エンゼルギア研究所
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Last Update/2012.02.05


◇ 第47話『滅びの歌』◇

「…………そんなもの詰めても、鉄の無駄ですよ………」
――服部涼蔵

 

ミドルフェイズ:シーン1/シーン2/シーン3/シーン4
Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending


■ミドルフェイズ/シーン1 「集合」
 シーンPC:服部。
全員登場済。

GM:獅堂に命じられ、服部が手配した会議室。
GM:瑞穂基地の主だった面々と、機械化兵が1人にギアドライバー、及びそのナビゲーターが一組。そして、子供が1人。
GM:これも命じられたままの召集だが…。
服部:「…………………さて」ぐるりと見回す
真希:「すいません。仁科軍曹、遅れました」こう、一晩中泣き腫らした表情
レオンハルト:ぱたぱたぱたと、廊下から足音
GM/獅堂中将:「これで全員――ではないのだな。ええい、これだから末端の基地はたるんでおるのだ」
レオンハルト:兎が頭にしがみついている状態で、会議室に入って来る
レオンハルト:「レオンハルト・トゥルナイサー入りまーす」
GM/ほのか:「…レオン、やはり兎さんはちゃんと下ろしてあげなきゃめーなのです」
レオンハルト:「だってこいつ、しがみついて放れないんだよ?」
レオンハルト:「ねぇ、トゥアレタ放れてよぉ?」と、頭の上の兎を撫で撫で<兎の名前:トゥアレタ
レオンハルト:「ん、どうしました、みんなして僕を見て?」
レオンハルト:きょろきょろ
服部:「………名前がイマイチですね………」
GM/トゥアレタ:「(がーん)」<イマイチな名前(違)
レオンハルト:「そんなこと無いですよ、いい名前ですよ。ねぇ?」トゥアレタと服部を交互に見て
GM/トゥアレタ:「…レオン、あなたねえ…」こめかみひくひく。
真希:「ギアドライバーって良いわよね。……そんなにのほほんとしてもお咎め無いんだから」
服部:「……………」
レオンハルト:「ん、どうしました?」じと目の真希を見て
真希:「なんでもっ!! どーせキミみたいな子には判らないわよ」ぷいっ
レオンハルト:「自分だって……子供じゃないですか?」真希の身体を頭から足先までじろーじろーと見て。
真希:「う……うるっさいわねっ! それよりほら、話聞きなさい話っ!!」
レオンハルト:うわっとっとっと、と真希に押される
レオンハルト:「真希さん、なにそんなにカリカリしてるんですか?」
服部:「…………ところで、そろそろ話を始めたいのですが……」
レオンハルト:「はーい」
レオンハルト:服部に睨まれて、ぱたぱたとトゥアレタを乗せて、トゥアレタの横に座る
真希:「死んだのよ。……七支隊のスターズ少尉」ぼそり、とそれだけ言って、服部に傾注
レオンハルト:その呟きは聞こえなかったのか、聞こえているのか、レオンはトゥアレタの方を見ている>真希
GM/獅堂中将:「…服部よ、貴様も苦労しているのだな」なんとなーく同情的な視線。
服部:「………いえ、いつものことです……それより話を………」
服部:「…………」ピッと
レオンハルト:流石に黙っている
GM/獅堂中将:「三日前のことだ。神守島の南約400kmの海域に、空母を中心とする合衆国艦隊が確認された」
GM:中将の言葉に合わせ、映し出されたマップに光点が追加される。
真希:「これは……」
レオンハルト:「いくつ空母があるんだろう……合衆国」
レオンハルト:ひのふのと数えている
GM/獅堂中将:「我々開発局は、新規に製造した対天使ミサイルの使用を決定。諸君等には、目標中枢までのミサイル到達を支援してもらう」
レオンハルト:挙手
服部:「……………どうしましたか?」
レオンハルト:「支援するぐらいなら、僕たちで空母を撃沈した方が早いんじゃないですか?」
レオンハルト:椅子をぎしぎしさせている
GM/獅堂中将:「少年が自信を持つのは良いことだ、トゥルナイサー中尉。先の戦闘で撃墜されたという話がなければ、だが」
レオンハルト:「その分、しっかり返しましたよ。ヤシマでは、熨斗つけて返すって言うんですっけ」
服部:「…………そんなに自らの手で人殺しをしたいのですか?」
レオンハルト:兎が((-ω-。)(。-ω-))フルフルしている
レオンハルト:「人殺しをしなきゃ戦争が終わらないなら、幾らだってしますよ、僕は」
レオンハルト:服部の言葉にまったく動じず
服部:「……………そうですか……分かりました………」
真希:(強いな。この子は………)レオンを一瞥

