エンゼルギア研究所
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Last Update/2012.02.05


◇ 第40話『ギガプラントの罠』◇

「連中にテロと戦争の違いを教えてやるとしますか……」
――ジークベルト・ノイマン

 

今回予告/ハンドアウト/自己紹介/シーン1////
Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending


今回予告
「“海幸彦”は我々“天使派”が占拠した! 我々は瑞穂基地の武装解除、及び人間戦車部隊の解散を要求する!」

 海流を用い、プランクトンから様々な食品を合成する海上ギガプラント。太平洋上の2号棟が失われた今、ヤシマの食糧事情を一手に担う1号棟プラント――“海幸彦”が突如、天使派を名乗るテロリストに占拠されてしまう。

「これはシュネルギア? いや、違う―――!?」

 鎮圧に向かった部隊は謎の機体により大打撃を被り、ギガプラントから一切の食糧供給を絶たれてしまう瑞穂市。悪化していく基地内の食糧事情。

「何故、彼らにこれほどの力が持てる?あの機体はいったい何なんだ……?」

 孤島と化したギガプラントに亡霊の胎動が木霊する時、すべての謎が明らかになる!

 エンゼルギア 天使大戦TRPG 第40話
 『ギガプラントの罠』

「天使(エンゼル)と亡霊(ゲシュペンスト)。どちらが秀でた力を持つのか……ここで決着をつけましょう?」


シナリオハンドアウト
▼PC1 綾瀬 穂  ギアドライバー/フェンサー
 ナビゲーター:リュンマ・サカモト
 ダーザイン:【謎の機体からの圧倒感】
 海上ギガプラント“海幸彦”上空で遭遇した謎の機体。
 キミの機体を凌駕する戦闘力とその威圧感は、今までの人間戦車には無い物だった。
 天使派はこんな機体をどこから手に入れたというのだろうか?

▼PC2 時祭 沙羅  ギアドライバー/シューター
 ナビゲーター:八坂凍
 ダーザイン:【謎の女からの殺意】
 海上ギガプラント“海幸彦”で出会った謎の女。
 天使派を率いる彼女が人間戦車を駆るキミに向けたその視線は、殺意に満ちたものだった……。

▼PC3 ジークベルト・ノイマン  情報将校
 ダーザイン:【ヴィヴリオからの有為】
 天使派による海上ギガプラント“海幸彦”占拠により、瑞穂市はプラントからの一切の食糧供給を絶たれた。
 だからと言って、テロリストたちに屈する訳にはいかない。
 天使派の手からプラントを取り戻すべく、ヴィヴリオはキミに“海幸彦”の奪回作戦を命じる。

▼PC4 卯月 紫音  機械化兵
 ダーザイン:【天使派からの殺意】
 鎮圧部隊の一員として戦闘に参加するも、キミは天使派たちに捕らえられてしまった。
 キミひとり逃げるのは簡単だが、こちらにはキミ同様に捕らわれた仲間たちがいる。
 ここは内部を探って情報を集める事にしよう。


自己紹介
穂:「よろしく、あたしは綾瀬穂……ミノル、でいいわ」
穂:赤い瞳が印象的な、ヤシマ軍兵器開発局所属の准尉。腰までありそうな黒髪をツインテールにしている。
穂:開発局での主な役割は実験機・実験武器のテストパイロット。パートナーはリュンマで、2人して宇宙語(専門用語)で会話していることが多い。
穂:ダーザインは次の4つ。
穂:リュンマ・サカモトからの信頼
穂:中島三郎からの感心
穂:謎の機体からの威圧感 シナリオ用
穂:沙羅からの競争心 PC間
穂:以上、よろしくお願いします。
穂:沙羅、タッチ。

沙羅:「時祭沙羅です。……よろしくおねがいします」
沙羅:「天使を相手にして、運がよかったんでしょうね。まだ生きていますから」
沙羅:「アイスドール、一見氷だけど、それは炎だった…。白い炎って普通より熱かったって事ですよ」
沙羅:所持ダーザインは【凍からの信頼/2】【中島茜からの友情/2】
沙羅:【謎の女からの殺意/2】【ジークからの信頼/2】。以上(オーバー)!

