■ミドルフェイズ/シーン3 「解析」
シーンPC:真希。服部、登場済。 GM:さて、どんな部屋ですか。(待(笑))<執務室>服部
服部:普通の部屋ですよ
服部:机と椅子とPCと棚があるだけの
GM:では、そんな何の特徴も無い部屋。 GM:証明も暗く、モニターが発する仄暗い光が2人の顔を照らす。
真希:「データベースに割り当てられた、スターズ少尉の記憶領域。それにアクセスする為のキーだって話なんだけど、これ」
服部:「…………ふむ………」カコカコと
GM:自分以外の記憶領域を閲覧するためには、まず<情報処理>で判定を。目標値は4ですヨー。
服部:では、
真希:頼りにしてますよー。
服部:#5c3+4 《忠誠》使用
●ダイス:Ryouzou_H:5c3+4=5(2,1,3,2,3)= 9
服部:9です
GM:おっけ、ではまず。ベティの記憶領域に辿り着くことは、出来た。
GM:そして、無機質な電子音。パスワードの認証、或いは身分証明を求めるアラート。
真希:画面を見つつチンプンカンプンという表情で「……ごめん、全然判んない」(苦笑)
服部:「……………この辺は私の仕事ですからね………」
真希:「もうちょっとなんでしょ? さ、早く早く!」
真希:ソフトウェア方面がさっぱりさっぱりの為、服部を急かすヒト。
服部:「………落ち着いてください………」スロットにカードを挿す
GM:ピ……。
GM:先ほどよりも小さな電子音。記憶領域が展開され、数々のフォルダが開いて…。 <<ビデオファイルの自動再生を実行します>> GM:小さなアラート音と、そんなメッセージが表示される。
真希:「……いったい、何が隠されてるっていうの?」ごくり
服部:「…………静かに……」
GM:「―――こんばんわ、仁科軍曹。それともおはようでしょうか」
GM:何日か前に聞いた、もう聞くことの無い声。
真希:「―――スターズ少尉」
GM/ベティ:「貴女のことだから、きっと誰かと一緒にこれを見ていると思います。貴女とその人物を信用して、私が調べ上げた全てを託しましょう」
GM/ベティ:「本当は機密扱いなのですが――。先日言ったように、貴女には知る権利があります。そして、義務が」
真希:(判らない。……どうしてあたしなのか。他の人ならともかく、腕も未熟で、出自も真っ当じゃないあたしが、どうして?)
服部:「…………………」
真希:ベティの意図を測りかねるも、今はその遺言を聞くしか無い訳で。
GM/ベティ:「そして、これを見ているであろう仁科軍曹以外の誰か。これを公表するか否か――あなた方に、お任せします」
GM:カメラに向って黙礼するベティ。そこで、映像は途切れ――。
GM:いくつものファイルが、自動的に開かれていく。
真希:「これは……!?」
GM:ヤシマ陸軍開発局で行われていた、数々の開発プラン。ヴィヴリオの命で内定に当たっていた、と添え書きがある。
服部:「…………なるほど………こちら側とは別の方面から動いていたのは彼女でしたか………」
真希:「超長距離霊子砲“ホウセンカ”改、参式パワードアーマー“楯無”…………どれも第一級の軍機、よね?」
真希:開発プランの一部を見ながら、固唾を飲む。
GM:ノイエ・ギアシリーズ“月光”“月輪”“月華”、“ベルゼルク”、IV以降の新型トラバント、第四世代人間戦車計画“タケミカヅチ”、“ANGELギア”、その他諸々。陸軍が関わっていないはずの資料まで、内部資料として揃っている。
服部:「………あくまでもプラン。私が査察した時点では、実用化には問題があると言うのが実情でしたが………」
GM:そして、最後に開くファイル。
真希:「つまり、何? 少尉は軍事機密を内偵していた、っていうの?」誰に言うでもなく、呟く
GM:感応式対天使ミサイル“ホオズキ”。そう名付けられたプラン。
真希:「―――少佐さん、これってまさか……」
服部:「………感応式……なるほど、これなら………」
GM:簡単に説明すると、ですネ。
GM:天使核持ちを弾頭に乗っけて撃ち込んで、ちゃちいマスケンヴァル現象で全部ぶっ飛ばしちまえ、と。
GM:そんなプランです。
真希:発案者は? 恐らく聞くまでも無い気がするけど……。
GM:獅堂将人中将発案。そして、開発主任には見慣れた二文字。
GM:「仁科」、とある。
服部:「…………やはり」
真希:「仁科岳人……? なんで。どうして、父さんの名前が」
真希:「スターズ少尉が“あたしに関係がある”って言ってたのは、この事? でも、そんな。どうして―――!?」
服部:「………ふむ」
GM:機械化手術というのはつまり、機械と生身の人間を融合させる技術なわけで。
GM:人間兵器のインターフェイス回りを手がけていたと思われる、という。
真希:「兵器自体のプランは出来てるって事は。“弾薬”の目処もついてるって事よね?」
服部:「…………」コンテナの所にいた少女を思い浮かべ、次に真希を見る
真希:「止めなくちゃ。 止めなくちゃ!!」
服部:「…………止める? どうやって? 一兵士の貴方が?」
レオンハルト:ドアの前に立って、聞いてしまう
レオンハルト:お茶ですよーと、持って入ろうとしたけど、ノックしようとしたまま硬直して止まっている
真希:「もう父さんに過ちを犯させたくない。ほのかにも、レオンにも、哀しい思いはさせたくないの」
服部:「……しかし、現実問題として敵は迫っています。現時点でこれが有効な作戦である事に変わりはありません」
レオンハルト:思わず盗み聞きする
真希:「だからって……だからってあんまりよ! あんまりじゃないのよっ!!」
真希:ごすっ! という破砕音。気がつくと、機械化された腕で壁を全力で殴っている
レオンハルト:振り返り、走り去る
服部:「………しかし、これが現実です。これが戦争なのですよ。分かりましたか……?」
真希:「何を信じたらいいのか判らないよ。……父さん、少尉、あたしは……もう、どうしたら……」
GM:兵士たちに出来ることは、あまりにも少なく。――そして、夜は更けていく。
真希:膝を抱え込んで泣き崩れる。
服部:「………この件に関しましては、私が処理しておきます。もう部屋に戻っても結構ですよ………」
服部:感情を殺した声でそう告げる。
GM:シーンエンド。 |