エンゼルギア研究所
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Last Update/2012.02.05


◇ 第27話『もがれた翼』◇

「そういう台詞は、人を押し倒した様な格好じゃない時に言って欲しいんですけど……?」 ――トゥアレタ・クレーリオン

 

シーン1/シーン2/シーン3/シーン4
Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending


■ミドルフェイズ/シーン1 「その敵の名は……」
 シーンPC:刀真。

GM:緊急着陸を無事に終えたホルテン、そのブリーフィングルーム。
GM:何人かの負傷者は出たものの、幸い死者は出る事はありませんでした。
GM:刀真もその一人で、怪我の手当てもそこそこにブリーフィングに駆り出されております。
刀真:「…ちょっとやそっとじゃ死ねない、よね」左腕の包帯をさらりと解く。僅かな焦げ痕が残るも、ほぼ治癒済み。
GM:まあ、そんな事を言ってると……アクシアがやってきます。
GM/アクシア:「全員、モニターに傾注!!」
刀真:姿勢を正し。それでも、時たま視線は隣に。
GM:ブゥン、という電子音ともに、モニターに投影されたのは……キミたちの一番の上官、ヴィヴリオ大佐その人だ。
八房:「!!」俯いていたがガタッと前を向く(寝てた)
GM/ヴィヴリオ:『……全員、揃った様だな。始めてくれ』
GM:CICの大型モニターに大写しになっているヴィヴリオ大佐の声が促す。
メイ:静かに、テーブル下で拳握って画面に注目
GM/アクシア:「(こくりと頷き)。……マクラクラン少尉、映像を出して頂戴」>メイ
GM:あ、映像っていうのはさっきのOPでの戦闘の映像です。
メイ:「はい」では、ぴぴっと。
GM:では、ブリーフィングルームのモニターに、先ほどの戦闘での映像が映し出される訳ですが……。
GM:ここで<事情通>で判定して下さい。難易度は2です>ALL
刀真:…う、うなー!?(笑)
八房:修正はどうしましょう?
GM:修正は……そうですねえ、全員に+2Dのボーナスを差し上げましょう。
GM:ギアドライバーにちょっと関わりのある話なので。ダメならロゴスを使ってください(笑)
刀真:ういは、では。
刀真:#6c1
●ダイス:To-ma:6c1=2(1,3,2,6,1,3)= 2
刀真:せーふ。(さむずあっぷ)
八房:#8c1
●ダイス:Yatufusa:8c1=0(5,6,6,5,3,3,5,2)= 0
八房:サッパリだ
メイ:#10c1
●ダイス:May:10c1=3(3,1,1,1,6,6,6,4,3,4)= 3
GM:ふむ……じゃあ八房は寝起きで気付かなかった、と(笑)
GM:刀真は、自分の交戦した機体に見覚えというか聞き覚えがある。
GM:“血塗られた尖角(ブラッド・ホーン)”サイ・マクラクランの駆る機体”オウガ。
GM:高機動型にカスタマイズされた合衆国のエースの機体。
GM:実戦に参加して僅かながら、パイロット空戦技術からかなりの戦果を挙げている。
GM:主に遊撃兵的な位置付けにいるらしく、天使兵との共闘では先鋒を務めることが多い。
刀真:「合衆国、フーファイター、オウガ……ええと、確か…サイ、サイ・マクラクランって人が乗ってるってオスカーさんが…」立ち聞きした話を思い出し、思い出し。
八房:「はー……そうなのか。さすが刀真、物知りだなー」
メイ:「サイ………?」一瞬はっとする
刀真:「………マクラクラン?」はたと気付いたように、コンソールを操作するメイを見る。
GM:刀真同様に、ブリーフィングルームの少年少女たちの視線がメイに集まる。