ジークベルト:「G3大尉ジークベルト・ノイマンだ」
ジークベルト:「戦局はいよいよ厳しいものとなってきたが、各々が持てる力を十分発揮し、一層奮起してもらいたい」
ジークベルト:「(苦笑して)とりあえず、難しいことは我等大人に任せて、思いっきり暴れて来い」
ジークベルト:統一帝国人とヤシマ人のハーフ。統一帝国籍であるが、生まれも育ちもヤシマのため、そのメンタリティはヤシマ人のそれに近い。
ジークベルト:しかし、幼年兵として幼い頃から統一帝国のために働いてきたため、その忠誠心に疑問を差し挟むものはいない。
ジークベルト:#ダーザインは【統一帝国からの信頼/2】【維馬篭代胤からの期待/2】【G3からの信頼/2】
ジークベルト:加えて【ヴィヴリオからの有為/2】【卯月紫音からの敬遠/2】、以上。

紫音:「卯月、紫音……シノンです」
紫音:「階級は、少尉……と、特務少尉……クレーエ小隊の、二番……です」
紫音:「他のこと……? わかり、ま、せん……」
紫音:機械化兵になるまでの記憶を失った少女。
紫音:他人の前だと無口になりがちどもりがち。いわゆる鬱系ダウナー系。
紫音:この度、補充要員として“鴉の2(クレーエツヴァイ)”になった。
紫音:初期ダーザイン、【自己からの憎悪】【ネィからの信頼】
紫音:シナリオダーザイン【天使派からの敵意】、PC間ダーザイン【穂からの母性愛】
紫音:「その……よ、よろしく、お願い、しま、す」(脱兎)


■オープニングフェイズ/シーン1 「夜襲」
 マスターシーン。

GM:海上ギガプラント。
GM:海流を用い、プランクトンから様々な食品を合成する設備を備えた人工島。
GM:ヤシマの食糧事情の一手に背負う最大のライフラインと言ってもいい。
GM:その1号棟、いまは整備等の事情で伊勢湾に浮かぶ“海幸彦”は、瑞穂市はもちろん、ヤシマのほぼすべての大都市で支給される食料を賄っている。

GM/兵士A:「……だからって、設備も見張りも24時間フル稼働ってのはやってらんねぇよ」
GM:定期巡回中、小型ジープを駆りながら兵士のひとりがぼやく。
GM/兵士B:「前線に比べりゃまだマシってな。あー、本部より巡回班へ。こちらB−15ブロック。異常ありません」

ザザッ、ピーガー……。

GM/兵士B:「ったく、このボロ無線機め。故障かよ。……おい、どうした?」
GM:悪態がぴたりと止んだ相棒を怪訝に思い、彼の視線を追う。
GM/兵士B:(鉄の壁………? いや、こいつは腕!?)
GM:ヘッドライトが進路上に突然現れた鋼鉄の腕の姿を顕わにする。慌ててブレーキをかけるが……間に合わない!
GM/兵士B:「ちぃっ!!」
GM:その事を悟った男は、相棒の身体を抱えて運転席から飛び降りる。
GM:横転、爆発する小型ジープ。
GM:車から投げ出された二人の男は、夜の帳に覆われた海の中から鋼鉄の巨人がゆっくりと姿を現すのを確かに見た。
GM/兵士A:「これはシュネルギア? ……いや、違う!」
GM:驚きの声を挙げた、次の瞬間。
GM:灼けつく様な閃光が夜の海を照らし―――爆発が起こった。


