エンゼルギア研究所
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Last Update/2012.02.05


◇ 第37話『月下の戦塵』◇

「私は雨は好きですよ。この音は、世界を洗い流してくれますから」
――司鏡紀央

 

今回予告/ハンドアウト/自己紹介/シーン1//
Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending


今回予告
「月は見えているか?」

 それは満月の夜。

「月は見えているかと聞いている!」

 満月と共に、一人の少女が現れる。
 それは、きっと月の魔法。

 エンゼルギア 天使大戦TRPG 第37話
 『月下の戦塵』

「貴方の名前を……教えて……」


シナリオハンドアウト
▼PC1 天城 総一  ギアドライバー/コンダクター
 ナビゲーター:司鏡紀央
 ダーザイン:【黒髪の少女からの憐憫】
 満月の夜に現れた少女。
 夜に溶け込むような美しい黒髪。
 白磁のような肌。
 彼女は“それ”と共に現れた。

▼PC2 深風 黎司  機械化兵
 ダーザイン:【ヴィヴリオからの有為】
 どこか、何もかも見透かしているように見える我らが司令官殿。
 彼女がそう言うのならば、きっとそれは起きることなのだろう。
「満月の夜、東海竜に“なにか”が現れる」
 ――のだろう。

▼PC3 ネィ・ジルベルドラクロア  機械化兵
 ダーザイン:【黒いサングラスの女からの侮蔑】
 最近、“天使派”テロリストに対して、武器、資金などを援助している謎の女性がいるという。
 君はG3から特命を受け、その女の存在を探っているのだが……。


自己紹介
総一:「俺、天城総一って言います………………今は」
総一:「俺にゃー色々と不安定な能力があるみたいで。それがなかったら、軍隊入ってなかったかもしれねっすわ」
総一:「例えば……今、あんたが何思ってンだか、当ててみます? とか何とか言ってみたりして」
総一:「ここまでの人生、既に滅茶苦茶だったすわ……ま、過去は過去、今は今、気合入れて行きますぜ」
総一:初期ダーザインは【紀央からの親近感】【家族からの忌避】。
総一:シナリオで【黒髪の少女からの憐憫】、PC間は【黎司からの苛立ち】。
総一:「色々と馬鹿なことするかもしれねェ俺ですが、どーかよろしくお願いします」
総一:「…………はー、こーゆー事すんの慣れねェ……」
総一:以上で。

黎司:「俺は統一帝国空軍・特殊戦・第五飛行戦隊所属…深風 黎司特務少尉」
黎司:「俺の任務はお前達を見捨てる事だ、そう思っておいて貰って結構」
黎司:「……俺が信じるのは、凰呀だけだ…」
黎司:初期取得ダーザイン【ハルトマンからの信頼/2】【同僚からの恐怖/2】
黎司:シナリオダーザイン【ヴィヴリオからの有為/2】
黎司:PC間ダーザイン【ネィからの憎悪】
黎司:以上です。


ネィ:「ネィ・ジルベルドラクロア、特務中尉だ」
ネィ:「フンッ、訓練にもまともについて行けないようなガキに頼らねばならないとはな」
ネィ:「まあいい、オレ達が全部お膳立てしてやるよ。安心して見ていろ」
ネィ:「行くぞ、我ら小隊の力、存分に見せてやれ!」
ネィ:生粋の統一帝国軍人。16歳、男性。
ネィ:最近までメーヴェで活躍していた小隊のリーダー格。常に小隊の取り巻きを引き連れていばっている
ネィ:ダーザインは【上官からの信頼/2】【軍上層部からの期待/2】【ギュンター・ハルトマンからの父性愛/2】【黒いサングラスの女からの侮蔑/2】【天城総一からの仲間意識/2】
ネィ:以上。よろしくおねがいします

