エンゼルギア研究所
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Last Update/2012.02.05


◇ 第17話『幸せで、あるように』◇

「私のおなかを撫でてくれないか?」
――アイン

 

今回予告/ハンドアウト/自己紹介/シーン1////
Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending


今回予告
 瑞穂の町の裏山の、大きな大きな木の上に、小さな小さな秘密の小屋がある。
 そこは“裏山の秘密基地”。
 夏休みの冒険の舞台となるべき、子どもだけの大切な場所。そうなる――はずだった場所。
 けれど戦争が始まって。
 疎開によって仲間はひとり、またひとりといなくなる。
 優しかった少年は、空襲に巻き込まれて死んだ。
 もう誰も知らない秘密基地で、残された少女はひとり、悲しみにくれる。
 そこに迷い込んだ一匹の子犬。
「お前も、ひとりぼっちなの?」
 少女に抱き上げられながら、子犬はその瞳に苦悩を浮かべる。
 彼には、秘密があったから。その体に、天使の羽持つ者だから。

「今回の任務は、迷い犬探しだ」
 大人たちが秘密基地に手を伸ばす。
「最悪の場合、この町が丸ごと吹っ飛ぶ事になる……その前に、射殺しろ」
 大人たちの、冷たい声。
 優しかった少年は、空の上から少女を見る。祈るように地上を見る。
 少しでも、その悲しみが減るように。少しでも、彼女が――

 エンゼルギア・天使大戦TRPG 第17話
 『幸せで、あるように』


シナリオハンドアウト
▼PC1 魅亞8−8甲  完全機械化兵
 ダーザイン:【アインからの信頼】
 キミが生まれた“工場”にはキミと同じような“兵器”が何人もいた。
 アインは、なぜかそこにいた子犬だ。まるで人間みたいな知能を持ち、会話さえ可能な彼は、キミの初めての友人だった。
 彼もまた兵器だったのだろうか?
 離れてしばらくした今でも、そんな疑問が胸をよぎる。

▼PC2 矢神 翔一  ギアドライバー/スナイパー
 ナビゲーター:セラピア・バルマコン
 ダーザイン:【幸崎優太からの願い】
 “至高亭”の息子・優太は、野球帽がトレードマークの元気な小学2年生だ。幼馴染の娘が引っ込み思案だと散々愚痴るので、「その娘の事が好きなの?」と聞くと真っ赤になって照れていた。
 その優太が先日、空襲に巻き込まれて死んだ。
 彼が好きだったあの娘は、元気にしているだろうか……

▼PC3 遠岐野 識  指揮官
 ダーザイン:【羽村総司からの仲間意識】
 羽村総司は瑞穂基地軍医であると共に、ヤシマ軍の情報部員でもある食わせ物だ。向こうはキミを利用しようとしているのは知っているが、それはお互いさまだ。
「ヴェーアヴォルフ計画って知ってる?」
 その日、彼が持ち出したのは、G3の秘密計画だった。

▼PC4 霧島 亮  ギアドライバー/シューター
 ナビゲーター:八坂凍
 ダーザイン:【ヴィヴリオからの信頼】
 キミはヴィヴリオからの信頼も厚いギアドライバーだ。どこか影の残る翔一よりも信頼されるのは当然だろう。しかし、
「今回の任務は迷い犬探しだ」
 とはどういうことだろう。相棒は例によって例の如く。
 キミは頭痛をこらえつつ、命令を受けたのだった……。


自己紹介
魅亞:「ボクは魅亞八−八甲、九三試八姉妹の6番目。ただいまG3所有、軍曹だよ」
魅亞:「お仕事は他の人形のコ達と壁をやったり鏃をやったり」
魅亞:「ん、そいえばボクのこと変だと思ってない?他のコみたいに静かなのがボクら人形の普通なんだもんね。でも、もうちょっとおとなしいけどもう一人ボクみたいなのはいるんだよ?」
魅亞:「みゅ?それより前においてるコーヒーが冷めちゃってるって?んと…ボクはほかのコたちみたいに人のご飯食べられないんだ……。だから、コレは気分だけ。冷めたのでよければ飲んでもいいよ?」
魅亞:「あ、そろそろお仕事の時間だから行かないと。そいじゃあらためて、どうぞよろしくね♪」
魅亞:いつも笑顔の完全機械化兵。感情表現が完機の並から外れていて軍服姿もあいまって人に似すぎていたりする。
魅亞:こんなところで以上ー。
#彼女の初期ダーザインは【小隊からの畏怖】【G3からの支配】
#シナリオダーザインは【アインからの信頼】
#PC間ダーザインは【遠岐野識からのまごころ】