GM/獅堂中将:「君の意見は一考しよう、トゥルナイサー中尉。しかし、決定事項というものもある」
GM/獅堂中将:「シュネルギアという“切り札”は有効に使わせてもらう。そういうことだ」
レオンハルト:「切り札…ね。じゃあ捨て駒は誰なんだろ………」
レオンハルト:ちょっと真希の方に視線を一度向ける
真希:「ええ、ええ。どうせあたし達は捨て駒ですとも。ギアドライバーさんと違って」
レオンハルト:「ま、いいですけど。作戦には従います」続けてください、と言って椅子に腰掛ける
真希:レオンの物言いにギリッ、と奥歯を噛み締めつつ、中将を一瞥。
レオンハルト:にこにこーっと真希に視線を向けている
服部:「………たとえ、捨て駒だからと言って無駄に死んでもらっては困ります………」
真希:「すいませんでした。……続けてください」>服部、獅堂
服部:「………最も有効な所で、効率的に死んで貰わないと……」
GM/獅堂中将:「――ともあれ。広域殲滅を得手とするイェーガーを中核として、急襲舞台を編成する。先陣を切るのは」ぐるりと見渡し。
GM/獅堂中将:「仁科軍曹。貴様だ」真希を名指し。
真希:「なるほど。……あたしが捨て駒って訳ですね。やっぱり」
レオンハルト:じーーっと真希を見ている
真希:中将に挑戦的な眼差しを向けつつ「……続けていただけませんか?」
レオンハルト:「かっこいー」ちょっと感心している
レオンハルト:兎はぴょんと、トゥアレタの胸にダイブ
GM/獅堂中将:「父親に似て勇ましいことだ、仁科軍曹。存外、磨けば光るかもしれんな」嫌悪感を感じさせる類の、唇を歪めるような笑み。
真希:ギリっ!! と奥歯を噛み締める音が、室内に響く。
真希:「……続けて下さい」>中将
GM/獅堂中将:「言われずとも、と言いたいところだがな。此処から先はつまらん説明だ」
GM:そして淡々と、作戦に関する説明が続く。……兎の鳴き声やらその兎をつまみあげる眼鏡の委員長やら、なんか妙なモンもあれど。
服部:「…………………」無言で説明を聞いている
GM/獅堂中将:「――以上。各位、くれぐれも準備は怠らぬよう」
GM:冷たくそう継げて、中将は会議室を出る。―最後に、真希を一瞥してから。
GM/獅堂中将:「服部、細かい調整をしておけ。ワシはミサイルの最終調整に入る」
服部:「……………はい……」
レオンハルト:「はーい」
レオンハルト:んーーっと背を伸ばす
レオンハルト:「トゥアレタ、ご飯食べにいこ。ほのかちゃんも一緒に」
レオンハルト:「真希さんも行きます?」
真希:「ええ」
真希:「……あたしの場合もしかしたら、最後の晩餐になるかもだしね」皮肉げな笑み>レオン
レオンハルト:「大丈夫」
レオンハルト:真希に微笑む
レオンハルト:「僕は…みんなを護るよ」
レオンハルト:「ね、服部さん。僕約束破ったこと無いですもんね?」
服部:「…………ふむ、どうでしたかね」パラパラとファイルをめくり
真希:「……あんたには負けないから。護りたいものがあるのは、あたしだって同じなんだから」レオンの一言に、不覚にも目頭が熱くなったり
レオンハルト:ん? と真希を見上げる
レオンハルト:「真希さん、どうしました?」
GM/トゥアレタ:「…大層な宣言の前に、この子をどーにかしなさいレオン」胸の上で眠る兎を指して。
レオンハルト:「あ、ごめん、ごめん」トゥアレタから兎を受け取ろうとして…
レオンハルト:むにょん
レオンハルト:むにむに
レオンハルト:「………」
GM/トゥアレタ:「………」にっこり。
レオンハルト:「………」にっこり
服部:「……軍規、校則、一般常識を約束とみなすと…………」きらりとミラーシェードを光らせる>レオン
レオンハルト:「え、いや、それは、その、あははははは」笑って誤魔化す
GM:5秒後、たぶんビンタ音。(笑)
レオンハルト:吹っ飛ぶ
服部:「………さて、ではここから具体的な作戦の流れと動きに入ります……まだ、退室はしないように………」
レオンハルト:うえーーーっと言う顔
GM:では、シーンエンド。

