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◇ 第51話『戦場は、僕たちの学校』◇

「だから確かめるんじゃない……信じるの」
――カタリナ・フィアレイン

 

クライマックス:シーン1/シーン2/エンディング://
Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending


■クライマックスフェイズ/シーン1 「学校が、戦場で」
 シーンPC:翔一。
登場可。

GM/セラピア:「翔一ちゃん」
翔一:「分かったのか?」
GM/セラピア:「……来たんだよ」
GM:突如、体中を駆け巡る激痛。
GM:セカイから、切り離されるような……そんな感覚。
GM:シーンは、モノクロの教室。
翔一:「ぐ――――」奥歯が砕けんばかりに、噛み締めて耐えようとする
GM:そこにぽつりと並んでいる翔一とセラピア。
GM:そして、その周りを取り囲むように表情の見えない生徒たち。
翔一:「な、ん、だ、こ、れ――――!?」

「……あいつらが、あの機械に乗ってるんだってさ」
「怖いね。なんでそんなことできるんだろう?」
「なんか、特殊な体なんだって」

翔一:「……いや、こいつは」

「あの敵って、天使だっけ?」
「うわ。それじゃあさ―――」

翔一:「――やめろ」

「―――お前たちも、一緒ってこと?」

翔一:「やめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろ」
翔一:「――やめてくれ!」
GM:様々な意識の奔流が流れ込んでくる。
翔一:耳を塞ぎ、体を丸める

「オレたちのために戦うとかいってもさ」
「どうせ、あなたたちが呼び寄せてるんでしょ?」
「『特別』なあんたたちが」

翔一:「――違う。俺たちだって、好きで乗った訳じゃ……『戦争』をしてる訳じゃない!」

「……君らなんか、いなくなってしまえ」

翔一:「前触れもなく『日常』から切り離されて、『戦場』に送り込まれて」
翔一:「それでも、戦って、戦い続けて」
内海:『お前が殺さなきゃいけないのは――誰になると思ってる? なら、撃つのは簡単だ。撃つのはな』(台詞がプレイバック)>翔一
翔一:「――ほんとうに、死んでしまった奴だって、居たっていうのに――!」

学校なんてつまんなーい。
先輩大好き。
戦争なんて遠くの話。
将来って、どうなるんだろう?

GM:学校にあった思念が、翔一の中に集まってくる。
翔一:がちがちと噛み合わない奥歯。震える手でMP5Kの安全装置を解除する
内海:『引き金を引かなくていいように祈っておけ。それがお前の仕事だ』
翔一:「だったら、俺がこの『銃(シュネルギア)』で、本当に撃つべきなのは――」
GM:様々な生徒の様々な思い。その全てを受け入れた時に。
GM/セラピア:「……大丈夫、なんだよ」
GM:震える手に、そっと手を重ね。
GM/セラピア:「きっと、来てくれるんだよ」
翔一:「――触るな!」
GM:そういって、セラピアも一緒に苦痛に顔を歪ませる。
翔一:「お前も――お前だって、――を、撃った、くせ、に――!」
翔一:――言ってはいけない言葉を、言ってしまったような気がした。
内海:『――“処理”したのはパルマコン少尉、だったな』(それは誰の台詞か)
内海:『俺の見立てでは、あと1週間持てばいい方なんじゃない?』(これも誰の台詞か)
GM/セラピア:「きっと、きて……くれるんだよ。約束……したんだよ」


