差に、沙羅と凍の2番機は身を隠している。
GM:と、セラピアから通信が入る。
GM/セラピア:「こっちからは見つけられないんだよ〜。……沙羅ちゃんのレーダーは?」
GM/凍:「…………」(黙って首を左右に振る)
沙羅:「反応はありません」
GM/セラピア:「いくら入り組んだ市街地だからって、シュネルギアのエーテルセンサーに反応しないなんて凄いんだよ〜」
GM/セラピア:「仕方ないんだよ、沙羅ちゃん。こっちは上空から探査してみるから、沙羅ちゃんたちは動いて捜索を……」
GM:と、暢気に言ったセラピアを遮るように、凍が鋭い声を出す。
GM/凍:「…………待って」
GM/凍:「…………エーテル反応?」
GM/凍:「…………近い!」
沙羅:「緊急回避!」
GM:振り向けば、目の前に敵機。咄嗟に攻撃するが、2番機の放った20mmアサルトライフル弾は、敵――黒いシュネルギアに尽く躱される。
GM/セラピア:「沙羅ちゃん、後ろっ!!」
GM:叫ぶセラピア。
GM:信じられない反応速度で、もう後ろに回りこまれている。そして衝撃。
GM/凍:「…………直撃弾。ケルンの出力が12%低下」
沙羅:「くっ! 他のダメージは?」
GM/凍:「…………各機器問題なし。まだ、行ける」
GM/凍:「…………沙羅、体勢を立て直して反撃。1番機と連携を」
GM:背後で、凍が言う。どこか震えた声で。
GM:目の前の敵――黒いシュネルギアが、まるで……天使兵のように、笑った気がした。
俊文:「おい、大丈夫か!?」>沙羅
沙羅:「問題ありません」
GM/セラピア:「きゃわわわわ、こ、こっちに来ないでなんだよ〜!」
GM:と、シーンエンド。


■オープニングフェイズ/シーン3 「笑う女」
 シーンPC:フラウ。

GM:1番機、2番機、そして新型機の模擬戦闘を、G3中佐ことフラウ・シュートヴィッヒは静かに監視していた。瑞穂基地の作戦司令室には、八幡重工からやってきた桐子・ランドルトの姿もある。
GM/プシナプシナ:「2番機、被弾しましたぁ!」
GM:管制官のプシナプシナが叫ぶ。モニターでは、肩口にべったりとペイント弾を喰らった、時祭沙羅の2番機の姿があった。
フラウ:「・・・あの子達、浮き足立っているわね」唇をかみます。無理も無い、相手は子供なのだ・・・・
GM:実戦ではなく、新型シュネルギアに対する評価試験。模擬戦闘とはいえ、その姿は痛々しい。
GM:新型機が視線を巡らし、後退しようとする1番機に襲い掛かる。
GM/プシナプシナ:「1番機の損耗率が、かど、稼動限界を突破。攪座しますぅ!」
GM:ごおおん、と振動するモニターの画像。
フラウ:「・・・!」思わず、通信機ごしに指示を与えようとするが・・・それでは、模擬戦にならない。
GM/桐子:「…………」(くす)
GM:八幡重工から出向している開発主任、桐子・ランドルトが眼鏡を直しながら、フラウに訪ねた。
GM/桐子:「いかがですか? 我が社の開発した最新鋭機――ノイエ・ギアX−01『月光』の性能は?」
フラウ:「・・・・・見事なものね。まだ経験の足りない乗り手とはいえ、シュネルギア2機の反応速度を、瞬間的に上回っています」
GM/桐子:「瞬間的?」(ちょっと呆れたような)
GM/桐子:「我が社で独自に開発した集中制御モジュールにより、シュネルギアの無人化に成功。これに伴う軽量化と耐G性能の向上が、これだけの飛躍的な機動性をもたらしたのです」
GM/桐子:「反応速度にしても、瞬間的、どころではありませんわ」
GM/桐子:「このX−01が、現行機の2倍以上の性能を持つことは――シュートヴィッヒ中佐。目の前の模擬戦が証明していますわね?」
フラウ:そこで、ため息を吐きます。「・・・失礼。軍人と言うものは、保守的なものでしてね。常に、懐疑的な目を持つものなのです」
GM/桐子:「いいえ。シュートヴィッヒ中佐」(満足そうに、頷く)
GM/桐子:「――この結果に伴い、我が社の機体が採用されると、信じておりますわ」
フラウ:「前向きに、検討するよう、上層部に伝えてきます」
GM:自信ありげに、桐子・ランドルトは微笑んだ……。
GM:シーンエンド。


