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Last Update/2012.02.05


◇ 第13話『光源、なお遠し』◇

「ありゃ嘘か? ハッタリか? ……違うだろう、草薙伊音!」
――橘響

 

シーン1/シーン2/シーン3/シーン4/シーン5/シーン6/シーン7
Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending


■ミドルフェイズ/シーン1 「消え行く翼」
 シーンPC:響。

GM:何時の間にか、ハンスとの交信が途絶えた。光の影響だろうか。
GM:あまりの光に、目が霞んだ。ゆっくりと目を開けた時には。既にそこに輸送機の影はなく。
GM:この空間では、マサムネのみが風に揺れていた。
GM:ふいに、背後でとてつもない水飛沫と爆風が巻き起こる。記憶が正しければ、無人の島があった場所だ。
響:「…………」
GM/伊音:「ひび、き…。輸送機は…何処だ…?」
響:「……消えちまった」(ぽつり)<輸送機>伊音
響:「消えちまったんだ! あと、もう少しだったのに!」(だんッ、とコンソールを叩く)
GM/伊音:「そんな………」声が、震えている。
GM/伊音:「あのパイロット…妹が待ってるって。いもう、と、が…!」頭を抱え、震える。
響:「伊音、各部チェック! 嘆くのは後でもできる……」
ハンス:『…ザザ………ザ…』
響:「オレらだけでも……生きてるなら、帰らなきゃいけない。だろッ?」(ぎり、と歯軋り)
GM/伊音:「守れなかった。守ると言っておきながら、あんなに軽々しく約束して…!」コンソールを強く叩く。
響:「……ああ。約束破りさ、オレも、お前も」(俯いて)
響:「でも、でもな伊音……オレたちは、まだ生きてる。こいつ(マサムネ)も、まだ死んじゃいない」
響:「だったら、やれることから始めようぜ。……な?」(無理して笑顔を貼り付ける)
GM/伊音:「………………」無言で、俯いている。沈黙が、広がる。
響:「…………っ」(いたたまれずに、自分で各部チェック再開^^;)
響:それは多分、落ち込んでいる伊音を見ていられなかったから、だろうけれど。
ハンス:『………ザザ…』通信機からはノイズのみ
響:「V機関は……無事か。ケルンさえ展開できりゃ、どうにか戻れる」
響:「S.Q.U.I.Dリンク接合、ケルン……起きろよッ!」
GM:響に呼応し、ケルンが再び展開されていく。次々と機能が復帰していき…。
響:「……伊音」(振り向かず、後席に声だけ)
響:「オレは、これから瑞穂基地との交信を試してみる。……だから」(ヘッドセット装着)
響:振り向いて。
響:『だから、泣いてもいいぜ?』 と、唇だけ動かして伝える。
GM/伊音:「……っ」
GM:糸が切れたように、何かが崩れたように。
GM:伊音もまた、涙腺の防壁を絶ち、泣き崩れた。
響:音声回路カット。オレの声だけ瑞穂に繋がるように。
響:「……状況、とてもグリューネンってわけにゃいかねえか。こちらシュネルギア3番機、瑞穂基地、応答願う」(棒読み)
ハンス:『ザザ………ザザ…』
響:(心の中で)「オレも……くそッ、オレがこんな時に泣けるかよッ?!」
ハンス:『シュネ…ギ…三番機、応答せよ。シュネルギア三番機、応答せよ』
響:「こちら3番機。機体の機能及びケルンの再起動に成功しました」>ハンス
響:「瑞穂基地、応答願う。……現在の状況を教えてくれ」
ハンス:『橘少尉か。無事か?』
響:「ああ。……何とかね」>ハンス
響:あ、伊音の名誉のために。映像はナシ。オレの声だけでやり取りな(笑)
ハンス:『こちら、レーマン准将。沼矛島近辺に天使兵が出現した』
響:「ああ、見たぜ。ありゃあザフキエル並みか、それ以上……」<天使兵
ハンス:『至急、基地に帰還せよ』
響:「了解。……シュネルギア3番機、これより瑞穂基地に帰投します」
ハンス:『………輸送機は、どうなった?』
響:「繰り返す。……“シュネルギア3番機は”、これより瑞穂基地に帰投します」>ハンス
響:それ以上は言わないし、言う必要も無い……いや、言いたく無いだけか。
ハンス:『………了解した。急げよ、橘少尉』
響:「分かってる。……このままじゃ、何もできやしねえ」(ぎり、と悔しそうに)
ハンス:通信を切る前に
ハンス:『橘少尉、草薙中尉。泣きたいなら、そこで、今のうちに泣いておけ』
ハンス:ぶちっと切れる通信
響:「くそッ、何が今のうちだ……。何でオレが、こんなコトくらいで、泣かなきゃ、」(しかし、熱いものが意図せず頬から落ちている)
響:「くそッ、くそッ、……チクショオオオオッッ!」(吼える)
響:弾かれたように、瑞穂基地へ向かって矢のように飛ぶマサムネ。
GM:背後から、押し殺したような、すすり泣くような泣き声が、まだ聞こえている。
GM:君は、震える伊音にも、自分にも何もすることが出来ず、ただ帰還を急ぐしかなかった。
GM:シーンエンド。


