エンゼルギア研究所
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Last Update/2012.02.05


◇ 第39話『ワン・エア・フェザー』◇

「躊躇うな、か……。何を、躊躇えと言うの……?」
――玲那・H・ヘッセリンク

 

シーン1/シーン2/シーン3/シーン4/シーン5
Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending


■ミドルフェイズ/シーン1 「大自然ばんざい!」
 シーンPC:ネィ。

GM:先の流星の調査、その任務のためにネィはリュンマや玲奈とともにここまでやってきた。
GM:辿り着いたその地は自然しかなかった。自然しか目に入らないほどだった。
GM:まばらな民家、田園の風景、まさに田舎という形容詞が相応しい。
玲那:「緑の匂いが濃い…」すぅ、はぁ、と深呼吸
玲那:「良い所ですね、此処は」
玲那:空を見つめ、んーッと伸びをして。
GM/リュンマ:「ネィさん、『大自然万歳!』ってかんじですね!」
ネィ:「リュンマ、任務ということを忘れるなよ!」
玲那:びくぅ
ネィ:「それとヘッセリンク軍曹。うかつな行動は謹んでもらいたいものだな。後ろでおとなしく情報を整理していればいいのだ」
GM/リュンマ:「ご、ごめんなさいっ!」あわてて120°の敬礼。
玲那:「も、申し訳ありません、中尉」敬礼
ネィ:「だいたい、戦闘機乗りの仕事ではないだろうが。くそっ……」
玲那:「ヴィヴリオ大佐のご命令です。ハルトマン大佐からも直命が出ているはずですが…」
玲那:上目遣いに、うー。ってしながら。
GM:村人「あんれ、軍人さんでねえが。こったらどこになんのようだべ?」
ネィ:「我々はG3から派遣された者だ。貴様、この辺りで昨夜流星を見なかったか?」>村人
GM:村人「おら、みただっ!」くわっと顔が変わる(笑)
玲那:「ひゃっ…」びっくり。リュンマちゃんの後ろに隠れ。
ネィ:「それくらい、言われなくとも承知している! ええい、いちいち怯えるな!」>玲那
玲那:「あぅぅ、申し訳、ありません…」ぐすん
ネィ:「いちいち謝るなと言っているのだ! 仮にも帝国貴族の血を引くものとして、正当な態度があるだろうっ」
玲那:「そ、そんな事を言われても……その事を知ったのはこの春なんですよ…?」
玲那:ぎゅーっとリュンマを抱っこしつつ
GM/リュンマ:「ネィさん、お、落ち着いてください!」
GM:必然的にそうなってしまう上目遣いで、玲奈に抱っこされたリュンマがいう。
ネィ:「フン、まあいいっ。しかしこれからは自覚した行動を取ってもらうぞ!」
GM:村人「会津第十三中学校のほうに落ちたべ! いんや、あれはすげがった!」
ネィ:「学校だと、人気はありそうだ。これは、まずいな……」
GM:村人「ああ、たしか水原さんとこの家が一番近いべ。なにか知ってるんじゃねえがなぁ」
ネィ:「リュンマ、記憶したな。水原という家に向かおう」
GM/リュンマ:「あ、はい、了解です!」
玲那:「は、はい! あの、中尉…これがこの近辺の地図です」ごそごそ
玲那:地図を手渡す
玲那:「うぅ、中尉が怖いよぅ…」リュンマにだけ聞こえるような感じの声(笑)
GM/リュンマ:「あれで意外と照れ屋さんなんですよ!」小さいけど、聞こえてしまう声で(笑)
ネィ:「き、貴様たち、何を話しているっ!フン、早く行くぞ」
GM:そうして、騒々しい一行がやってきた。
GM:シーンエンド。