■オープニングフェイズ/シーン4 「笑う女」
 シーンPC:シューベルト9−1。

GM/ヴィヴリオ:「では、頼んだぞ。シューベルト11−1(エルフ−アイン)」
シューベルト:「イェス、サー」
GM:ヴィヴリオに命じられ、格納庫に向かったシューベルトに、整備員の中島茜が近寄ってきた。
GM:瑞穂基地に配属されてから1ヶ月。気さくなこの少女は他の兵士たちに接するのと同じように、ただの備品であるはずの自分にも親しくしてくれる――。
GM/茜:「あれ、珍しー。こんなトコ(#シュネルギア格納庫)に来るなんてさ?」
GM:スパナ片手に駆けてくる、機械油まみれの少女の姿。
GM:彼女の背景では、お仕着せを着た完全機械化兵たちと、ほうきを持った巫女服の少女が談笑している、ちょっとした不思議空間が形成されているのだが、この際あまり関係無い。
シューベルト:「・・・茜、X−01は、どこに?」
GM/茜:「やっぱ、シューも気になるんだ? あのコンテナの中」(笑)
GM:にへへー。と同志はっけーん! 的に笑う茜。
シューベルト:コンテナの方を見る。内部センサーによりスキャンするも、特殊合金のためか見通すことができない
GM/茜:「ムリムリ。あたしも気になるからさ、見せてもらおうとしたんだよ」
GM/茜:「そしたらさー。『デリケートな機械なので、部外者は近寄らないで下さい』だってさ!」
シューベルト:「茜は部外者か?」
GM/茜:「なんか、あの機械に関してはそういうことみたいだねー。うー、悔しいッ!」(地団駄)
シューベルト:「・・・脚への過負荷を確認、自傷行為は避けることを忠告する」
GM/茜:「いいのいいの! でも気になるよなー。……シューもさ、無人機が採用されたらいいよね?」
シューベルト:「良い、とは?」
GM/茜:「えー。だって危険も減るし、生命維持素関係の装備も無くなるからメンテもラクだよ? シューのような完全機械化兵のスピードにだって無理なく連携が取れるんだし」
GM:ここで、ぐッ、と拳を握る中島茜。
GM/茜:「そ・れ・に! 最新鋭装備の塊、新型機よ? 新型っつったら男のロマンでしょー」
GM:キャー! といわんばかりにぐるぐるとスパナ持った腕を回し始める。
シューベルト:「軍略的に、基地の戦闘能力向上は良いことと判断する。・・・茜は男か?」
GM/茜:「……あ」(ぴたっ、と止まる。とうぜん慣性がついてるのでバランスが崩れ……(笑))
シューベルト:「・・・」すと、手を差し出し茜を支える
GM/茜:「きゃふっ? うわ、ご、ごめんねシュー」
GM/茜:「そ、その。……お、おお重くなかった?!」(どぎまぎ)
シューベルト:「・・・」じ、とコンテナを見つめる
シューベルト:その警備は粗雑なように見えるが、11−1の目には細かな警備システムが感知される
シューベルト:「問題ない。無理な身体運動はあまりしないことを提言する」>茜
GM/茜:「うー。シューは優しいね。これでもうちょい言語機能鍛えれば……」(身を離しつつ、じー(笑))
GM/茜:「ん? イイ男でも居たー?」(笑)>シュー
シューベルト:「・・・優しい・・・とは?」
GM/茜:「や。いろいろ気ィ使ってくれるじゃん、シューはさ」<優しい
GM/茜:「しゅ、シューにだってファン、多いんだよ。ウチのアニキ連中ってやっぱ新しいモノに弱いんだよねー」(笑)
シューベルト:「いい男・・・身体的機能にすぐれた軍人が集められているわけではない、ゆえにここには居ないと判断する」
GM/茜:「…………」(ちょっと苦笑)
GM/茜:「でも、オヤジなんかその辺が分かってないんだよねー」
GM/茜:「『機械じゃ気合を入れることもできねー。あのハリボテじゃとうてい無理だ』なんてさ。……考え方、古いってーのよ。うん」
シューベルト:「はりぼて・・・班長はX−01を確認したのか?」
GM/茜:「うんにゃ。やっぱり外見からチラっと見ただけみたい」
GM/茜:「ま、ウチのオヤジはそれだけでも大体分かるって言うんだけどさー」
GM/茜:「やっぱ怪しいよなー。あの女の人、メンテしてるとこ絶対に見せないんだよ」
シューベルト:「はりぼてでは飛行はおろか、シュネルギアの戦闘に耐えることはできない。班長の機能に不備が発生したか?」
GM/茜:「んもー。ち・が・うってば。そーいう意味じゃなくてさー」(笑)<班長の機能に
シューベルト:「・・・整備はどこで行っている?」
GM/茜:「……あのコンテナの中」<整備
GM/茜:「ちょっと調べてみっか。……手伝ってくれるよな、シュー?」(にっこり)
シューベルト:「・・・こちらの目的とも一致する。承知した」
GM:では、シューベルトと茜は友情、あるいは悪巧みの握手を交わす(笑)。
GM:シーンエンド。


Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending

エンゼルギア研究所/管理人:相馬斉遠