■ミドルフェイズ/シーン2 「作戦会議」
 シーンPC:ハンス。
全員登場済。

GM:約2時間後。会議室には、作戦に参加する人員が全員集合していた。
GM:何人かを除いて、各々が様々な緊張を思わせる面持ちである。
GM/伊音:「…………………」“何人か”の1人である伊音。俯いたままである。
ハンス:「全員、集まりましたね」
GM/アクシア:「じゃあ、始めましょうか」
響:「…………」(伊音が気になるので、時々ちらちらと見てる(笑))
ハンス:「今回出現した座天使のデータですが…」
ハンス:どんなことがわかったんでショー、GM?(笑)
響:気になるな(笑)<データ
沙羅:気になりますね
GM:あの光の帯の出現と共に、データ収集が難しくなったが。聖光の威力くらいは算出できた。
ハンス:謎の結界は?
GM:謎の結界については、現在進行形で算出中(笑)
GM:まず、聖光の威力だが…
GM:呪法弾道ミサイル、約28.57発分(w)
響:何だその中途半端な数字わ(笑)
ハンス:「……というわけで、実のところ、これ以上詳しいことは解析できていない」
ハンス:「時祭少尉が送ってくれたデータも、含めて、だが」
響:「准将、質問。……その端数はどこをどうやったら算出されたンすか?」
ハンス:「橘少尉、君、数学は通知表いくつだったかな?」
響:「……うぐッ」(けふんけふん)
沙羅:「もう少し粘るべきでしたか…」
ハンス:「あれ以上は危険でした。撤退は良い判断ですよ、時祭少尉」
沙羅:「要するに、当たったら消えるってことですよね。それで十分じゃないですか?」
ハンス:「その通り、前回の座天使ザフキエルと同じと思えばいいでしょう」
ハンス:「以前までの座天使のデータが役に立たなくなっていますね。これは合衆国側がシュネルギアに対して、対策をとってきていると考えるべきでしょう」
響:「まァ、あれだけデカけりゃあ、中にいろいろ仕込めそうだしなぁ……」(でろでろ)
沙羅:「でも、前回と同じ方法は使えないでしょう? どうするんです?」
響:「……今度こそ、ぶった斬ってやるさ」(ニヤリ、と無理っぽい笑顔(笑))>沙羅っち
沙羅:「やるときの背中は任せてね」>響
ハンス:ちなみに、座天使の現在位置は?>GM
GM:沼矛島にて活動停止中。
ハンス:「幸い敵は、出現位置よりほぼ動いていません」
ハンス:スクリーンのマップを指差し
GM:軍人が1人きて、アクシアにぼそぼそと耳打する。
GM/アクシア:「准将、モニターを少しお借りします」
GM:言うと同時に画面は切り替わる(笑)
ハンス:「どうぞ」
GM:映し出されたのは、ヤークト…1番機だ。
響:「あれは……」(ぼんやり見てる)
GM/アクシア:「さっき、近くに居た(休暇中の)海賀少尉に頼んで、一発座天使に向けて撃ち込んで来てもらうよう頼んだのよ」
ハンス:「無茶をしますね、相変わらず」
沙羅:「また、むちゃを…」
響:「よ、容赦ねえの……」(がくッ)<休暇中の人間に無理やり依頼なアクシア
沙羅:「俊文かわいそーに」
GM:1番機がライフルを構え、照準を合わせて……撃つ!
GM:弾丸は空気を切り裂きながら座天使へ向かい、沼矛島の…上空に、着弾した。
GM:弾速は失われ、淡い光がライフル弾を止めている。
響:「ありゃあ……重力場か何かか? いや、違うな」
GM:食い込んだライフル弾が弾け飛ぶと同時に、聖光が1番機に向けて発せられる!
ハンス:「ふむ………」モニターに見入っている
GM/セラピア:『としふみちゃん、回避なんだよー!』
GM:俊文『くうっ!?』
GM:直後、聖光が降り注ぐ! 被弾しつつも離脱する1番機!
ハンス:「ケルンとは…異なる性質の結界のようだね」
響:「ぐあー、よく分からねえッ? 一体何が起こってるンだよ、隊長〜?」>アクシア
GM/アクシア:「…どうやら、沼矛島全域に掛けて特殊な結界が張られているみたい。しかも、ご丁寧に反撃機能付きの」珈琲をぐいっと飲む。
沙羅:「そんなものどうやって抜けばいいんですか…」(あきれた口調で)
GM/アクシア:「後…諜報部にも動いてもらってるんだけど」
響:「…………」
GM/アクシア:「海中では半減、地中には結界は行き届いていないみたいよ?」あはは、と笑う。わかってて(笑)
ハンス:「ドリルでも作って掘るかい?」
ハンス:「とにかく、現状ではデータが足りないね」
GM:ふう、とアクシア一息。
GM/アクシア:「全く。ザフキエルといいこいつといい…」ぶつくさ言いながら珈琲を飲んで"苦い顔"をする。
響:「でも隊長、それに准将」
響:「オレらをこうして集めたからには……あるんだろ、何か結界をぶち抜く“手段”が」
ハンス:あるのか?(笑)>GM
