エンゼルギア研究所
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Last Update/2012.02.05


◇ 第20話『哀しみの空に、花束を』◇

「私、冬弥くんの事が好きなんです」
――八島雪奈

 

今回予告/ハンドアウト/自己紹介/シーン1///
Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending


今回予告
 シュネルギアと同等の性能を誇る人型機動兵器、フーファイター。
 真紅と純白。
 隠密性能に優れた二機の敵機による、断続的な本土各地への奇襲攻撃。
 天使兵による力押しではなく、有人兵器による搦め手をとる合衆国軍に対応すべく、瑞穂基地の面々は動き出す。

 懐かしい友との再会。
 辛い過去の思い出。
 襲い来る赤と白の機体。
 問われる戦争の意義。
 青い空に刻まれた哀しみは、消す事が出来ないのだろうか。

 エンゼルギア 天使大戦TRPG 第20話
 『哀しみの空に、花束を』

 ならば、せめて僕達の手で。
 手向けの花束を、君に。


シナリオハンドアウト
▼PC1 榊 刀真  ギアドライバー/グラップラー
 ナビゲーター:タン・メイリィ
 ダーザイン:【佐波木冬弥からのまごころ】
 初期のギアドライバー候補生であり、君の友人だった少年。
 成績は抜群だったが事故で怪我を負い、その後遺症からドライバー登録を抹消された。
 そんな彼に呼び出され、君たちは久々の再会を果たす。
 変わらぬ彼と、変わってしまった自分に戸惑いながら。

▼PC2 橘 響  ギアドライバー/フェンサー
 ナビゲーター:草薙伊音
 ダーザイン:【八島雪奈からの友情】
 初期のナビゲーター候補生。身寄りがなく、寂しがり屋だが優しい少女。コンビを組んでいた佐波木冬弥に想いを寄せていた。
 だが、彼女はもうこの世に居ない。
 冬弥との思いもよらぬ再会に、君は改めてその事実を実感する。

▼PC3 アルビレオ・マイヤー  情報将校
 ダーザイン:【“赤き殺戮者”からの敵愾心】
 ヤシマ本土へと深く侵入し、軍施設への攻撃を繰り返す二機のフーファイター。
 彼らへの対応策を打ち出すため瑞穂基地へと戻る君だったが、その行程を赤と白の機体に遮られる。
 “赤き殺戮者(クリムゾン・ブレイカー)”のライダーは君に問い掛ける。この戦争の、意義を。

▼PC4 遥香1−13  完全機械化兵
 ダーザイン:【“白き戦士”からの闘争心】
 アルビレオを護衛し、瑞穂基地へと戻る君の前に立ち塞がる純白のフーファイター。
 同僚たちの駆る随伴機を次々と撃ち落してゆく“白き戦士(ホワイト・ウォーリア)”は、君をライバルと見なしたかのように、熾烈なドッグ・ファイトを仕掛ける。
 だが、その戦闘機動に君は既視感を覚えてやまない。


自己紹介
刀真:「榊刀真。階級以外で呼んでもらえると嬉しい、かな」
刀真:「まだ慣れてないんだ。少尉、なんて呼ばれるのは」
刀真:「…ああ、この目?変わってる、とはよく言われるよ」
刀真:「でも、この色が僕の色だから。僕が、僕として生きる証」
刀真:「っと、時間かな。それじゃ、また後で」
刀真:14歳、G3少尉。五番機“マサムネ2”のドライバー。
刀真:PC間ダーザインは【遥香からの戸惑い】、シナリオダーザインは【冬弥からのまごころ】にて。
刀真:以上、よろしくお願いします。

響:「オレは橘響。響(ヒビキ)でいいぜ」
響:「いちおう少尉だっけか。シュネルギア3番機“マサムネ”のドライバーだ」
響:「気がつきゃ、オレもけっこう古株になっちまってるんだよなぁ……」
響:「っと、忘れるところだった。ナビゲーターは草薙家の伊音ちゃんな。冗談は通じない方だから、気をつけろよ……っとと、悪ィ悪ィ(苦笑)」<睨まれた(笑)
響:「ま、よろしくな。とりあえず、お互い頑張ろうぜ」
響:#ダーザインは【草薙伊音からの幸福感/2】【自己からの執着/2】【八島雪奈からの友情/2】【榊刀真からの羨望/2】。
響:以上(オーバー)!

