エンゼルギア研究所
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Last Update/2012.02.05


◇ 第45話『天使のこえ、約束のとき』◇

「貴方には戦う義務がある。……嫌だなんて、言わせない」
――リトス・エングリオ

 

ミドル:シーン1/シーン2/シーン3/シーン4/シーン5/シーン6
Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending


■ミドルフェイズ/シーン1 「連絡」
 シーンPC:克己。

『克己くん、明日は学校に居られますか』
『もしかしたらだけど。行けるかどうか、分からないけど。』
『信じてくれなくても構わない。けど、私は……。』

7月初旬。カノンから克己に宛てた携帯メール。

GM:瑞穂市に一人残されてから、少しだけ日々が過ぎた放課後。
GM:もう何度目か数えるのも止めてしまった、天使警報。
GM:『天使警報、天使警報です。市民はすみやかに、規定の避難区域に移動してください。繰り返します――』

克己:Pi、とメールの送信ボタンを押す。
GM:お決まりのアナウンスが聞こえる頃には、さすがに馴れたのか、クラスの皆もめいめいに席を立ち、移動を開始している。
GM/佐世保くん:「さて、僕らもとっとと避難します? 小和田先輩」
克己:「うん、そうだね……っと」<避難
GM/佐世保くん:「じゃあ、頑張ってください」(ぴっ、と敬礼)
克己:「ごめん、ちょっと忘れ物。先に行ってて……追いつくまで委員長たちごまかしてくれると助かるな」笑みを浮かべてごまかしごまかし
GM/佐世保くん:「…………」
GM/佐世保くん:「もしかして先輩、残るつもりィ?」(ぼそ)
克己:「え”? いやまさかそんな」
GM/佐世保くん:「いやー嬉しいなー。まさか小和田先輩も同志だとは!」
GM:何か勘違いしたのか、ちょっと興奮気味の佐世保くん。
GM:そばかすメガネに加え、もう1つのトレードマークであるハンディデジカムをいそいそと取り出す。
克己:「うん、危険だよ? だから残ってちゃまずいって」>佐世保くん
GM/佐世保くん:「この中学校、けっこうイイ穴場ですよ先輩。きっと今日もイイ画が撮れ――って、もう始まってる!?」
GM:何かこう、自分の世界に入ってて聞いちゃいねえ(笑)。
克己:つられてカメラの視線を追う<もう始まってる
GM:ふと、窓の外を見れば――。
GM:遥か遠くの蒼穹から、戦火の光がチカチカと近づいて来るのが分かった。
GM:さて、どうする小和田克己。
克己:「(大丈夫だよね、佐世保くんなら……目端も利くし)」
GM/佐世保くん:「くっそー、やっぱ教室じゃダメだ! 屋上に行かなきゃ」
克己:こっそりこっそり、佐世保くんから離れて屋上へ向かう
克己:って、なにぃ? さすがだ(苦笑)
GM/佐世保くん:「ほら、何してるの小和田先輩! 今のうち今のうち!」(ハッスル(笑))
克己:「え? あっ……ちょっと!?」腕を引っ張られ階段を駆け上がる
GM:シーンエンド。


■ミドルフェイズ/シーン2 「あの機体」
 シーンPC:翔一。

『瑞穂市が見えるよ。……私、克己くんに会えるかな。』

同日。カノンから克己に宛てた携帯メール。

GM:瑞穂基地の防空圏に侵入したのは、何機かの融合天使(戦闘機)と、1機のフーファイターだった。
GM:同時多発的に関東各地に出現した天使兵――その迎撃に、瑞穂基地のシュネルギアがほぼ出払った隙を突いての、侵攻。

GM/香夜:「――っ、ロックオン完了! 翔一さん!」
翔一:「……ファイエル!」
GM:1番機の連続砲撃を受け、瑞穂市上空で爆炎と化す融合天使。だが――。
GM/香夜:「きゃあああッ?!」
GM:ごおッ! とその渦中から飛び出してきたフーファイターは、ヤークトの至近を駆け抜けると、そのまま市街地に急降下して行った。
翔一:「……っ!? コントロールルーム! 敵フーファイターが防衛ラインを突破! 1番機はこれより迎撃に……くっ!?」
翔一:融合天使(戦闘機)の射撃をかろうじて回避しながら、こちらも急降下していく
GM/香夜:「? ……翔一さん、あそこは!」
GM:思わず瞳を瞑っていた少女が、弾かれたように叫ぶ。
GM:視線の先には、学校の規模に比してやけに大きなグラウンドを持つ、瑞穂市立中学校と。
GM:そこに降り立つ、黒い人間戦車のシルエットがあった。