翔一:「矢神翔一。矢神でも、翔一でもいい。まあ……よろしく」
翔一:「そうだな……達観してる、とはよく言われるよ」
翔一:「人間、いつか必ず死ぬ。いつだって死は理不尽で突然だ」
翔一:「結果が見えているのなら、努力なんて何の意味もない。そう思っていた」
翔一:「でも、例え結果が決まっているとしても」
翔一:「ほんの少しでも、何かが変えられるなら。俺たちはそのために、戦うべきなのかもしれない」
翔一:民間徴用のG3少尉。やや覇気に欠ける和風美少年。
翔一:クラスはギアドライバー/スナイパー、ナビ:セラピア
翔一:ダーザイン:【幸崎優太からの願い】【魅亞からの好奇心】
翔一:及び【セラピアからの興味】【自己からの侮蔑】【香夜からの信頼】
翔一:以上、よろしく。

識:「ええ……ゴホン(咳払い)
識:遠岐野 識(おきの しき)、年齢は24。
識:ヤシマ海軍大尉……もとい、この度出向してG3少佐になりました。以後宜しく」
識:普段はどう見ても軍人には見えないぽややん……だが、戦場での指揮能力は本物。
識:上層部から睨まれて盥回しにされながら今に至るが、本人は至ってお気楽。
識:所持ダーザインは【部下からの不安】【義妹からの純愛】
識:加えて【羽村からの仲間意識】【亮からの警戒感】
識:以上。送レ

亮:「僕は霧島亮。シュネルギア2番機”シュトルム”のドライバーだよ」
亮:「今まではテストパイロットとして、新型機の開発とかをやっていたけどね」
亮:「戦争が始まってこのかた、ギアドライバー不足が著しくてね。僕もこちらに回されてきたんだ」
亮:「僕自身は戦闘向きの体質じゃないと思うけど、他に誰もいないんじゃしょうがないよね」
亮:「早く戦争が終わって、のんびりできるといいね」
亮:「パートナーは八坂凍。……ああ気にしないで、無口なのはいつものことだから(微笑)」
亮:#ダーザインは【八坂凍からの信頼/2】【家族からの期待/2】【ヴィヴリオからの信頼/2】【矢神翔一からの仲間意識/2】
亮:以上。


■オープニングフェイズ/シーン1 「裏山の秘密基地」
 マスターシーン。

GM:女の子が、ひとりで泣いている。
GM:そこに、野球帽を被ったひとりの男の子がやってきて
GM:「泣くなよ。いいとこ、教えてやるよ」
GM:「……」
GM:「でも、誰にも言うなよ?」
GM:顔を真っ赤にして、そう言った。
GM:瑞穂の街の裏山の、大きな大きな木の上に。小さな、小さな秘密の小屋がある。
GM:そこは“裏山の秘密基地”。夏休みの冒険の舞台となるべき、子どもたちの大切な場所。
GM:そうなる――はずだった場所。

GM:外は雨。
GM:がらんとした冷たい小屋に、女の子がひとりで泣いている。
GM:胸には焼け焦げた、野球帽。
GM:「また、ひとりぼっちになっちゃった」
GM:ふと、女の子が顔を上げる。
GM:視線の先には――雨に濡れた白い子犬。
GM:「お前も、ひとりぼっちなの?」
GM:女の子が子犬を抱き上げる。
GM:――ふわりと、雨に濡れた“羽”が宙を舞った。