■オープニングフェイズ/シーン2 「不時着」
 シーンPC:沙羅。

GM:マスターシーンから数日後、伊勢湾沖の上空。
GM:ホルテンから離床したシュトルムの眼下には空と海……一面の黒が拡がっている。
GM:視線を巡らせると夜の帳のなか、編隊飛行を組む空軍の護衛機の姿が見えた。
GM/アクシア:『いい? もう一度今回の任務を簡単に説明するわよ』>沙羅
沙羅:「お願いします」
GM/アクシア:『今回の任務は、三日前、海上ギガプラントを占拠した天使派テロリストの鎮圧』
GM/アクシア:『今回は東海龍基地の飛行隊のバックアップに廻るけど、くれぐれも油断しないようにね』
沙羅:「了解…、凍、そっちはどう?」
GM/凍:「……目標施設を確認、映像を拡大」
GM:映像がズームアップされ、巨大な人工島の姿が映る。
沙羅:「SAMに注意して、サーモ併用で」
GM/凍:「うん。…………全センサーとも異常無……(はっ、と息を呑む音)」
沙羅:センサー確認します
GM:赤外線センサー、エーテルレーダーetc……ありとあらゆるセンサーが突如、その動作を停止している。
沙羅:「各機散開! 急げ!」
GM:飛行隊「どうした。何かあっ――」
GM:――――かっ!!
GM:瞬間。白い閃光が視界を覆う。
沙羅:「後先かまうな、撤収して! 目隠し耳栓じゃ何もできない!」
GM:辛うじて映像を映し出すカメラからは、爆発四散する飛行小隊の機体が映っている。
沙羅:「凍、ハードシールド。いつでもできるようにして」
沙羅:攻撃の方向を確認
GM/凍:「……了解。……沙羅、センサー回復。11時の方向、天使核反応!」
GM:凍が口にしたのとほぼ同時に、周囲の背景から、まるで透かし絵が浮き出るかのように……人型兵器が姿を現す。
GM:細身のボディに似合わない、大きなバックパック。紅い双眸にホワイトを基調とした塗装は、まるで髑髏のようだ。
沙羅:「そちらへ向かう。飛行部隊撤収して。こいつは抑える」
GM:通信機からは雑音しか聴こえない。既に飛行小隊は全滅してしまったのか?
GM/凍:「………沙羅、……敵の砲撃が来る」
沙羅:「回避」
GM:謎の機体の肩部・背部ユニットが展開、砲口のようなものがシュトルムに向けられ……白い閃光が矢となってシュトルムに迫る。
GM/凍:「…………くっ!!」
沙羅:「凍、ダメージリポート」
GM/凍:「敵……攻撃により右翼損壊。ケルン出力、40%減……。緊急着陸の用意が必要」
GM:背後で語る凍の口調にも、焦りの色が見える。
沙羅:「ランディングプログラム起動用意、敵を牽制する。あせらなくていいよ」
GM/凍:「…………ん」
GM:メインカメラの映像は、ぐんぐんと迫る海面を映し出している。
沙羅:「凍、ハードシールドで速度殺してからランディングして」
沙羅:「リバースかけるよ!」
GM:こくん、と頷く凍。
GM:海面すれすれでケルンを逆展開し、シュトルムは滑り込むようにプラントに不時着する。
GM:そこで一旦、沙羅の意識は途切れた。

