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Last Update/2012.02.05


◇ 第17話『幸せで、あるように』◇

「ば――馬鹿言うなよッ! す、好きとか、そう言うんじゃないんだからなッ!」 ――幸崎優太
 

シーン1/シーン2/シーン3/シーン4/シーン5/シーン6
Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending


■ミドルフェイズ/シーン1 「裏山に出かけよう」
 シーンPC:翔一。
全員登場済

GM:翌日。裏山に迷い犬を探しに行くために、キミたちは全員が集合した。
識:「あー……全員、揃ったかな?」引率の教師みたくお立ち台に立って
識:一同を見渡し
魅亞:「はーい♪」
魅亞:SMGにアサルトまで持って何しに行く気だという装備していた。)
翔一:「揃いました。ええ、休暇返上して」(笑)>識
GM:最後に集合場所に着いた翔一は、目を疑った。
GM/セラピア:「あ、やっほー。翔一ちゃん、こっちこっちー♪」
翔一:「(嘆息)ようやく来たか。随分時間かかったが、何をそんなに……」>セラピア
GM:セラピアはスクール水着に浮き輪。シュノーケルと三叉の銛、足元にはフィンを装備。
GM:水着には大きく「とくむ−A せるぴあ」とうにょ字で大きく書いてある。
識:
「……ああ、パルマコン少尉、その……」絶句
GM:頭の上に揺れる、バニー耳が痛々しい。
翔一:「………………人間でも視覚デバイスが故障するというのは、あるんだろうか?」>魅亞
魅亞:「たたいたら治るかもしれませんよー?」(装弾していないからといってアサルトを振りかぶらない)>しょういっちゃん
魅亞:「わっ、ぴーちゃん(←セラピアのこと)、かわいいんだよ☆」(羨ましがっていた(爆))
翔一:「だから純真に褒めるな、そこの小さいの(笑)」<かわいい>魅亞
識:「……その恰好は、どうしたね?」何か魂抜けかけた様な表情で
GM/セラピア:「え? だって皆泳がないの?」>ALL
亮:「山に水着もないもんだけどね。池で泳ぐ気ですか?」(苦笑)
GM/セラピア:「うに? うににに?」 はてなはてな
GM/セラピア:「……今から、海に行くんだよね?」 こっそり>翔一
翔一:「……ほほう。これから行くのは山なのですがね」>セラピア
GM:ぽん
識:「今回の任務は、山で犬捜しなのだが……泳ぐかね?」何かもう、空の高さを比べて見たくなったのか上を向いてる
亮:「土の中で泳いでみます?」(にっこり)
GM/セラピア:「ボク間違えちゃったんだよ〜♪」
翔一:「…………。貸してくれ」アサルトライフル奪い取り(笑)>魅亞
魅亞:「わわわっ、しぶつをとっちゃだめーなんだよお〜」(泣きまね。(ぉ))>しょういっちゃん
翔一:「海か、そんなに海に行きたいか。では行かせてやろう。そう、そして海といえばスイカ割り」アサルトライフルをがしゃこしょ(笑)
識:「ああ……矢神少尉、装備は壊さない様にね。予算厳しいんだから」諦め顔>翔一
翔一:「そしてお前の頭がスイカの代わり。……さあ、カリノジカンダ(狩りの時間だ)」目きゅぴーん(笑)>セラピア
GM/セラピア:「……翔一ちゃん。目がコワいんだよ?」汗。
魅亞:「女の子をいじめちゃあダメなんだよ〜?」(止めようと後ろから首にぶら下がっていた)>しょういっちゃん
翔一:「否、否否。これを女性と認識するにあたわず、さあさあさあ、サーチアンドデストロイ、トラトラトラ、的は本能寺にアリ!」ぶらさげたまま(笑)>魅亞
GM/凍:「……セラピア、その格好で山は、拙い。冷える、から」
GM:そういう凍は、亮の横で……
亮:「凍、準備はいい?」
GM:……密林へと踏み入る、探検隊員のような格好をしていた。
亮:「……凍?」
識:「……で、こちらはこちらでまた……はぁ」顔に縦線入れて
亮:「川○浩探検隊?」
GM/凍:「……山を舐めたら、ダメ。羽村医師が言っていた。命が、危ない」
識:「は……そう、羽村医官が、ね……ははは」ちょちこめかみの辺りに筋が
GM/凍:「……?」 何か納得のいかないような表情で>ALL
亮:「とりあえず僕たちがが行くのは、キリマンジャロでもジャングルでもないからね」(苦笑)>凍
識:「……ウチの娘に妙な事吹き込むんじゃねぇよ、諜報員」内心で罵り倒し
GM:真っ白な、夏の光が降り注ぎ。
GM:裏山は、眩いばかりの緑に輝いている。
翔一:「さあ、亮もレッツプレイイングザキル。この機会に、能天気な相棒どもを再教育する勢いで!」>亮
GM:山の向こうには白い入道雲が立ち上り。
GM/セラピア:「あははははは、逃げるんだよ〜♪」
識:「ああもう……どうでも良いや。兎に角、山行こう、山」もはや投げ遣り
GM:その上にはどこまでも高い青い空。
GM:夏は輝かしく、そこにあった――。
GM:シーンエンド。