■ミドルフェイズ/シーン2 「げそー」
 シーンPC:九郎。

GM:ふわらは強引に君をつれまわした。
GM:色んなものに驚き、表情がコロコロと変わっていく。
GM/ふわら:『くろー』
GM/ふわら:『あれ なに』
九郎:「(ああ、何か良いなぁ……)え、ああ。アレはね、ふわら……」
GM:そういって、遠くに止まってる軍用トラックを指す。
GM:それは君でも見慣れないものだった。
九郎:「……!?」言葉に詰まり、顔色が真っ青に。嫌な汗が浮かぶ。
GM/ふわら:「?」心配そうな顔で、九郎の顔を覗き込む。
九郎:「アレ……アレは、ね……」恐怖。思い出す事への畏れ。自覚しないそれが、呼吸を荒くする。
GM:あのトラックは瑞穂基地から、出向してきたネィ達の機体を積んだものだとあとで知ることになる。
ネィ:あ、じゃあ出てしまおう
九郎:「……あれ? どうして僕は……アレは……ああ……寒い。寒いよ……姉さん」頬を伝う、一滴の涙
九郎:我知らず、ふわらの手をギュッと握り締める。縋り付くように。
GM/ふわら:「☆>P%?&P!」その様子に大混乱なふわら。
ネィ:軍服に身を包んだ男が、カツカツと靴音を立て、威圧感丸出し状態で近づいてくる。
GM/ふわら:「!」ぎゅぅぅと力強く九郎の手を両手で握り締める。
ネィ:「水原九郎、だな。数日前、付近で流星を見かけなかったか?」
九郎:「黒と……銀……銀十字の徽章……」うわ言のように呟く。ネィのG3の軍服を目にして
GM/ふわら:「っ」庇うように九郎の前に立つ薄桃色の髪の少女。
ネィ:「フン、軍人が怖いか。同い年で前線に立つ者もいると言うのに……まあいい、返答は?」
九郎:「……はっ!?」ふわらに庇われ、失われた筈の記憶がオーバーラップする
GM/ふわら:『あほー』と書かれたスケッチブックをネィに見せる。
ネィ:「貴様は?こちらの情報にはないな……登録票と就学証を見せてもらおうか」 >ふわら
GM/ふわら:『おたんこきゅうりー』
九郎:「ダメだよ! ねぇ……ふわら!」ふわらの手を引っ掴んで、逃げようと
ネィ:「リュンマ、対象が逃げるぞ! 回り込め!」
GM/リュンマ:「ネィさんはきゅうりなんかじゃありませんっ!」怒りの余り、持ち場を離れて抗議しにきてしまったリュンマ。
GM:九郎に手を引かれ、ふわらもとてとてと逃げ出しにかかる。
九郎:「胡瓜じゃなくて茄子! って、違ーぅ!」ワケの判らんノリで、ふわらを引っ張って遁走(笑)
ネィ:「な、なにをっ! ええい、バカ逃げられっ! へ、ヘッセリンクー! 軍曹ー!は、走れっ!」
玲那:「は、はいー?!」
GM/ふわら:「♪」……こんな時でも彼女は楽しそうだ。
ネィ:「貴様、自分のしていることが判っているのだろうな! 水原九郎!」
玲那:「あ、あの、ええと…」
九郎:「そんなの知ったことじゃない! 軍人なんてキライだーーー!」と如何にもなガキっぽい捨て台詞を(笑)
玲那:「……嫌われてしまいました…」
玲那:ぢとー
GM:あ、ここでネィと玲奈はエーテルで判定を。
GM:難易度は1。成功さえすればいいってやつ。
玲那:#9c3
●ダイス:ReNa_H2:9c3=5(4,3,1,3,4,6,2,6,2)=5
玲那:5個成功
ネィ:#7c1
●ダイス:Neh:7c1=2(6,4,1,3,6,1,5)=2
ネィ:成功したっ!
GM:ならば2人は心にざわめきを感じる。これは、そう。……天使と相対した時と同じような。
玲那:「(しかし、今のは…)」
GM:それが、2人のどちらから感じるのかは分からないけれど。
GM:『おまえのかあちゃん げそー』きゃっきゃと、逃げていく。
ネィ:「フン、本職を相手に、逃げられると思うなよっ! 平和ボケしたガキどもがぁっ!」加速そーち
ネィ:「くそっ、こんな路地、地図には……逃げられた、だと!」ぜーはー
玲那:「ま、待ってください! これ以上刺激しちゃ駄目ですよ!」むにゅ>ネィ
GM:こう、なにかが邪魔してネィは追いつけなかった(笑)。
ネィ:「し、しかし、さっきの……はぁ、はぁ」
玲那:「だからこそ、調査が必要なんじゃないですか…」
GM:で、逃げ切った。ネィと玲那は退場で。