■ミドルフェイズ/シーン2 「食堂」
 シーンPC:レオンハルト。

GM:服部による具体的な説明も終わり、その頃にはもう夕方。少し早めの晩ご飯の時間。
レオンハルト:「ごっはん、ごはんごはーん」
GM:うしゃぎ「もきゅー(ごはん、ごはんー)」inレオンの頭の上
レオンハルト:菜っ葉を頭の上に差し出しつつ
GM/ほのか:「…というか、食堂にうさぎさんはどーかと思うのです、レオン」
レオンハルト:自分はスープをスプーンですくって食べている
レオンハルト:「しみる…」頬っぺたがはれている
レオンハルト:「食堂のおばちゃんも許可してくれたし、いいじゃない。この子、綺麗だよ。ちゃんと毎日洗ってるから」
レオンハルト:「トゥアレタの身体は、僕が手づから隅々まで洗ってるからね」
レオンハルト:両手をわきわきさせている
真希:「……セクハラよね、これって?」
GM/トゥアレタ:「………レオン?」にっこり。

 

―――残虐映像につき、しばしお待ちください―――

 

GM/ほのか:「…レオン、生きてるのです?」
レオンハルト:「いたい…」
真希:「黒い天使核の持ち主って頑丈なのね」食後のコーヒーを飲みつつ、微妙〜に生温い視線をレオンに(笑)
レオンハルト:「真希さんとほのかも止めてくれたらいいじゃーん」
レオンハルト:ぶぅぶぅ
レオンハルト:「兎を洗ったって言っただけなのに…」ぶつぶつ
GM/ほのか:「正義はトゥアレタにあるのです。たぶん」
真希:「……トゥアレタって子も可哀想に」溜息ひとつ
服部:「………………見てる分には、十分に楽しめましたがね………」
GM:そのトゥアレタはと言えば、ぷんすか怒って食堂の外。ま、普段通りならすぐに戻ってくるだろうが。
レオンハルト:兎もどこかに行ってしまった
レオンハルト:ちょっと寂しい…
レオンハルト:と、ほのかを見て
レオンハルト:「ほのか、ほのか」手招き
GM/ほのか:「どーしたのです、レオン?」とてとて。
レオンハルト:ほのかの脇に手を入れてよいしょと持ち上げ、膝に乗せる
GM/ほのか:「…にゅー」ごろごろ。
真希:「少佐さん、あの陰険親父との話は終わったんですか?」>服部
服部:「………まあ、実際の所。改めて話す内容などありませんのでね………」
レオンハルト:「陰険親父とは上手く言いますね、真希さん」
真希:「陰険じゃない。あたし、ああいう”如何にも権力の犬”って奴は嫌いなの」>レオン
真希:「弾薬の代わりにミサイルに詰めて飛ばしてやりたいわ、ホント」
服部:「…………そんなもの詰めても、鉄の無駄ですよ………」
レオンハルト:「権力も使いようですよ」ほのかを撫で撫でしながら
GM/ほのか:「真希おねーさんは過激なのです」
レオンハルト:小さい子は体温が高いので、きもちいーなーとほのかにうにうにと身体をくっつけている
レオンハルト:「戦争にはいろんな人が必要なんですよ」
真希:「いろんな人ね。銃後の守り、戦いの切り札、そして捨て駒……か」
レオンハルト:「ね、服部さん?」
服部:「………まぁ、組織とはそういうものです……」
真希:「そうだ、少佐さん。……これ」胸ポケットから例のカードキーを取り出し
服部:「…………それは?」
レオンハルト:興味深そうに見ている
真希:「スターズ少尉からの預かり物。一度見聞に立ち会ってもらえる?」
服部:「…………それは気になりますね……色々と………」
真希:「捨て駒になったあの人の置き土産。……何があるか、気になっちゃってね」
真希:この場でアクセスとか出来ますかね?>GM
GM:や、それなりの端末が必要ってことで。>真希
服部:「…………なるほど……」
GM/ほのか:「…真希おねーさんたちは捨て駒で、レオンは人殺しで。服部おにーさんは黒い人なのです?」ごろごろ。
真希:「ほのかちゃん、鵜呑みにするのは善くないわよ」くすくす
レオンハルト:「人を護るには、人を殺さなきゃいけない。矛盾してるかもね」
服部:「……黒いですか、実に的確な言葉ですね………」
レオンハルト:「でもほのか、大丈夫だよ?」
レオンハルト:うりうりと頬っぺたを突付きながら
GM/ほのか:「…うに?」やわらかほっぺ。
レオンハルト:「僕はね、みんなを護ってみせるから。戦争を終わらせて、誰も死ななくする」
レオンハルト:「だから真希さん、作戦も気楽に気楽に」
レオンハルト:へらへらと
真希:「お子様が知った風な口を利くんじゃないのっ!(ぺし)……でも、ありがとね」>レオン
レオンハルト:「いてっ」
GM/ほのか:「レオンはえらいのです。人殺しだけど、ちゃんと人間なのです」なでなで。
真希:「よし、あの陰険親父が腰を抜かすほど手際よくやっちゃいましょ!」
服部:「……………ふむ、では私の執務室に行きましょうか………」
レオンハルト:「服部さん、サポートよろしくお願いしますね」
レオンハルト:ひらひら手を振って見送る
GM/ほのか:「…人間って、いいものなのです。おいしいごはんにぽかぽかおふろ、あったかいふとんなのです」手ェ振り振り。
レオンハルト:「ほのか、知ってる?」
レオンハルト:「そういうのをね、“幸せ”って言うんだよ」
GM/ほのか:「…やっぱりむずかしーのです」むにー。
GM:シーンエンド。