■オープニングフェイズ/シーン1 「ゴレーム、再び」
 シーンPC:ネィ。

GM:雨が降りしきる中
GM:巨大な兵を、G3、統一帝国軍が包囲していた。
GM:コードネーム“ゴレーム”
GM:そう呼称される事となった合衆国軍の新兵器
GM:先の政宗での戦いにおいて、一機を撃破。ここに、二機目との戦闘が繰り広げられていた。
GM/ズィーガー:『ネィ中尉。そっちの小隊は右翼から回り込め!』
ネィ:「わかっている!3機、先行で着いて来い!」
GM:20ミリ機関砲弾が雨霰と降り注ぐが、それは気にも止めずに目の前のシュネルギアを吹き飛ばす
GM:肉薄してミサイルを打ち込んだ小隊機が、鷲掴みにされる
ネィ:「フン、デカブツめ。おいみんなそろそろメインディッシュをたらふく打ち込んでや……くっ! 3号機!?」
GM:ブローム・ウント・フォス504は一瞬で握りつぶされた
GM/??:『ぎゃははははは、カトンボが! 天使に逆らうからこうなるんだ!』
GM:巨兵のパイロットの通信が、響き渡る
ネィ:「くそっ、あんなに接近するやつがあるかっ。しかし、ミサイルのダメージは!?」
GM:僅かに装甲がひしゃげたか? と言う程度<ミサイル
GM/??:『ははは、だが流石に数が多いな、ここは引かせてもらうぜ』
GM:ずんずんと、海岸の方に向かっていく
GM/ズィーガー:『逃がすな、全隊一斉射!』
ネィ:「カトンボ、だとぅ?くそ、くそっ、どうしたんだ、ミサイルがこの程度だと!」
GM:シュネルギア:マサムネががっしりと組み付く
GM:だが、巨兵はじゃれ付く子供を引き剥がすかのように、掴んでいた腕を引き千切ると、シュネルギアを放り投げてきた。
GM:味方の軍の方向に――。
ネィ:「全小隊、回り込むぞ! うっ! か、回避ー」
GM:戦車や随伴歩兵がギアの下敷きになっていく
GM:巨兵は水の中に、ゆっくりと……消えていった。
ネィ:「ち、機体の差だとでもいうのかっ! ミサイルの効かない装甲だと。くそっ、次こそは……」
GM:シーンエンド。


■オープニングフェイズ/シーン2 「追尾――チェイサー」
 シーンPC:黎司。

GM:雨が降りしきる地上
GM:だが君の機体は、さんさんと太陽をその身に受けていた。
GM:雨雲の更に上。戦場の情報を君は集めているのだから
黎司:「……」そっと空を眺め、目を細める
GM:地上では、巨大な兵と味方が交戦している。
黎司:「…ゴーレム、か」パチパチと機体のスイッチを入れ、ブレードレドームを展開させる
GM:リアルタイムに、どの機がやられたか、どの隊がやられたか情報が入ってくる。
黎司:「………ミサイルでは歯が立たないか…」
GM:また、ゴレームの性能も、前回の政宗での遭遇戦より動きがよくなっている
GM:パイロットの腕が上がったのか?
黎司:「……パイロットの練度か?」
GM:いや、動きそのものの質が違う
黎司:「…いや、そうじゃない」
GM:速く、正確。
GM:もはや力任せではない。――成長する敵。
黎司:「……お前に、似てるな…」そっとコンソールを撫でる。
GM:シュネルギアが撃破された情報が入ってくる
GM:そのまま、ゴレームは海中へと逃げていくようだ
GM:Piと通信が入ってくる
黎司:「ネィ小隊3番機の撃墜を確認… シュネルギア:マサムネ2撃墜…」逐次連絡を入れる
GM/ヴィヴリオ:『深風少尉、聞こえているか』
黎司:「良好です」
黎司:「データは逐次送っていますが…問題でも?」
GM/ヴィヴリオ:『ゴレームを追尾しろ。できるな』
黎司:「…」凰呀のコンソールを確認し「可能です…追尾を開始します」
GM/ヴィヴリオ:『可能な限り続けろ、それまで帰還せずともよい、以上』
GM:通信は切れる
黎司:ぎゅぱっ、とフットペダルと操縦桿を操作し、機体をストールさせ、超高高度から一気に低空へ
黎司:「……お前が大丈夫と言うなら、大丈夫だな、凰呀」
GM:その後、追跡を続けた深風機だが、東海龍近海でゴレームをロストした
GM:この報せを受け、G3は稼動可能な小隊を編成、東海龍基地へと派遣することとなった。
GM:シーンエンド。