アルビレオ:「アルビレオ・マイヤー。情報将校だ。(ポケットに両手を入れつつ)」
アルビレオ:「……(渋った顔で)他に言う事は無い」
アルビレオ:「はっ。ヴィヴリオ大佐の御命令、確かに受け賜りました(敬礼)」
アルビレオ:「動くな………撃つぞ」
アルビレオ:G3・シュネルギア実験部隊に所属するギアドライバー。
アルビレオ:G3情報部から送り込まれた内部監査の為の工作員。
アルビレオ:元は呪法船団で活動していたが、瑞穂基地へ移動となり、現在に至る。
アルビレオ:冷静沈着、顔は常に表情を無に保っており、近寄りがたい印象を受けさせる。
アルビレオ:だが、それに拍車をかける程の美形で、無言が似合ってしまう男であるのだが、少々気の抜けた所があり。神出鬼没な所も。
アルビレオ:「戦争が続けば人は死ぬ。だが、戦争が終われば人は忘れる。命の大切さ、命の儚さ……少年達が戦っている事実も、何時かは消えてしまう。だからこそ、私達が何かを受け継がなければならない。この、血塗られた戦場で」
アルビレオ:クラスは情報将校
アルビレオ:所持ダーザイン【ヴィヴリオからの期待/2】【軍上層部からの期待/2】
アルビレオ:シナリオダーザイン【"赤き殺戮者"からの敵愾心/2】
アルビレオ:PC間ダーザイン【橘響からの苦手/2】
アルビレオ:よろしくお願いします。では、以上(オーバー)!

遥香:「遥香 壱−壱拾参と申します」
遥香:「私の仕事は戦争」
遥香:「私の役目は戦争」
遥香:「私の意味は戦争」
遥香:クラス:完全機械化兵
遥香:ヤシマ人タイプの外見です。普段は着物とか割烹着。
遥香:PCダーザイン【アルビレオからの有為】、シナリオダーザイン【白い戦士からの闘争心】
遥香:以上。


■オープニングフェイズ/シーン1 「回想と再会と・1」
 シーンPC:刀真。

GM:まだ佐波木冬弥と共に、シュネルギアの訓練を受けていた頃の回想となります。
GM:訓練を終え、ロッカールームで着替えなんぞしている所です。

刀真:「…ダメ。もー限界。疲れた」ぐたー、と。のろのろ着替えなぞしつつ。
GM:隣には冬弥も居たり。
GM/冬弥:「ふう……」少し疲れたような溜息
GM/冬弥:「そうだな。確かにアクシア大尉の訓練は厳しいし」
刀真:「訓練が終わっても座学があるし」
GM/冬弥:「それに……模擬訓練に参加したベテランの機械化兵が逃げたって話、知ってるか?」
GM:ちょっと笑いながら
刀真:「あー、うん。逃げ出して街でのんびりしてたところを連れ戻された、って聞いたけど」
刀真:たはは、と。明日は我が身だと思いつつ。
GM/冬弥:「……なあ、刀真。俺達、いまはこんな訓練と戦いが日常だけど」
GM/冬弥:「普通の生活ができたままだったら、今ごろどうしてたんだろうな」
GM:もぞもぞと上着を脱ぐ。そこには訓練などでついた幾つもの傷痕。
刀真:「普通…か。僕は…どうだろう。居場所を無くして、拾われて…そして今、此処に居て」
刀真:ふと自分の腕を見る。うっすらと残る、幼少の頃の傷痕。
刀真:「うん…“普通”が何なのか、僕には分からないけど。たぶんそれは、きっと素晴しいものだと思う」
GM/冬弥:「そうだな。俺たちはともかく、……メイリィや雪奈のことを考えると」
刀真:「そう、だね。あの子達には、幸せになってもらいたいよ」
GM/冬弥:「ああ。でも、俺たちのやってることだって……無駄じゃないよな」
GM:ロッカールームの窓から見下ろせる、瑞穂市の姿。
刀真:「無駄なんかじゃないよ、きっと。…ねえ、冬弥」
GM/冬弥:「なんだい?」
刀真:街の光景を、遠い目で見つめながら。
刀真:「雪奈ちゃんと仲良くしなよ? もうちょっと構ってあげなきゃ、可哀想だよ」
刀真:くすくすと、ちょっと悪戯っぽい笑顔。恐らく、冬弥にしか見せぬ笑顔。
GM/冬弥:「君も、メイリィをあまり子供扱いしたら駄目だぞ」仕返しをするように、笑う。
刀真:むう、と。言い返せぬ沈黙。けどそれは、決して心地悪いものではなくて。
GM/冬弥:「……だから、俺たちも助け合っていこう。二人のためにも」
刀真:「うん。僕ら、友達だもの。皆が幸せにならなきゃ、ね」
GM:……そして、非番の自室に電話が鳴り響く音で、君は現実に引き戻される。