■ミドルフェイズ/シーン2 「山中の邂逅」
 シーンPC:魅亞。

GM:キミ達はひとまず手分けして探索する事になった。
GM:草木の匂いも濃い裏山の中。キミはひとり、茂みをかき分けて進んでいる。
GM:魅亞、探知の判定を。難易度は隠蔽してあるので、成功数だけ申告を。
魅亞:了解
魅亞:#9c1
●ダイス:Mia:9c1=1(2,6,4,6,5,1,4,3,4)= 1
魅亞:ぐああ、1ですー(。。;
GM:視線を感じて振り向けば、焦げた野球帽を被った子犬がいた。
GM:アイン『――魅亞、か?』
魅亞:「この声、というか感じは、アイン?」(アサルトの銃口向けかけたのを止め)
GM:アイン『久しぶりだな。そうか、キミは瑞穂にいたのか……私は、キミに会うために来たのかもしれないな』
GM:アイン『だが、今は――』
魅亞:「どういうこと? それよりもなんでキミがココに。…え?」
GM:アイン『一緒にいてあげたい子がいるのだよ。ひとりぼっちなのだ、あの娘は』
魅亞:「…キミの捕獲命令が出てる。一応言っとくね」(銃を肩にかけて撃てない状態に)
GM/??:「……優太、ゆうたー?」
GM:茂みをかき分け、少女が現れる。
GM/少女:「もう、こんなところにいたの?」
GM:アインを抱き上げ――そこで彼女は、魅亞に気付いて、驚いた顔をする。
魅亞:「ん? コンニチハ。あんまり一人で出歩くと危ないよ〜?」無警戒っぽい笑顔浮かべて
GM/少女:「……! あ……ぅ」
GM:その物騒な武器……高速で7.62mmの金属片を撒き散らすアサルトライフルを見て、棒を飲んだように固まる。
GM:アイン『まずはその武器を下ろしてくれ。この娘が怖がっている』
魅亞:「あ、これ?んじゃあ、よっと」(木の根元にでもおいてはなれ。SMGもいっしょ」
魅亞:「ダメだねー。普段から使ってるお仕事だとフツーの反応忘れちゃって」あははとごまかし笑い。
GM/少女:「おねえちゃん、だれ……?」
魅亞:「ボクは魅亞っていうんだよ。軍隊用のお人形さんだよ」芝居がかったお辞儀。顔だけ上げてにっこり。
翔一:「おにょれセラピアめ、余計な手間をかけさせおって。魅亞ー、そっちはどう……」がさがさ
GM/少女:「! っ……ひ」
GM:また脇から現れた翔一にひどく驚く。どうも、この少女は人に慣れてない……というより、かなり内向的な娘らしい。
魅亞:「あ、しょういっちゃん。ダメだねー、やっぱりなかなか」やっぱり笑顔。
翔一:「……それ以前に、子供相手に、その自己紹介はどうかと思うぞ」
翔一:ぽこ、っと魅亞の頭を小突きつつ、少女に近付く。
魅亞:「んー、お人形さんってのは間違ってないから、軍隊用って言うのがダメだった?」悩んだふりしながら翔一の顔伺い