GM:幾つかプランがあるが。1番有効そうなものは、一つだけ。
響:「でなけりゃ……」(ぎり、と拳に力込め)
ハンス:「落ち着け、橘少尉」
響:「これが落ち着いていられッ、っ、すンません」(しおしお)>ハンス
沙羅:「でも、まあ何とかなるか」
響:「そうなのか?」(ぼそぼそ)<何とかなる>沙羅っち
沙羅:「私がいるから。私の参戦した戦いって、負けた事無いもの。これって才能かもね(冗談めかして)」
GM:さて、その作戦とは……
GM/ヴィヴリオ:「前回と同様、呪法弾道ミサイルを導入すればどうだ?」カツン、と杖を着き登場。
ハンス:「まだ、残っていましたか?」>大佐
GM/ヴィヴリオ:「2発は出来ている。後1発を急ピッチで作らせ、3発用意すれば良い」
GM/ヴィヴリオ:「……ヤシマ=統一帝国の各軍に協力を得て結界に集中放火。その後、シュネルギア及びフライングユニットは呪法弾道ミサイルに密着しつつ接近。呪法弾道ミサイルが開けるであろう結界の穴に潜り込み、沼矛島内部に侵入。在存する天使軍を叩く……。やれるな?」>ALL
ハンス:「ふむ………」
ハンス:「しかし大佐、それですとホルテンからの支援が望めない状況になりますが?」
GM/アクシア:「……」
ハンス:「それを踏まえて、ドライバーたちに作戦を実行せよ、と?」
ハンス:頭の中で、状況をシュミレートしつつ
沙羅:「それ以外に方法が無いならやるしかないでしょ」
響:「無茶苦茶だよなぁ……。ま、大佐の無茶苦茶は今に始まったことじゃねえけど」(苦笑しつつ、肩竦め)
GM/ヴィヴリオ:「そうだ。これが1番成功率が高いのは、わかっているだろう?」>ハンス
ハンス:響、沙羅を見て
ハンス:「………」目を閉じてシュミレート
ハンス:「そうですね、それしかなさそうです」目を開く
ハンス:「草薙中尉、橘少尉、時祭少尉、八坂少尉」
ハンス:「やれますか?」
響:「……それなら、やるしかねえ。だよな、沙羅っち?」(ぐ、と拳に力を込め)
沙羅:「やれるかじゃなくて、やるんでしょう」
GM/凍:「…………やるしか……ない」
GM/伊音:「…………………」こくりと頷く。俯いたまま
GM/ヴィヴリオ:「どうやら、決まったようだな」
ハンス:「それでは作戦のタイムスタンプは、こちらで決めておきましょう」
ハンス:「ドライバー、ナビゲーターは各自体調を整えなさい」
GM/凍:「…ヤー」
沙羅:「はい」
響:(小声)「……だいじょぶか、伊音? やれるか?」>伊音
GM/伊音:「……貴様には関係のないことだ、動かなければいけないのは承知している。安心しろ、“橘少尉”」>響
響:「ん、え。あ、ああ。……頼む」>伊音
GM:伊音、ス、と立ち上がり出て行く。
響:「あッ、お、おい伊音!」(慌てて追いかけようとするオレ^^;)
GM:じゃあ、響は退場かな。
響:OKです(笑)<退場
GM:アクシアにしては、珍しく苦い顔を維持したまま。
ハンス:「アクシア大尉」 アクシアの方を見る
GM/アクシア:「あ、え? なんでしょう?」>ハンス
ハンス:「ホルテンも出撃させますが、よろしいですか? 狙撃されない可能性は100%ではありませんが」
GM/アクシア:「まあ、大丈夫でしょ。ホルテンだって柔じゃないし?」>ハンス
ハンス:「輸送機が一瞬で蒸発したことから考えると…ホルテンの装甲でも5秒と持たないとは思いますが…ね」>アクシア
GM/アクシア:「まあ、あの聖光を受けたら。の話しだけどね…」<5秒
ハンス:「ですからアクシア大尉。貴方はホルテン内では、シュネルギアに搭乗して待機していてください」
ハンス:「いつでも脱出できるように」
GM/アクシア:「……脱出するような事態には、ならないと思うわ」ぼそ
ハンス:「常に最悪の事態を想定する。貴方も指揮官なら、そういう思考を持ちなさい」>アクシア
GM/アクシア:「…あの威力にしてあの射程。次に狙われるのは、間違いなく……」
GM/アクシア:「――ここ(瑞穂基地)」
ハンス:「さて………夜逃げをする暇は無さそうですからね」
ハンス:「では、搭乗員全員と、ギアドライバー、ナビゲーターは遺書の準備を」
ハンス:淡々とした口調で皆に告げ、とんとん、と資料の束を手で纏めている
沙羅:「遺書なんていりませんよ。今回も勝ちますから」
沙羅:「私が負けるときは私が死ぬときだもの。生きてる限り無理するし足掻くもの」
ハンス:「一応規則なんですよ、白紙でもグッドラックでも落書きでもいいですから、提出してください、時祭少尉」笑いつつ
ハンス:資料を纏めて、退出する
GM/凍:「…………沙羅は、私が……死なせない」>沙羅
沙羅:「凍、そのときはあなたも一緒に生きてるの」
GM:シーンエンド。