九郎:「……そうだ。軍人なんて……キライ、だ」涙を零しながら。脳裏に朧に蘇るは、失われた姉への想い
GM/ふわら:「……」無言のまま、もう一度九郎の手を取り。
GM:『ぽじてぃぶ』とその手のひらに描いて、笑顔を向ける。
GM/ふわら:「☆」
九郎:「ふわら……あ、ありがと……うぅ」その手に縋り付いて
GM/ふわら:『だれ すき?』軍人なんか嫌いだ、という言葉を聞いてのものだろう。そんなことを聞いてくる。
九郎:「……好きだよ、ふわら。姉さんみたい」ナチュラルに
九郎:涙を拭って笑顔を見せる。
GM/ふわら:『にゅふふ』と書く(笑)
GM/ふわら:『けど 戦える人 すごい。それ 忘れないで』
GM:急に大人びた顔で、真摯な瞳を向けてくる。
九郎:「……戦う奴らが来たから、僕らの島は……天津島は……」
GM/ふわら:『ごめんなさい』辛そうな顔を、見ていられずに。
九郎:「……どう、なっちゃったんだ?」失われた記憶の深淵を覗き込む。顔色は失われ、厭な汗が滲む
九郎:「僕は……そうだ。あの時……姉さんが……」宙に向かい、ブツブツと
GM:……そんな思考に囚われていたからだろうか。
GM:ふわらが、いなくなっていることに、やっと気づいた。
九郎:「ふわら? ふわら!? 何処に居るの、ふわら!?」
GM:返事はない。夕闇も応えることはない。
GM:シーンエンド。


■ミドルフェイズ/シーン3 「定時報告」
 シーンPC:玲那。

GM:定時報告の時間となる。
GM:それを聞くのは……画面越しのヴィヴリオ大佐。
GM/ヴィヴリオ:「聞こうか」
玲那:「はい… 実は―」
玲那:テキパキと、報告を済ませる。
玲那:「…申し訳ありません。結局、最も重要な参考人に逃げられてしまいました…」
GM/ヴィヴリオ:「ふむ。君の結論は?」
玲那:「少なくとも…あの二人の少年少女…」
玲那:「彼らが、今回の流星事件に関与していると思って間違いは無いと思います」
玲那:かたかたと、右手だけでレポートを作成しながら。
玲那:「現状では、彼らと以下に接触するかが問題ですね…」
玲那:「彼は…学生のようでしたから、学校を張れば何とかなるかもしれません」
GM/ヴィヴリオ:「分かった。次の報告を待つ」
玲那:「…はっ」敬礼
GM/ヴィヴリオ:「躊躇うな。……私からは、以上だ」
GM:――ぴぃぷっつん。
玲那:ブラックアウトしたモニターを見つめて
玲那:「躊躇うな、か… 何を、躊躇えと言うの…?」
GM/リュンマ:「あ、玲奈さん。えと、これからどうしましょうか?」
玲那:「……ジルベルドラクロア中尉なら…」
ネィ:「良案があるぞ。水原九郎の服装から近隣の中学の生徒と思われる。学校を張れば一網打尽だ!」手のひらをぐっと握りこむ
玲那:「わぁぁぁっ?!」ずるっがたどがーん
玲那:「いいいいいいいいいいいいいいいい、何時からそこに!?」
ネィ:「何を言っている、定時報告が終わったから来たのではないか。まったく、軍曹は……」ハァ、とかため息
玲那:「こほん、こほん…」
玲那:「むー…」(むぷー)
ネィ:「それよりどうだ、この案は。土地勘があるといっても、逃げ込めるところはそうはあるまい」
ネィ:「必ず、自分にとって慣れ親しんだところに現れるハズだ!」
GM/リュンマ:「あ、でも玲那さんがセーラー服は無理があるかと!」
玲那:「そうですね、セーラー服は小さいですし」
玲那:ピキィッ(何
GM:リュンマは精一杯の抵抗を受け流され、しょんぼりする(笑)
ネィ:「ふむ、なら掃除婦にでも変装するのだな。それとも、オレたちに任せておくか?」トラックから制服を積み下ろしつつ
玲那:「…中学生…と言うことは、リュンマちゃんとジルベルドラk…ッ」
玲那:「こほん」
玲那:「ジルベルドラクロア中尉なら、違和感は無いと思うのですが…」
玲那:「ここでは、新しい人間は目立つでしょう」
ネィ:「これ以上水原九郎らの要らぬ警戒を招くのはまずい。学校なら人の入れ替わりもある、そう違和感ないと思うのだが?」
GM/リュンマ:「ネィさんの言うとおりです! 大丈夫です!」
玲那:「…判りました。とは言え、ジ…中尉の姿は目立ちすぎますから、どうにかしてください」
ネィ:「決まりだ。リュンマ、中で着替えて来い。それと、掃除婦の服の用意はない。タオルでも頭に巻いておくのだな」(酷
GM/リュンマ:「やった、了解です!」
ネィ:「ヤツは軍服を見て怯えていたようだしな。大丈夫だ、用意はある」
玲那:「私は、ここから援護しますよ。全員が行っては困る事もありますし、中継点は必要かと」
玲那:「このトラックの電子装備なら…――」
ネィ:「バックアップは任せよう。なにかあったときは、すぐ出れるようにしておけよ」
GM:こうして、潜入作戦が開始される。
GM:シーンエンド。