GM:時は現在。
刀真:「……! …夢、か」何故か一筋、涙なぞ流しつつ飛び起き。
刀真:で、そろっと受話器を取って。
刀真:「…はい、榊ですが…?」
GM/冬弥:「刀真か? 俺」
GM:それは、懐かしい声。
刀真:「…冬弥? 冬弥、だよね?」
GM/冬弥:「いきなりでごめん。今久しぶりに瑞穂に来ているんだ。……良かったら、会えないかと思ってさ」
刀真:「うん、もちろん! ゴメンなんて言わないでよ、冬弥」
刀真:心底、嬉しそうな。今すぐ飛び出していきたいと、やきもきしつつ。
GM/冬弥:「じゃあ、場所は……屋主が夜逃げして、俺たちがこっそり使ってた街の道場まだあるか?」
刀真:「んーと…うん。戦闘のゴタゴタで壁は壊れちゃったけど、まだ残ってるよ」自分が不時着して壊したのかもしれない。(笑)
GM/冬弥:「じゃあ、そこで。楽しみにしてるよ」
GM:時間などの打ち合わせをして、電話は切れる。
刀真:「うん、それじゃ…また後で」
GM:最後になんかあればどうぞ。
刀真:手早く、姿見に己を映しながら身支度を。で、最後に一言。
刀真:「………声、変わってなかったな。僕は…。……僕、は」あれから変わったのは、瞳に宿す光か。
刀真:以上でー。
GM:主の去った部屋で、刀真、メイリィ。響、伊音。冬弥、雪菜。六人の笑顔の写った写真が、誇らしげにスツールの上に飾られていた……。
GM:シーンエンドです。


■オープニングフェイズ/シーン2 「スクランブル」
 シーンPC:遥香1−13。

GM:君はちょこっと本土のヤシマ軍駐留所に一時駐屯しているんですが、そこでスクランブル警報が起きたところ。
GM/オペレーター:『移動中の輸送機が、合衆国軍機に襲撃されている模様!』
遥香:「………出撃します」
遥香:愛用の空我に、振袖振り振り走る
GM/オペレーター:『各機、直ちにスクランブル! なお、敵機は未確認の人型機動兵器! 繰り返す――』
GM:機械化兵「よう、遥香! 今朝の飯も美味かったぜ!」
遥香:「お褒めに預かり光栄です」
遥香:ひゅっと、ひとっ飛びでコックピットに飛び乗る。
GM:機械化兵「ああ、さっと片付けてきて、今度は美味い羊羹を頼むぜ!」
GM:同僚の機械化兵たちも軽口をいいながら、次々と発進していく
遥香:「3時のお茶までに、終わらせましょう」
遥香:すぅと一度目を閉じ
遥香:目を開いた時には、普段と違う遥香になっている
遥香:「遥香 壱−壱拾参、空我参…出ます」