■ミドルフェイズ/シーン3 「今だけは」
 シーンPC:響。

GM:舞台は格納庫
GM:伊音はすたすたと通路を歩いていた。
GM:歩いているには早い速度で、それでいてゆっくりと格納庫へと入って行く。
GM:その背中は、とても儚げな印象を持たせた。
GM:伊音は、マサムネを見上げるようにして佇む。
響:「……伊音?」
響:「どうしたんだよ。らしくねえぞ?」
響:と、ちょっと無理して軽口叩いて見たり。
GM/伊音:「こっちへ来るな。今、こっちへ来ないでくれ、…そこで、止まってくれ」>響
響:「な……?」(でも素直に足を止める)
GM/伊音:「…“橘少尉”は、パイロットが言っていた話。覚えているか?」>響
響:「あ、ああ。……妹さんに会うはず、だったんだよな」
響:何となく、自分もマサムネを見上げて
GM/伊音:「…あのパイロットが死んだ時、昔の私と、被らせてしまってな…」
GM/伊音:「…兄を失った、私の境遇と。あのパイロットの妹の、境遇を」
響:「……昔、の?」(その辺の事情は知らないオレ^^;)
響:「兄貴を。……そっか」
響:「……そういや伊音、妹も居たよな」
響:ざッ、と分かるように足音を立てて。一歩近づく。
響:「あの輸送機の兄ちゃんも、妹が居るって言ってたな……」
GM/伊音:「…………来ないでくれ。…今の顔は、見せたくない…」
響:「ヤだね」(傍に寄って、がしっと肩を掴んでこっちを向かせる)
GM/伊音:「あ…」力なく振り向かされたその顔は…涙が、溢れていた。
響:「イイか。よく聞けよ草薙伊音!」
響:「辛いのはオレも同じだ! ……いや、護れなかったっていうコトだけなら、はっきり言うぜ。オレの、せいだ」
響:「でもな……でもな」
響:「伊音はいつも言ってるじゃないか。“この剣にかけてヤシマを護ってみせる”って!」
GM/伊音:「…っ」ぴく、と反応する。
響:「ありゃ嘘か? ハッタリか? ……違うだろう、草薙伊音!」
GM/伊音:「私は………」
響:「そりゃ、剣一本で護れるものなんて、限りがあるかも知れない」
響:「こいつ(マサムネ)でだって、そうだ。オレは、オレたちは、護れなかった……」
響:「だから、だから! こいつでオレたちは……輸送機の兄ちゃんの仇を」
響:「いやッ、それだけじゃねえ……。今もどこかで戦って、死んでいってるヤツらの仇を取らなきゃいけないんだろう?!」
GM/伊音:「…………そう、なのかもしれない」
響:「ここで伊音の剣が折れたら……これから、オレたちが護れたはずのものだって、護れなくなっちまう!」
GM/伊音:「じゃあ、じゃあ…こんな時…」
響:「…………」
GM/伊音:「……ど、どんな顔をすれば……良いのだ……」響を見詰める。涙があふれ出てくる。
GM/伊音:「私だって、女だ。お前が思っているほど、私は強くは……」
響:「……そのままで、いい」(そっと指を伊音の頬に撫でて、涙を拭う)
響:「伊音が弱い分は、オレが強ければいい」
響:「オレが弱い分は、伊音が強ければいい」
響:「オレたちは、2人で一本の刀なんだ。だから……」
GM/伊音:「…今の私は、私の人生の中でも1番弱い部類に入る。だから…」
GM:伊音 響に、抱き付く。
響:「…………」(ぎゅっ、と抱きしめて)
GM/伊音:「少しの間、このままで居させてくれ。もう1度離れたら…もとの私に、戻っているから…」
響:「……ああ。オレも、だ」
響:「だから、もう少しだけ……。このまま、な?」(ぎゅ)
GM:二人はしばしの間。御互いを、強く、強く抱き締めた。
GM:シーンエンド。


