エンゼルギア研究所
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Last Update/2012.02.05


◇ 第33話『閃光の刻』◇

「あ……はい。何ででしょう」
――司鏡紀央

 

今回予告/ハンドアウト/自己紹介/シーン1///
Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending


今回予告
 ヤシマ中央部、赤石山脈上空において行われた、天使兵との激戦。
 他を圧倒する火力。攻防一体のエネルギーバリア。
 それらのみならず、機械化兵、完全機械化兵のV機関を侵蝕する磁場を備えた主天使との戦いは、皮肉ながらも第三世代人間戦車シュネルギアの有効性を証明すると共に、支援のない単独戦闘における限界をも、示すこととなった。

 力無き自分。
 力届かぬ己。
 けれど、人は一人ではなく。
 その絆の繋がりを以て、戦い抜いて来た生き物であることを知る。

 山に隠れ棲む親子との出会い。一時の休息。
 そして訪れる決戦の時。
 用意された残酷な選択の結果は。

 エンゼルギア 天使大戦TRPG 第33話
 『閃光の刻』

「それは、貴方の命を燃やす尽くす光。それでも……往くの?」


シナリオハンドアウト
▼PC1 アーヴェル・アドラクス  機械化兵
 ダーザイン:【津崎綾華からの哀しみ】
 君は歴戦の機械化兵だ。
 だが、腕前だけではどうにもならない時もある。主天使が纏う磁場の影響を受け墜落した君を救ったのは、俗世との関わりを断つように山中に暮らす年老いた老人と、若い娘だった。
 V機関に通じ、無愛想ながらも献身的な看護を続ける彼女に触れるうち、君は知る。その胸に秘められた哀しみを。

▼PC2 椎名 崇史  ギアドライバー/コンダクター
 ナビゲーター:司鏡紀央
 ダーザイン:【紀央からの悔しさ】
 君は瑞穂基地に所属するギアドライバーだ。
 駆り出された、今までにない能力を持つ主天使との激闘。援護してくれるはずの機械化兵たちが次々と脱落していく中、重圧が君の肩に重くのしかかる。
 かろうじて撃退する事には成功したものの、最後に見た奴の顔は、君を確かに嘲笑していた。
 お前たち二人では勝てない、とでも言うように。

▼PC3 伊達 御黒  指揮官
 ダーザイン:【津崎天馬からの隔意】
 君は瑞穂基地に所属する軍人の一人である。
 主天使は撤退したが、再来に備え、なんとしても有効な対応策を打ち出さねばならない。
 磁場の影響でほとんどの機械化兵らが出撃不能となっている今、有効な兵器はシュネルギアのみ。しかし、幼い少年少女たちだけを戦わせるには、あまりにも敵は強大。
 そんな時にふと思い出したのは、かつて世話になった津崎博士の事。
 機械化兵、完全機械化兵の権威でありながら、いかなる理由か軍を去った彼は、この近辺に隠遁しているはずだった。


自己紹介
アーヴェル:「統一帝国空軍少佐、アーヴェル・アドラクスだ」
アーヴェル:「今回、トラバントジステムの試験で瑞穂基地にお邪魔することになったってわけ」
アーヴェル:「しかしまぁ、この基地はヘンなところだよ。子供が最新兵器に乗ってるってのはさ」
アーヴェル:「ま、とにかく勝つためには戦わなきゃだ。よろしく頼むよ?」
アーヴェル:#ダーザインは【ハルトマンからの信頼/2】【故郷からのあこがれ/2】【津崎綾華からの哀しみ/2】【伊達御黒からの友情/2】。
アーヴェル:以上(オーバー)!


