■今回予告
瑞穂基地より遠く南南東に位置する伊豆、小笠原海溝。
ほの暗き海の底より発する高濃度のエーテル反応に対し、G3はシュネルギアによる海溝内探査を計画する。
だが、その場所には別の曰くも存在する。 呪法船団。
封鎖された海上を、結界に包まれたヤシマへ、決死の覚悟で物資を輸送する者たち。
かの地点は、数年前、船団の一つが壊滅した場所であり、かろうじて生き延びた者たちにとっても、消すことの出来ない傷痕である。
探査を開始するうちに、保護された一人の少女。
思い出される過去と、かつて望んだ未来のカタチ。
それは希望の道標。あるいは、絶望を示す羅針盤。
海底に眠るパンドラの棺は、彼らに何をもたらすのだろうか。
エンゼルギア 天使大戦TRPG 第29話
『海底200海里』
「――わたしは、ただ復讐をしたいだけなのかもしれない」
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