翔一:「それも余計。名前と笑顔。それだけで十分なんだって、覚えとけ」>魅亞
魅亞:「ちょっぴり却下。必要時以外は人と間違えられないようにしないとダメなんだよ」のほほんと笑って小首傾げ。
翔一:もし早苗なら、顔は知っててもよいの?<少女>GM
GM:うん、見覚えのある娘だ。早苗と言う名前だと思い出していいよ
翔一:「早苗ちゃん、だよね? 俺は矢神翔一。一応、優太の友達かな」>早苗
GM:少女→早苗「!? わたしのこと、知ってるの……?」
翔一:「ああ。優太が好きだった子だろ?」少し冗談めかして>早苗
魅亞:「ん?」(あれ? という顔してアインと顔見合わせるように)
翔一:「……しかし、参ったな。アレ、捜索命令が出ていた犬か?」小声>魅亞
GM/早苗:「やだ! わたし、ひとりぼっちになるのはいや! ここなら、ここなら優太がいてくれるもの!」
GM/早苗:「また優太がいなくなるなんて、ひとりぼっちになるなんて……いやぁあああああああああああっ!!」
GM:早苗は身を翻して走り去る。
GM:アインは魅亞の方を見て、
GM:アイン『すまんな、もう少しだけ時間をくれないか』
GM:と言い、自分も背を向ける……
魅亞:「あんまりはあげられないよ…。がんばれ」
翔一:「って、ちょと待――っ ああ、どーしてこーも!」
識:「おーい、そっちはどうだったー?」と言いながら茂みの中から登場
亮:「犬さんはどこいた……と、あれ、翔一?」登場します
翔一:「逃げられました」さらり(笑)>識、亮
GM:識と亮もその白い子犬の姿を見かけるも、濃い茂みに遮られ小さな姿はすぐに見えなくなり――
亮:「あの犬……あれか」(ぽつりと)
GM:撃つ奴はいねぇよな(確認・笑)
識:撃たねぇよ(笑)
翔一:「はあ。……で、あの犬はお前の知ってる奴なんだろ? ……ホント、理不尽なもんだ、運命って」>魅亞
魅亞:「だからこそ楽しいと、ある人はいってたんだよ。もうその人はいないけど」あまり感情のない声をでかえし>しょういっちゃん
GM:――そして魅亞は気付く。アインの体から、一枚の白い“羽”が落ちた事に。
翔一:「楽しんでいるだけじゃなく、どうにかしないとな――お互い、そういうキャラはあまり似合わないけど」ぼそ>魅亞。
識:「はぁ……で、どうなってるのか説明して貰えるかな、キミたち?」山歩きに疲れたのか、どっかりと座り込んで
翔一:「……随伴者を一名確認。ついでに言えば、俺の知り合いの知り合いです」嘆息>識
亮:「……魅亞、あの犬知っているの?」
魅亞:「さあー?どうでしょ?」落ちた羽を見つつも笑顔を取り戻した表情は動かず。>りょうちゃん
亮:一瞬表情がかげるが、すぐに元に戻る。
亮:「とりあえず休息がてら話を聞きましょう」
GM:シーンエンド。