メイ:コンソールをじっと見つめる
GM:アクシアやヴィヴリオはその事を知っているのか平然としたものだが、トゥアレタやメイリィは複雑な表情を浮かべているね。
メイ:「わたしは……わたしはわたしです。サイ・マクラクランとは関係ありません」無表情
刀真:「…知りたいことは分からないままで、知りたくもないことしか入ってこないんだ」そう言って、八房に笑顔を向ける。
八房:「ん、本人がそう言ってるんだから関係ないんだろ? くーちゃんもそんな目で見るなって」
刀真:「―――割り切れ、ないよ。たぶん、誰も彼も」小さく呟く。
メイ:コンソールをにらみつけています
GM:そんなメイは、ホルテンを狙ってきた“大砲”に見覚えがあった。
GM:七五式呪法対戦車砲。通称“ホウセンカ”。
GM:旧大戦時、ヤシマ本土の防衛の為に試作されたトンデモ兵器。
GM:対戦車砲と銘打ちながら、陸海空すべての敵に対応可能な射程を誇る。
GM:しかし、一回の戦闘で使用した後、再起動には24時間の霊素エネルギー充填を行わねばならないという弱点を克服する事ができず、完成前に終戦を迎えた。
GM:……筈なんですが、何故かそれがさっきの大砲だと思った。
メイ:「(でも、でも…何故?兄さん……)」
GM/アクシア:「少尉、何か気付いた?」場の空気を変えるべく、笑いかけつつ先を促す>メイ
メイ:「…あ。はい…あれは、七五式呪法対戦車砲だと思います」
GM:ヴィヴリオは、メイの答えに『なるほどな……』と呟く。
GM/ヴィヴリオ:『恐らくは、曙基地に打ち捨てられた旧大戦の遺物に、天使どもが融合したということだろう』
GM/ヴィヴリオ:『奴は動かず、攻撃はしてこない。だが、奴がいる限り救援を送っても撃墜されるだけだ』
八房:「近づくのは困難。でもって護衛にはエース……さて…どうしたものかねぇ……」
GM/アクシア:「一万メートルの高さまで撃ってくるくらいだし、シュネルギアで飛ぶ訳にはいかないわ」
GM/アクシア:「直接歩いて敵さんのところに行くしか手は無いわね。……厄介だけどやるしかないわ」
刀真:「翼をもがれた、天使。――それでも、この身には余るかな」力なく、唇を曲げて。
GM:と、そこでアクシアがヴィヴリオに交替。
GM/ヴィヴリオ:『現時刻をもって“ホウセンカ”を天使兵と認定。ガルディエルと呼称する』
GM/ヴィヴリオ:『諸君らには、その破壊に当たってもらう』
GM:で、ここでモニターが切り替わって地図が映る。
GM/アクシア:「現在、ホルテンがいるのが曙基地から十三キロ離れたこの山の中」
GM/アクシア:「榊・守郷両少尉は、この山伝いにシュネルギアで曙基地まで移動」
GM/アクシア:「至近距離からガルディエルを攻撃、破壊します」
GM/アクシア:「なお、情報分析担当としてマクラクラン少尉はバックアップとしてアペルギアでの同行を命じます」
刀真:「メイちゃ…マクラクラン少尉を、同行させるんですか?」ガタリ、と思わず席を立って。
GM/ヴィヴリオ:『情報を分析できる人間は必要だろう? ……それに、敵のパイロットに関しては何か言いたい事がありそうだったが』
八房:「能力からみりゃ妥当なトコじゃない? 問題は無いと思うケド?」>刀真
メイ:「…何を驚くことがあるの? トーマ…榊少尉」
刀真:「あ、いえ…すいません。…少し、取り乱しました」表情を取り繕って、着席。
GM/ヴィヴリオ:『よろしい。では、現時刻を持って作戦を開始する』
GM/ヴィヴリオ:『ガルディエルがエネルギーを充填してしまってからでは遅い。何としても、夜明けまでに奴を叩け』
GM:逆にいえば、相手側もこちらの攻撃を警戒している、ということになる。
GM/アクシア:「ホルテンの修理は急ピッチで進めるわ。あなたたちだけに苦労はさせないわよ」
GM:ウィンクをひとつして、茶目っ気たっぷりに笑うアクシア。
刀真:「――了解、です」敬礼、ひとつ。
GM/ヴィヴリオ:『諸君の健闘を祈る――。自由を我が手に(フリーデン・デア・ハンド)!』
GM:シーンエンドです。

■ミドルフェイズ/シーン2 「あの忘れえぬ日々」
 シーンPC:メイ。
八房、登場不可。

GM:まどろみの中、メイは父の知り合いとともにヤシマへ旅立った日の夢を見ていた。
GM:合衆国の片田舎……駅のホームに立つ、少年と少女……。幼き日の兄は、キミの方を黙って見ていた。
GM:そう、これは……ヤシマに旅立つ事になったあの日の夢だ。