■ミドルフェイズ/シーン4 「刻まれる歌」
 シーンPC:沙羅。

GM:自室で、沙羅は仮眠を取ろうとしていた。
GM:だが、眠ることは許されない。
GM:何処からともなく、綺麗な歌が聞こえてくる…。
GM:“聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな”
沙羅:「どこから…聞こえるの?」
GM:わからない。耳では捉えられない。頭の中に、響いてくる。
GM:だが、外から聞こえるのは確かだ。そんな、気がする。
沙羅:P99手にとってマガジン確認。外へ出ます。
GM:沙羅は瑞穂基地の外へと赴く。しばらく歩き、鉄道の踏切に辿り付いた。
GM:歌は、この向こうから聞こえてくる…気がする。
沙羅:踏み切りの向こうにP99を向けて、トリガーを……
GM/凍:「…………沙羅?」
GM:背後から、凍の声。
沙羅:P99を降ろして、凍のほうを向きます。「凍、ごめん」
GM/凍:「…………どう、したの?」>沙羅
GM:夕日が、二人を照らしつつ、建物の下へと沈んでいく……。
沙羅:「唱が……、ううん、他分気のせいだよね」
GM/凍:「…………沙羅、様子が変……だった」
沙羅:「もしかして、怖いのかもしれない」ぽそり
GM/凍:「…………怖い?」
沙羅:「私だって、14歳の女の子だよ。人並みに怖いと思うよ。今回の作戦だって、みんなの前ではああ言っているけど、本当は自信なんて無い。不確定要素ばかりだし…」
GM/凍:「……………………言った」
沙羅:「え?」
GM/凍:「………………沙羅は、私が守るって。……言った」
GM/凍:「…………死なせは、しない」
GM/凍:「…………そう、言った」
沙羅:「凍……」
GM:凍が沙羅に近付き、両手で沙羅の顔を挟む。
GM/凍:「…………沙羅が、望むなら。私も、生きる。だから……」
GM/凍:「…………二人で、生き延びよう」
沙羅:「ふぅ、凍、ありがと。そうだね、二人で生き延びよう。弱音はここでおしまいにする。改めて、これからもよろしく。私の相棒」
GM/凍:「…………よろしく、沙羅」
GM:何時もの凍の顔が、笑ったように見えたのは気のせいだろうか?
GM:沙羅の顔を手放して踵を返し、アスファルトを歩き始める。
沙羅:(凍、あなたは私にとって最高のパートナーだよ。)
GM:凍は、静かに瑞穂基地へと戻って行く。
沙羅:踏み切りの向こうに指鉄砲で「Bang!」。凍を追いかけます
GM:シーンエンド。


■ミドルフェイズ/シーン5 「天使の喇叭」
 シーンPC:ハンス。

GM:ハンスは、難しい顔をしてデータの処理をしていた。
GM:新たな座天使と結界、新型のホイシュレッケ。まだまだ仕事は山ほどある。
ハンス:こきこきと肩を鳴らす
ハンス:「世界で一番雑務の多い准将だろうなぁ…私は」
GM:と、誰かが入ってくる。
ハンス:「ん?」そっちを見る
GM/アクシア:「…御疲れ様です、准将」珈琲をハンスの傍にことりと置く。
ハンス:「ああ、ありがとう大尉」
ハンス:「………コーヒーもいいが、こういう時はホットチョコレートもいいものだよ。今度作ってあげよう」
GM/アクシア:「楽しみにしています」にこり>ハンス
ハンス:コーヒーを口に運び…