GM:…………
GM:…………………
GM:………………………
GM:意識が覚醒する。
GM:どのくらい時間が経ったのか。
GM:ともあれ、コクピットの状況を見るに、無事に不時着できたようだが、相棒の凍は気を失っているようだ。
沙羅:ハーネスリリース。体を確認してから凍を確認。
GM/凍:「…………う、うん……さ、ら」どうやら、命に別状は無いらしい。
GM:無いらしいのだが……。
GM/声:「いたぞ、こっちだ!!」
沙羅:「凍、大丈夫?」
沙羅:ハーネス接続、機体状況確認
GM:V機関が一時停止。駆動部60%の回路がシャットダウン。
GM:そのうえ、メインカメラからはコクピットによじ登っている武装した男の姿が。
沙羅:動かせる?
GM:ぶっちゃけて言うと、無理(笑)
沙羅:「ふう…凍、ごめん。引きずり出されるよりマシだから投降するよ」
GM/凍:「………沙羅。ごめ……なさ……」
沙羅:外部スピーカー作動「機体に上っている人、降りてください。抵抗する気はありません」
GM/声:「了解した。コクピットを開けろ。我々も命までは奪わん」
沙羅:「了解しました」コクピット開放。
沙羅:凍を支えて出ます。
GM:では、コクピットを開けた二人に銃が突きつけられる。そしてもうひとつ。
GM:沙羅は、自分たちに向けられる視線を感じるのだ。
沙羅:そちらを見ます。
GM:悪意、殺意、憎悪。そういったものが無い混ぜになった視線。ただいきり立っているテロリストのものとは全く違う。
GM:視線の先には女性が居た。切れ長の目に濡れ羽のような黒髪、糊の効いた白衣が印象的だ。
沙羅:静かに見つめています
GM/女性:「……そう。やはり貴女だったのね」くすり、と笑みを浮かべる
GM:テロリスト「キリカさん、このパイロットはどうしましょう」
GM/女性:「……軟禁します。扱いは丁重にね。私も彼女には用があるから」
GM:言うや、白衣の女性は顎をしゃくって歩き出す。着いて来い……という事らしい。
沙羅:とりあえずは殺されずにすみそうだね……。「凍、いこ」
GM:凍はキミに肩を借りたまま、力なく頷く。
沙羅:(凍、今は耐えて。コンディションは保ってね)
GM:凍は頷く。
GM:例え状況が劣悪だろうと、相棒の存在が唯一の救いだった。


■オープニングフェイズ/シーン3 「屈辱的撤退」
 シーンPC:穂。

GM:それは信じられない光景だった。
GM:白い閃光が瞬いた後、随伴の飛行隊が突如爆炎をあげ四散。
GM:僚機であるシュネルギア:シュトルムも翼を撃ち抜かれ、今はその身を人工島に横たえている。
穂:「沙羅っ!?」
GM/リュンマ:「メイン/サブカメラを除く全センサーシャットダウン。凄い勢いで総合霊子頭脳に負荷がかかってますぅ!!」
GM:穂の叫びと、ナビゲーター席のリュンマの報告が重なる。
穂:「く……いったん上昇!」
穂:「リュンマ、外音拾って。最悪有視界戦闘になるわ」
GM/リュンマ:「り、りょうか……11時の方向から砲撃、来ます!!」
穂:「回避するッ……間に合えッ」
GM:紙一重の操縦で砲撃を回避する。陸軍兵器開発局の虎の子、リッターゆえこなせた技だろう。
穂:「電子機器の大半が焼き切れたみたいね……」
穂:「リュンマ、相手の位置つかめる?」
穂:「(損害チェックしつつ)あきれたパワーね。良くこんなので扱えるものだわ」
GM/リュンマ:「ギガプラント上、輸送機材搬入用のエレベーター上です。でも、今まで何の反応も無かったのに……」
GM:などと話していると……外部から音声が。
GM:テロリスト「あー、あー。テス、テス」
穂:「不可視化技術? ギアみたいにおっきい物まで隠しとおせるのなんて、うちにもまだなかったはずよねぇ……」
穂:「?」>テロリスト
GM:テロリスト『愚劣蒙昧なる統一帝国軍に告ぐ。抵抗は無駄だ』
GM:テロリスト『ご覧の通り、“海幸彦”は我々天使派が占拠した!』
GM:テロリスト『我々は瑞穂基地の武装解除、及び人間戦車部隊の解散を要求する。三日以内に返答が為されない場合、人質の女どもを殺す』
穂:「うーん……」
穂:「リュンマ。一応瑞穂基地のほうに内容回しておいて。あたしらの考えることじゃないわ(お役所仕事)」
GM/リュンマ:「了解です。……という事なんですけど、どうしましょうかアクシア隊長?」
GM/アクシア:『……帰還しなさい、綾瀬少尉。このまま瑞穂基地まで戻って体勢を立て直します』
穂:リュンマがアクシアと話し合ってる間に、見えるだけで海幸彦の周辺を見ておきましょう
穂:「沙羅は良いとして……シオンは大丈夫かなぁ。あの子、トロいから……」
穂:ギア? の配置とか、周囲の船舶だとか。
GM:ギアの配置は所属不明機が1、アペルギアが3機。
GM:周辺船舶は無し。護衛艦隊が補給中に奇襲されたようだね。
GM/アクシア:『相手さんも、交渉に応じるつもりで期限を切っているなら、時祭少尉たちも殺されはしない。……彼女たちだって、そう易々と殺されはしないハズだから、戻りなさい』
穂:「……いいのね、それで?」<戻れ>アクシア
GM/アクシア:『いい訳ないでしょう! アタシだって悔しいに決まってるじゃない!!』
穂:「はいはい。……周囲に船舶なし、どこから湧いて出たんでしょうね、あの人たちは」>アクシア
GM/アクシア:『そうよね。そこが謎なのよ……』
GM/アクシア:『とにかく戻りましょう。何にしても、今ここで戦っても犬死だわ』
穂:「了解。……ってことで、帰るわよ」>リュンマ
GM/リュンマ:「ううっ……り、了解です……」
GM:機体を回頭させ、ホルテンへ進路をとる。
GM:仲間を見捨てていかねばならない悔しさ、敵に抗えない無力さが全身を苛む。
GM:だが、だからこそ。……今は退くしかない。味方を救い、敵を討つ為に。
穂:「(厄介な相手ね……でも、見てなさい)」
穂:V機関の出力を最大に。一気に離脱します。
GM:シーンエンド。


