エンゼルギア研究所
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Last Update/2012.02.05


◇ 第27話『もがれた翼』◇

「大尉…大尉は緊張しましたか? その……初陣で、ですけど」
――メイ・M・マクラクラン

 

今回予告/ハンドアウト/自己紹介/シーン1//
Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending


今回予告
 天使発見の報を受け、隼雄地方へと向かうドライクロイツの面々を襲う、一発の砲弾。それがすべての始まりだった。

「機関部被弾。超長距離からの砲撃ですぅ!!……このままじゃ墜落しちゃうですよー!」

 旧大戦の兵器と融合した天使兵の狙撃によって、その翼をもがれるホルテンXXB。

「アレは、天使兵!? ……なんてものと融合してるのよ」
「奴は動かず、攻撃はしてこない。だが、奴がいる限り救援を送っても撃墜されるだけだ」

 翼をもがれた上、絶対的な射程を誇る天使兵を前に、孤立するメンバーたち。
 そんな中、運命の再会を果たす少年と少女。

「直接歩いて敵さんのところに行くしか手は無いわね。……厄介だけどやるしかないわ」

 様々な思惑を巻き込んで、真夏の隼雄を戦火が覆う……。

 エンゼルギア 天使大戦TRPG 第27話
 『もがれた翼』

「……まさか、戦場で相見えるとは。運命というのは皮肉なものだな」

 天使たちの反撃が今、始まる――。


シナリオハンドアウト
▼PC1 榊 刀真  ギアドライバー/グラップラー
 ナビゲーター:タン・メイリィ
 ダーザイン:【オウガからの圧倒感】
 天使に襲われたホルテンを護るため飛び出した君は、オニを思わせる一機のフーファイターによって、奮戦空しくも撃墜されてしまう。
 ギアドライバーとして、翼をもがれたまま黙っている訳にはいかない。

▼PC2 メイ・M・マクラクラン  管制官
 ダーザイン:【サイからの懐旧】
 合衆国からの亡命者でありながら、キミはドライクロイツの一員としてスカウトされ、今回ついに初陣を迎える事になる。
 そんなキミはこの隼雄の地で、生き別れの兄と再会する。……肉親としてではなく、互いに兵士として。

▼PC3 守郷 八房  ギアドライバー/ストライカー
 ナビゲーター:トゥアレタ・クレーリオン
 ダーザイン:【ガルディエルからの敵意】
 ホルテンXXBを襲った旧大戦の長距離砲と融合した天使、ガルディエル。奴の超長距離砲撃に翻弄され、キミは一敗地に塗れる羽目になってしまった。
 だが、ここで負ける訳にはいかない。仲間を護り、瑞穂基地へと帰還する為に奴を倒さなくては……。


自己紹介
刀真:「榊刀真。階級以外で呼んでもらえると嬉しい、かな」
刀真:「まだ慣れてないんだ。少尉、なんて呼ばれるのは」
刀真:「…ああ、この目?変わってる、とはよく言われるよ」
刀真:「でも、この色が僕の色だから。僕が、僕として生きる証」
刀真:「っと、時間かな。それじゃ、また後で」
刀真:ギアドライバー、14歳。現状、瑞穂基地での数少ない前線役…の、はず。
刀真:シナリオダーザインは【オウガからの圧倒感】。
刀真:PC間ダーザインは【メイからの母性愛】。
刀真:以上、よろしくお願いします。

メイ:「メイ・メリエル・マクラクラン少尉です」
メイ:「本任務からオペレータを勤めさせて頂きます」
メイ:「…確かに金髪ですが、ご心配なく。裏切りませんから」
メイ:「………兄、さん(ぽそり)」
メイ:14歳の管制官。転校生(違)。
メイ:ちなみにちいさい(何)。
メイ:シナリオダーザインは【サイからの懐旧】
メイ:PC間ダーザインは【八房からの関心】です
メイ:以上。よろしくお願いします

八房:「俺ぁ守郷 八房ってんだ。ヤツフサでいいぜ」
八房:「階級は…えーと、少尉か、俺。シュネルギア“イェーガー”のドライバーだな」
八房:「あーあ、金が無ぇ……100円でいいからさ…恵んでくんねぇかな〜」
八房:「え? 金の使い道? うーん、何だったかなぁ。ま、ホラ、金は天下の回り物って言うし、気にしない気にしない」
八房:一見、適当な性格。サボリ魔。
八房:広めのヘアバンドと腰まである長髪が特徴。
八房:ダーザインは【トゥアレタからの苛立ち】【自己からの侮蔑】
八房:シナリオダーザインは【ガルディエルからの敵意】
八房:PC間ダーザインは【刀真からの好意】。
八房:以上です