ハンス:しばし香りを楽しんでから、カップを机に置く
ハンス:「それで、なにか用かい?」
ハンス:ぎぃっと椅子を回してアクシアに向き直る
GM/アクシア:「…これが、新型のホイシュレッケですか。……動きを見ると、中心に常に主導を握る天使兵が……あ、ちょっと覗きに来ただけです」と、苦笑する。>ハンス
ハンス:「ああ、作戦までには敵データの解析は済むよ」
ハンス:モニターに幾つかデータを並べて、並列で処理していきつつ
GM/アクシア:「はい、御願いしますね」>ハンス
ハンス:「しかし………40年戦争での座天使のデータからは、ずいぶんと変化しているね」
ハンス:「やはり…我々がシュネルギアを開発したことが遠因かもしれないね」
ハンス:ちゃかちゃかと、目にもとまらぬスピードのキータッチ
GM/アクシア:「それでも、やはり。シュネルギアは造られるべくして作られたんでしょうね。何者かによって」
ハンス:「天使を倒すために天使を利用する…」
ハンス:「喇叭はなぜ鳴ったのか」
ハンス:ふっと、自嘲気味にどこか不気味な笑みを浮かべる
ハンス:「あまり関係の無い話をしてしまったね、忘れてくれ大尉」
ハンス:はははと笑って、手を振る
GM/アクシア:「……喇叭は、お話しの中では天使が登場すると共に鳴らしていますけど。実際には、天使が現れる前に喇叭は鳴って」
GM/アクシア:「人間が想像していたものとはかけ離れた姿をした天使達が、地上に降り立った」
ハンス:腕を組みなおし
GM/アクシア:「結局、人は自分こそが最高の存在だと思い込んでいただけなのかもしれませんね。…天の使いは、決して人の姿など、していなかったんですから」
ハンス:「古くから、天使と悪魔は同一の物…という考えもあるのだよ、大尉」
GM/アクシア:「…天使と、悪魔が?」
ハンス:「ヒトを助ける存在を天使と呼ぶなら、ヒトをの“欲望”をかなえる存在悪魔もまた、天使なのではないかな」
ハンス:「悪魔は、我々に代償を求めている。そう、願いをかなえたね」
ハンス:「それが、天使核兵器と言う力を求めた、我々統一帝国の業なのかもしれない」
ハンス:どこか遠くを見る瞳
ハンス:「はははは、なんてね」
ハンス:「冗談だよ、冗談。合衆国風にいうと、ジョーク」
ハンス:そう、話を切り上げようとするが………
GM/アクシア:「……なら」冗談という言葉にも、決して反応せず
GM/アクシア:「天使達は、私達に。結果的に何を残してくれるんでしょうか」
ハンス:その問いに少し考え込み
ハンス:「………希望、だろうね」
GM/アクシア:「………………希望、ですか」クスッと笑う。
ハンス:「さ、大尉。君はもう寝なさい。夜更かしはお肌の敵だよ」
GM/アクシア:「………願いや欲望を叶える天使を、シュレディンガー猫の猫で説く」
GM/アクシア:「パンドラの箱のように。開けてみるまで、わからないって事です」
ハンス:ふっと笑う
GM/アクシア:「では、忠告に従いそろそろ就寝させて頂きます」敬礼
ハンス:敬礼返し
ハンス:アクシアが退室してからポツリと呟く
ハンス:「箱を開けてしまい事象が既に決定しているなら………どんな解が決定しているのかな…」
ハンス:「絶望か、希望か」
GM:シーンエンド。