GM:そして、戦闘地点へと急行する部隊。
GM:ヤシマ軍の中でも精鋭と呼ばれる部隊。だが……
GM:機械化「まさか……直撃だと!?」
GM:一機の敵機が、それをカトンボのようにつるべ撃ちにしていく。
遥香:「敵機動誤差…修正不可…」
GM:純白のフーファイターは、君の姿を認め……一直線に突進してくる
遥香:「回避っ」
遥香:ひゅっと空我のバーニヤをふかし、上昇
GM/??:「――! 敵機をA+レベルのファルコンネン・マシーネンゾルダートと認識」
GM/??:「高速戦闘モード、起動」
遥香:「高速戦闘モード、起動」
遥香:周囲の空気が止まる
GM:熾烈なドッグ・ファイト。正に犬が噛みあうように、背後の取り合いが開始される。
遥香:そんな中、自分だけが動いている…はずなのに
遥香:「!? 敵機動速度、同等…」
GM:敵はそれに合わせてくる。
GM:20mmの火線が装甲を削る
遥香:「ヤシマ空戦技…奥義…巴!」
遥香:エアブレーキをかけ、瞬間で急上昇
遥香:即座に敵機の後方に回る
GM/??:「――! 敵機、Aクラスコンバット・マニューバを実行。――回避運動」
遥香:「………目標補足…発射」
遥香:必中のタイミングで、トリガーを引くが…
GM:だが、敵はまるでその技を知っているかのように……ギリギリのところで、それを回避しきった。
遥香:「!?」
遥香:驚愕に、一瞬止まる
GM/オペレーター:『護衛機各機へ! 敵機動兵器のもう一体が輸送機へ接近中、至急救援を! 繰り返す――』
GM:通信で我に返る遥香。
遥香:「時間を取りすぎました………」
遥香:ごぉっと敵機から急速離脱し、輸送機に向かう
GM:白いフーファイターは、君の隙をつこうともせず、空中に立ち尽くし……
GM:任務完了とばかりに、その場を飛び去った。
遥香:一瞬だけ、そちらに振り向く
GM:敵機のモノアイも、遥香を捕らえる。
遥香:「………」
GM:そして、純白の尾を引いて消えた。
GM:シーンエンド。