■オープニングフェイズ/シーン2 「初めてのトモダチ」
 シーンPC:魅亞。

GM:G3兵器開発局の擁する俗称“トラクター工場”のひとつ。その奥のラボでキミは数え切れないほどのコードを体に繋がれたまま目を覚ます。
GM:部屋の中は機械だらけだ。頭上のガラス張りの壁越しに数人の研究者がキミを見下ろす。
GM:研究者「魅亞、聞こえるのスキー?(連邦訛)」
魅亞:「肯定。問題なく聞こえてまーす」(真面目そうだがやっぱり間延び)
GM:研究者「気分はどうだノフ(連邦訛)」
魅亞:「コードがうっとうしいんだよ。それと何も着てないのはちょっと恥ずかしいかも」(口調こんなだが顔は無表情)
GM:研究者「……うむ、刷り込みも第三段階まで完了。ロールアウトまであと半年と言うところだヴィッチ(連邦訛)」
GM:研究者「よし、午後は予定通りに射撃訓練を行うのスキー。射撃場で待機するポフ(連邦訛)」
魅亞:「あい、さー」
GM:キミが命令に従い射撃場に待機していると、視界の隅に小さな白いものが。
GM:小さな、白い子犬だ。
GM:子犬は慎重に、けれどその瞳を好奇心で光らせてキミに近寄ってくる。
魅亞:「……的? …にするのは嫌だな」(じーっと興味深げに眺め)
GM:はふはふ はふはふ
GM:ぱたし ぱたし
GM:勢いよく尻尾を振って、キミを見上げる子犬。
魅亞:「う、え、と……」(興味はある、のだが犬の相手の仕方を知らないせいで固まってしまっている)
GM:白い毛はもこもことしている。
GM:つぶらな瞳はキミを見上げ、ちいさな舌をだして足元を駆け回る。
魅亞:(出来損ないの人形みたいにかくかくとしゃがんで)「あ、あう、あ、あの、え、えーと、そ、そうだ! …お手っ」(それだけ唯一知っていた)
GM:やおらちょこんと座り込み、
GM:たしっ
GM:前足を乗せる。
GM/??:『こんにちわ、お嬢さん』
GM:突然キミの脳内に声が響く。内蔵の通信機を通した会話だ。
GM/??:『私の名はアイン。キミの名前は何というのかな?』
魅亞:「お、おおおっ!?」(大げさに驚き)「わあっ、内蔵通信機使う前は呼び出しを…へ?」(犬のほう見たまま目が点になっていた)
魅亞:「ボクは魅亞、って言う名前になるらしいけど、喋ってるのキミ?」
GM:アイン『ふむ、いい名前だね。ところでひとつ頼みがあるんだ』
魅亞:「ん? ボクじゃできることなんて大してないけど、なに?」
GM:アイン『私のおなかを撫でてくれないか?』
GM:ころん、と転がる子犬。
魅亞:「は? …あ、う、うん」(緊張して硬い動きになりながらお腹を撫でて)
GM:アイン『……ううむ、とても気持ちがいい』
GM:子犬はとてもやわらかく、あたたかい。
魅亞:「そ、そうなんだ。ボクも、なんか柔らかくて暖かくて、いい気持ち、かな」(慣れてきたのかゆっくり優しい手つき)
GM:研究者「……こら魅亞! 何をしているのでポチョムキン!!(連邦訛)」
魅亞:「犬を撫でています。というかそんな反乱が置きそうな訛りを…」
GM:研究者に見つかってひどく叱られ、アインに関する事は口外しないようにするんでスキー、と連邦訛で言われた。
GM:それでもアインは、その後も何度か研究室を抜け出して会いに来た。
GM:――彼と遊ぶのは、楽しかった。
GM:……完成した完全機械化兵となったキミは、研究所を出た後はアインには会えなくなった。
GM:彼は今、元気でいるだろうか……
魅亞:「何で突然、思い出したのかな…?ねえ、アイン、キミいま、どうしてるの?」
GM:シーンエンド。