メイ:「お兄ちゃんは一緒に行かないの?」ほやん
GM/サイ:「あとから父さんと一緒にいくよ。まずはメイが先に着かないと心配だからな」
GM:金髪のオニの少年は言う。
メイ:「絶対よ? 絶対、早くきてね?」兄のそでを引っ張る
GM/サイ:「心配しなくてもすぐ会えるよ。甘えん坊だな、メイは」
メイ:「じゃあ、じゃあね。お兄ちゃんの好きなアップルパイ焼いてまってるから」
GM/サイ:「ああ。ヤシマに着いたら一番に食べさせてもらうからな」
GM:なんて事を話してると、キミたちのパパの知り合い……ヤシマへの水先案内人がやって来る。
メイ:「うんっ…あ」
GM:キミのパパンも一緒だ。見送りにきたらしい。
GM:メイの父「メイ、暫しの別れだ。だがすぐ会えるよ。皆で一緒にヤシマで暮らそう」
メイ:「…はい。まってます」しょんぼり
メイ:「パパ…あの」もぢ。
GM:メイの父「なにかな、メイ?」にこにこ
GM:ひとのいい笑みを浮かべるパパ。
メイ:「絶対に…まってるから。だから。早く迎えにきてね」パパンに抱きつく
GM:メイの父「ああ、サイと一緒に迎えに行くよ」
GM:そして……父の友人と共に乗った汽車は、やがてゆっくりと駅を離れていく。
GM/サイ:「僕も父さんとすぐに行くから。必ず追いつくから―――!!」
GM:遠ざかる景色の中、サイが大きく手を振っている姿がアップになったところで……。

GM:ごちん、という衝撃と、鈍い痛みとともに目が覚める(笑)
メイ:「…いったぁ」
GM/メイリィ:「……野営中、それも火の番をしてて眠るとは大した根性アルね」
GM:メイの前に仁王立ちしているのは刀真のパートナーの少女、タン・メイリィ。
メイ:「す、すみません!」耳まで真っ赤にする
GM:ここでメイは思い出す。
GM:ホルテンを出て数時間たち、今は野営の最中だった。
GM:八房とトゥアレタの二人が斥候に出ている間、残る三人で食事の支度を……といったところで、どうやら眠ってしまったらしい。
メイ:「(早速ミスなのわたし―――?!)」
GM/メイリィ:「やっぱり、親兄弟が敵に回ってると戦いにくいアルか? さっきから上の空アルよ」
GM:刺々しい声音で言うメイリィ。
メイ:「あ…いえ。そんなことはありません」
GM/メイリィ:「本当にそうアルか?」
メイ:「申し訳ありませんでした」深々と頭を下げて謝る。
刀真:「―――その辺にしときなよ、メイリィ」
メイ:「…たとえ」
刀真:からん、と。ココアを入れていたマグカップにスプーンを落とし。
メイ:「たとえ、かつて家族だったとしても、もう…かつての彼らではありませんから」顔を上げないまま
メイ:顔を上げないまま、歯を食いしばって刀真の声を聞いている
GM/メイリィ:「ふ、ふぅん。せいぜい、その言葉が嘘じゃないと証明して欲しいアルよ」
GM:刀真に見られてばつが悪かったのか、目を逸らしてその場を立ち去るメイリィ。
メイ:「…勿論、そのつもりよ」メイリィが去ったあとに
刀真:「…嫌われちゃったかな、メイリィに」冗談ぽく、笑顔を。相当無理のある、笑顔を。
メイ:「わたしの兄が…それでもわたしをかばってくれるのね」顔は上げたけどそっぽ向いてます>刀真
刀真:「…どうだろう。いつも、周りの人を…大切な人を守ろうって、頑張ってるつもりなんだけど」
GM:タン・メイリィは住んでいた国……コンロンを、天使兵によって滅ぼされた。
GM:その事をメイは……知っている。
メイ:「トーマは…」顔を下げてたまま
メイ:「トーマはなんとも思っていないの?」
刀真:「――怖い、よ。全てが、怖い」
刀真:「誰かを守れないのが怖い。誰かを殺すのが怖い。目の前で誰かが死ぬのが怖い。…そんなことを考える自分が、怖い」
GM:流れる沈黙―――。
GM:タァーン!!
GM:だが、それは一発の銃声により打ち砕かれた。
GM:あそこは確か、八房たちが様子を見に出かけた場所ではなかったか……!?
刀真:「いつも―――ッ!?」
メイ:「銃声?!」
刀真:「…僕は行く。行かなきゃ、いけない」
メイ:「トーマ!」
刀真:「…来るかい? きっと…きっと、良いことは起こらない」
メイ:「そんな確認してないで行かないと!」手を引っ張っていこうとする
刀真:「っと―――。…嗚呼、そっか」
メイ:「いいことは…自分で起こさないと、誰も起こしてはくれないわ…だから」
刀真:「――うん、そうだ。それだからこそ、僕はメイちゃんを―――」口にせず、駆ける。
GM:二人は仲間の許へと駆けだす。八房たちは無事だろうか……?
GM:シーンエンド。