■オープニングフェイズ/シーン4 「反撃の手がかり」
 シーンPC:紫音。

GM:愛機のコクピットの中、眠っていた意識が覚醒する。
GM:護衛艦隊の留守を護る為に残留していた紫音たちの飛行小隊は、謎の敵の襲撃を受け、戦ったのだが……。
紫音:「…………ぅ、た、隊ちょ…………こ、これ、は……?」
GM:無線からは、不規則な雑音しか聴こえない。
GM:その代わり、外部スピーカーで怒鳴っている男たちの声が聴こえるね。
GM:テロリスト『我々は瑞穂基地の武装解除、及び人間戦車部隊の解散を要求する。三日以内に返答が為されない場合、人質の女どもを殺す』
紫音:「…………そ、損傷チェ……っ?」とりあえず、それを聞いて
GM:動力部損傷、回路の大半がショートしている。
紫音:「………………ひ、ひと、じち? …………だ、ダメ、動かせ……ない」
GM/アクシア:『(ザザッ)ちら、瑞穂基地……秘匿回線575にて通信中。(ザザ)プラント護衛艦隊の生存者は返事を……』
紫音:「………………人質……女…………ま、まさか、先輩も…………?」
GM:雑音混じりの無線から聴こえてくる声。ある特定以上の階級の人間しか使えない専用コードでの通信だ。
紫音:そんなときにざざーっと通信。「……こ、こちら、クレーエツヴァイ、卯月シノン……」
GM/アクシア:『……こちらアドラー1。ドライクロイツのリヒトヴィッツです』
紫音:「……き、機体、大破…………すみま、せん」
GM/アクシア:『身体は大丈夫? もし動けそうなら……あなたにひとつ頼みがあるの』
紫音:「………………は、はい」
紫音:目覚めてから、かなり動揺している。
GM/アクシア:『現在、そちらの施設は天使派に占拠されています。今は一時撤退って形で小康状態を保ってるけど、長引くと厄介な事になるわ』
紫音:「……は、はい」
GM/アクシア:『幸い、そちらが生きている事には気付かれていない思うの。だから……内部の状況を調査して欲しいのよね」
紫音:「な…………内部、調査…………っ」
紫音:緊張がさらに高まる。
GM/アクシア:『無論、無理な事は承知しています。これは正式な命令じゃないから。だから秘匿回線で生存者に呼びかけているのよ』
GM/アクシア:『こちらでも早急に体制を立て直すつもりだけど……無理なら忘れて頂戴。貴女だけでも逃げて』
紫音:「……………………わかり、ました」少し心を落ち着かせたところで
紫音:「…………わた、し……やります」
GM/アクシア:『協力を感謝します、卯月少尉』
紫音:「……だ、大丈夫……です…………任務、了解、しました」
紫音:(隊長……少しでいいですから、私に力を……力を、貸してください……!)
GM/アクシア:『傍受の可能性があるので、これで通信を切ります。………無理はしないでね』
紫音:握りしめた拳には既に汗が。
紫音:「…………了解、作戦行動に……移行します」ぷつり
GM:愛機は亡く、敵地にひとり。
GM:だが、後に来る者たちの為にせめて一矢報いてやらねば気が済まない。
GM:こちらからは以上です。最後に何かありましたら、どうぞ
紫音:(…………やらなきゃ。死にたいと思ったときもあるけど、神様、もしいるなら、私のわがまま、聞いてください……まだ、生きたい)
紫音:そして、彼女は初めての任務につく。切り
GM:シーンエンド。