崇史:
「僕は椎名崇史。九鬼市立第三中学の生徒……だったんだ。つい最近まで」
崇史:「世間じゃ戦争とか言ってるけど、僕にはニュースの中の出来事でしかなかった」
崇史:「でも、僕に“黒い天使核”がある事が判ってから、世界は一変してしまった」
崇史:「ニュースの中の戦争は、“僕たちの戦争”になってしまったんだ」
崇史:「……ねえ、司鏡さん。この戦いに終わりはくるのかな?」
崇史:遠い祖先にオニの血が入っているらしく、おぼろげながら霊力の流れを“視る”事ができる素質を持つ。
崇史:クラスはギアドライバー/コンダクター。
崇史:シナリオダーザインは【司鏡紀央からの悔しさ/2】、【アーヴェルからの同一視/2】。
崇史:他に司鏡紀央からの同一視/2】、【家族からの愛情/2】、【七支隊からの母性愛/2】
崇史:以上(オーヴァー)!

御黒:「いやぁ、素晴らしき人生!かくも夢の如しとは、いうなればこそだ」
御黒:「私は、ヤシマ陸軍航空部隊指揮官……伊達 御黒少佐である」
御黒:「成る程。そう望まれるならば……私は悪魔となろう」
御黒:黒髪、ありえない赤い瞳をサングラスで隠した男。クラスは、指揮官。
御黒:普段はセクハラ親父だが、戦場では”赤い瞳の悪魔”へと化す。
御黒:#ダーザインは、【フリューゲルからの友情/2】【部下からの期待/2】【津崎天馬からの隔意/2】【崇史からの疑惑/2】。以上。


