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Last Update/2012.02.05


◇ 第44話『老兵のバラード』◇

「残念ながら、天使を恐れていては私の職分は果たせません」
――ハンス・レーマン

 

今回予告/ハンドアウト/自己紹介/シーン1//
Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending


今回予告
「霊子レーダーに天使反応を確認。この反応は……」

 瑞穂基地から数十キロ。
 山奥とも呼べるその場所に、舞草村はあった。

『計算結果、出ました。このままでいくと……」

 歴史に忘れ去られた村。時間に取り残された人々。
 今もなお、戦い続ける兵士。

 エンゼルギア 天使大戦TRPG 第44話
 『老兵のバラード』

「……その日、僕の村に、天使が落ちてくる」


シナリオハンドアウト
▼PC1 天城 総一  ギアドライバー/コンダクター
 ナビゲーター:司鏡紀央
 ダーザイン:【山村田 轟蔵からの疑惑】
 天使がやってくるのは、舞草村。そこが戦場になることとなる。
 だからこそ、避難勧告を携えてやってきた君とナビゲーターなのだが。聞く耳を持たない退役軍人の老兵がそこにはいた。自分はどうすればいいのだろうか。君たちは――。
「ふん! 天使なんぞ、わしが撃墜してやるわい!」

▼PC2 レア9−14  完全機械化兵
 ダーザイン:【ヴィヴリオからの信頼】
 今までにない巨大な天使反応が近づいている。
 それは、瑞穂基地に戦慄を走らせるには十分な報告だった。
 けれども、君に恐怖はない。信頼し、信頼してくれる人がいる。
 君たちの前に、敗北などないのだ。

▼PC3 ハンス・レーマン  管制官
 ダーザイン:【舞草村からの寂しさ】
 君は、舞草村に対しては因縁のある人物である。
 その村の出身かも知れない、すでに任務で赴いたことがあるかも知れない。
 けれども、あの閉塞的な村に関して余りいい感情は抱いていない。
 だが、その村に危機が迫っている。そう聞いた時に、君は――。


自己紹介
総一:「俺、天城総一って言います……ま、今は」
総一:「えー、少尉……だったけ。現在トラバントジステムの試験運用にかり出されてます、まる」
総一:「今、あんたが何思ってンだか、当ててみます? とか何とか言ってみたりして」
総一:直情で熱血で、よくも悪くも主人公っぽい性格の14歳。
総一:つらいことや悲しいことを自分でしょいこんでしまうタイプ。
総一:ある特殊な能力に目をつけられ、戦場に立つこととなるが、天津島での出来事で傷ついてしまった……。
総一:果たして、立ち直っているのかどうか……?
総一:「この出会いもなんかの因果っつーことで。よろしく頼んますわ」
総一:シナリオダーザインは【山村田轟蔵からの疑惑】、PC間ダーザインは【ハンス・レーマンからの有為】。
GM:では、GMから質問。ナビゲーターの紀央の一番苦手な部分はどこですか?
総一:「苦手……? 苦手苦手ー……強いて言うなら、物忘れがちと激しすぎるとこですか、うん」
GM:なるほど。了解です。

レア:「個体名、レア9−14です」
レア:「管制専用に調整された、完全機械化歩兵です」
レア:「戦闘能力は全く有しておりませんが、特にエーテル感覚を中心に強化が行われています」
レア:「以上です。 何か質問事項はありますか?」
レア:シナリオダーザインは【ヴィヴリオからの信頼】。PC間ダーザインは【総一からの仲間意識】です。
GM:では、GMから。レアにとってヴィヴリオはどういう存在でしょうか?
レア:「ヴィヴィリオ大佐は私の上官です。それ以上でもそれ以外でもありませんが、大佐に褒められると、脳内ノイズが増大します。おそらく之が『嬉しい』という感情に近いものではないかとは推察しています」
GM:なるほど。了解です。


ハンス:「私の名前はハンス・レーマン。ノイエンガンメ人です」
ハンス:「長い間、そう長い間、天使と戦いつづけてきた」
ハンス:「ただ、祖国の地を踏みたいがためにね」
ハンス:「階級のことはあまり気にしないでほしい。長く生きていると、勝手に上がってしまうのさ」
ハンス:シナリオダーザインは【舞草村からの寂しさ】。PC間ダーザインは【レアからの信頼】。以上。
GM:GMからハンスに質問。天使に対してハンスはどういう感情を抱いてますか?
ハンス:同族嫌悪かな。
GM:ほほう、なるほど。了解です。

■オープニングフェイズ/シーン1 「天使反応、確認」
 シーンPC:ハンス。

GM:数年前の話。
GM:忘れかけていた、いや、思い出したくないおぼろげな風景。

GM:村長「この村は、余所者がくるところではない」
GM:不思議な現象の調査へと赴いたハンスを、拒絶する村人たち。
ハンス:「調査に協力して欲しいだけなのです」
ハンス:丁寧なヤシマ語
GM:村長「何もない。何もありはしない。先日の発光現象など、ただの幻に過ぎぬ」
GM:村長「ここにお前の求めるものなど何もないわ。早々に帰るがよい」
ハンス:「なにも無いならば、なにも無いと言う証拠が必要です。その為にも調査に協力を」
GM:村長「悪いことはいわぬ。命が惜しくば、はやく帰るがよい」
GM:村長「でなければ、いつか天使がやってきてお主の命をも奪うこととなる」
ハンス:その言葉に僅かに苦笑を浮かべる
ハンス:「残念ながら、天使を恐れていては私の職分は果たせません」