■オープニングフェイズ/シーン5 「任務通達」
 シーンPC:ジークベルト。

GM/ヴィヴリオ:「―――以上が、先日の戦闘の記録映像だ」
GM:鎮圧作戦失敗の翌日。
GM:ジークはヴィヴリオ大佐のオフィスにアクシアと共に呼び出されました。
ジークベルト:「……天使派がギアを持ち出すとは、意外でしたね」
GM/ヴィヴリオ:「まったく、それにはしてやられたよ」<ギアを
GM/ヴィヴリオ:「何故、彼らにこれほどの力が持てる? あの機体はいったい何なんだ……?」
GM:杖を握るその手に、力が篭る。
ジークベルト:「明らかに合衆国の介入が見られます」
ジークベルト:「でなければ、天使派独力であそこまでやれるはずがない……」
GM/ヴィヴリオ:「そう判断するのは早計だな、大尉。……この件、まだ何か裏があると思わないか?」
GM/ヴィヴリオ:「それを探る為に貴官を呼んだつもりだよ、私は?」
ジークベルト:「…………そう判断されるからには、何か思い当たる節でもありましたか?」
GM/ヴィヴリオ:「常に最悪の状況を心得ておくのが軍人というものだ。四十年戦役がそのいい例だよ」
GM/ヴィヴリオ:「貴官はアクシア大尉、綾瀬少尉らと共に所属不明機の解析、及びギガプラント奪還の情報収集にあたってくれ」
ジークベルト:「綾瀬少尉の持ち帰った映像記録が有るのは幸いでしたね。了解しました、直ちに解析にあたります」
ジークベルト:「いずれにしても、結構根が深そうですね、今回の件。防衛艦隊の隙を突く手口といい、用意した戦力といい……」
GM/ヴィヴリオ:「状況は確かに最悪だ。だが……我々に喧嘩を売って只で済まない事を教えてやれ。これは戦争だ」
GM:眼鏡の奥、ヴィヴリオの瞳に強い意志の光が灯る。
ジークベルト:「了解しました。連中にテロと戦争の違いを教えてやるとしますか……」一瞬目が冷たく光る
ジークベルト:「ということで、アクシア大尉。今夜は徹夜になりそうだな……」肩ぽむ
GM/アクシア:「う〜〜〜〜、仕方ないか。了解ですノイマン大尉」(しおしお)
GM:シーンエンド。


Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending

エンゼルギア研究所/管理人:相馬斉遠