■オープニングフェイズ/シーン1 「はじまりの砲撃」
 シーンPC:メイ。

GM:ヤシマ本土でも南端に近い隼雄地方。上空1万メートルを飛行するホルテンXXB。
GM:そのCIC(中央司令室)で、メイは索敵に従事していた。
GM:ヤシマへの亡命。軍にスカウトを受け、訓練を受ける事数ヶ月――今回がキミの初陣だ。
GM:天使核反応を検出したという、ヤシマ陸軍曙基地から通信があったのが、昨日。
GM:もう暫くすれば、その曙基地に到着する、といったところだ。
メイ:「(もうすぐ…なのね)」緊張。
GM/アクシア:「マクラクラン少尉。緊張しすぎても体に毒よ?」
GM:指揮官席から立ち上がったアクシア・リヒトヴィッツ大尉が、君の肩を叩く。
メイ:「はい…大丈夫です」声は硬いけど
メイ:「大尉…大尉は緊張しましたか?」胸元で拳をひとつ握りながら
メイ:「その……初陣で、ですけど」わずかに頬を赤らめ。
GM/アクシア:「そうねえ……どーだったかしら?」たははー、とはぐらかす様な笑みを浮かべる
メイ:「すいません…おかしな質問でした」
GM/アクシア:「まあ、通信を入れてきた曙基地からの連絡が途絶えてる訳だし、気を引き締めてかからなきゃいけない訳だけど……」
GM/アクシア:「訓練で習った事。そして今みたいな気持ちを忘れずに、ね? あなたはそれが出来る子だと信じているわ」
メイ:「はい。期待に添うよう努力します」
GM:メイがそう答えた直後……。
メイ:「……(ああ、でも。ここでミスをするわけにはいかないわ…)」
GM:爆音と横殴りの衝撃がホルテンを襲った。
メイ:「!」
GM:ヴィー! ヴィー! ヴィー!
GM:レーダーが敵機にロックオンされた事を告げている……だが、ここは高度1万メートルだ。
メイ:「な…! こんな高みにあるのにロックオンされました?!」
GM/アクシア:「第一種戦闘配備を通達。少尉、シュネルギア隊に発進命令を」
GM:アクシアが指揮官席に戻り、声をあげる。
メイ:「第一種戦闘配備。シュネルギア隊発進してください!」
GM:悩んでいる暇など無い。
GM:とにかく、自分に出来る事をしなければ……。
GM:シーンエンド。


■オープニングフェイズ/シーン2 「フーファイター、強襲」
 シーンPC:刀真。

GM:突然の敵襲を受けたホルテンを護るべく飛ぶ、マサムネ2とイェーガー。
刀真:「3番機の二人が居ない今、前に出れるのは僕らしか居ない。…やらなきゃ、やられる」
GM:雲を抜けたその眼下。砲撃の目標を捕らえようとレーダーを目にしたメイリィが、驚きの声を上げる。
GM/メイリィ:「急速接近する機影1を確認。刀真、気をつけるアルよ!」
刀真:「…戦わなきゃ、何も守れないんだ」コクピットの中、手に汗を握って。何処となく、顔に生気はなく。
GM:蒼い海と空の境界を、合衆国製の人間戦車――フーファイターが駆け抜ける。
刀真:「…り、了解! ―――来た!?」
GM:カスタム化してあるのか、その速度は凡そ通常機の3倍はあった
刀真:肩の力を抜き、受け手の構え。崑崙拳法の影響が強いのか。
GM:通常の機体とは異なり、オニの如き外見をしたソレは……驚くべき速度でマサムネ2に肉薄する!
刀真:「く…速さだけの、相手なんかに……ッ!」
刀真:相手の攻めを誘い、間合いに入った瞬間に撃つ。今まで培ってきたセオリーを実践しようと、して。
GM/??:『速さだけではないよ、この“オウガ”は』
GM/メイリィ:「て、敵機からの指向性通信!?」
刀真:「―!? 戦闘中ですよ、今は! 貴方、一体何を…」
刀真:突然の通信に、思わず構えが緩む。
GM:フーファイターは構えていたライフルを投げ棄て……爆薬付きの鉄鎖――リーニエボンベをマサムネ2に向かって振るう!
刀真:「な…ぁッ!?」予想外の方向からの一撃に、とっさに左腕をかざす。
GM/??:『甘いぞ、統一帝国のパイロット!!』
GM:翳した左腕に、鉄鎖が巻きつき……爆発。
GM:肉薄した敵機が、戦闘用ナイフでマサムネ2の翼ごとケルンを切り裂いた!
刀真:「う……ぁああああああぁっ!?」フィードバックで焼け焦げる、己の左腕。
GM/メイリィ:「左腕破損、右翼切断……V機関出力70%低下! 高度がどんどん落ちていくアルっ!」>刀真
GM:失速からくるGが、刀真の体をシートに押し付ける。
刀真:「姿勢制御、V機関再起動…いや、これじゃ間に合わな…くそ!」
GM:ブラックアウト寸前の意識の中で、刀真は見た。
GM:その場を飛び去っていく“角付き”の機体の姿を……。
刀真:「くそ…また、僕は………」
刀真:「―――――」後部座席に手を伸ばし。口ずさんだのは、誰の名か。
GM:シーンエンド。