■オープニングフェイズ/シーン1 「赤石山脈上空」
 シーンPC:アーヴェル。
全員登場済。

GM:赤石山脈上空に於ける主天使との戦闘は熾烈を極めた。
GM:砲撃の殆どをシャットアウトする高エネルギーバリア。
GM:トラバント・ジステムに酷似した、独立攻撃型ユニットのオールレンジ攻撃。
アーヴェル:「ちいいッ、厄介な奴だな、このお客さんはッ!」
GM:そして何よりも、アーヴェルや、フリューゲル率いる機械化兵たちに起きた突然の変調が部隊を窮地へと追いつめていた。
アーヴェル:いつもの機動力が出せないので、苦戦中^^;
御黒:「状況はどうであろう?」黒光りするサングラスを正しながら、報告に耳を傾ける。
GM/プシナプシナ:「第21飛行隊の損耗率、三割を突破! 各パイロットのV機関出力、いまだ低下しています!」悲鳴
アーヴェル:「第2飛行小隊、応答しろ! 状況はどうなってる……くそッ、駄目か!」
GM:アーヴェルの体にも変調が表れる。体中の力を根こそぎ持って行かれるような、強い脱力感。気を抜けば意識を失いそうなぐらいに。
崇史:「V機関出力、減衰中? どうなってるんだ!?」コクピット内で四苦八苦
アーヴェル:「司令部! このままじゃジリ貧だぜ? 何か――打開策は無いのか?」>御黒
アーヴェル:ぎゅいん! とトラバントを展開し、敵の“端末”を叩き落す!
GM/紀央:「崇史さま。ケルンを強化して、シュネルギアへの影響は抑えられそうですが……。他の方々は」>崇史
崇史:「司鏡さん。とにかく、動けそうな人たちだけでなんとかしよう!」
GM/紀央:「はい、崇史さま。陰陽五行、万物に通ず……トラバント、撃ぇーっ!」
GM:アーヴェルの、崇史の操るトラバントが、敵の端末を破壊していく。だが、天使本体は今だ無傷のまま。
御黒:「お前とて、変調をきたしているのだろう? ……椎名少年」
御黒:「……全機撤退準備。殲滅は諦め、被害を最小限に食い止めろ」
御黒:「椎名崇史、やれるな? 君が抑えねばならん」
崇史:「判りました。やってみます」>御黒
御黒:「全機、弾幕を張りつつ後退。シュネルギアへの援護は考えるな」
アーヴェル:「こちらエーヴィフィネル、了解した。殿は任せろ」>御黒
御黒:「いや、お前はすぐに戻れアーヴェル」
GM/ズィーガー:「……御黒の言うとおりだ、アーヴェル。フリューゲルリーダーより全機へ。撤退を支援する。お前たちはなんとしても生き残れ」
GM:空の騎士からの通信。その声にも、疲労の色が見え隠れする。
GM:次々と叩きつぶされていく端末。だが、その数は一向に減った様子もなく。
GM:空間を檻の格子のように、光が薙ぎ払っていく。
アーヴェル:「ッ、時間稼ぎにもならんか!」
崇史:「うわああああっ!!」モニターが強烈な光により、一瞬ブラックアウトする
GM/紀央:「右腕部、左脚部共に小破。まだ、やれます、崇史さま!」
アーヴェル:「おい、そっちは持たせられそうか、坊や!」>崇史
崇史:「はい、なんとか。それと坊やはやめて下さい!」>アーヴェル
アーヴェル:「坊やは坊やだろ? ――お嬢ちゃんを連れて、先に戻れ」>崇史
崇史:「……判りました。六番機よりホルテンへ。一時帰投します」
崇史:ぎりっと奥歯をかみ締め、機体を反転……。
御黒:「下がれ、アーヴェル。それ以上は命令違反とみなす」
アーヴェル:「ここで俺が先に退いたら、立つ瀬が無いでしょ!」>御黒
御黒:「この状況では、シュネルギアが務めるしかない。分からないお前ではないだろう?」
アーヴェル:「生憎と、こっちは特別仕様なんでね。――まだまだ、やれるさ!」>御黒
アーヴェル:本人も、やばいかなー、と思いつつ態度には出さない。あくまで飄々と。
御黒:「――現在、まともに稼動しているのは君だけだ。殿、務められるか?」
アーヴェル:「悪いね、御黒。俺たちが退けても、アレ(シュネルギア)が堕ちちゃ意味、ないでしょ!」(反転っ)
御黒:「……馬鹿どもがっ!」けれども、止めずに反転を見送る。
GM/紀央:「崇史さま、アーヴェルさま……」
アーヴェル:「撤退のタイミングを作るぞ。――お嬢ちゃん、シュネルギアの霊探査データを寄越してくれ。タイミングを合わせて、敵の“端末”を潰す!」>紀央
崇史:「司鏡さん。今は少佐の言う通りにしてデータを……」>紀央
GM/紀央:「崇史さま……はいっ、分かりました」
GM:霊子コンピュータを通じ、データがアーヴェルの機体へと転送される。
アーヴェル:「ははッ、流石に結界維持班出身だな、いーい精度だ!」
アーヴェル:「――こちらエーヴィフィネル。司令部に伝達。本機はこれより、最優先任務に移行する」>御黒
アーヴェル:「退路を開く! タイミング、間違うなよ?!」>ALL
アーヴェル:てことで、トラバントを全展開しつつ88mm対天使レールキャノンを乱射! に見せかけて正確な狙撃が敵の“端末”を打ち砕く!
アーヴェル:でも、本体はいま、無防備(笑)。
GM:だが、端末に皆の注意が集中したその瞬間。
崇史:「V機関出力調整。天使にターゲットを合わせ……え!?」
GM:主天使本体が、エネルギーを纏ったまま、高速で突っ込んでくる。狙いは・・・シュネルギア!
崇史:「ロックされた!? ……司鏡さん、回避運動!」
GM/紀央:「っ、敵速度、計算値を二百%超過! 躱し、きれませんっ!」
崇史:「くそ、動け。動けよトラバント!!」操縦桿をがちゃがちゃ
アーヴェル:「やらせるかよッ!!」
アーヴェル:こちらも出力の出ないケルンを全開にして、主天使との間に割って入る!!
アーヴェル:というか、6番機の横を駆け抜けて正面から主天使にぶち当てると言うか(笑)。
アーヴェル:「うおりゃあああああああッ!!」
GM:主天使とアーヴェルの機体が激突し、双方ともに弾き飛ばされる!
アーヴェル:「ッグ、あ――!」(通信回線ぶっち切れ(笑))
崇史:「アーヴェル……さん?」突然の光景に呆然
GM:煙を上げて山脈へと落ちていく、エーヴィフィネル。
アーヴェル:俺が敵の進行コースを変えたので、奴には隙ができてるはずだ!(笑)>崇史
御黒:「まだ、止まっておらんっ!」
御黒:呆然としたかのように動きが止まったギアを見て一喝。
GM/ズィーガー:「ぼさっとするなっ!」>崇史
GM:フリューゲルの機体も前面に出て、主天使を牽制する。
崇史:「は、はいっ!!」>フリューゲル
GM/紀央:「崇史さま、トラバントジステム、エネルギー充填完了です!」
崇史:「司鏡さん。トラバントジステム展開、V機関フルチャージでアタック!!」
崇史:「アーヴェルさんの仇は、僕が取る!!」
GM:トラバントジステムの全開射撃。だがそれも、あまりにもあっけなく・・・はじかれる。
崇史:「き、効いてない!? 嘘だろ?」
GM:だが、この間に、部隊の撤退は、ほぼ完了した。
崇史:「も、持ちこたえた……のか?」
GM:主天使もその動きを止めている。
御黒:「なに……?」疑念を浮かべ。
崇史:「司鏡さん、対象の天使核反応を探査してみて」
GM/紀央:「はい。……目標、実体化を解除していく模様。天界の門へと、帰還していくようです」
崇史:「どういうつもりなんだ、一体………?」
GM:去り際に、主天使の顔が、嘲笑するかのように醜く歪む。
GM:そして、奴の姿は消え去った。
崇史:「くそっ!!」だーん! とコンソールを両手でぶっ叩く
GM/プシナプシナ:「各機械化兵の生命グラフ、レッドゾーンに突入! このままでは危険です!」>御黒
御黒:「……打てる手は、打て」<プシナ
GM/プシナプシナ:「了解。出来る限りをホルテンへ誘導します」>御黒
御黒:「作戦行動は現時刻を持って解除する。……帰還しろ、少年」
御黒:「……我々の完全敗北だ」無機質な声で。
崇史:「ちょっと待ってください。アーヴェルさんはどうするんですか!?」
アーヴェル:MIAな、俺(笑)。
御黒:「すでに回収班を編成している。まずは自分の心配をしろ」
崇史:「……了解。六番機、帰投します」
GM:では、シーンエンド。