■ミドルフェイズ/シーン3 「解析」
 シーンPC:真希。
服部、登場済。

GM:さて、どんな部屋ですか。(待(笑))<執務室>服部
服部:普通の部屋ですよ
服部:机と椅子とPCと棚があるだけの
GM:では、そんな何の特徴も無い部屋。

GM:証明も暗く、モニターが発する仄暗い光が2人の顔を照らす。
真希:「データベースに割り当てられた、スターズ少尉の記憶領域。それにアクセスする為のキーだって話なんだけど、これ」
服部:「…………ふむ………」カコカコと
GM:自分以外の記憶領域を閲覧するためには、まず<情報処理>で判定を。目標値は4ですヨー。
服部:では、
真希:頼りにしてますよー。
服部:#5c3+4 《忠誠》使用
●ダイス:Ryouzou_H:5c3+4=5(2,1,3,2,3)= 9
服部:9です
GM:おっけ、ではまず。ベティの記憶領域に辿り着くことは、出来た。
GM:そして、無機質な電子音。パスワードの認証、或いは身分証明を求めるアラート。
真希:画面を見つつチンプンカンプンという表情で「……ごめん、全然判んない」(苦笑)
服部:「……………この辺は私の仕事ですからね………」
真希:「もうちょっとなんでしょ? さ、早く早く!」
真希:ソフトウェア方面がさっぱりさっぱりの為、服部を急かすヒト。
服部:「………落ち着いてください………」スロットにカードを挿す
GM:ピ……。
GM:先ほどよりも小さな電子音。記憶領域が展開され、数々のフォルダが開いて…。