■オープニングフェイズ/シーン3 「狙撃手は彼方より」
 シーンPC:八房。

GM:マサムネ2に遅れて、雲海の中を進むシュネルギア・イェーガー。
GM:レーダーを見ると、刀真は既に何者かと交戦している様子だった。
GM/トゥアレタ:「天使核反応からすると、あの“角つき”以外にも何かいるわね……。守郷くん、油断は禁物よ」
八房:「あー…刀真、頑張ってるなぁ……もっと頑張れー…俺の分まで」
GM/トゥアレタ:「守郷くんっ!! 今は戦闘中よっ!!」
GM:だが、緊張感の緩んだ会話もそれまでだった。
GM:隼雄地方の航空基地からホルテンに随伴していた戦闘機が、次々と爆散していくではないか。
GM:戦闘機パイロット「うわああああっ!!」「もうだめだああああっ!!」
GM:気がつけば、あっという間に丸裸。
八房:「…………あ………その台詞吐かれちゃどうしようもない…」
GM/トゥアレタ:「のんびりしてる場合じゃない!! 地上からの砲撃よ!!」
八房:「しゃーない。行くぜ、くーちゃん。軌道計算ヨロシク!!」
GM/トゥアレタ:「その呼び名はやめてって言ってるでしょう!!」
GM:そんな事を言いつつ、敵の砲撃を次々ロックしていくトゥアレタ。
GM/トゥアレタ:「いつでもいいわよ、守郷くん」
八房:「OK。こっちもスタンバイ完了。セット...ファイア!!」
GM:では、イェーガーから発射されたミサイルが弾幕になり、敵の砲撃をすべて撃ち落していく。
八房:「はっはー……たーまやー」
GM:砲撃によって生じた雲海の裂け目。
GM:そこから垣間見えた“狙撃手”の姿――巨大な大砲の姿に、八房は一瞬息を呑んだ。
GM:雲の切れ間の中、大地に根を張る様に鎮座する、巨大な大砲の姿。
GM:金属的な光沢の中に生物めいた異質さを漂わせているというその姿は、紛れも無く天使兵に憑依・融合されている兵器だ。
八房:「……な、何て……デカくて、黒光りしてやがるんだっ…あいつのモノは……」
GM/アクシア:『アレは、天使兵!? ……なんてものと融合してるのよ』
GM:通信機からは、アクシアが息を呑むのが聴こえる。
GM:そのアクシアの声が聞こえた訳ではないだろうが……“それ”はゆっくりと砲口をホルテンへと向けていく。
GM/トゥアレタ:「……ホルテンをロックオンした!? 守郷くん、早く迎撃しないと……」
八房:「くはー……奴さん、ああいうのが好み? って流石にまずいな……くーちゃん、弾幕張れる?」
GM:その問いに、背後の相棒が漏らしたのは、絶望的な台詞。
GM/トゥアレタ:「(コンソールに目をやりつつ)……た、弾切れですって!?」
八房:「………むー……じゃあ、コイツ盾にしちゃう?」ぽんぽんとシート叩いて
GM:そんな冗談めいた台詞を言った刹那……イェーガーは砲撃の衝撃波で吹き飛ばされます(笑)
GM:無情にもホルテンに命中する砲弾――。
GM/プシナプシナ:『機関部被弾。超長距離からの砲撃ですぅ!! ……このままじゃ墜落しちゃうですよー!』
GM:整備兵『当たった。右舷エンジンにドンピシャだ! もうもたねェぞ、これじゃ』
GM:通信機から聞こえてくるのは、悲鳴じみた声。
八房:「ちっくしょ……」被弾部に高速で張り付こうとします
GM/アクシア:『守郷少尉、離れなさい!!』
GM/アクシア:『本機はこれより、緊急着陸を行います。ホルテンの装甲なら、なんとかもつ筈よ』
GM/アクシア:『あなたは榊少尉の回収に専念して。……離れなさい。早く!!』
八房:「………りょーかい……」離れます
GM:吸い込まれる様に、隼雄の山腹に落ちていくホルテンXXB。
GM:しばらくして、轟音が響いた……。
八房:「くそ、見てやがれ!! あの黒くてデカイヤツ。ホルテンの奴らの弔い合戦だ!!」
GM:仲間たちの命が果たして無事なのか。
GM:焦燥感に駆られつつ、八房は機体の速度を上げた。
GM:シーンエンド。


Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending

エンゼルギア研究所/管理人:相馬斉遠