■オープニングフェイズ/シーン2 「ホルテン・更衣室前」
 シーンPC:崇史。

GM:主天使との戦闘後。瑞穂基地への帰路の途中。
GM:パイロットスーツから着替え、更衣室から出る。
GM:だが、相棒の紀央は、いつまで立っても更衣室から出てくる気配がない。
崇史:「司鏡さん……。その、大丈夫?」
崇史:更衣室の外で、不安げな顔で待っている
GM:女子更衣室はしーんと静まりかえっている。
GM:が。
GM:ごがっっっ
GM:何か硬いものに人体がぶつかったような鈍い音
崇史:「しっ、司鏡さんっ!?」思わずドアを開けて入っちゃうな、それは(笑)
GM:中には、着替えを終えた紀央の姿。
崇史:「あの……今、凄い音がしたんですけど?」
GM:だが、その右の拳からは血が流れ、ロッカーの扉の一つが少しだけ陥没している。
GM/紀央:「あ……崇史さま」
GM:ぼう、とした視線を向ける紀央。
崇史:「ちょ……血が出てるじゃないかっ!!」慌てて駆け寄る
GM/紀央:「あ……はい。何ででしょう」呆然と自分の手を見つめる
崇史:「“何ででしょう”じゃないよっ!! どうしたんだよ、一体」
GM/紀央:「分かり、ません。なんだか、胸の奥が熱くて。何かがぐるぐると回っているようで。こんな感覚……分からないんです、崇史さま」
崇史:「それは……たぶん、“怒ってる”って事じゃないのかな。ほら、手を出して」
GM/紀央:「あ……いけません。汚れてしまいますよ、崇史さま」
崇史:ハンカチを取り出して、何も言わずにぐるぐるっと巻きつけ……「はい、これでおしまい」
GM/紀央:「ありがとう、ございます。これが、悔しいということなんでしょうか。……分かりません」
GM:ハンカチの巻かれた手を、自分の胸に押し当てて呟く紀央。
GM:それは、君の始めてみる彼女の姿だった。
崇史:「僕だって悔しいのは同じだよ。僕がもっとしっかりしてれば、アーヴェルさんだって……」
GM/紀央:「……はい」
崇史:「二人で一緒に闘おうよ。今度遭ったら、あいつをぶっ飛ばしてやればいいんだ」肩をぽん、と叩き
GM/紀央:「……はい。崇史さま」
GM:ようやく笑顔を見せる。
GM:シーンエンド。
GM:ちなみに、この後拳の骨にヒビが入ってることが分かります<紀央
崇史:ひいぃぃぃぃ(笑)<拳の骨にヒビ