■ミドルフェイズ/シーン3 「早苗の事情」
 シーンPC:亮。

GM:結局、あの後犬と少女の姿は見失い、日も暮れたので捜索は中断。瑞穂基地へと帰ってきた。
GM:――ともあれ、今はもう少し情報が欲しい。キミは端末室に行き……
GM:と、その前にちょっと探知ロール。1個成功すればOKよ
亮:とりあえず少女の情報と犬の追加情報がほしいですね・・・と
亮:#7c1
●ダイス:Kirishima:7c1=0(5,6,2,3,4,4,2)= 0
GM:あ、上手い具合に失敗か(笑)
亮:グハ(苦笑)
GM:んじゃ、端末室の戸をガラガラっと引き開けると。
GM:居蔵少尉「ん……ふぁ……って、え?」
GM:レイモンド中尉「お。人が来たね」
亮:一瞬驚いた表情、すぐに元に戻る
亮:「こんばんは」
GM:居蔵少尉「……」
GM:レイモンド中尉「あ、そこの。耳塞ぐといいよ」自分の耳かぱっ
亮:耳をふさぐ
GM:居蔵少尉「っッきゃ――――――――――ッ!!?」
識:「何だ!? 何の騒ぎだ!?」悲鳴を聞き付けて登場(笑)
GM:とててててっ、と軽い足音で逃げ出す居蔵少尉。
亮:フリーズ中(笑)
識:「……って、また貴方ですか、サルダメリク中尉」ハァっと諦めた溜め息
GM:レイモンド中尉「……やれやれ、来ると判っててもキツイねこれは」
GM:レイモンド中尉「で、誰がサルだ誰が。あえて言うならオットセイだ(きっぱし)」>識
識:「ダメですよ。こんな時間からこんな場所で、教育に悪い事してちゃ」
亮:「大体想像つきますけど……もう少し場所を選びません?」(真っ赤)
亮:瑞穂基地にきてからペース狂いっぱなし(笑)
GM:レイモンド中尉「なに、キスくらい今日び小学生でもしてるだろ。ま、俺は行くから。ばいびー」>ALL
識:「はぁ……機体と女性の扱いに関しては天性だからな、あの人は」苦笑
亮:「噂どおりですね(苦笑)」調子を取り戻した
魅亞:「あ、中尉、基地内に痴漢が出たそうです、滅殺なんですよー!」
GM:レイモンド「そーかー、気をつけろよー……」(最後の台詞、退場)>魅亞
識:「ま、兎も角、ここに来てるって事は、遣る事は一つだよね?」>亮
亮:「やはり同じですか」>識
魅亞:「痴漢ですかー!?」
魅亞:(ぶつぶつ言いながら刀片手に入ってきた)
亮:「とりあえず刀、しまったほうがいいですよ」>魅亞
魅亞:「抜き身になんかしてないよ」(つれるようにしてあるらしく腰の後ろに)
GM:じゃ、調べるならそれぞれ事情通判定。各自一回だけ判定を許可。
GM:早苗と白い子犬、どっちを調べてもOKよ。手分けするのもアリ
亮:ロゴス3で<事情通>レベル4に、白い子犬を調べる
亮:#4c4 <事情通>
●ダイス:Kirishima:4c4=4(3,4,3,4)= 4
魅亞:やるだけで犬を調べる。
魅亞:#2c1
●ダイス:Mia:2c1=0(2,6)= 0
識:ふむ……ではこちらは早苗ちゃんを
識:#4c1 〈事情通〉
●ダイス:Siki:4c1=0(6,2,5,2)= 0
識:ロゴス3使って成功度+1するにゃ
識:「……ま、紅葉ならこんなの簡単なんだろうけどねぇ」と端末をカチャカチャ

GM:情報:早苗について
GM:小学二年生。両親は瑞穂から帝都に勤務する会社員だった。
GM:両親は開戦時帝都にいたため行方不明。他に家族なし。市営の児童保護施設に引き取られる。
GM:事件後はずいぶんと落ち込んでいたが、しばらくして明るくなってきていた。友達もできていたようだ。
GM:しかし疎開が進むにつれ、友人がいなくなっていった。そして一週間前、瑞穂市に天使襲来の折に最後の一人、幸崎優太が死亡。
GM:しばらくして施設から失踪。現在行方不明。

GM:情報:アインについて
GM:G3兵器開発局管理下の“工場”の一つから脱走。そこは魅亞が“出荷”された場所と同じである。
GM:何らかの実験兵器であったようだ。それは“ヴェーアヴォルフ計画”と呼ばれる、ヴリル・ソサエティからの資金提供を受けたものらしい。