GM:(てことで、克己くん強制登場デス(笑))
翔一:「(本来支援用の1番機じゃ、これが限界か。支援が来るまで持たせられれば……)……っ!?」
GM/佐世保くん:「うわ、うわわわわわだわかだだふぁ?!」
GM:怯えているのか興奮しているのか良く分からない声をあげながら、尻餅をつきつつもカメラを回す佐世保くん。
GM:ファインダーの先には――黒く、禍々しくも神々しい人間戦車の姿があった。
翔一:「……ちいっ!」
GM/佐世保くん:「これって、あの翼のマーキング? 合衆国のシュネルギア……?!」
克己:「さ、佐世保くんっ! こっちにっ!」ずりずりと引っ張る
GM:ギュン、と紅いバイザーの下から、視線が克己を射抜く。
克己:視線を感じて振り返る。
GM/佐世保くん:「はっ、離してください小和田先輩! この佐世保統介、一世一代の――!」
克己:そして射すくめられたように硬直。
克己:こちらからの視線もはずせない>フーファイター
翔一:「……一般生徒!? 逃げ遅れていたのか。香夜、カメラの倍率を上げてくれ!」
GM/香夜:「は、はいっ!」(ぴぴぴッ、と光学倍率を上げたサブウィンドウがオープン)>翔一
修吾:「悪いな。これ以上、機密情報に近づかれても困るんでね……」フーファイターに接近
GM:(攻撃する?(笑)>修吾)
修吾:攻撃はしませんが、纏わり付いて行動の邪魔をして時間稼ぎを
GM:ふむ、フーファイターは瑞穂中学校の校庭に着地したまま、じっと屋上の少年2人を見ている感じです>修吾&翔一
翔一:「……? 攻撃する気配が、ない? 天水少尉、このままだと……」通信を入れます>天水
GM:そして迷った末に、少しずつ右腕が持ち上がるような。
克己:「(なんだろう……この感じ。懐かしい? ちがう、何だろう……?)」
修吾:「………いやだから、早く迎撃せいっつーの!」>矢神に
GM/香夜:「――照準調整終了。トリガー、回します翔一さん!」
翔一:「……下手なタイミングだと、あの生徒を巻き込む……よし、今ならっ!」>天水
GM:上空から堕ちる光柱。
GM:それは鮮烈に“あの日”の光景を蘇らせ――。
克己:「! 後ろッ!」>フーファイター
GM:腕の一振りで、フーファイターは背後からの88mm対天使ライフルを逸らしていた。
GM:閃いたのは光の刃、エンジェルブレード。
翔一:「……っ!?」
克己:で、ライフルの衝撃で吹っ飛ぶ(笑
GM/佐世保くん:「うわあああああッ?」(ころころ)
克己:「ぐっ、かはっ……」
修吾:「うおっと! 状況悪化か……」
翔一:「……(あのフーファイター、小和田を庇ったのか?)」
GM:シュネルギア1番機のコクピットに、瑞穂基地からの通信が入る。
GM/アクシア:「天水少尉! フーファイターが学校から離れたら、一般生徒の保護を最優先でお願い!」>修吾
修吾:「あいさ、了解」>アクシア
GM:フーファイターのコクビットで呟く、黒髪の少女。
GM/??:「この感じ、香夜ね。……せっかく見逃してあげたのに邪魔するなんて。要領悪いとこ、変わってないわ」
GM/香夜:「え? ……何、この、?」
GM/アクシア:「香夜、翔一クン、気をつけて! ……そいつは、美田島基地戦で確認されたのと同じヤツよ! 何をしでかしてくるか、分からないわ!」
翔一:「……了解。あいつを何とか学校から引き離せるよう、努力してみます」>アクシア
GM:どうやら、その必要はなさそうだ>翔一
GM:不意に膝を屈め、校庭から跳ねるように離陸したフーファイターが一気に高度を上げる。
GM:#38c5+3 <白兵4>エンジェルソード 《二刀流/集中/猛攻》 ダメージ+23
●ダイス:SOUMA_GM:38c5+3=28(6,2,5,6,3,3,1,1,4,6,2,6,4,1,3,6,4,4,
2,6,6,5,5,6,3,1,2,5,5,1,1,3,6,6,1,1,1,1)+3= 31
翔一:「香夜。防御態勢を取りつつ、可能な限り接き……何!?」
GM:#38c5+3 <白兵4>エンジェルソード 《二刀流/集中/猛攻》 ダメージ+23
●ダイス:SOUMA_GM:38c5+3=29(3,5,4,3,6,3,1,6,4,3,1,5,1,6,3,4,3,4,
6,1,6,5,3,3,6,6,1,4,5,1,2,5,6,3,4,5,3,6)+3= 32
GM:ん、32成功で斬撃。回避して(笑顔(笑))>翔一
翔一:鬼がここに居ます(笑)
GM/香夜:「きゃ、きゃああああああっっ?!」