■オープニングフェイズ/シーン3 「瑞穂基地医療棟・集中治療室」
 シーンPC:御黒。

GM:あの戦闘後、帰還した機械化兵たちは、皆一様に昏睡状態へと陥っていた。
GM:心電図の単調な機械音が、フリューゲルの眠る部屋に響く。
御黒:「心優しいナースは、ここには居らんぞ?」
御黒:椅子に座って組んだ手で額を押さえ、静かにつぶやく。
GM/ズィーガー:「……開口一番、それか」
GM:眠っていたはずの彼から、答えが返る。
御黒:「……私が、分かるか?」
GM/ズィーガー:「……ああ。その軽口、間違いなくお前だ」
御黒:「ならばいい。……何があったか、分かるか?」
GM/ズィーガー:「ああ。……機械の俺が、結局役にも立たず、こうして病人になってるとはな」
御黒:「突然の変調。まさか流行り病とはいわないな、病人?」
GM:羽村医師によれば、帰還した機械化兵たちの体内V機関の出力が、殆ど0に近いまでに低下しているという。
GM/ズィーガー:「V機関の変調、だろう?」>御黒
御黒:「いや、もけけ病だ。抗体がないらしい。大人しく寝ていろ」
御黒:「友の迎えは、私がゆく」
GM/ズィーガー:「ふざけるのもいい加減にしろ。この俺が、ただ寝ているだけで我慢しろと。戦えない機械に何の意味がある」
GM:淡々と。しかし、万感の悔しさを込めて。
御黒:「役立たず、は黙ってろというのが分からんか?」見下ろすように。
GM/ズィーガー:「……。分かった」
御黒:「……元気になったら、私を殴れよ」
御黒:そういって、席を立つ。振り向くことなく去っていく。
GM:その言葉に返事はなく。フリューゲルは目を閉じ、やがて眠りに入る。

GM/ヴィヴリオ:「伊達少佐」
GM:病室を出ると、大佐が君を待っていた。
御黒:「なにか?」
GM/ヴィヴリオ:「アドラクス少佐の墜落地点が判明したそうだが。……君も直々に迎えに行って欲しい」
御黒:「大佐が熱いくちづけをしてくださるなら」
GM/ヴィヴリオ:「茶化すな。……どうやら偶然にも、君と縁のある人物が現地に居たようでね」
御黒:「……因縁は断ち切れない、ということでしょうな。アーヴェルが墜ちたのも運命を感じさせます」
GM/ヴィヴリオ:「6番機の2人も同行させる。現地で引き続き、あの主天使への対策を練れ」
GM/ヴィヴリオ:「それが成功したら……キスの一つや二つ、くれてやろう」
御黒:「妻に泣かれますゆえ、遠慮を。対策など生ぬるい。次は確実に、殲滅してみせましょう」
御黒:キラリと黒いメガネの奥で、何かが光る。
GM:ヴィヴリオは君の言葉を聞いて満足げに微笑み。
GM/ヴィヴリオ:「フリーデン・イン・デア・ハント。平和を我が手に」
御黒:「そして、世界に友愛を。……鍵はお前だ、椎名崇史」
御黒:敬礼して退場。
GM:シーンエンド。