<<ビデオファイルの自動再生を実行します>>

GM:小さなアラート音と、そんなメッセージが表示される。
真希:「……いったい、何が隠されてるっていうの?」ごくり
服部:「…………静かに……」
GM:「―――こんばんわ、仁科軍曹。それともおはようでしょうか」
GM:何日か前に聞いた、もう聞くことの無い声。
真希:「―――スターズ少尉」
GM/ベティ:「貴女のことだから、きっと誰かと一緒にこれを見ていると思います。貴女とその人物を信用して、私が調べ上げた全てを託しましょう」
GM/ベティ:「本当は機密扱いなのですが――。先日言ったように、貴女には知る権利があります。そして、義務が」
真希:(判らない。……どうしてあたしなのか。他の人ならともかく、腕も未熟で、出自も真っ当じゃないあたしが、どうして?)
服部:「…………………」
真希:ベティの意図を測りかねるも、今はその遺言を聞くしか無い訳で。
GM/ベティ:「そして、これを見ているであろう仁科軍曹以外の誰か。これを公表するか否か――あなた方に、お任せします」
GM:カメラに向って黙礼するベティ。そこで、映像は途切れ――。
GM:いくつものファイルが、自動的に開かれていく。
真希:「これは……!?」
GM:ヤシマ陸軍開発局で行われていた、数々の開発プラン。ヴィヴリオの命で内定に当たっていた、と添え書きがある。
服部:「…………なるほど………こちら側とは別の方面から動いていたのは彼女でしたか………」
真希:「超長距離霊子砲“ホウセンカ”改、参式パワードアーマー“楯無”…………どれも第一級の軍機、よね?」
真希:開発プランの一部を見ながら、固唾を飲む。
GM:ノイエ・ギアシリーズ“月光”“月輪”“月華”、“ベルゼルク”、IV以降の新型トラバント、第四世代人間戦車計画“タケミカヅチ”、“ANGELギア”、その他諸々。陸軍が関わっていないはずの資料まで、内部資料として揃っている。
服部:「………あくまでもプラン。私が査察した時点では、実用化には問題があると言うのが実情でしたが………」
GM:そして、最後に開くファイル。
真希:「つまり、何? 少尉は軍事機密を内偵していた、っていうの?」誰に言うでもなく、呟く
GM:感応式対天使ミサイル“ホオズキ”。そう名付けられたプラン。
真希:「―――少佐さん、これってまさか……」
服部:「………感応式……なるほど、これなら………」
GM:簡単に説明すると、ですネ。
GM:天使核持ちを弾頭に乗っけて撃ち込んで、ちゃちいマスケンヴァル現象で全部ぶっ飛ばしちまえ、と。
GM:そんなプランです。
真希:発案者は? 恐らく聞くまでも無い気がするけど……。
GM:獅堂将人中将発案。そして、開発主任には見慣れた二文字。
GM:「仁科」、とある。
服部:「…………やはり」
真希:「仁科岳人……? なんで。どうして、父さんの名前が」
真希:「スターズ少尉が“あたしに関係がある”って言ってたのは、この事? でも、そんな。どうして―――!?」
服部:「………ふむ」
GM:機械化手術というのはつまり、機械と生身の人間を融合させる技術なわけで。
GM:人間兵器のインターフェイス回りを手がけていたと思われる、という。
真希:「兵器自体のプランは出来てるって事は。“弾薬”の目処もついてるって事よね?」
服部:「…………」コンテナの所にいた少女を思い浮かべ、次に真希を見る
真希:「止めなくちゃ。 止めなくちゃ!!」
服部:「…………止める? どうやって? 一兵士の貴方が?」
レオンハルト:ドアの前に立って、聞いてしまう
レオンハルト:お茶ですよーと、持って入ろうとしたけど、ノックしようとしたまま硬直して止まっている
真希:「もう父さんに過ちを犯させたくない。ほのかにも、レオンにも、哀しい思いはさせたくないの」
服部:「……しかし、現実問題として敵は迫っています。現時点でこれが有効な作戦である事に変わりはありません」
レオンハルト:思わず盗み聞きする
真希:「だからって……だからってあんまりよ! あんまりじゃないのよっ!!」
真希:ごすっ! という破砕音。気がつくと、機械化された腕で壁を全力で殴っている
レオンハルト:振り返り、走り去る
服部:「………しかし、これが現実です。これが戦争なのですよ。分かりましたか……?」
真希:「何を信じたらいいのか判らないよ。……父さん、少尉、あたしは……もう、どうしたら……」
GM:兵士たちに出来ることは、あまりにも少なく。――そして、夜は更けていく。
真希:膝を抱え込んで泣き崩れる。
服部:「………この件に関しましては、私が処理しておきます。もう部屋に戻っても結構ですよ………」
服部:感情を殺した声でそう告げる。
GM:シーンエンド。