カタリナ:「翔一くん! セラピアさん……」
カタリナ:「いままで戦ってくれて……ありがとう」
GM:新たな人影。周りと同じ、普通クラスの生徒。
翔一:「――!」反射的に、その人影に銃を向ける。
翔一:「みんな死んで、俺の傍から消えていく」
カタリナ:「たとえあなたが誰かの命を奪ったのだとしても……それは他の誰かを、ひょっとしたらその相手を助けるためだったって、私は信じているから」
翔一:「……先輩」
翔一:目に微かに光が戻る
内海:「信じる? ――嘘を言うな」>カティ
内海:「君はいま、それを確かめたはずだ。――自分の手で」
内海:「引き金を引くことの意味を――忘れたのか、矢神翔一?」
カタリナ:「そう、だから信じるの。どんな理由があっても、人を殺したことは変わりない。だから確かめるんじゃない……信じるの。翔一くん、あなたを」
翔一:「……」銃が手から離れ、床に落ちて乾いた音を立てる。
カタリナ:「……」翔一のそばまで進み、落ちた銃を拾う
内海:やれやれ、と肩を竦めて見守る。
翔一:「俺は、全部諦めてました。けど」
内海:「救えたものだって、あっただろう?」
翔一:「はい。それでも諦めたくないものを護るために――それが俺の、引き金を引く意味だった」
カタリナ:「翔一くん」やわらかい笑みを浮かべて銃を差し出す
翔一:「先輩」銃を受け取る
翔一:「――先輩も引いたんですね。『引き金』」>カタリナ
カタリナ:「ええ……そうする理由が、ううん。そうしたかったから」<引き金>翔一
GM:その銃を受け取った時。
GM:まるで絵の具をぶちまけたように……世界に鮮やかな色が戻っていく。

GM:ドーン! それは空を引き裂く稲妻。
GM:ゴゥン! それは地に降り立つ鋼鉄。
GM:ブォン! それは天使と戦う、人造の天使。
GM:窓を見れば、光芒。
GM:君とセラピアの機体……ヤークトが。
翔一:頷きをカタリナに返して、シュネルギアに視線を送り
カタリナ:衝撃で窓ガラスが砕け散り、すぐそこに、コクピットハッチがある
GM:エイジの創った舞台と。
GM:カタリナの声に導かれて。
GM:……主を待っている。
内海:『矢神少尉、聞こえるか?』(通信)
翔一:「ええ。本当にタイミングいいですよね、内海さんは。さっきのお説教といい、こいつ(ヤークト)といい」>内海
内海:『連中の計画は擱座させた。――だが、完全じゃあない』
GM:その声に呼応するかのように、空に光が集まっていく。
内海:『開きかけた門の隙間から、零れてくる連中が居る。――極上のエーテルを求めてな』
GM:それはだんだんと形づくっていく……まばゆい天使の形を。
内海:『そして、生憎だが。いま使える戦力は、君の1番機と俺のアペルギアと――』
内海:『カタリナ・フィアレイン。君の霊素知覚能力だけだ』
カタリナ:『内海さん、放送室に着きました!』
GM:学校に蠢く邪念が、天使となりて君たち3人の前に立ちはだかる。
内海:『いまから言うコードを端末に打ちこめ。それで、そこから人間戦車をサポートするモードに切り替わる』>カタリナ
内海:んでもって、カティにそのコードを伝えます(笑)。
カタリナ:『はい! ……リンク確立、オール・グリューン』
翔一:「はあ……内海さんに先輩を任せたのは、間違いだったのかそうじゃなかったのか、判断に苦しみますね」
内海:『俺は、あの娘の手伝いをしただけさ。――来るぞ、もたもたするな!』>翔一
カタリナ:「そんな事言わないで。私がこうするって決めたんだから……ふふっ、多少は、乗せられたのかもしれませんけどね?」>翔一、エイジ
内海:『機材の使い方は――君なら感応できるはずだ。アテにさせてもらおうか』(フ、と笑い)>カティ
翔一:「まあ、文句は後で盛大に言わせて頂くとして」
GM/セラピア:「翔一ちゃん、準備はいいかな〜?」
翔一:すっ、と瞼を一瞬閉じて、開く。そこには冷静で不遜ないつもの表情。
翔一:「行くぞ、セラピア」
翔一:手を差し伸べ、コックピットへ
GM/セラピア:「あい、さー。それでこそ、ボクの翔一ちゃんだよ」
GM:その手を取って、ぴょこんとコクピットに滑り込む。
内海:「先行する。引き金を引く意味さえ間違わなければ――君たちは無敵だ。忘れるな!」>翔一&セラピア
内海:でもって、アペルギアを空に。
カタリナ:『はい――ヤークト、及びアペルギアのモニタリング開始します。出撃、どうぞ!』
翔一:「S.Q.U.I.D.リンク開始、機体起動開始、全セルフモニタリングを省略」
翔一:「シュネルギア一番機――アップファールト!」
GM:シーンエンド。