■オープニングフェイズ/シーン3 「なまえをおしえて」
 シーンPC:総一。

GM:君は愛機トラバントを伴い、瑞穂基地からここ、東海龍ヤシマ統一帝国連合基地へと出向していた。
GM:雨がよく降る日であった。
GM:ゴレームの撃破に失敗したあの日から、雨が降り続いている気がする。
総一:「あ〜…………降って降られてコンチクセウ。まるで梅雨じゃねーかよ」
GM:しばしの自由時間が与えられた君は、久々の瑞穂以外の町を堪能していた。
GM:ここ、東海龍はヤシマでも有数の都市である
総一:「これで雨じゃなかったら……いかん、もし文考えずだ」
GM/紀央:「総一さま、雨はお嫌いですか?」
GM:隣で蛇の目傘を差す巫女服の少女。――東海龍の街並みとは、不釣合いこの上ない
総一:「んー、まあな。どんぐらい嫌いかっつーと……」
GM:じーーー…
GM:紀央は、無邪気な瞳を君に向けている
総一:「…………あー、なんつーか、もう。適当な比喩見つかりません」
総一:一瞬見入ってしまった。考えてることも忘れて。
GM/紀央:「私は雨は好きですよ」
GM/紀央:「この音は、世界を洗い流してくれますから」
総一:「……洗い流して、ねェ」
GM:その時、誰かが目の前にいた。
GM:何故気づいたのか。
総一:「あー。確かに降らなくちゃなんねェ大事な水だけどよ、中学生の時はグラウン……ド…………」言葉が途切れる
GM:それは何時の間にか雨が止んでいたから。
GM:満月がそらに浮かんでいたから。
総一:「…………?」
GM:黒髪の少女
GM:硝子細工のような瞳が総一を射抜く
GM/少女:「………貴方の名前を…教えて…」
GM:僅かに唇が動いただけ。
GM:しかし、はっきりとそう聞こえた。
総一:「…………ハァ?」苦笑。
総一:「俺? 何ですか、俺ですか、俺ですかマジすか」
総一:自分を人差し指で指さして。唐突なことに頭混乱
GM/紀央:「私ではないみたいです」
GM:ぷぅと
総一:「……やー、別に自己紹介から繋げて『今度私とティータイムをご一緒しませんか』とか言わないから。言いませんから。信じてください」と、紀央に
GM:ぷいっと紀央はそっぽを向く
GM:君の混乱した風にも驚くことも無く、少女は君を見ている
GM/少女:「………教えて…貴方の名前…」
GM/少女:「知りたいの…」
総一:「畜生ド畜生ッ!? で、あー、俺の名前か……」
GM/少女:「………ゴレームで…叩き潰すひとのことを」
GM:硝子細工のような瞳が、射抜く
GM:心臓を串刺しにするかのように
総一:「あー、俺ァ、あ…………ッ!?」(な、何だよこの眼は?)
GM/紀央:「この方は……ッ」
GM:月が隠れる
総一:(ヤバい。何かヤバいかもしれない。俺の予感がそう告げている。何だ、第六感ですかド畜生)
GM:彼女の背後に立つは、巨大な兵士
総一:「………………ハイ、多分絶対絶命♪」多分アニメでは画面が行くであろう明後日の方向を向いて親指立てて笑顔で
GM/少女:「………名前を…教えて…」
GM:今はその硝子細工の瞳は美しいとは思えない
GM:まるで虚無の如き深さをたたえた瞳
総一:「と、冗談この位にして。そーなァ…………」(ここで正直に『今の名前』答えるとマズいかもしれない)
総一:(しゃーねェ、この名字だけは使いたかなかったが。ごめん、義父さん)「じゃあ、氷上総一って覚えてくれると」
GM/少女:「うそ」
総一:「…………わーったよ。じゃあ今の名前答えっからよ、勘弁勘弁」
GM/少女:「………ねぇ、あまぎそういち。むかしの名前が好きなの、あまぎそういち」
GM:虚無の底から声はする
総一:「…………オイィィィ!?」
総一:「バレちゃしゃーねェな。確かに、今の俺ァ天城総一だ」
GM/少女:「うそつきは殺していいとかあさんはいった。だけどまだころさない」
GM:何時の間にか、紀央は君の腕にすがり付いて、震えている
総一:「あ……ごめ、紀央、大丈夫か」
GM/少女:「またね」
GM:総一が傍らの紀央を見た次の瞬間。目の前の影は消えていた。
総一:「は? 殺すって、どーゆーこ……っていねェ!?」
GM/紀央:「総一さま………怖い」
GM:そしてまた、雨が降り出していた。
総一:「ああ……大丈夫だ、お前は殺させやしねェ」
総一:「それよか……人の心読めんのか、あいつァ。俺より上手く使えそーだし。ライバル出現って奴か」
総一:「……さてさて、どーなることやら」
GM:シーンエンド。


Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending

エンゼルギア研究所/管理人:相馬斉遠