■ミドルフェイズ/シーン4 「出撃」
 シーンPC:レオンハルト。

GM:――そして、その日はやってきた。
GM:ホルテンの窓から眺める瑞穂基地は遠く、海は雲の間に消えてゆく。
レオンハルト:「………」ほーーーっと見下ろしている
GM:今、各々出撃の準備を整え…というところ。
真希:のろのろと、焦点の合わない目つきで。機械的に準備をしていたり。
服部:「………………」二人の様子を見つめている
GM/トゥアレタ:「…ちょっと、レオン」くいくい。袖を引っ張り。
レオンハルト:「なに、トゥアレタ?」
レオンハルト:実はうまい棒とか齧っていた。
レオンハルト:緊張感、ナッシングに見える
GM/トゥアレタ:「それ、私にも分け…じゃなくて。大丈夫? いつにも増してぼーっとしてるみたいだけど」
レオンハルト:「………」
レオンハルト:自分が咥えていたのを、トゥアレタの口に突っ込む
GM/トゥアレタ:「ふがっ!?」色気もへったくれも無ェ悲鳴と転倒ポーズ。
レオンハルト:「熊さんパンツ…」
レオンハルト:中腰になって転倒したところを覗き込み
レオンハルト:ぱんっと両手を叩き
レオンハルト:指二本立て
服部:「………………(緊張感が無いのはいいのか悪いのか……)」
レオンハルト:お金のじぇすちゃー
レオンハルト:遠くを見るジェスチャー
GM/トゥアレタ:「………」慈母のような笑顔。

 

―――再びの虐映像につき、しばし(略)―――

 