■ミドルフェイズ/シーン3 「闇夜に来るオニ」
 シーンPC:八房。
許可あるまで登場不可。

GM:鬱蒼と茂った森の中。夜目を頼りに周囲の散策を行うふたり。
GM:斥候とはいっても、周囲の安全を確認するくらい。取り立てて危険が見当たらない状況だと、八房には散歩と大して変わりは無い。
GM/トゥアレタ:「まさかと思うけど……斥候を志願したのは野営の準備が面倒くさかったからじゃないわよね?」(ジト目)>八房
八房:「………ふ……星がキレイだな……明かりが少ないせいか……」
GM/トゥアレタ:「無視しない!! 今は仮にも斥候中なのよ!」
GM/トゥアレタ:「こっちはマクラクランさんを残してきたのが心配だっていうのに……」
八房:「……くーちゃ〜ん…大声出したら…ダメ」
GM:さて、ダベっているところでアレなんですが……<探知>か<白兵>で判定を。難易度は4(ニヤリ)
GM:<白兵戦闘>があるのは、敵の気配を識る、ということで。
八房:く、それはブーストしなきゃダメだなぁ…
八房:ええい、探知を4LVまであげてダイス+5の10個振りだ。やるときゃやるぜ
八房:#10c4
●ダイス:Yatufusa:10c4=4(6,5,5,6,1,5,2,2,5,4)= 4
八房:ふ、ぎりぎりw
GM:ち、成功したか(笑)
GM:では……茂みの向こうでトゥアレタを狙っている気配を見つける。
GM:銃を構えてるんじゃないかなあ、と思った。
GM/トゥアレタ:「守郷くん。……どうしたの、黙っちゃって?」
八房:「……あ、よくわからんけど、急にめまいが……」トゥアレタに覆いかぶさる。視線は茂みを見たまま
GM:では……八房がアクションを起こしたところで、銃声が!
GM:タァーン!
GM/トゥアレタ:「きゃっ!!」
GM:銃弾は二人を掠め、その背後の樹に命中する。
GM/??:「ふむ……。この暗闇で気配を感じ取るとは流石だな」
八房:「いや、さっき見た時と、その茂みの辺りが微妙に変わってた気がしたもんで…」
GM/??:「なるほどな……大したものだ」
GM/??:「だが、こんな時間に女性を連れ人歩くのは感心しないな。G3のパイロットくん」
GM:そう言って、茂みの中から男が現れる。その風貌は、異彩を放っていた。
GM:金髪碧眼。オニ特有の角をもち、身に付けているパイロットスーツは友軍のものではない。
GM:青年「……早く帰りたまえ、少年。俺の気が変わらないうちに」
八房:「はぁ………合衆国で流行のファッション……ってワケでもなさそうだ…」
GM:青年「仲間を殺そうとした相手を目の前にして、そういう態度がとれるとは……」
GM:青年「随分と余裕だな、少年」>八房
GM:ちゃきっ、と銃を構えなおす。
八房:「そんな、余裕なんて大したもんじゃないっすよ……」
八房:「……ただ、味方がそろそろ来るかなーって思っただけですから」
GM:ここから登場OKです。
メイ:「そんなファッションが流行った覚えはありませんね」木の陰から
GM:青年「……だれ」だ、と言おうとして、青年の動きが止まる。
刀真:「ファッション云々は良く分からないけど…。…お待たせ、八房」同じく木の陰から、少し息を上がらせて。
GM:喜びと哀しみ、怒りがない交ぜになった表情を浮かべ、メイを見やる青年。
GM:青年「そんな莫迦な。……なぜ、お前がここに……!?」>メイ
メイ:「それはわたしの台詞です。何故こんなところにいるんですか」>青年
メイ:「何故、そんな服装で! ここにいるんですか、兄さん……!」
メイ:「わたしは、わたしはずっと……いえ、そんなことはどうでもいい。あなたは、もう…」
GM/サイ:「こんな戦場で出会うとは……運命というのは皮肉なものだな」>メイ
刀真:「―――貴方も、そんな目をするんですね。合衆国のパイロット」恐らく己も似たような、それでも決定的に何かが欠如した瞳。
八房:「なるほど………アンタが例のエースってワケだ」
メイ:「もう…」それ以上はいえない>サイ
GM/サイ:「俺が兵士になった事に落胆を覚えている様だな? だが……それはお前のせいでもあるんだ、メイ」