GM:悲鳴を上げながら、何とか機体をロールさせようとする香夜。
GM:だが、フーファイターの動きは彼女を軽く凌駕していた。
翔一:#9c3 回避3
●ダイス:Yagami:9c3=1(1,6,6,6,4,5,6,6,6)= 1
翔一:あっはっはっ(笑)
修吾:「よし、状況はともかく学校からは離れたな………」学校の屋上へ近づく
GM/アクシア:「ヤバい! ちょっと天水少尉なにやって……って、一般生徒の救助よね」(トホホ)
GM:まぁ、撃墜されてくれ(笑)>翔一
翔一:機体のHPに全部入れます(笑)
GM:克己の眼前に――黒い人間戦車と入れ替わりに落ちてくるのは。
GM:両断されたシュネルギアの腕と、88mm対天使ライフルの銃身。
GM/香夜:「――あ、嘘、今の……」(ガタガタと凍ってる)
翔一:「く、の……! そこの、逃げろ!」外部スピーカーで叫んだってことで(笑)<腕と銃身落ち>克己
GM/佐世保くん:「えああっ? な、何だよあの機体――って、消え、た?」
克己:「くうっ……さ、佐世保くん? 大丈夫?」
GM/佐世保くん:「う、うん。何とかね……って、うわああ、あ、あれ、こっちに落ちてくるっ?!」>ヤークト
GM:あわわわわ、と助けを求めるように周囲を見回す佐世保くん(笑)>修吾
克己:「ほら、ああ言ってるよ。いくよ」今度はこっちが佐世保くんの腕を取ってシェルターに向かう
修吾:瓦礫からかばうように屋上に無理やり着陸します
GM/佐世保くん:「ひーっ」(ダッシュで修吾の機体の陰に)
翔一:では、こちらは校庭に落っこちたということで(笑)
GM/佐世保くん:「わーっ」(頭を後頭部で組んで、耐衝撃姿勢(笑))
翔一:「……(ふーっ、と大きく息をつく)」
GM:多方面での戦闘が終息したのか、敵地にいつまでも居座るほど愚かでも無いらしい。
GM:黒い人間戦車の機影は、いつの間にか蒼穹の彼方に消え去っていた。
克己:「ご、ごめんなさい。ありがとうございます、助かりました……」>飛影
GM/佐世保くん:「ありがとうございましたっ」(礼)>修吾
修吾:「ほら、さっさと逃げろ。あと、そのカメラ置いてけ」
GM/佐世保くん:「あ、えーっと、そのぅ」(指先をくりくりこね)
克己:「佐世保くん! すみません、ありがとうございました」一礼して、カメラは置いて走っていく
克己:後半は天水に
GM:ちらちらと、ヤークトの方を見ていた佐世保くんが首根っこ掴まれた(笑)。
修吾:「ふう、機密保持も楽じゃねェや……」
GM:佐世保くん(小声)「ね、ねえ小和田先輩。あっちのシュネルギアに乗ってるのって……」
克己:「うん、あの声……この前特務クラスに移った……」>佐世保くん
GM/佐世保くん:「い、いいなー、凄いなー。ね、ねえ先輩!」
GM/佐世保くん:「ぼ、僕たちはあいつにも、お礼を言いに行かなきゃいけないと思います!」(うずうず)
克己:「そ、そうかな……あんなことしていたら、いつか……」神音の顔を思い出し、それ以上は考えないようにする>佐世保くん
克己:「ああ、それはそうだね。明日にでも翔一くんにはお礼言っておかないと」
GM/佐世保くん:「明日なんて来ないかも、ですよ先輩? おーい、矢神ー!」
GM:それは、軽い冗談なのだろう。
GM:駆け出した佐世保くんの足取りからして、そうだ。
GM:でも、その言葉は――。
GM/佐世保くん:「矢神なんだろー? 生きてるなら、返事しろよー!」(シュネルギアの下から呼びかけ)
克己:一度振り返り、そしてまた佐世保くんの後を追って走り出す
翔一:「……香夜、生きてるか?」後部座席に声をかけ。
GM/香夜:「…………」(←気絶してる)
翔一:「……少尉、敵機は?」疲れきった声で通信。>天水
修吾:「ああ、どうやら撤退、いや引き上げたみてぇだな」>矢神
翔一:「……了解。こちらは動けそうにありません。回収班に出動の要請をお願いします。……香夜も気絶してますし」>天水
修吾:「あいよ、任せとけ。お荷物の回収は慣れてる」
翔一:「……(盛大にため息)そこの二人も、さっさと避難しろ」>佐世保たち
翔一:「……こうして生き残れて、明日が迎えられるのも……戦場では、奇跡なんだから」
GM:それは、かつて自分と同じ側に居て……違う側へ去っていった少年の、声だった。
克己:「ほら、今は避難場所に戻れって言ってるじゃないか。佐世保くん! 佐世保くんてば!」
GM/佐世保くん:「ちぇー。仕方ないなぁ先輩は」(ぶつぶつ)
GM:シーンエンド。