GM:ビー! ビー! ビー!
GM:……そんな回想からハンスを引き戻したのは、緊急警報。
GM:『准将閣下! 大変です!』
ハンス:「なにが起きました?」通信を取る
GM:『巨大な天使反応を確認……その場所は』
GM:『大気圏外です!』
ハンス:「正確な距離を計測、座標を割り出しなさい」
ハンス:こちらでも観測を開始する
GM:『は、はい! ただいまっ』
GM:……こうして、事件は動き出す。
GM:シーンエンド。


■オープニングフェイズ/シーン2 「出撃」
 シーンPC:レア。

GM:『大気圏外に高エーテル反応……天界の門、開きました!』
GM:『え、なにこの巨大な天使反応は……?』
GM:『っと、失礼しました。目標は現在降下中。到達予定時刻は、72時間後』
GM:『落下地点は日本の関東地方……舞草村です』

GM:一通りの報告を聞き終え、レアの前でヴィヴリオはため息をつく。
GM/ヴィヴリオ:「せっかく、レアと“交流”していたというのに。やれやれ」
レア:「どうされますか、大佐?」
レア:「“交流”の時間は今後もあります。今はこの事案に対応すべきかと」
GM/ヴィヴリオ:「どうもこうもない。私たちは軍人だ」
GM/ヴィヴリオ:「レア、早急に対応策を計算しろ」
レア:「では、航空迎撃を?」
GM/ヴィヴリオ:「無論、それも行う。が、大して成果はあがらないだろう」
レア:「現状の戦力では、通常・シュネルギアの複合編成による航空迎撃、天使を地上に落として後、陸上部隊・シュネルギアによる攻撃」
GM:ヴィヴリオは、ふっと苦笑して。
GM/ヴィヴリオ:「それでは、遅いのだ。地上に到達した時点で、取り返しのつかないことになる」
レア:「大佐は、あの天使の正体をご存知なのですか?」
GM/ヴィヴリオ:「……さて、ね」
レア:「地上での攻撃が不可能ならば、対天使ミサイルを搭載した航空機による飽和攻撃が有効攻撃になるかと」
GM/ヴィヴリオ:「そうだな。これより迎撃部隊を編成する。指揮官は、准将殿に任せようか」
レア:「大佐はどうされるのですか?」
GM/ヴィヴリオ:「事態に備える。私とて、一緒さ」
GM/ヴィヴリオ:「レア、これは命令だ。その全てを持って、その天使を殲滅せよ」
レア:「ヤー・ヴォール、フラウ・オーバスト・コマンダート・ヴィヴリオ・デア・ドライクロツ」
レア:「では、これより、レア9−14はハンス准将の指揮下に入ります(敬礼」
GM/ヴィヴリオ:「……あぁ。必ず、帰って来い」
レア:「はい」
レア:「完全なる勝利と共に」
GM:では、シーンエンド。


■オープニングフェイズ/シーン3 「急停止」
 シーンPC:総一。

GM:長距離輸送トラックに揺られながら、紀央が君の前でしゃべりはじめる。
GM/紀央:「総一さま、総一さま」
総一:「……んあ?」
GM/紀央:「こたびの任務は、お空から落ちていらっしゃる天使のお出迎えとのことです」
GM/紀央:「なんでも、その天使というのは聞くに恐ろしい、語るも涙の……」
GM/紀央:「……えと、なんの話でしたっけ?」
総一:「空が……空から、落ちる―――か。ってやべェよ!? 噛んだしッ!? って忘れとるよ!?」
総一:一気にツッコミ立てて息が荒い。ぜーはーぜーはー
GM/紀央:「あぁ、そうそう。とても大きいそうです。私のざっと3万倍とか」
総一:「よ、よくわかんねェ!?」
GM/紀央:「私もさっぱりです」そういってはにかむ。
総一:「……をい」可笑しくてつい笑ってしまう
GM/紀央:「総一さま、今までにない強敵となるでしょう。あなたは恐れずに戦えますか?」
総一:「恐れ―――か」
総一:「天使は別に、もう怖いとか言ってらんねェよ。一番怖ェのは、人間だ」
GM/紀央:「まぁ、紀央は怖いのですけれど」ぺろっと舌を出して、ぶちまける。
総一:「そりゃ当然だ」
総一:一瞬微笑を漏らし、すぐ真剣な表情に。
GM/紀央:「頼りにさせていただきます、総一さま」真剣な目で。
総一:「ああ……」
総一:「この前のでよーく分かった。怖ェのは、化けモンより人間、敵より―――味方」
GM:その瞬間。
GM:ききぃぃ、とトラックが急停止する。
総一:「ぎゃッふァァァァァ!?」
GM:「とまれ! そこな、トラックよ!」
GM/紀央:「あらあらら………」
総一:打った額をさすりながら。
GM:遠くから拡声器による叫び。
総一:「……ち。何だ、ヲイ」
GM:きゅるきゅるきゅる。独特の駆動音。
総一:「あ、この駆動音……確か…………」
GM:「これ以上、近づくでない! 分かったな!?」
総一:散々引っ張っておいて「……何だっけ」
GM:そういって駆動音が遠ざかっていく。
GM/紀央:「総一さま、度忘れは恥ずかしいですよ」
総一:「…………えぇい、ドチクショウ!?」
GM:他になにかあれば、どうぞ。
総一:「……まーた面倒事に巻き込まれそうな予感がする。この前も乗り物乗って酷い目にあったし」
総一:深く溜息をついて。
GM:では、シーンエンド。


Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending

エンゼルギア研究所/管理人:相馬斉遠