GM:以上。
亮:「おやおや、これは……」
魅亞:「データ、内部メモリに記憶…完了」
亮:「ヴェーアヴォルフ計画、って聞いたことあります」>識
識:「ん……ああ。やっぱ、そっちの関係かぁ」頭を掻いて「また踊らされてるよなぁ、これは」
GM:アインという名の、実験兵器。ちらりと見かけたその小さな姿が、亮の脳裏に焼き付き。
GM:腰のワルサーP99が、イヤに重く感じられた。
魅亞:「少佐。現場下士官として情報を要求します。くれないと泣きます」(やっぱ笑顔)
亮:「かなりやばそうな代物ですね、ところでどこまで知っているんです」ちょっと表情が険しくなる>識
識:「僕も、そんなに大した事は聞いちゃ居ないよ。……ほら、そんな怖い顔しない」頭に手を置いて>亮
亮:「そうだといいんですけどね……」まだ警戒感が残っている
翔一:さて、ここで登場しますか。
翔一:「可哀相といえばそうだし、珍しくないといえば珍しくない境遇だよな。あの早苗って子」部屋の入り口で、全員に聞こえるようにぼそっと
翔一:「なあ。大佐から何を言われたかは知らないけど。いざとなったら……あの犬、射つのか? あの子の前で」>亮
識:「……それも“戦争”って奴に付き物の一つの顔だからねぇ」>翔一
亮:翔一の方は見ず「最悪の場合は、ね」
翔一:「いつだって、最悪だよ……戦争って奴は」
亮:「下手をすれば、瑞穂市ごと消えてなくなるかもしれない」
亮:「撃たねば消えてしまう。知り合いも、好きな人たちもみんな、あっけなく…」表情に影が差す。
亮:「あのときの二の舞はいやだから……」ぽつりと
識:「出来れば撃ちたくはないとは思うけれど、もし必要だとしたら……それを命令せねばならないのが僕たち大人のお仕事だからさ」肩を竦めて
翔一:「……やっぱり理不尽ですね。大人ってのは」ふらりと出て行く
識:「ああ。軍隊って所は、無理と理不尽が罷り通る職場なんだよ……哀しい事にね」
魅亞:「その無理の結果の一つがボクら人形だよ。だから、憎まれ役はボクのほうが似合ってる。どうしても必要なら、引き金はボクが引く」笑顔消さず言い、その場を離れて。
翔一:「なら……俺は撃つ以外の、やりかたを探すよ」退場>亮
亮:撃つ以外の、やりかた、か…」
識:「やれやれ……今のうちに一つだけ言っとくよ」慰める様に>亮
識:「軍隊ではね、全ての責任は命令を下した者が負う事になっているんだ。罪も後悔も、その全てを」ポンポンと肩を叩いて
識:「だから、イザとなったら僕を恨んで貰って構わないんだよ」言い残して退場
亮:「僕は、誤解していたのかもしれない、遠岐野少佐を…」
GM:シーンエンド。


■ミドルフェイズ/シーン4 「幸せであるように」
 シーンPC:翔一。
登場不可。

GM:――夢。
GM:夢を、見ている。
翔一:「ゆめか。今日のゆめは、ボルシチを死ぬほど食わされるものではありませんように……」
GM:夕日の照らす河原。
GM:空は青からオレンジへの、鮮やかなグラデーションを見せる。夕方の爽やかな風が、夏が近いとキミに告げる。
GM:キミの隣では、野球帽を被った少年――優太が、川に石を投げていた。
GM:ああ、この光景は覚えている……
翔一:「ゆめであるように。瞳を閉じて。想う日か」
GM:――そう、いつかこんな事があった。初夏の頃の、思い出の場面。