『ごめん、今日は会えなかったね。せっかくメールくれたのに……』
『今日学校の近くで戦闘があったみたいです。それを間近で見ることになっちゃって……正直、かなり怖かった』
『でも、神音はずっとあんなことしているんだよね。本当に気をつけて……って、こんなことしか言えないのがもどかしいな』
『今日会えると思っていたせいか、急に神音の声が聞きたくなりました。無理かもしれないけど、電話したいな……』
『それでは、元気で』

同日、夕刻。克己からカノンに宛てた携帯メール。


■ミドルフェイズ/シーン3 「意志」
 シーンPC:修吾。

『克己くんお久しぶり。カノンです。』
『しばらく訓練とか大変で、メール出せなくてごめんなさい。』
『南の方で大きな戦いがありそうです。こんどは、近いうちにメールするね。』

7月末頃。カノンから克己に宛てた携帯メール。

GM:そして、時は“現在”へと移り――。

GM/羽村:「何だい修吾ちゃん。まァた眠り姫のお見舞いかい?」
GM:くっく、と人の悪い笑いをこらえながら、羽村医師にからかわれるのはこれで何回目だろうか。
GM:天水修吾は、開戦直後の偵察任務で回収した一人の少女――リトス・エングリオをこうして見舞うのが、時折の習慣となっていた。
修吾:「……いやぁ、タバコが切れたんでね………くれ」
GM/羽村:「ほいほいっと」(がさごそ、と白衣から1本取り出し)
修吾:「なんだ、一本だけか。ま、いいや……」そのライターを普通に受け取って火を付け
GM/羽村:「ま、気持ちは分かるよ。リトスちゃん可愛いもんね」
GM:シュボ、と自分の煙草にジッポーで火を点す。
GM:開戦直前、天津島沖で力天使級天使兵と交戦。敵を撃破したもののギアドライバーは死亡――。
GM:そんな報告を送ってきた彼女の戦いとは、どんなものだったのだろう。
GM/羽村:「それに……天使化しかけて生存してる貴重なサンプルだし。このまま死なせるのは確かに惜しいよね」
GM:へらへらとした声とは裏腹に、羽村の表情は笑ってなど居ない。
修吾:「ま、自分の仕事だったしな……最後まで面倒見ないとね」
GM/羽村:「そりゃあ、ご立派なことで。……辛いね、お互い」
GM:慣れた手つきで、対エーテルコーティングの施された扉を開くコードを打ち込む。
GM:ぷしゅー、と音を立てて開く扉。
GM:そこで2人は、奇跡を見た。
GM/リトス:「…………羽村、先生? それに、あなたは」>修吾
GM/羽村:「へえ、こりゃまた……」
修吾:「お? おお、気が付いたか。久し振り……て言っても覚えてる訳ねぇか」ははと笑う
GM/リトス:「いいえ」(微かに首を左右に振って)
GM:長い眠りから覚めた少女の声は、まだ弱い。だが、はっきりとした意思が、そこに宿っているのを感じる。
GM/リトス:「あなたが私を助けてくれた。……ありがとう、天水少尉」
GM/リトス:「まだ、私は……戦えるのね」
GM:そう言って、どこか寂しそうに赫眼の少女は微笑んだ。
修吾:「いやぁ、ただの任務だ。お礼を言われるほどの事はしちゃいない」
GM/リトス:「少尉は、任務で助けてくれた味方にお礼は言わないのですか?」(きょとん)>修吾
GM/羽村:「ま、フツー面と向かっては言わないよねえ」(くっく、と微笑ってる)
修吾:「ま、まぁ、それは置いとくとして、だ……また、戦えるかどうかは分からんけどな」
GM/リトス:「いいえ、戦うわ。それが私の任務だから」
GM/リトス:「せっかくだから、手伝ってくれますか、少尉?」>修吾
修吾:「協力は構わんが、どうする? 酷な様だが相棒がいねぇと戦えないんじゃないのか」
GM/リトス:「ええ。ですから、まずはそこから」(にこ)>修吾
GM/羽村:「……おやおや、こいつはまた、懐かれたねえ天水少尉どの」(くっく、と笑いを噛み殺し)
GM/リトス:「できないほど、少尉は無能ですか?」(きょとん)>修吾
修吾:「はいはい、仰せのままに。お姫様」あきれたように笑い
GM:では、シーンエンド。