■ミドルフェイズ/シーン4 「にゅふふ」
 シーンPC:九郎。

GM:ふわらを探していた九郎。
GM:その耳に届くは爆発音。
GM:……山のほうに、なぜだか嫌な予感を感じた。
九郎:「な!? 一体、何が……山に何があるって……」厭な予感と共に見上げる
GM:では、そこで探知で判定を。
九郎:「……そうだ。あの流星が落ちたのが、確か、あの山の…」
GM:難易度は1でっす。
九郎:#6c1 〈探知〉1
●ダイス:Crow:6c1=0(6,6,4,5,3,4)=0
九郎:成功数ブースト。ロゴス三点使用。
GM:了解。
GM:見間違いかと思った。けれども、たしかに見えた。
GM:夜にゆらめく美しい姿。……話に聞く、多分、あれなのだろう。
九郎:「アレは……ああっ!」
GM:全長20mの、天使の姿を。
九郎:「天……使。そうだ……あの日、島に現れたのも……」呆然と
GM:それは蜃気楼のように消えうせた……。
GM:どたっ。
GM:何かが、倒れる音がする。
九郎:「天使、だった。そう、確かに……えっ!?」音の方に振り向く
GM:ふわらだ。ボロボロになった、それでも困ったような笑みを浮かべている彼女。
九郎:「ふわら! どうしたの、そんなにボロボロになって……ああ、もう」苛立ったような、でも、本当は嬉しいのを隠しきれない口調
GM/ふわら:『くろー』と大切にスケッチブックを見せる。
GM/ふわら:『まけちゃった ごめん』
九郎:「うん? 負けちゃった? それって何の事?」キョトンと
GM/ふわら:『えっと』
GM/ふわら:『あした てんしくるの にげて』
九郎:「ああ、それよりこんなに汚れちゃって……決めた! お風呂行こう、お風呂」ふわらの返答待たずに(笑)
GM/ふわら:「!」びっくりしながら、手をひかれて。
九郎:一人で盛り上がっちゃってたので、スケブの文字を見てなかったのだ、うん(笑)
GM:お風呂まで辿り着く(笑)
GM:銭湯? 自分の家?(笑)
九郎:田舎らしく温泉、共同風呂(w
GM:了解(笑)。
GM:湯煙があがる、透明なそれは温泉と呼ばれるもの。
GM/ふわら:「♪、♪」その光景に興奮しているらしい。
九郎:「そこが脱衣場で、その中がお風呂だから。僕はこっちの男湯。中はまあ、仕切ってあるけど、僕の声は聞こえるから安心して」
GM/ふわら:『いっしょがいい』
九郎:「いいいーーいっしょ!?」
GM/ふわら:『もんどーむよう』
九郎:「だ、だ、だ、ダメだよ。僕らもう子供じゃないんだから! 男女七歳にして席を同じゅうせずって……うわぁ!?」
GM:そういって女湯に強引につれこむ。
GM:幸い、他の客はいなかったようだ。
九郎:「あ、あの……ふわら、さん?」何故だか腰が引けてる(笑)
GM/ふわら:『ふはは、よいではないか。よでいはないか』
GM:そういって、ふわらは服のまま風呂へと飛び込む(笑)
九郎:「いや、それって男女の役割が逆! って言うか、何でこんな手際良く!?」
九郎:「ああ! 服のまま入っちゃいけないんだからー!」
GM:ざぶーん。
九郎:上がった飛沫に、濡れ鼠になる九郎(笑)
GM:きゃはは、と笑ってくいくいと九郎を手招き。
九郎:「……ふわらさん、ちょっとそこに座んなさい」TV番組のお姑さんみたいな口調
GM/ふわら:「?」ちょこんと座る。
九郎:「いいですか。お風呂に入るのに、服を着て入るなんて、邪道です、冒涜です、天罰覿面です」クドクドとお小言モード
GM:ふわらはしゅん、とうなだれる。