■ミドルフェイズ/シーン6 「掠める閃光」
 マスターシーン。

GM/セラキエル:「serra,serra,serra......」
GM:夏の真夜中、沼矛島にて。
GM:座天使級天使兵、セラキエル。その周囲に無数の光弾が浮かび上がった。それが、セラキエルのコアとも言える心臓部分にて収束されて行く……。
GM:そして、光は突如消える。
GM:刹那、巨大な光の筒となり、海上を切り裂きながら閃光は放たれた!
GM:その光は、海を越え、真っ直ぐ瑞穂基地……の上空を通り過ぎ、重力に逆らいながらなだらかに遥か上空へと消えていった…。


■ミドルフェイズ/シーン7 「出撃」
 シーンPC:響。
全員登場済。

GM/アクシア:「本日9時、本作戦を「沼矛島作戦」と呼称し、これを開始します。全員、持てる限りの力を尽くすように!」
GM:それぞれが、自らの席に着き、アクシアの言葉を耳にしていた。
響:「……了解!」
沙羅:「はい!」
GM/伊音:「承知している」
GM/凍:「…………了解」
GM/アクシア:「皆知ってると思うけど、昨日の深夜、瑞穂基地上空をセラキエルの攻撃が掠めていったわ。相手は確実に照準をこちらに向けてるってこと。何としても、この作戦であいつを倒さなくちゃいけないわ」
響:「分かってる。もう、ヤツには誰もやらさせねえ」<この作戦で〜
ハンス:「三度目の正直、と言う言葉がヤシマにはあるそうだね」
沙羅:「セラキエルに3度目は無いですよ。私たちが止めますから」
ハンス:「それから今回、支援機としてアクシア大尉にも出撃してもらうこととなった」
響:「……は? マジで隊長出るの?」(びっくり)
GM/アクシア:「・・・・・何か問題でも?」>響
ハンス:「アクシア大尉の操縦を間近で見られるチャンスです。へまをすると、20oアサルトライフルで蜂の巣にされますよ、気をつけなさい」
GM/アクシア:「って、ハンス准将まで!」(笑)
沙羅:「大尉と誰が組むんですか?」
響:「そうだよ。機体とナビはどーすんの! 8番機はやられちまったし、ナビだって手が空いてるヤツって……って、まさか隊長」
ハンス:「アクシア機のナビゲーターは香夜・リヒトヴィッツ少尉に」
ハンス:「問題はありませんね、大尉?」にっこり
GM/アクシア:「ええ、8番機は無くなっちゃったから。ベーシックタイプのシュネルギアに装備が20mmアサルトライフルってとこね」(笑)
GM:画面の端に、香夜がちょこんと座っているのが見える。
響:「やっぱりか! ……だってよ、沙羅っち」>沙羅
沙羅:「香夜さんと轡を並べることになるなんてね…。でもよかった」
響:「そーか、香夜かぁ。……こいつは、ますます気合入れねーとな、伊音?」
GM/伊音:「同感だ」>響
ハンス:「昨晩から、中島整備班長に徹夜をしてもらった成果です」
沙羅:「アサルトライフルで思い出した、すみません、予備弾倉回してもらえませんか?さすがに1マガジンじゃ持たない」