■オープニングフェイズ/シーン3 「回想と再会と・2」
 シーンPC:響。

GM:では、響。再び回想シーンからー。
響:おっけー。

GM:施設の食堂。君の前にはてんこもりの和食。
GM:それを作ったという雪菜が、味見をして欲しいと連れてきたのだ。
響:GM、質問。雪奈さんって、幾つ?(笑)
響:(てか、年上か年下かで微妙に対応が変わるので^^;)
GM:13歳ですね
響:ぎゃあああ(笑)<13歳
GM:楚々とした和風系美少女。ちなみに食堂には二人きりです(笑)
GM/雪奈:「……それじゃあ、お願いします、響さん」ガチガチにきんちょー
響:「ん、ああ。そんじゃ、いっただきまーっすっと」
響:ぱちん、と手を合わせてから、はぐはぐもぐもぐと食べ始める。
GM/雪奈:「…………」どきどきどき
GM/雪奈:「どう、ですか?」
響:「お、この卵焼きうまいなー」(ぱくぱく)
GM/雪奈:「あ、卵焼きには自信があったんです。よかった」ぱあっと明るくなる。
響:「こっちの焼き魚は……ちょっとコゲてね?」(もぐもぐ(笑))
響:「あー、悪い雪奈っち、そっちの大根おろしと醤油取ってくんねえ?」(はぐはぐ)
GM/雪奈:「焼き魚は……えーと、精進します。あ、はい」手渡し
響:「悪ィ悪ィ。ん、でもけっこうご飯炊くの上手いな雪奈っち。粒がこう……うん、ちょっとカタいのがオレ、好きなんだよな〜」(ぱくぱく)
GM/雪奈:「でも、ちゃんと食べて貰えて良かったです。それで、ですね。……響さんに、聞きたい事が」
GM:もぢもぢ
響:「…………ん?」(やっと雪奈の様子が妙なのに気付いた(笑))
GM/雪奈:「あ、あのっ。響さんって、伊音さんのことが好きなんですよねっ!?」
GM:赤面して意を決したように雪菜が言う
響:ぴた、と箸が止まる(笑)。
響:「は、はああああッ? な、何でンなこといきな……んがッ、けふけふっ?!」(喉に詰まった(笑))
GM:大慌てで背中を叩いてくれます(笑)
響:「…………はーっ」(くーッ、とお茶を飲み干して、一息)
響:「……ふーッ」(で、改めて雪奈を見る)
GM/雪奈:「それで、ですね。や、やっぱり、男の人って伊音さんみたいな健康的な人が好きなんでしょうか」
GM:ちら、と窓の外を見る雪菜。
GM:そこには剣の手合わせをしている冬弥と伊音の姿がある。
響:「健康的っつーか、なぁ……。うん、オレは伊音のことは、その、まぁ何だ……好きかって聞かれれば、好きだけどさ」(ぽりぽり)
響:「でも、そんなのは人それぞれじゃねえかなぁ……」
響:と、自分も冬弥と伊音を見る。
GM/雪奈:「そうです、よね。じゃあ、まだ私にもチャンスあるかな」
響:「……ん?」(ちょっと不思議そうな顔)>雪奈
GM/雪奈:「私、冬弥くんの事が好きなんです」
響:「…………そっか」(何か、いろんな意味で安心した笑顔(笑))
GM:外ではメイリィと刀真が加わり、さらに賑やかな訓練になっていく。
響:「冬弥かぁ。……ま、確かにオレや刀真よりはいい選択だと思うぜ?」
響:「あいつ優しいしな。……いろいろ気が回るし、オレと違って頭もいいし、しっかりしてるしな」
GM/雪奈:「ううん。みんな、いいひとばかりですよ。私は家族って知らないけど、これがそうなのかなあ、なんて思ってますから」
GM/雪奈:「でも、本当は……ただ、みんなで過ごす、この穏やかな時間が。好きなだけなのかもしれませんけど」
響:「……」(はた、と気付いて)
GM/雪奈:「?」
響:「てことは何か雪奈っち。……オレはとどのつまり、毒見役ってコトなのか〜?」(じろー)
GM/雪奈:「え? ……あはは、そんなことないですよ。ちゃんと遥香さんに習った自信作なんですから、これ!」
響:「……じゃあ、この際だから言っとくぜ?」
GM/雪奈:「はい?」
響:「大根の煮付け方が少し甘すぎる。肉じゃがの塩と砂糖の塩梅がまだまだ温い」
響:「漬物の並べ方は、もうちょいこう、彩りも考えた方がいい。あと、ご飯をひらたくつぐのはどうかと思う」
GM/雪奈:「はい。……ありがとう、響さん。私、頑張ります」
GM:神妙な顔でそれを真面目に聞いていた雪菜。……そして、時は現在に戻る。

GM/伊音:「響? 何をぼーっとしてるんだ」
響:「ん? あ、伊音か……」(ぼー)
GM:伊音に連れられて、和食の材料の買出し中だったりします。
響:「悪ィ、ちょっと昔のこと、思い出してた」
GM/伊音:「軟弱な。補給も立派な軍人の任務なのだぞ」と言いつつ、これは伊音の個人的な買い物なわけだが(笑)
響:じー、と手元の大根とか見つつ
響:「へぇへぇ、荷物持ちも立派な軍務でございます、ってね」(屈託なく笑う)
GM:で、荷物を抱えて歩いていると……どんと人影にぶつかります。
響:「わッ、っととと」(荷物死守!)
GM/冬弥:「……響?」
響:「!? お前……冬弥?」
GM:シーンエンドです。


■オープニングフェイズ/シーン4 「赤き殺戮者の問い」
 シーンPC:アルビレオ。

GM:では、最後のOPですー。
GM:フーファイターの各地への襲撃があるなか、その対策を練るための指揮官として瑞穂基地へと呼ばれたアルビレオ。
GM:今は輸送機で、信州上空って辺りです。