■ミドルフェイズ/シーン4 「新戦力」
 シーンPC:翔一。
克己登場不可。

『カノンです。いま、海でメール書いてます。』
『夏の潮風は気持ちいいって、しばらくぶりに思いました。』
『でも、克己くんは……海には、来れないよね。』

7月末頃。カノンから克己に宛てた携帯メール。

GM:瑞穂基地、ブリーフィングルーム。
GM:第13実験部隊(ドライクロイツ)のギアドライバー、ナビゲーターたちが一同に集められての作戦会議は、深刻な戦況の再確認でもあった。
GM/ヴィヴリオ:「……以上、あらゆる情報を総合しても、合衆国十字軍第3艦隊の南下は明らかだ」
GM/ヴィヴリオ:「現在、足止めが効いている第7艦隊に代わる大規模戦力だ。これを止めるのに、回りくどい小細工は通用しないだろう」
翔一:「…………」冷静な面もちで手元の資料を確認して
GM:総力戦になる――。場を支配した空気を受けるように、アクシアが説明を引き継ぐ。
GM/アクシア:「既にヤシマ=統一帝国連合艦隊が編制に入ったわ」
GM/アクシア:「もちろんアタシたちも参戦よ。……って言うより主力扱いかもね」
GM:まさか拠点代わりに空母1隻調達できちゃうなんて思わなかったワー、とわざとらしく笑うアクシア。
翔一:「役割は対天使兵、あるいは予想される敵フーファイター部隊への対応ですか」
GM/アクシア:「そういうことね」(頷く)
GM/アクシア:「ここのところの戦闘でこっちの練度も上がってるし、ホイシュレッケなら対天使ミサイルで何とかなるとしても」
GM/アクシア:「中級以上の天使兵は、シュネルギアかフライングユニットでないとキツいもんね」
修吾:「まぁ、正面からぶつかり合ってどうなるかは分かりませんがね……あ、任務はちゃんとやりますよ」
翔一:「ええ、天水少尉たち機械化兵部隊の支援もあるなら、在る程度の柔軟な運用も見込めます。……が」
GM/アクシア:「そゆこと。修吾クンたちもアテにしてるのよ。で、何かしら?」>翔一
翔一:「……敵が総力戦を挑んでくると仮定して、現有の実験部隊の戦力で対応は可能でしょうか?」>アクシア
GM/アクシア:「…………」(ふぅ、と息を吐き)
GM/ヴィヴリオ:「よく言った矢神少尉。あとで話があるから、残っていろ」>翔一
翔一:「了解です」
GM/アクシア:「まぁ作戦の詳細は、また後で話すとして……」
GM:きり、と彼女の表情が厳しいものに変わる。
GM/アクシア:「もちろん、アタシだって誰も死なせるつもりはないわ。でも、敵だって本気よ」
GM/アクシア:「そのことだけは――覚悟しておいて」>ALL
GM/香夜:「……はいっ」(力いっぱい頷き)
GM/香夜:「が、頑張りましょうね翔一さん?」
翔一:「そうだな。出来る限りでいい。力を尽くそう」>香夜
GM/ベティ:「だ、そうですよ天水少尉?」>修吾
修吾:「今更言われなくても、俺ァ軍人っスよ?」>アクシア
GM/ベティ:「そう思われていない、ということでは?」(くす←悪意は無い(笑))>修吾
修吾:「まぁ、いいですけどね……」
翔一:「また頼りにさせて頂くと思いますが、その折にはよろしくお願いします、少尉」ベティを横目に一礼。>天水
修吾:「おう、こっちこそ期待してるぜ」>矢神
翔一:「以前は迷惑の通しでしたからね」微苦笑。>天水
修吾:「ヒヨッコの嘴が黄色いのは悪くねェよ。何時までも黄色けりゃさっさと居なくなるだけだしな」軽い口調で
GM:さらに幾つかの説明後、解散となるのだが……。
GM:翔一と、何故か修吾は居残りを命じられる。