■オープニングフェイズ/シーン3 「なくしたイタミ」
 シーンPC:翔一。

GM:優太が死んでから、一週間たった。
翔一:「七日。たった七日で、俺はもう心の痛みを無くしかけてる」
翔一:「……薄情なんだろうな。それとも、慣れてしまったのか」
GM:昼下がりの至高亭。キミとセラピア以外に客はおらず、親父さんはキミたちに背を向けてぼんやりしている。
GM:プロレスラーもかくやと言う巨大な背中が、今日はなんだか小さく見えた。ラーメンは、少し塩辛い。
翔一:「……だから俺は、親父さんのラーメンを食べに来たのかな。忘れたくないから」
GM/セラピア:「うゆうゆ、おはしはやっぱりむつかしいんだよ〜(ぐりぐり)」
翔一:「……やれやれ」セラピアにはフォーク渡しといて、と。
GM/親父:「……優太にはな」
GM/親父:「『弱いモンには優しくしてやれ』っていつも言ってたんだよ」
翔一:「……優しかったですよ、あいつは。男気がある、って、ああいうやつの事を言うんだと、思います」
GM/親父:「そしたら、小さい子をかばって死んじまいやがった」
GM/親父:「いつもは親の言う事なんざ聞きやしねぇ、小生意気なガキだったのによ。そんな時だけ、クソ真面目に守りやがった」
GM/親父:「本当、馬鹿なガキだったよ」
翔一:「ねえ、親父さん」
GM/親父:「……あのな」
翔一:少し俯いて、ラーメンを時々すすりながら。
GM:翔一の言葉は、耳に入らない風に。
GM/親父:「ここんとこ、優太が夢に出てきやがるのよ」
GM/親父:「お前さんに頼んでくれとさ。『早苗ちゃんを助けてやってくれ』とよ」
翔一:「……早苗ちゃん? もしかして、あいつがいつも……」
GM/親父:「お前さん、聞いた事ねぇか? 優太がいつもいつも気が弱いだの引っ込み思案だのぶつくさ言ってた子だよ。近所の子だが、親御さんが行方不明で施設に預けられてる」
翔一:「そう、ですね。優太が優しくしてた相手の中でも、一番、大事にしていた子だと思います」
GM/親父:「……ま、見かけたら気にしてやってくれや……まったく、死んでからも手間ぁかけさせやがるよな、あの馬鹿ガキはよ」
翔一:「……はい。……親父さん。これから俺が言うこと、気に障ったら殴ってください」
GM/セラピア:「翔一ちゃん翔一ちゃん(袖引き)」
GM:ふるふる、とセラピアは首を振る。
GM/セラピア:「ボクももう、食べ終わったんだよ……だから、今日は」
翔一:セラピアには、一瞬だけ優しい……そして哀しい視線を返す。
翔一:「もし、俺が優太と同じところに居たら。その小さい子を庇う勇気もなくて、二人とも死んでたと思います」
翔一:「でも、あいつは助けた。助けて、死んだ。……戦争とか死とか、そういう理不尽なものと、ちゃんと戦って死んだ」
翔一:「……すいません。親父さんが一番悲しいのは、分かってます」
GM/親父:「……それでもよ。坊主」>翔一
翔一:「……?」俯いていた顔を上げて、親父の背中を見上げる。
GM/親父:「俺の息子は、優太だよ。他の誰でもねぇ」
GM/親父:「……ちっ、スープを煮立てちまったな。悪いが、今日は早仕舞いだ」
GM:セラピアは、何ともいえない悲痛な表情で、翔一を見上げる。
GM/セラピア:「翔一ちゃん……」
翔一:「ごちそうさまでした。……親父さん、もう一度、夢で優太に会えたら伝言、頼めますか?」
GM/親父:「……なんだ」
翔一:「頼みは引き受けた。だから安心して……親父さんのことも心配してやれよって」
GM/親父:「覚えてたらな」
翔一:「ええ。それで構いません。……さて、行くぞセラピア」
GM:外に出ると、真夏の日差しが激しく降り注ぐ。
GM:真っ青な空がやけに眩しい……その横で、セラピアが空を見上げた。
GM/セラピア:「大丈夫だよ。大丈夫だよ、翔一ちゃん……翔一ちゃん、何とかしてくれるよ。信じてるよ」
翔一:「ああ……俺は泣かないよ。涙なんで、もう枯れたんだから」
翔一:同じく空を見上げる。涙を堪えるように。
GM:翔一の手を握るセラピア。強い日差しと蝉の声が、夏は始まったばかりだと……。
GM:――そう、告げていた。
翔一:「だから……戦うさ」
GM:シーンエンド。