GM/アクシア:「確かにそうよね……」
響:「格納庫に山積みになってるだろ? それ使えよ」>沙羅
沙羅:「20mmアサルト用って、試作品だからなかなか回ってこないんですよ(苦笑)」
響:#<調達>を宣言するぜ(笑)。
響:#5C3
●ダイス:Hibiki:5c3=2(4,1,5,3,5)= 2
響:2成功。よって予備弾倉ゲットに問題ナシ(笑)。ほれほれ>沙羅っち
GM:まあ、もともとが0だしなぁw
響:「不便だよなー銃器って。その点、オレらは弾切れの心配だけは無いってね!」
GM/伊音:「刀剣なら、私達が動き続ける限りは何時までも戦えるっ」
響:「そういうコトだな」(頷く)>伊音
沙羅:「ありがとうございます。その分レンジは長く取れるし、多数の敵にも対処できるというメリットがありますから」
響:「そーだよなぁ。頼りにしてるぜ、沙羅っち、凍!」<制圧戦
ハンス:「橘少尉。君の今使っているカタナは刃こぼれが激しいから、今回の作戦後に研ぎが必要です」
ハンス:「もう少し、丁寧に扱うように」
響:「……分かってます、准将」
GM/伊音:「・・・・・ふっ」吹き出し笑い
響:「なっ、何がおかしいんだよ伊音?!」(わたわた)
GM/伊音:「いや、何でもないぞ?」くすくす
ハンス:「ちなみに、君が訓練も込みで折った本数、教えてあげましょうか?」(・∀・)ニヤニヤ笑い
響:「おッ、覚えてられるかンなもん!」(汗)<折った本数
ハンス:「次のテストに出ますよ、思い出しておきなさい」>響
響:「うあああ〜、ま、マジかよー」(へなへな)
沙羅:「響、かわいそ(笑)」
響:「うるせー。沙羅だってこれまで使ったマガジンの数覚えてんのかよ?」
沙羅:「マガジンの数なんて覚えてないよ」 元々消耗品だし(笑)
ハンス:「時祭少尉、八坂少尉、そちらは問題ありませんか?」
沙羅:「はい、あとは本番を待つばかりですね」
沙羅:予備弾倉は翼のHPに2つ装備します。
ハンス:「それでは各機、接続アームに機体を固定」
ハンス:「ホルテンで当該区域まで移送後、切り離しますよ」
ハンス:「トイレに行ってない子は、今のうちに行っておきなさい」真面目な口調で
GM/アクシア:「はいはい、そこまで」
GM/アクシア:「全く…もう少しシリアスになると思ったらこれだもんなぁ」苦笑
ハンス:「緊張しすぎるよりは、いいでしょう」
GM/アクシア:「まあ、積もる話もあるだろうけど。それは帰還してからにしましょーね?」>ALL
GM/アクシア:「それじゃあ。シュネルギア実験部隊……」
GM/アクシア:「――発進!」
沙羅:「システムグリューン。シュネルギア2番機“シュトルム”、行きます!」
響:「……今度は、負けてやらねえ」
響:「シュネルギア3番機“マサムネ”、出るぜ!」
GM:シーンエンド。


Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending

エンゼルギア研究所/管理人:相馬斉遠