GM/香夜:「……う、うう。わたしたち、何か悪いコトしたんでしょうか〜」(おどおど)>翔一
翔一:「そうかもな」さらり(笑)>香夜
GM/香夜:「ふえええっ? で、でもこの前のことはちゃんと報告書出しましたし、セラピアさんと一緒にやったアレは誰にもばれてないはずですし……」(指折り)
翔一:「香夜。後で俺の部屋に出頭。……と、ふざけてる場合じゃないな」
GM:プシュ、と軽い音と共にブリーフィングルームのドアが滑り、一人の少女が入ってくる。
GM:少し、八坂凍にも似ているだろうか。蒼銀の髪を左右に結い、静かに赫眼が見つめてくる。
GM/リトス:「初めまして。リトス・エングリオです。……貴方は?」>翔一
GM/香夜:「ふぁい……って、あ」(誰ですか、この人ー、とちょっと不機嫌(笑))>リトス
修吾:「まぁ、そう硬くなるな。敵ってワケでもねぇ」
翔一:「お知り合いですか?」<リトス>天水
修吾:「まぁ、昔ちょっとな」>矢神
GM/リトス:「はい。少尉には感謝しています」(頷く)>修吾
GM:(シーン間でたくさん努力したと思ってください^^;>修吾)
翔一:……茫と、刹那の間、彼女の紅い瞳を見つめ。
翔一:「……矢神翔一。ヤークトのメイン・パイロットだ」>リトス
GM/香夜:「か、香夜・リヒトヴィッツです。しょ、翔一さんのナビゲーターです!」(緊張ー)
GM/ヴィヴリオ:「分かると思うが、彼女もナビゲーターだ。ギアドライバーは、まだ用意できていないが」
GM/ヴィヴリオ:「天水少尉の協力で、ある程度の目処がついたところでね」
翔一:「大佐」向き直り、敬礼。
GM/リトス:「そのことについて相談があるの、矢神少尉」>翔一
GM/リトス:「貴方の学校で、まだヘルプストハイムチェックを受けていない人は居ない? 特に、開戦前のデータが失われているような人」
GM:そして修吾の脳裏に蘇る、学生たちのカルテの山(笑)。
翔一:「……ギアドライバーの確保についてか」
GM/リトス:「そうよ」
翔一:リトスの言葉にちょっと首をひねる。
GM:ふと、何故か脳裏に蘇るのは――。

GM/桂:『似てるのよ。矢神とあの転校生』

GM:彼女の、そんな言葉。
翔一:「………………」
翔一:しばしの、沈黙。
GM/香夜:「翔一さん……?」
修吾:「ん? どうした?」
翔一:「瑞穂校の全生徒については、ヘルプストハイムチェックが全て行われているはずだ。…………そう、例えば、どこからかの中途入学でもない限り、チェックを逃れられる学生はいない」
翔一:「少なくとも俺は、そう聞いているし、そう考えるのが妥当だと思う」
GM/リトス:「そう。ありがとう、矢神少尉」(頷く)
GM/リトス:「では、大佐。臨時の健康診断を申請します」
GM/ヴィヴリオ:「それは構わんが……機材運びはどうするつもりだ?」
修吾:「最近じゃ、編入してくるヤツにもちゃんとやってるはず……となると、グレーなのは開戦初期の編入者か……」
GM/リトス:「…………」(修吾を見る。頼もしそうな視線(笑))
修吾:「…………ああ、はいはいオレがやるのね。じゃあ、矢神、姫っちの相手ヨロシク」
翔一:「……そういう事、ですね」微かに苦いものが混じった声。>天水
GM/リトス:「ありがとうございます、少尉」(小さく、礼)>修吾
翔一:「…………へ?」思いっきり間の抜けた声(笑)<相手
GM/香夜:「む〜〜〜〜っ」(ぷぅ、と頬を膨らませてる)
翔一:「ふう、分かりましたよ、少尉。……ええと、リトス? 以後、よろしく頼む」右手を差し出して>リトス
GM/リトス:「ええ。よろしく、矢神少尉」(握手)
GM:シーンエンド。