■オープニングフェイズ/シーン4 「赤石山脈・津崎家病室」
 シーンPC:アーヴェル。

GM:額に触れる、ひんやりとした感触がアーヴェルの意識を呼び起こす。
GM:体を包むベッドの暖かさ。どうやら、自分は助かったようではあるが。
アーヴェル:「――何だ、また、地獄から脱走しそこねたのかねえ」
アーヴェル:ふ、と苦笑しつつ、半身を起こす。
アーヴェル:ぱさ、と手元に落ちる濡れタオル……。
GM:力が、入らない。
GM:頭を動かすのが精一杯である。
アーヴェル:ぬあっ(笑)。
GM:手元に落ちた濡れタオルを拾い上げる、一人の若い女性。
アーヴェル:「……参ったね、これは」
GM:年の頃は二十代半ばだろうか。短く揃えた黒髪と、濡れた瞳が印象的な美人だ。
アーヴェル:「…………どうやら、御礼を言わなくちゃいけないかな。君は?」>美人さん(笑)
GM/??:「安静に。V機関の調整はある程度済んでいますが、まだ動くには早い」
GM:濡れタオルを水につけて絞り直し、君の額に乗せ直す。
アーヴェル:「V機関の調整……?」
GM/??:「人に名前を聞くのには、自分から名乗るのが筋じゃない?」
GM:彼女は淡々とした口調で喋るが、君を看護する手つきは慣れた、優しいものだ。
アーヴェル:「ああ――そりゃ失敬。どうやら撃墜されたついでに、礼儀もどこかに落としてきたかな?」(苦笑)
アーヴェル:「俺は、アーヴェル・アドラクス。統一帝国空軍少佐だ」
アーヴェル:「ヘタしたら、今頃大佐にされちゃってるかも」(笑)
GM/綾華:「……いいわ。認識票は勝手に見せて貰ったし。おあいこね。私は津崎綾華」
GM:彼女はようやく、僅かな笑顔を見せてくれた。
アーヴェル:「津崎……?」(どこかで聞いたかな? な顔(笑))
GM/綾華:「津崎天馬という名前を知っているのなら、私の父よ」
アーヴェル:「ああ、あの! ……えーっと、誰だっけ?」(わざとらしく(笑))
アーヴェル:機械化兵、完全機械化兵のV機関の権威なのは知ってるけど。ちょっとばかり綾華をからかいたくなっている(笑)。
GM/綾華:「……あきれた。それでも少佐?」
アーヴェル:「君、冗談通じないタイプ?」(笑)
GM/綾華:「……かも、しれないわね」少し寂しそうな表情を浮かべる。
アーヴェル:「ま、いっか。道理で納得が行ったよ」<V機関の調整
アーヴェル:「助かったのは、君のおかげか。……ありがとう」(真面目な顔で)>綾華
GM:そして、水の入ったバケツを手に彼女は席を立つ。
GM/綾華:「……助けられる命は、助けたいから。例えそれが、機械の兵士でも」
GM/綾華:「しばらく休んでいて。今、食事持ってくるから」
アーヴェル:「そりゃまた、厳しいことで。……あ、でも俺、まだ身体動かないんだけど、期待していいのかな?」(笑)>綾華
GM/綾華:「……次は、父さんが来ると思うけど」(笑)
アーヴェル:がーん! とショックを隠しきれません(笑)。
アーヴェル:「そりゃないよ〜」(とほほ)
GM:そして彼女は出ていった。
GM:シーンエンド。


Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending

エンゼルギア研究所/管理人:相馬斉遠