GM/サイ:「なぜ父さんと俺が、あの後すぐにお前を追いかけなかったか……判るか?」
メイ:「何故ですか、兄さん? わたしはずっと、ずっと待っていたのに! そんなのわかるわけないわ!」
GM/サイ:「俺たちは……お前を亡命させたのが発覚して、投獄されたのさ」
メイ:「投、獄…?」
GM/サイ:「父さんは最後までお前の無事を案じていた。だが……子供だった俺には、塀の中の暮らしは地獄だったよ」
メイ:「そんな…にい、さ」胸元を押さえるようにしている
刀真:「――地獄から抜け出すために、兵士になった…と?」
GM/サイ:「そうさ。兵士になる事で、俺は罪人として後ろ指を指されず、あの国で生きていける」
GM/サイ:「親父が亡くなった後、俺には人間戦車の操縦に関する適性があると判ったのは、幸いだったよ」>刀真
メイ:「死んだ……?」
GM/サイ:「死んだよ。最後までお前の身を案じてな」>メイ
メイ:「パパ…死んじゃったの…?」ぽそり、か細い声で呟く
刀真:「…僕には家族が居る。もう何年も会っていないけど、両親も妹も居る。だから…貴方の気持ちが分かる、なんて言えない」
刀真:「でも、それでも! 貴方も、貴方の御父上も! 妹さんが…メイちゃんが好きだったんでしょう!?」
八房:「戦争の駒になるのがそんなに喜ばしい事か?……」
GM/サイ:「喜ばしいか――と言ったな、少年?」>八房
八房:「ああ、もっとも言ったんじゃなく、訊いたんだがな」
GM/サイ:「喜ばしいとも。ああ、喜ばしいさ。俺と父さんの人生を狂わせた、この女に逢えたのだからな!」
メイ:「にいさ…おにいちゃん」囁くような声のまま
メイ:泣きそうな顔で、振るえる手を握ったまま
刀真:「嘘だ。…そんなの、嘘だ」
刀真:「本気でそう思ってるなら…なんで、そんなに哀しそうな目なんですか! メイちゃんも、貴方も…」
GM/サイ:「子供の癖に天使を、ときにヒトを殺すお前たちも同類だろう。知った口を利くな、少年!!」>刀真
八房:「勝手に同類にすんな。このヤロウ」
メイ:「…そんな、泣き言を言いに来たのですか、兄さん…いえ、サイ・マクラクラン?」
メイ:刀真の手を握ったまま、ふるえる声を絞り出す
GM/サイ:「泣き言かも知れん。だが、これが今の俺のすべてだよ」>メイ
GM:といったところで……夜空を振るわせる轟音が近づいてくる。音源は……空?
刀真:「―――僕、は…。…僕が歩む道は、貴方とは…!」ぐ、と手を握り返して。頭の中でいくつもの言葉が響き、消えてゆく。
GM/サイ:「……ふン。お迎えが来たらしいな」
メイ:「なら、消えなさい。このまま、2度と姿を表さないで・…!」
GM:サイの視線の先に映るのは……月明かりに照らされた、ホルテンXXB。
メイ:「それが出来ないなら…」
GM/サイ:「退散するさ。だが、すぐに出会う事になる……!!」
GM:身を翻し、サイは森の向こうへと消えて行く。
メイ:「…その時は、殺すわ、兄さん……!」
刀真:「―――殺す。命を、奪う。…奪う、こと」
八房:「なぁ……見知ったヤツを手にかけるってのはホント……ツラいんだぜ……」
GM/トゥアレタ:「ところで……守郷くん?」
GM/トゥアレタ:「そういう台詞は、人を押し倒した様な格好じゃない時に言って欲しいんですけど……?」(こめかみひくひく(笑))>八房
八房:「お? 無事だったか。くーちゃん」さっきまでとはがらりと雰囲気を変えて
GM/トゥアレタ:「もう、知らないわよっ!! ……みんな、ホルテンへ急ぐわよ」>ALL
GM:ぷィッ、と顔をそむけてスタスタと先へ急ぐトゥアレタ。
刀真:「…守ること、殺すこと。正しいこと、悪いこと。……なんのために、この拳は…」ぐ、と。強く強く、拳に力を。…それでも弱弱しい、力。
メイ:「トーマ」
メイ:「兄さんを、お願い…ね?」ぱっと手を放して先を歩く
メイ:耐え切れずに流れた一筋の涙を隠すように歩く。
刀真:「―――僕らはこの手で、何を、掴めるんだろう」月明かりに輝くのは、夜露か―――。
八房:「おい……突っ立ってんなって。行くぞ、刀真」
GM:夜明けまで、あと少し。
GM:戦いは、急転直下の事態を迎えようとしていた……。
GM:シーンエンド。