GM/トゥアレタ:「我ながら会心の首投げだったわ…」
レオンハルト:うぐぐぐぐとごろごろ転がっている
服部:「……………無駄死にはやめて欲しいものだが……」
真希:「レオン、あの………」投げられたままのレオンを覗き込む姿勢で
レオンハルト:「戦う前に死んじゃうーーー」
レオンハルト:ごろごろごろごろ
レオンハルト:ごろっと、真希を見上げる形で
レオンハルト:「はい?」
真希:「その、ほのかの事、なんだけど……。もし、もしよ? あの子を自分の手で殺すとしたら、どうする?」
レオンハルト:「………真希さん」
レオンハルト:質問に答えず
真希:「殺さなかったら、多くの人が助からなかったら。……もしも、if 、仮定のはな……」
レオンハルト:「18歳なら、もっと大人っぽいの穿いた方がいいと思いますよ」
レオンハルト:よいしょっと体を起こす
真希:どげしっ!!!
レオンハルト:「あだっ」
レオンハルト:腰を抑えて立ち上がる
レオンハルト:「聞いてましたから」
レオンハルト:なにを、とは言わない。
服部:「……………ええ、そうでしょうね……」
レオンハルト:「大丈夫」
レオンハルト:にっと笑う
レオンハルト:「僕は“ヒーロー”ですから」
真希:「あの子が望んだのか、大人たちが巻き込んだのかは知らない。でも、あの子を自分の手にかけるのが天使に勝つ方法だとしたら、どうするの!?}
レオンハルト:「トゥアレタも、真希さんも、服部さんも………ほのかも死なせない」
レオンハルト:「そんなの、簡単です。方法は自分で作ればいいんですよ」
レオンハルト:けろっと
服部:「……私は自分の身をどうするかは自分で決めますがね……」
レオンハルト:あはははっと、服部に苦笑を返す
真希:「………は?」<自分で作る
レオンハルト:「選択肢なんて、世の中には無いです」
レオンハルト:「選ぶんじゃないんです。作るんですよ」
GM/トゥアレタ:「…莫迦なんだから、本当」頬を緩めて、溜息交じりに。
レオンハルト:「だから、大丈夫」
真希:「……そっか。作ればいいのよ。選ぶでもなく、流されるでもなく。道を自分で切り開けばいい」
真希:レオンの言葉を反芻するかのように、呟く
服部:「………ふむ、決まりましたか?」
レオンハルト:「はい、大丈夫です」
真希:「何にも出来ないかも知れない。でも、何とか出来るかも知れない。……あたし達にはその為のチャンスも、力も、ちゃんとある。そういう事ね」
レオンハルト:「その為の、シュネルギアですよ」
レオンハルト:真希の背中をぽんと叩く
GM:とてとてと、小さな可愛らしい足音が聞こえる。
GM:ひょっこりと、通路の角から顔を出す少女――ほのか。
レオンハルト:おいでおいで、と手招きする
GM/ほのか:「…みんな仲良しなのです。わたしだけ仲間外れはやーなのです」
服部:「……ふふふ、私は黒い人ですからね……」
真希:「状況をひっくり返す策でもある、ってこと?」<黒い人ですから
GM/ほのか:「黒いけど暖かい人なのです。真希おねーさんもレオンも、トゥアレタもみんな暖かいのですよー」
GM:たたっ、と駆け寄る。
レオンハルト:抱き寄せて上げる
レオンハルト:「ほのかは仲間外れじゃないぞー」
レオンハルト:「ほのかは俺と一緒にいたいかい?」
GM/ほのか:「…みんなと一緒がいいのです」にぱ。
レオンハルト:「よーし。じゃあ、決めた」
レオンハルト:「服部さん…後始末、お願いします」
レオンハルト:ほのかの腰を抱え上げ、ずびっと手を挙げる
GM/トゥアレタ:「…レオン、あなたまさか」
服部:「……自分のする事に、責任くらい持ちなさい……」
レオンハルト:「責任者は、責任とってくれるんでしょ?」(・∀・)ニヤニヤ
レオンハルト:どびゅーんとほのかを抱えたまま、どびゅーんと走っていく
レオンハルト:シュネルギア格納庫まで突っ走り、ギアに一緒に乗り込んでやる
GM/トゥアレタ:「ああっ! えっと、その…ごめんなさい服部少佐、真希さん。あとでちゃんと叱っておきますから!」
服部:「………いえ、気にしないで下さい………」
真希:「いいのいいの。 今回ばかりはあの子の悪巧みに乗ってあげるわよ。喜んでね!」
GM:苦笑いのような微妙な笑顔を浮かべ、イェーガーの元へ走るトゥアレタ。
服部:「…………私の仕事ですから。貴方も機体に………」
真希:「はいはい。捨て駒だって意地があるってのを見せてあげようじゃないのっ!」
真希:ハンガー内の愛機へと駈けて行こう。
GM/ほのか:「レオン、なんだか上が騒がしいのです。……悪いことしたのです?」
レオンハルト:「悪いことじゃないよ」
レオンハルト:「これは、とっても、いいことさ」
レオンハルト:安心させるように微笑む
GM/ほのか:「……レオンを信じるのです。わたしだけじゃなくて、トゥアレタもレオンのこと信じてるのです」
GM:何やら、後部座席で“ぼっ”と何か沸騰するような音が聞こえた気がする。
GM/ほのか:「真希おねーさんも、服部さんも。みんなみんなお友達」レオンの膝の上で丸くなり、目を閉じる。
レオンハルト:「信じるってのは、力になる。だから、僕を信じて」
レオンハルト:「信じる心は、希望を切り開く力になる」
GM/トゥアレタ:「……アクシア隊長からも許可が出たわ。発進フェイズ1番から66番まで省略」
レオンハルト:「発進はトゥアレタの方に任せる」
レオンハルト:「こっちで索敵ロックに入る」
GM/トゥアレタ:「任されてあげるわ。その代わり…ちゃんと責任取りなさいよね!」
レオンハルト:ホルテンのレーダーと同期して、座標を計算していく
GM:やや乱暴な発進。心地よい加速と、Gが消える感触。
レオンハルト:「責任ならいつでも取るよ、トゥアレタ?」
レオンハルト:後ろを見て、にやにや
GM/トゥアレタ:「う…うるさいうるさいっ! ほら、ちゃんと前を見なさい!」
GM/ほのか:「……平和なのです」
GM:――かくして。彼等は空へと飛び立つ。
GM:シーンエンド。


Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending

エンゼルギア研究所/管理人:相馬斉遠