GM/優太:「……でさー、ソイツ、先生に指されても何も言わずに立ったままだしさー」
翔一:石を拾い、優太の横に立って。思い切り、水切りを飛ばす。
GM/優太:「他の女子に意地悪されても、やりかえさないで暗い顔してるだけでさ。イヤならイヤって言えばいいんだよなー」
GM:ぴっ、ぴっ、ぴっ……
GM:優太の石は、どうしても三段より跳ねない。
翔一:「なるほど……内気な子なんだな。ところで優太」再度石を投げながら
翔一:「その子の話するの、これで五回目ぐらいじゃなかったか?」にやり(笑)
GM/優太:「え? や、だってソイツいっつもおんなじことばっかりなんだぜ!?」
翔一:「同じことばかりだと飽きるだろ? 見てて嫌な気分にならないか、そいつ?」
翔一:ぴしゅぴしゅ、と石投げの手本を見せつつ
GM/優太:「な、なんだよ翔一にいちゃん! ば――馬鹿言うなよッ! す、好きとか、そう言うんじゃないんだからなッ!」
GM/優太:「そうだよ……あの銀髪のパイロットさん見たく、そんなえっちぃのじゃないんだから!」
翔一:「フ。ひっかかったな優太。これを故人曰く、誘導尋問という。好きか、なんて一言も聞いてないぞ」
GM:優太の顔は、夕日よりも真っ赤に染まっている。
翔一:「好きなら好きと言ってしまえよ。早ければ早いほどいいぞ」
GM:照れ隠しに野球帽を目深に被り……
翔一:「ん? デ−トのし方なら教えなくもないけど」
翔一:「女の子との付き合いかたを覚えるのは早いほうがいいしな。……銀髪のパイロットさんはともかく(笑)」
GM:それから急に、真面目な声で、ぼそりと喋った。
GM/優太:「……アイツさ、親が二人とも行方不明なんだって」
GM/優太:「帝都とまったく連絡が取れないって言うけど、なんなんだろうな」
GM:しゅっ
GM:ぴっぴっぴっ……
翔一:「じゃあ、寂しいだろうな。なら、お前が守ってやらないと」
翔一:しゅっ、ぴぴぴぴぴっ……
GM/優太:「あのさ、翔一にいちゃん」
GM/優太:「今、友達とさ、裏山に秘密基地、作ってんだ」
GM/優太:「そこにアイツつれてったら……アイツ、少しは元気になるかな」
GM:しゅっ
GM:ぴっぴっぴっ……
翔一:「そうだな……お前と一緒なら、元気になるさ。きっと」
翔一:だって、お前は誰よりも優しくて、強いんだから――と、心で呟く
GM/優太:「……そっか。じゃ、連れてってやるか!」
GM:しゅっ
GM:ぴっぴっぴっ……ぴっ
GM/優太:「! 見たかにーちゃん! 4段越えたぜ!」
翔一:「ああ、見た見た。やっぱり好きな子ができると、男ってのは強くなるな」
GM:―――
GM:――いつの間にか、河原には人がいなくなっている。
GM:穏やかな夕暮れ。
GM:キミと優太の、二人っきり。優太は夕日を背に、奇妙に大人びた雰囲気で立っている。
GM/優太:「俺たちの秘密基地はさ、裏山の、あの辺にあるんだ」
GM:裏山の一角を指差す優太。
GM:――こんな会話、しただろうか?
翔一:「ばか。俺にまで教えに来なくてもいいのに」
GM/優太:「木の上にあるから、見つけにくいと思うぜ。でも……翔一にいちゃんなら大丈夫だ。見つけられるよ」
翔一:裏山の一角を見詰める。
GM/優太:「だからさ」
GM:優太は穏やかに笑う。
GM/優太:「アイツの……早苗の事、頼むよ」
GM/優太:「少しでも、悲しい事が減るように」
GM/優太:「少しでも、アイツが――」

GM:「幸せで、あるように」

翔一:「ああ。男と男の――約束だ」
GM:その自分の言葉で、翔一は目が覚める。
翔一:「……」
翔一:ベッドの上で、握手を求めるように手を延ばしている自分に気付いて、頭を掻く。
GM:夢の内容は、はっきりと覚えていた。
GM:行かなければ――
翔一:「さて……セラピアの奴を起こすのが難題といえば、難題か」
GM:キミは体を起こし、ベッドを飛び出した。
GM:シーンエンド。