■クライマックスフェイズ/シーン2
 第1ラウンド。

GM:蒼空の中、灰色の天使が生まれ出る。
GM:その姿は主天使よりも禍々しくあり……弱々しくもあり。
GM:あれが、人の思いの形なのだろう。
GM:天使「――――ッ!」
GM:声なき歌を謳う。

GM:では、位置関係を。
GM:敵との距離は500m。エイジと翔一はどこらへんにいます?
内海:同じエンゲージで良いのではないかと。
翔一:ですな、500m距離で
内海:む。しかし敵は1体だけ?
GM:はい、1体だけです。
内海:了解。なら500m距離で同じエンゲージで良いです。俺は翔一の装甲版なんで(笑)。
GM:では、各自【感覚】を。こちらは20。
翔一:16です
内海:9ですね。
カタリナ:8ですー

GM:では、セットアップ。なにかある人は?
翔一:ありません
カタリナ:なしです
内海:おっと、ありますよ。
内海:《援護射撃》れっつごー。対象はもちろん翔一で。
内海:まず、ロゴス9使って《忠誠》<軍略3→5>
内海:基本値が2なので(笑)。これにロゴスを28ほどと、4レベルダーザインを全部突っ込みます。
内海:#30c5+48+4
●ダイス:Eiji:30c5+48+4=26(5,2,3,3,6,2,1,1,4,5,4,1,4,3,6,4,6,2,5,4,5,2,
4,2,6,3,3,1,4,1)+48+4= 78
内海:うむ、成功数78なので、次の攻撃の成功数+78だわさ>翔一
翔一:うおう(笑)
内海:「牽制をかける! ヤツは――手ごわいぞ」
内海:ダララララッ、と20mmアサルトライフルを敵天使兵に撃ち込んでいく演出。
GM:パキン。パキン。乾いた音を立てて銃弾は落ちていく。
翔一:「了解。射撃データを回して下さい」
翔一:「こちらは敵中心核を貫通させる事に専念します」>内海
内海:「カタリナ、頼む!」(笑)
カタリナ:『は、はいッ……』
内海:「こっちはナビ無しなんだ。余計なデータ扱ってる暇はない!」(しおしお)

GM:では、こっちかな。
GM:ポツ、ポツ、ポツ―――。蛍火のように天使から光が生まれ。
GM:トラバントジステムと同じ軌跡を描いて……エイジに襲い掛かる。
内海:「――くッ、この攻撃は!」
GM:#60c5 トラバントジステム1 ダメージ+19
●ダイス:GMS:60c5=50(5,2,6,2,4,5,5,6,4,4,6,3,6,1,6,1,4,2,1,2,2,6,5,2,2,
3,5,4,6,4,3,6,3,5,5,2,1,5,3,1,3,5,2,3,6,4,5,4,3,5,1,4,6,3,2,2,3,3,2,3)= 50
内海:ご、50?!(笑)
カタリナ:ぴったり期待値ではあるが(苦笑)
カタリナ:『高濃度エーテル……? 翔一くん、回避してっ』
翔一:「――違う、本命は内海さんか。先輩、アペルギアに回避補正を!」
GM:〜〜〜戦争なんて嫌だ〜〜〜
GM:その人の想いは、主天使すらも遙かに凌駕する。
内海:えーと、素通しだと69ダメージ……あ、アペルギアでも持たないっ!(笑)
内海:ロゴス12使って、<回避1→4>《忠誠》 さらに30点投入して……これでもダメージ軽減にしかならないが。
内海:#38c4+4
●ダイス:Eiji:38c4+4=24(5,1,5,1,5,4,4,3,1,4,6,2,4,2,4,5,5,5,1,4,1,3,4,
4,4,2,2,6,1,5,6,3,1,2,6,5,5,6)+4= 28
内海:えーと、差分値が22だから、+19して41ダメージか。
内海:よし、何とか浮いている(笑)。
内海:アペルギアのHPに25、軽傷に5、重傷に5、致命に1入れておきます。
内海:って、あと5点は、自分の軽傷で受け。
GM:すごい……耐えるか。
内海:アペルギアでなければ墜とされてますよ(笑)。
GM:エイジの人の部分が、体が、共鳴している。
内海:「これが、人の思念ってか――確かに、こりゃあキツイねえっ!」
翔一:「――――」動かない。内海を信じて。
カタリナ:『内海さんっ? ……え? あ、致命的な損傷はなし?  ふぅ……』