『瑞穂は海から遠いから……もっと近かったら、ひょっとしたら会いにいけたかもしれないのに残念です』
『今年は無理かもしれないけど。だけど、いつか神音と海に行きたいな』
『早く戦争が終わるといいね。神音の無事を祈っています』

同日。克己からカノンに宛てた携帯メール。


■ミドルフェイズ/シーン5 「戦う義務」
 シーンPC:克己。
修吾登場済。

『カノンです。克己くんは、新しい学校にはもう慣れましたか?』
『私は、次の戦いに向けた訓練の毎日です。大変だけど……』
『また会えるといいなって、思って、頑張ってます。』

7月末頃。カノンから克己に宛てた携帯メール。

GM:瑞穂中学校、夕方、保健室。
GM:基地から持ち込まれた機材やら何やらに囲まれた羽村医師が、1枚のカルテをだるそうに持ち上げたのが、10分ほど前。
GM:そして――カルテに記された本人、小和田克己が呼び出されてから、しばらくの時間が経とうとしていた。
GM:夕陽に満ちた部屋の中、彼女と似た色の瞳をした少女が、抑揚なく告げる。
GM/リトス:「事情は、いま説明したとおりよ」
GM/リトス:「小和田克己。貴方には、第三世代人間戦車“シュネルギア”を動かす力がある」
修吾:「おめでとう……いや、ご愁傷様かな。少年……」
克己:「説明したって……たった、それだけで?」>リトス
GM/リトス:「調書は読ませてもらったわ。貴方は偶然以外の方法で帝都から離れて生き残った、ただ1人の人間でしょう?」
GM/リトス:「貴方には戦う義務がある。……嫌だなんて、言わせない」
GM:じっ、と射抜くような赫い視線。
克己:「どうしてなんだよ! 戦う義務なんて……なんで僕が!」>リトス
GM/リトス:「じゃあ、どうして貴方は生きてるの?」>克己
修吾:「悪いな。世の中ってのは、なかなかどうして思い通りに行かないもんでねぇ」>克己
GM:そうよ。と修吾に同意するように、小さく頷くリトス。
克己:「それは言ったじゃないか。か……友達に会いにきたんだって。たまたまその日、あの事件が起こっただけじゃないか」>リトス
克己:「あんなことがおきるなんて知ってたら……父さんも母さんも、奈々も……置いてきたりしない!」
GM/リトス:「その友だちって、……誰?」(抑揚の無い、詰問)>克己
克己:「それは……」<誰?
修吾:「ま、恨みたけりゃ俺を恨んでくれてもいい。でも、拒否はしないで欲しいな。あんまり手荒な事はしたくない」>克己
GM/リトス:「…………」(ふー、と息を吐いて)
GM/リトス:「同意です、天水少尉」
克己:「……つまり、拒否する権利はないって事ですか?」>修吾
修吾:「ああ、無いね。だから、さっき言ったろ。ご愁傷様ってな」>克己
克己:「っ!」まさか面と向かって言うとは思わなかった
GM/リトス:「天水少尉。それ以上は、きっと逆効果」
GM:じっ、と羽村医師に視線を転じるリトス。
GM/リトス:「貴方も私も、これ以上彼に嫌われるのは得策とは思えない」
GM/羽村:「はいはいっと。……ぅおーい矢神くん、出番だよーん」(携帯電話でTELLLL……)
翔一:普通に入って来ていいんで?(笑)>GM
GM:OKです(笑)>翔一
翔一:では、静かに保健室に入って来ましょう
GM/香夜:「お、お邪魔しま〜す」(おどおど)
GM:あっち(翔一)を見て、というリトスの視線>克己
修吾:「まぁ、後はよろしく」>矢神
GM/リトス:「よろしく」
翔一:「……了解」>リトス、天水
克己:「翔一、……君?」
翔一:「ああ。小和田を……迎えに来た」
翔一:克己を目をまっすぐに見よう。特別クラスの制服姿で、胸元には認識票。襟元には軍の階級章。
克己:「翔一君もこうやって軍に入れさせ……いや、入ったの?」>翔一
翔一:「(頷いて)拒否権はない。君にも、俺にも」>克己
GM/香夜:「でもっ、瑞穂基地も良い所ですよ?! あ、あの皆さん優しいですし、楽しいひともたくさん居ますしっ!」(力説)>克己
GM/香夜:「セラピアさんはぷっぷくぷーですし、凍さんは『…………』ですし、伊音さんが抜刀術で、トゥアレタさんは、その、あのぅ……」(赤ああっ)
修吾:「………」『静かに』というジェスチャー
GM/香夜:「…………はぅう〜」(ごめんなさい、のジェスチャー)>修吾
GM/リトス:「…………」(溜め息をついて、修吾と香夜を交互に見る)>修吾
翔一:「戦うのは、嫌か?」
克己:「それは当たり前じゃないか。戦って……戦って、その結果が今の帝都の有様なんじゃないか!」>翔一
翔一:「……君の家族は“たまたま”帝都に居て、それで死んだ。例え戦わなくとも……佐世保が言ったように、君だって、無事に明日を迎えられる保証はない」
克己:「……」>翔一
翔一:「だけど……君には“力”がある。シュネルギアを扱うという力が」
翔一:「その力で生き延びる事や……いや、自分自身の掛け替えのない望みだって、叶えられるかもしれない」
翔一:「……詭弁だけどな」>克己
克己:「……ごめん。そうだね、そうかもしれない」>翔一
翔一:「ああ。……すまない、俺に言えるのは、それだけなんだ」
克己:「いや、ありがとう」>翔一
翔一:「……すみません、先に、失礼します」一礼>天水、羽村
修吾:「ああ、手間かけてすまなかったな……」>矢神
GM/香夜:「あっ、翔一さん?! いいんですか、小和田さんの答え、聞かなくても……」(追いかけ)
翔一:「いえ。……小和田を、お願いします」>天水
GM/リトス:「決まった?」>克己
GM/リトス:「…………」(じー)>克己
克己:「拒否権はないみたいだからね。いいよ、その話、受けさせてもらいます」
克己:立ち上がり、事務的な声で告げる
GM/リトス:「そう。じゃあ、よろしく。小和田克己少尉」(近づいて、手を差し出す)>克己
修吾:「ま、これから二人でやってくんだ。二人とも仲良くな」
GM/リトス:「改めて。リトス・エングリオよ。私が貴方のナビゲーターになるわ」
克己:「……うん、よろしく」握手には応じる……けど、その動きはやや硬い
GM:こくん、とリトスは修吾に頷いて。
GM/羽村:「そんじゃ、話もまとまったようだし……」
克己:「(……確かめる時が来ちゃったのか……神音)」
GM/羽村:「小和田くんには悪いけど、もーちょい検査、受けてもらおうかねえ」(あー、面倒くさい、と言いたげな顔で(笑))
GM:シーンエンド。