■ミドルフェイズ/シーン5 「近付く、終わり」
 シーンPC:識。
魅亞、翔一は登場不可。

GM:早朝、識のオフィス。
GM:書類仕事を片付けている。
GM/紅葉:「義兄さん、お茶ですよ」
識:「ああ、有り難う」お茶しながら、手早く書類を片付けてゆく
識:「ん? 茶葉、変えたのかい?」
識:ちょっと手を止めて
GM/紅葉:「――ええ、いいアールグレイが手に入りましたから」
GM/紅葉:「わたしもちょっと整理がありますから、席をはずしますね。何かあったら呼んで下さい」
GM:微笑んで、退出する紅葉。
GM:山に登ろうが、犬が逃げようが、仕事の量は変わらない。
GM:となれば、普段は起きていない時間でも書類を片付けなければ……
識:紅茶の香りを楽しみつつ、増える事はあっても減る事の無い書類を片付けて行く。
GM/羽村:「よ、お疲れさん。好い物飲んでるね?」
識:「全く。軍隊って所は、書類の重さで動いてる職場だよなぁ……っと、キミか、羽村医官」
GM:羽村(書類の山をばーんと提示)「ほい、これ。例のヴェーアヴォルフ計画の、内部資料。手に入れるのにずいぶん手間取っちゃったよ」
識:「……ほぅ」半目になって「手回しが良いねぇ」
GM/羽村:「(ぺらぺら)……でね、この実験体1号のアイン君……安易だよね、1番だからアイン君か……要は結局機械化犬な訳だ」
GM/羽村:「天使核を埋め込んだ兵器なんだけど、天使化が進行して廃棄処分決定。そしたら彼、なんと逃げ出しちゃったんだって」
識:「天使化が進行……か。そいつは大変だ」何でもない事の様に呟き
識:「回りくどい話は結構。何をさせたいんだ、キミは?」単刀直入
GM/羽村:「まぁまぁこれからが本題だよ、もう少し我慢してくれ」
GM/羽村:「で、気になるのがこのアイン君の特殊能力……プレグノーシス。つまりは、予知能力」
GM/羽村:「ね? ただの脱走だとは思えなくなってこない?」
識:「ああ。ついでに言うと、その捜索に狩り出されたのが僕やドライバーたちって段階で、普通じゃないのは明白だな」
GM:“オンドゥルララギッタンディスカー!”
GM:と、手元のインターホンが呼び出し音を告げる。
識:「……何だこの呼出音は」Σ( ̄□ ̄;)
GM/プシナプシナ:「ああ、遠岐野少佐! 裏山に天使反応です。小規模ですが間違いありません」
識:気を取り直して「何だって!? 拙いな……このままだと基地のすぐ側で天国の門が開いちまうって事か……」
GM/プシナプシナ:「どうやら裏山のてっぺんのあたりです。規模はおよそ……えええっ!?」
識:「どうした!? プシナ君!」
GM/プシナプシナ:「基地南西に大規模な天使反応! 数は……か、数え切れません! レーダーでも、敵が七分に空が三部……もとい、三分!!」
識:「南西!? 莫迦な! 警戒網は何をしていた!?」驚愕
識:「……ともあれ、迎撃準備だ! 僕はホルテンで出る。ドライバーたちの呼び出しを!」>プシナ
識:矢継ぎ早に指示を出しながら格納庫へと駆け出す。
GM/プシナプシナ:「やってます! でも……魅亞さんと翔一さんが、いません!」>識
GM:早朝の静けさが、けたたましい警報に切り裂かれる。
GM:キミは迎撃体制準備の為に、走り出した――
識:……と、足を止めて
識:「……何か知っていたな、羽村医官?」
GM/羽村:「いんや、俺も超びっくり」一緒に走りつつ、律儀に足止め。
識:どこか確信した様に言い捨ててから、改めて駆け出す。
GM:で、シーンエンド。