九郎:「こういったお風呂に入る時は、きちんと身体を洗ってから、他の人の迷惑にならないよう、静かに入るものです。判りましたか?」
GM/ふわら:「!」敬礼で了解のポーズ。
GM:そして、濡れた服のまま九郎へと抱きついてくる。
九郎:「判りましたね……って、何、今度は何!?」
GM:ぴた、としっかりとおでこをくっつけ。視線の先に宝石のような青い瞳。
GM/ふわら:「真面目な話」
GM:……声ではない、意識に語りかける言葉。
GM:感応、というものだろうか。
九郎:「ふ、ふわら……その……だから、僕は……ええと……男湯に……って、ええ!? 今の」
九郎:「キミ……なの?」見つめ返す
GM/ふわら:「うん」
GM/ふわら:「逃げて、九郎。ふわら一人じゃ、きっと勝てない」
九郎:「逃げてって、勝てないって……どういう事?」
GM/ふわら:「明日、天使がやってくる。ここも……滅ぼされる」
GM/ふわら:「巻き込んじゃって、ごめん。だから、逃げて」
九郎:「そんな……天使が、ここに? 何でさ!?」
GM/ふわら:「ふわらがいるから」悲しい色とともに。
九郎:「どういう事? 僕には……全然判んないよ!」混乱
GM/ふわら:「ふわらも……天使」
GM/ふわら:「逃げてきた、天使」
九郎:「!? そ、そんな……ふわら、が……天使?」ビクッと身体が反射的に撥ねる
九郎:……ふわらから逃げるように。
GM:体が離れる。そうすると声は聞こえてこない。
GM:ただ、悲しそうな彼女の表情がそこに在るだけ。
GM:恐る恐る、九郎の手を取ろうとする。最後に伝えたいことのために。
九郎:その手を反射的に振り払おうと……した所で、ふわらの瞳に、魅入られたように、その動きを止める。
GM:出会った時と同じように手の平に文字。
九郎:「……泣いているの、ふわら?」ポツリ、と
GM:『ありがとう。すごくたのしかった』
GM/ふわら:「!?」あわてて、顔の前で両手をふり。
GM:逃げるように、どこかへと歩き出すふわら。
九郎:「……うん。僕も、愉しかった。とっても」何故だか、とても心静かに
九郎:「ふわら!」そして、一歩を踏み出す。歩み去ろうとするその背を、抱き止めて。
GM/ふわら:「?」驚くことはない、静かにゆっくりと九郎へと顔を向ける。
九郎:「……逃げない。僕は逃げないよ。もう、一人で逃げるのは、止めにしたいんだ。一人で残されるのは」
九郎:「とても……とても辛くて……悲しくて……」
GM/ふわら:「……」ただ、首をふる。逃げていいと、貴方は関係ないというように。
九郎:「だから、逃げないのは、僕の為。僕の我侭なんだ。ふわらと一緒に居たいと願う、僕の」
九郎:「それでも……ダメ、かな?」捨てられた仔犬の様に
GM:抱きとめられたまま、九郎の手の甲に彼女は指をなぞる。
GM:『にゅふふ』
GM:ふわら
GM/ふわら:『いっしょに いたい』
GM/ふわら:『ふわらも いっしょがいい』
九郎:「うん。一緒に、居よう」
GM/ふわら:『いっしょに』
GM:逡巡、迷いを見せる彼女の薄桃色の髪が揺れる。
GM/ふわら:『たたかって くれる?』
九郎:「一緒に……戦おう。天使がキミを追って来ると言うのなら……」
九郎:何かを吹っ切るように力強く
九郎:「僕が、キミの力になる!」
GM:ぎゅっと君の手を握ってうつむくふわら。それが、言葉よりも彼女の喜びはあらわしている。
GM:こうして、2人は戦士となった。
GM:シーンエンド。