■ミドルフェイズ/シーン6 「開戦前夜」
 シーンPC:修吾。

『私はいま、南の方に来たよ、克己くん。』
『星が凄く綺麗で……。写真が送れないの、少し残念。』
『ねえ、克己くんも……同じ空、見てくれますか。』

天津島沖海戦前夜。カノンから克己に宛てた携帯メール。

GM:数日後。
GM:三笠港を出立したヤシマ=統一帝国連合艦隊は、防衛線である天津島海域に展開。
GM:合衆国十字軍第3艦隊を間近に、戦闘前の準備に余念が無かった。
GM:そんな中、ドライクロイツの臨時基地として提供されたヤシマ海軍空母“瑞鷹”の一角に、天水修吾は呼び出されていた。
GM:呼び出したのは他でもない。銀髪赫眼の少女、リトス・エングリオである。

GM/リトス:「ごめんなさい、天水少尉。忙しいところに来てもらって……」
修吾:「……もう慣れたから気にすんな。オッサンばっかりでうんざりしてた所だ」
GM/リトス:「そうなの?」(小首傾げ)
修吾:「気にすんな。で、何の用だ?」
GM:これを、とリトスが懐から何かを取り出す。
GM:開かれたのは、1台の携帯電話だった。
修吾:「携帯だな」
GM/リトス:「安心して。小和田少尉はまだ眠ってるはずだから」(さらり)
修吾:「ヤツのか?」
GM:こくん、と頷くリトス。
GM/リトス:「……通信記録にある、この名前」
GM:ぴっぴ、と数回の電子音の後に。「カノン・M・ガイスト」というデータが表示される。
修吾:「そうか、もう携帯を預けるような仲に……ってなんだ?」
GM/リトス:「少尉は覚えがありますか? ベイカー中将と共に亡命して来たはずの、合衆国のフーファイターライダーです」
GM:そして、と少女は続ける。
GM/リトス:「開戦直後、私が追うよう命じられた密航船に乗っていた、ある“重要人物”も、同じ名前でした」
GM/リトス:「……これは偶然でしょうか。少尉は、どう思いますか?」
GM:聞きにくいのか、リトスは視線を携帯電話に落としたまま、呟くように問う。
修吾:「ああ、知ってる。あの騒動で、先輩が居なくなっちまったからな……」
GM/リトス:「八田中尉のことは、残念でした」
修吾:「まぁ、あのヒトの事だからその内、ひょっこり出てきそうなもんだがな………」
GM/リトス:「それは“おばけ”なのでは……」(ちょっと怖い?(笑))
修吾:「まぁ、今はそんなこと話してる場合じゃなくてだな……」
GM/リトス:「はい」
GM/リトス:「この人物と小和田少尉は、それなりにメールのやりとりもしています」
修吾:「……一体どう言う事だ? スパイとか言わねぇだろうな」
GM/リトス:「いえ。でも、この人物が私の予想通りだとすれば……」
GM:く、とリトスは悔しそうに、小さく唇を噛む。
GM/リトス:「私は戦うために生きています。こんなこと、本当は関係ありません。……でも」
GM:ふわり、とリトスの肩から零れる1枚の、羽根。
GM/リトス:「アレが何者か分からないまま戦えば、きっと私はもう、戦えなくなる……。そんな気がするんです」
GM:それが……怖い。
GM:そんな、消え入るような囁き。
修吾:「…………」ぽんと頭を撫でて「大丈夫だ」
GM/リトス:「…………あ」(修吾を見上げる)
克己:「リトス? あ、天水さ……いえ、少尉」
克己:ふらり、と入り口に姿を見せる
修吾:「………お? 小和田か」
GM/リトス:「――――?!」
GM:慌てて修吾から離れようとして……カラカラと、リトスの掌から零れる、携帯電話。
GM/リトス:「…………あ、っ」(顔を伏せる)
GM:言い訳ができるほど、彼女は世慣れてなどいない。
克己:「あ……リトス、見つけてくれたんだ。よかった、なくしてしまったのかと思ったよ」<携帯
GM/リトス:「…………え、っ?」(びっくりしてる)
修吾:「まったく、無くすんじゃねぇぞ」
GM/リトス:「え、えっ?」(さらにびっくりしてる)>修吾
GM/リトス:「あ、あの。小和田少尉。私は……」
修吾:「いいから、いいから………」(小声)>リトス
克己:「はい、ごめんなさい。ありがとう、リトス」屈託のない顔で
GM/リトス:「……う、うん。その、どういたし、まして?」(戸惑いながら(笑))
克己:「もうこれだけになっちゃったから……家から持ってきたのは」
GM/リトス:「…………」
克己:「でも天水少尉はどうして……あ。もしかして、一緒に探してくれたんですか?」
GM/リトス:「……てる」(ぼそ)>克己
修吾:「まぁ、通りかかったらコイツがなんかうろうろしてたもんでよ」>克己
克己:「え?」>リトス
GM/リトス:「なんでも、ないわ。……あなた、いい人ね」>克己
GM:それは、びっくりするほど柔らかい、彼女の初めての笑顔。
克己:「???」よくわからない……でもつられてにっこり>リトス

GM:その時。
GM:不意に。ほんとうに唐突に。
GM:克己の手の中の携帯が、着信メロディを流し始める。
GM:それは、ここしばらく聞くことの無かった、カノンからの――。
GM/リトス:「え、っ?」
修吾:「おお? どうした、友達からか?」
GM:メールではない。通話だ。
克己:「あっ」神音の電話に振り当てた着信音に、少し顔が輝く
克己:「もしもしっ? 神音?」思わず取ってしまう
GM/カノン:「――え、嘘。克己、くん?!」
GM:確かに、確かにカノンの声だ。
GM/カノン:「どうして――? 通じるはずなんて、無い、のに?」
克己:「うん、久しぶり……本当に」
GM:戸惑いと喜びと……それ以外の何かが溢れてきそうな、そんな声。
修吾:「…………」リトスに目配せ
GM/リトス:「…………カノン」(く、と表情が戦闘スタイルに切り替わる)
克己:「え? ひょっとして、今までも電話してくれた?」
GM/カノン:「うん。ちょっとだけ……その、おまじない」
克己:顔だけ天水とリトスのほうに向け、軽く頭を下げる
克己:そして離れていこう。意識は電話に集中しているので後ろはおろそかに(笑
GM/カノン:「出撃する前の…」ァ、ザ、ザザザザザァァサア……ッ、。
GM:ザリッ、ザリザリザリッ! と耳障りなノイズ。
克己:「神音? 電話が遠いよ? 神音?」
GM:それきり、繋がっていた細い糸はぷつりと途切れてしまった。

GM/オペレーター:「まもなく、敵艦隊との交戦想定海域に入ります。総員、第一種戦闘配備。繰り返します、総員、第一種戦闘配備――」
克己:「……?」
GM/リトス:「会敵距離に、入ったのね。それで……」
GM:あえて、言葉を切り。
GM/リトス:「……夢の時間は、もう終わり。小和田少尉」
克己:「夢の? ああ、出撃しないといけないって事?」
修吾:「………行くぞ。戦闘配備だ………」
GM/リトス:「行きましょう。生きていたいなら、貴方の義務は戦って勝つことよ」>克己
GM:リトスの赫い眼は、いつに無く真剣だ。
GM:ちょうどそれは、たった今声を聞いたせいか。カノンを思い出させる――。
克己:ため息をひとつ「うん……うん、行かないとね」>リトス
GM/リトス:「ええ。……貴方は、私が死なせない」(聞こえないほど、小さな声で)
克己:「大丈夫……僕はまだここで死にたくない。リトスだってそうなんだろ?」
GM/リトス:「…………」(淡く微笑み)>克己
修吾:「大丈夫だ。オレが死なせねぇよ………」
克己:「行って……また戻ってこよう?」>リトス
GM:シーンエンド。


Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending

エンゼルギア研究所/管理人:相馬斉遠