■オープニングフェイズ/シーン4 「迷い犬探し」
 シーンPC:亮。
全員登場済。

GM:統合司令室にはキミたち全員とセラピア、凍が呼び出される。
GM:ヴィヴリオは全員を見渡すと、机の上に一枚の写真を放った。写っているのは、一匹の犬。
GM/ヴィヴリオ:「今回お前たちにやってもらう任務は――犬探しだ」
亮:「………はい?」思いっきり意外そうな顔で(笑)
魅亞:「……?」(いつもの笑顔、でもって小首傾げ)
GM/ヴィヴリオ:「山に入り、この迷い犬を探し出してもらう」
GM:繰り返すヴィヴリオ司令。
翔一:「……天使の隠語が今期から【犬】になったという話は、聞いてませんでしたね」 しれっと(笑)
GM/ヴィヴリオ:「任務だ。質問は受け付けない」>ALL
翔一:「ちなみに今日は休暇を入れていたんですが……それも却下と」諦めきった顔で(笑)
亮:「山にいるのは間違いないのですね」狐につままれた顔のまま。
魅亞:「やー。任務のことは質問しませんけれどー、この犬さん、ボクの知ってるコなような気がするんですけど?」気のせいでしょうか?と小首傾げた。
識:「はぁ……また何か裏があるんだろうなぁ、これは……」小声で呟きつつ溜め息
GM/ヴィヴリオ:「説明は以上だ。霧島、凍。お前たちは残れ。他は解散、任務を遂行せよ」
翔一:「了解」>大佐
亮:「……了解しました」
識:「はぁ……了解です。遠岐野少佐以下、山で迷い犬捜しの任に就きます」とほほーな表情のまま敬礼
魅亞:「あい、さー」(微妙に不服そうなまま敬礼し)
翔一:「……ああ、そうだ亮。いい機会だから慣れとけよ。日常茶飯時だからな、こういうのは」ぽんっと肩を叩いて出口で(笑)>亮
亮:「慣れているんですね」>識
GM:では統合司令室には司令と凍、そして亮が残る。
亮:「……で、本当のところ、この犬には何の仕掛けがあるのです?」
亮:表情はすでに切り替わっています。
GM/ヴィヴリオ:「……不満がありそうだな、亮?」
GM:改めて口を開くヴィヴリオ。
GM/ヴィヴリオ:「G3兵器開発局長から直接私のところに入った話だ。その犬はただの犬ではない」
GM/ヴィヴリオ:「お前にはその犬を見極めてもらう。正気ならばよし――そうでなければ」
GM/ヴィヴリオ:「最悪の場合には、街ごと基地と人間が消滅する。そうなる前に射殺しろ」
亮:消滅。という言葉に一瞬表情を硬くする。
GM/ヴィヴリオ:「以上だ。退出を許可する……行け」
亮:「了解しました。改めて拝命いたします」
GM/凍:「……了解」
GM:シーンエンド。


■オープニングフェイズ/シーン5 「ヴェーアヴォルフ」
 シーンPC:識。

GM:キミが統合司令室を出て廊下を歩いていると、羽村総司がにやけた顔で近付いてきた。
GM/羽村:「や、聞いたよ。迷い犬探しだって?」
識:「……流石に早耳だね、キミは」ちょっち警戒感>羽村
GM/羽村:「ちょいと小耳に挟んだものでね。天下のG3も、すわ興信所の真似事かってね」
識:何気なく周囲を見回してみたり
識:「……ま、これも任務と言われれば、仕方ないさ。宮仕えって奴はこれだから」
GM/羽村:「シュネルギアとホルテンを降りて山狩りとはご苦労さんだよね……ところで」
GM/羽村:「な、識さんや。“ヴェーアヴォルフ計画”って知ってる?」
識:「ヴェアヴォルフ……人狼?」
GM/羽村:「なんと動物に天使核を埋め込んで対天使兵器にしようって、馬鹿げたケイカク」
識:「……確か、旧大戦末期の計画名で何かあった気が……?」
GM/羽村:「あ、いやいや別にどうってことじゃないのさ……おっと、俺仕事があるんだ。じゃね」
識:「……出所はどこだい、そのネタの?」滅多に他人には見せない目付きで睨み>羽村
GM:少し行った所で、ふと振り返り。
GM/羽村:「出所は秘密。あ、あとキミンとこに魅亞って子がいたっけ?」
識:「……ああ。それが?」
GM/羽村:「カノジョ、可愛いよねぇ」
識:「……精々、背中には注意して“仕事”するんだね、軍医殿」
GM/羽村:「ん? いや、それだけ。んじゃね〜」
GM:言いたい放題言って、羽村は陽気に手を振って去る。
識:「全く……やっぱり裏だらけじゃないか。面倒な任務になりそうだな、これは」溜め息
識:「昇進して給料上がったからって、やってられないよな、この秘密主義は……とほほ」
GM:シーンエンド。


Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending

エンゼルギア研究所/管理人:相馬斉遠