■ミドルフェイズ/シーン4 「急転直下」
 シーンPC:刀真。
全員登場済。

GM:ホルテンXXBに戻った刀真は、帰還の報告もそこそこにブリーフィングルームへ出頭を命じられた。
GM:むろん、他の2人(&ナビゲーターのふたり)も同様ね(笑)
刀真:「――時間は、止まらない。迷っちゃ、いられない。…いられない、のに」
メイ:「トーマ。何をしているの?」
メイ:後ろからにゅっと(笑)
刀真:「わうっ!?」びく、と。完全に予想外の奇襲。
八房:「そう、カリカリしても状況は変わらない〜ってね」>刀真
メイ:「あなたが止まってたら、何もいい方向には動かないでしょ?」両手で軽くぱちんと叩く>刀真の頬
刀真:「―慌てず、止まらず。…難しいよ、それって」弱弱しい、笑顔。
メイ:「だから、ここだけでも進まなくっちゃ…ね?」頬を包み込むようにして真剣に見つめる>刀真
刀真:「―――僕は、前に、進む。一歩ずつ、一歩ずつ。何かを掴む、ために」
メイ:「そのためにみんながいる。わたしもいるんだから」軽く刀真の頬を弾いて離す
刀真:「…ありがと。なんとなく、わかってきた。自分が一体、何なのかって」>メイ
GM/トゥアレタ:「アクシア大尉が来たわよ、二人とも。……守郷くんも、ちゃんと起きてっ」(脇腹をげしっ!(笑))>八房
八房:「おう!! 起きてるってばさ」>トゥアレタ
刀真:「…だったら、あと一歩。あと一歩…」ぐ、と拳を握り締め。傾注。
メイ:そんな刀真を見た後、無言で前を向く
GM/アクシア:「全員、傾注!!……それじゃ、現状の説明を始めるわ。一回しか言わないからよく聞いてね」>ALL
GM/アクシア:「……遡る事2時間前、曙基地の発電施設から多大な電力の放出が確認されたわ」
GM/アクシア:「電力の行き先を推算してみると……全てあの天使兵のところだった」
GM/アクシア:「大量の電力を得た結果、ガルディエルの融合した“ホウセンカ”の再起動が予定より早まったみたいなの」
GM:ちらっと言ったと思いますが……燃費の悪さに凄い欠陥があったんです。もともとの“ホウセンカ”には。
GM:どうも、それを曙基地の発電設備から引っ張ってきた電力で補おう……というハラらしいですね。
メイ:「(…やってくれるわね)」
八房:「……で、具体的にあと何時間ぐらいなんですかね?」
GM/アクシア:「再起動まであと20分。もう曙基地の上空とはいえ、時間がないわ」
GM:といったところで、ホルテンを揺るがす爆音が立て続けに起こる。
メイ:「…きた」
八房:「20分ね……と言ってもやるしか……おうぁっと 」
刀真:「――やるべきことは、そこに在る。それなら、やるだけやればいい」
GM/アクシア:「これより、ガルディエル殲滅作戦の最終ファーゼに入ります。各員、第一戦闘配備!」
メイ:「了解」インカムのふちを触る
GM/トゥアレタ:「ほら守郷くん。急いで急いで!!」
八房:「うし。いよいよ本番ってか。どかーんと派手に行きますか」
GM/メイリィ:「頑張るアルよ、刀真!」ハンガーへと駆け出していく
刀真:「ああ! …そうだ、メイリィ…ううん、皆」
刀真:駆け出す直前、部屋を振り返り。
刀真:「今まで、僕は何も出来なかった。誰も、信じることができなかった。僕が弱いんだって、認めたくなかった」
刀真:「でも――信じてみるよ。メイちゃんのこと、八房のこと――メイリィのこと、委員長のこと。そして、基地のみんなのこと」
刀真:14歳の少年の顔で、14歳の少年の瞳で。笑って、走る。
GM:最後の戦いの幕が今、切って落とされようとしていた……。


Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending

エンゼルギア研究所/管理人:相馬斉遠