■ミドルフェイズ/シーン6 「君がくれたもの」
 シーンPC:魅亞。

GM:時間は少しさかのぼる――
GM:キミはなぜか目が覚めてしまい、早朝の空気を吸いに外に出ている。
GM:と――人影が見える。見慣れたシルエットは、翔一のものだ。
GM:翔一登場です。
翔一:美少年おーら(笑)
魅亞:なんでやねん(^^;
魅亞:「しょういっちゃん?」
翔一:「っ! ……うん? 魅亞、か」
翔一:一瞬動揺して、ほっと胸をなでおろす
翔一:「ああ、俺ちょっと逢引きに行って来るのでこのことについては是非他言無用で」こそこそ(笑)
魅亞:「相手の名前は早苗ちゃんかな?」(笑顔のままで)
翔一:「(嘆息)ばれたか。意外にカンが鋭いよね。普段はぼーっとしてるくせに」
魅亞:「ひどいなあ、ボーっとしてるだなんて。それで、いる場所は知ってるの?」
翔一:「“優太”に頼まれてね。……お前も来るだろう? “優太(アイン)”に会いに」
魅亞:「ヤヴォール、少尉」ふざけた敬礼をして。
翔一:「ちなみに、会ってどうするか、とかは俺も知らない(笑って)。よし……行くぞ」
翔一:出発。

GM:瑞穂の街の裏山の、大きな大きな木の上に。小さな、小さな秘密の小屋がある。
GM:そこは“裏山の秘密基地”。夏休みの冒険の舞台となるべき、子どもたちの大切な場所。
GM:そうなる――はずだった場所。
GM:――その秘密基地の前に、アインが立っている。
GM:その体毛は、明らかにわかるほどに羽毛へと変化していた。
GM:アイン『やぁ、魅亞……キミを待っていた』
魅亞:「キミの最後を見るのはボクだって、決めてたからね」(P38Kを取り出して安全装置を外す)
魅亞:「だから最後まで付きあうよ。それで最後の最後は僕が止めてあげるから」
GM:見ている間にも、アインの体はめきめきと変化していく。
GM:アイン『来てくれてありがとう、魅亞。キミがいてくれれば、私はもう少しだけ私でいることができる』
GM:アイン『なぁ、キミと初めて会った時……キミは私に手を伸ばす術も知らなかった』
GM:アイン『今は、そうじゃないね? 好きな人は出来たかい、魅亞?』
魅亞:「ん。ボクはボクになったから。九三試6番機じゃなくて、魅亞に。好きな人も一杯出来たよ…」
GM:アイン『そうか、良かったよ』
亮:(こっそり登場)二人の様子を影で伺う。
GM:アイン『私は人間が好きだ。愚かでも、無様でも、特に邪悪であってさえも。それでも、私は人間と共に生きていられる事を、誇りに思うよ』
魅亞:「ボクは人形。生きてるとは言えないかもしれない。でも、ボクもアインと同じだよ」(どこか、泣き笑いのような顔)
GM:――ばさぁっ!
GM:頭上のはしごから、少女がひとり飛び降りる!
GM/早苗:「優太! ……止めて! 優太にひどい事しないで!!」>魅亞、翔一
翔一:「……そういう訳だから、霧島。もう少しだけ……時間をくれてやってくれないか。あの二人に」とか、茂みに向かって言ってみますが(笑)>亮
亮:「ばれているな」苦笑&登場
GM:アイン『魅亞。私の声はキミにしか届かない。早苗に、伝えてくれないか』
GM:アイン『キミと一緒にいられて、楽しかったと。人を好きなまま、死ねる事を誇りに思うと』>魅亞
魅亞:「いいよ…。早苗ちゃん、だっけ? 信じるかどうかは自由だけど、ボクはあい…優太ちゃんの声が聞こえるんだ。キミへの言葉を、伝えるね」そういい、アインの言葉を伝え>早苗ちゃん
GM:アイン『……そろそろ時間だ。彼女を守ってあげてくれ……ここまでは余波は届かないのは、知っているが』
GM:アイン『魅亞……最後に、最後にもう一度キミにおなかを撫でて欲しかったよ』
GM:アインの背中から、巨大な翼が伸びる!
GM:エーテル流が物理的な圧力さえ持って吹き出していく……。
亮:「羽が……!!」ワルサーP99を取り出す
魅亞:「そんなの、ボクだって一緒だよっ!」叫ぶように言い、照準、発砲。生まれる前から体が知っている動作>アイン
GM:きぃん! きんきんきん!
GM:対天使効果のない銃弾では、アインを傷つける事は既に不可能だ……。
GM:そして、空の向こうには、かつてない程の天使兵の大軍が現れていた!
GM:シーンエンド。


Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending

エンゼルギア研究所/管理人:相馬斉遠