■ミドルフェイズ/シーン5 「僕らの戦い方」
 シーンPC:玲那。
全員登場済。

GM:そして、運命の日たる翌日。
GM:軍用トラックに装備として用意されていた霊子レーダーがけたたましく鳴り響く。
玲那:「な、何…この反応?!」
玲那:「いえ…これは…そうよ、判っていた筈の事…ッ」
GM:玲奈がレーダーを見れば、序々にエーテル濃度が高まっていく。
玲那:「遅かれ早かれ… そんな…?!」
GM:エーテルが一定の空間で結合していく。これは、そう。
玲那:「この反応、大きすぎる…!」
GM:――天使が、きたと。
玲那:「何で、こんな距離まで気付けなかったの?!」コンソールのスイッチを調整
ネィ:「ヘッセリンク軍曹、聞こえるか。こちらジルベルドラクロア」無線にて
玲那:「聞こえます、中尉!」
ネィ:「なにか動きはあったか?こちらは、校内で水原九郎の資料を見つけた」
玲那:「至急戻ってください…エーテル反応です」
玲那:「…ですが…手持ちの戦力…」
玲那:「クレーエアインス機だけでは、太刀打ち出来そうにありません…」
玲那:淡々と、事実を告げる
ネィ:「エンゼルハイロゥ!? 判った、すぐに向かう。だが、これだけは本部に報告を……」
玲那:「駄目なんです! 聖霊波が干渉して、この地区一帯は孤立してるんです!」
ネィ:「まったく、一体情報部は何をっ! ヘルプストハイム陽性―――適格者だ!」
ネィ:そこで無線がプツっと
九郎:ガンガンガン! 軍用トラックの外板が叩かれて悲鳴をあげる>玲那
玲那:「ッ…何…?!」
九郎:「居るんでしょ、軍人さん。水原です。水原九郎」トラックの外から>玲那
玲那:咄嗟に弐弐六式拳銃をホルスターから抜き、警戒しながら扉を開ける
玲那:「(適格者…)」
玲那:目の前に銃を突きつけかけて、手を止める…
玲那:「あ、貴方は…」
九郎:「村の皆の避難を、お願いします。早くしないとアレが来る……でしょう?」
玲那:「…水原、九郎…君?」
九郎:先日とは打って変わって、自信に満ちた言動。
玲那:「判ったわ、避難誘導は私に任せて」
玲那:「……君の瞳、強くなったね…」
九郎:「……決めましたから。戦う、と」真っ直ぐに見返す
玲那:「…戦うって言ったって…貴方には」
九郎:「お願いします。始まってしまえば、他を気にする余裕は無いみたいですから」
玲那:BvP504を見上げて、頭を振る。
GM:ふわりと笑って、薄桃色の少女が九郎の隣に立つ。
玲那:「…あ、貴女は…」
GM/ふわら:『ふぁいたー』ふわと笑って。
九郎:「行こう、ふわら。ここは……僕の決めた、僕らの戦場だ」笑みを浮かべて
玲那:「………判った、水原君。君の心は私たちが受け取ります。だから、君も避難しなさい。って、こら!」
玲那:「貴方たちだけじゃ無理よ! 死んじゃうわ!」
九郎:「お姉さんも気をつけて。大丈夫。僕らには、僕らの戦い方があるから。ね、ふわら」
GM/ふわら:『まごうことなく!』
玲那:「…貴方たちの、戦い方…?」
玲那:「…もぅ!」
玲那:軽く、トラックの装甲を殴る。
玲那:銃床がゴツンと当たって妙に大きな音を立てた。
GM:戦いが、近づいている。
GM:シーンエンド。


Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending

エンゼルギア研究所/管理人:相馬斉遠