GM/ヴィヴリオ:『大尉、旅は順調か?』(通信)
アルビレオ:「はい、ヴィヴリオ大佐。今の所は目立ったことは何もありません」敬礼しつつ
GM/ヴィヴリオ:「そうか。出張先の九州から蜻蛉帰りさせてすまないが、今回は貴官の情報分析能力がぜひとも必要だ」
GM/ヴィヴリオ:「奴らの襲撃先がいつ瑞穂へと向くか分からんからな。――道中の無事を祈る」
アルビレオ:「そのお言葉だけで充分です。必要とされる限りはあなたに尽くします」
GM/ヴィヴリオ:「良い答えだ、大尉。……では、通信を切る」
アルビレオ:敬礼。
GM:そして、通信は切れる。それと同時に、まるで計ったかのように……
GM/オペレーター:「警報! レーダーに敵機の反応を確認! 距離1万!」
アルビレオ:「…三流ドラマばりのタイミングだな。数は?」
GM/オペレーター:「機種はフーファイタータイプと思われます! 数は1……いえ、2機です!」
アルビレオ:「了解した、直に応援を手配してくれ」
GM:直衛の護衛部隊が先行し、最寄の基地からも応援が発進する。
GM:響く爆音。轟く閃光。
GM/オペレーター:「っ、駄目です、支えきれません! 応援部隊、残存機はフライングユニットが1、のみです!」
GM:遥香機のことですな、ちなみに
アルビレオ:「敵ながら素晴らしい技術だな。…さて、どうしたものか」
GM/オペレーター:「敵機、休息接近! ……? あ、あの。大尉」
アルビレオ:「どうした」
GM/オペレーター:「敵機から通信が……どうしましょう?」
アルビレオ:「回線を開け、こちらに繋げろ」

GM:モニターに映し出されたのは、フーファイターのコクピット。
GM:ライダーの顔はバイザーに覆われ、よく見えない
GM:“赤き殺戮者”「お初にお目にかかる。合衆国所属、コードネーム“クリムゾン・ブレイカー”だ」
GM:“赤き殺戮者”「そちらをロックオンした。何か言うべきことはあるか?」
アルビレオ:「こちら、G3所属、アルビレオ・マイヤー大尉だ。こちらがロックオンされた、何か言いたいことがあるのか?」
GM:“赤き殺戮者”「なるほど。歴戦の将校との噂、伊達ではないようだ。余裕がある」
GM:“赤き殺戮者”「では、一つ質問させて貰おう。……この戦争の意味を貴官はどう考える?」
アルビレオ:(一瞬、怪訝な表情をし)「この戦争の…意味だと?」
GM:“赤き殺戮者”「そうだ。天使により合衆国の支配体制。だが、他国はそれで平穏に日々を過ごしている」
GM:“赤き殺戮者”「おまえ達が勝っても、それに勝る明日が来るとは限らない。それでも何故、戦う?」
アルビレオ:「何故戦うか? 簡単なことだ・・・」
アルビレオ:手の平を画面に突き出し、強く握る。
アルビレオ:「己の平和を掴む、ただそれだけのためにだ」
GM:“赤き殺戮者”「……そうか。だがその影で犠牲になっていく弱者の心が……おまえ達には、分らない」
GM/オペレーター:「!? 敵機反転。離脱していきます!」
アルビレオ:「残存機には追撃しないよう釘を刺しておけ、今はその時ではない、とな」
GM:“赤き殺戮者”「次は瑞穂基地だ。……また会おう、アルビレオ・マイヤー大尉」
GM/オペレーター:「了解。通信途絶、レーダーからもロスト……」
GM:最後になんかあればどうぞ
アルビレオ:(反芻)――だがその影で犠牲になっていく弱者の心が……おまえ達には、分らない。
アルビレオ:「……弱者の心、か」
アルビレオ:手の平を見つめて、終わりです。
GM:シーンエンド。


Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending

エンゼルギア研究所/管理人:相馬斉遠