GM:マイナーなしで、翔一どうぞ。
翔一:「セラピア、先輩からのデータと同期して敵の核部分の見極めに専念。攻撃は内海さんが防いでくれる。ぎりぎりまで、射軸をずらすな」
翔一:ということで、待機します
GM/セラピア:「うん、分かったんだよ!」

GM:では、エイジどうぞ。
内海:「駆動系がだいぶやられたな……」
内海:俺も待機で。《アナライズ》の結果が見たい。

GM:では、カティどうぞ。
カタリナ:#6c3-5 《アナライズ》ロゴス2+ダイス5つブースト+技能+1でロゴス10消費
●ダイス:Vier_:6c3-5=2(6,4,2,6,4,3)-5= -3
カタリナ:なにぃ? ロゴス9突っ込んで5成功(涙)
GM:難易度さえクリアすればいいんだよね? 成功か。
内海:5成功になってれば起動します。
GM:えーと、必要なデータだけ。
GM:肉体28で回避は4レベル。
GM:聖霊63でエーテル5、武器はトラバントジステム相当。
内海:負傷ゲージと、その他特殊技能も求む(笑)。
GM:そして、元が人間なためHPや負傷ゲージは翔一と同じ程度しかありません。
GM:翔一本人のほうね(笑)。軽傷から10、5、3、1。
内海:つまりアレですか。死亡ゲージあるけどあたれば落ちると?(笑)
GM:かなりの確率で(笑)
GM:けれど、次のラウンドには翔一に対して《マインドクラッシュ》をしかけるつもりでござます。
内海:――元が人間。ってのは、翔一からはじき出されてできたエーテル体とか考えていいのかな?
内海:倒したら誰かが死んじゃうとか、そういうのもある?
GM:いえ、そういうのはないので安心を。
GM:想いを全て翔一にぶつけて、覚醒させるつもりのようで。
GM:天使「ッ―――――!」
GM:咆哮。
内海:……カティ。このラウンド、翔一を再行動させるべし(笑)。
カタリナ:うい、では引き続き《感応》を。対象は翔一に。
カタリナ:#6c3-3 《感応》
●ダイス:Vier_:6c3-3=4(1,5,2,2,5,3)-3= 1
カタリナ:うい、成功〜。しょういっちゃんは追加の行動権を得ました。どうぞ。

GM:では、どうぞー。
翔一:《接合+鷹の目》+ロゴス3で砲術4→5、加えてダイス+20ブースト。88mmライフルでいきます。
GM/セラピア:「見えたんだよ」
GM/セラピア:「伝わった、翔一ちゃん?」
翔一:「ああ」
翔一:「なら、打ち抜くのみ」
翔一:#38c5+81
●ダイス:Yagami_s:38c5+81=29(6,6,4,2,4,1,4,4,3,6,6,3,2,3,2,4,1,6,6,2,4,
3,2,6,1,3,3,1,1,1,6,4,2,5,6,1,1,5)+81= 110
翔一:りんごーん、命中110個成功です
GM:#28c4 回避
●ダイス:GMS:28c4=15(6,4,5,3,2,5,5,6,5,6,5,5,3,6,4,1,6,1,6,1,4,1,1,1,1,1,1,6)= 15
GM:命中です。というか、死亡ゲージで受けます(笑)
GM:放たれた一撃は、確実に核を打ち抜いた。
内海:「――弓道の作法は、己と向き合うこと、だったよなぁ」
内海:「ある意味、君にぴったりの敵かも知れないな、アレ」>翔一
内海:アペルギアの出力調整などかましつつ。
カタリナ:『命中! ……だめ、まだ落ちないのっ?』
GM:そう、その言葉どおり、光は崩壊はするものの……消えていかない。
GM:天使の顔に浮かぶのは、恐怖。
GM:自分と同じだけど違うもの、に襲われる恐怖。
翔一:「なら、今度こそ――自分の弱さを、打ち抜いて見せます」>エイジ、カタリナ
内海:「俺の出番は無くしてくれよ。――楽ができていい」(笑)>翔一
内海:さぁ行け翔一! いまこそ止めを差すとき!

翔一:続けて二撃目。≪接合+鷹の目≫、砲術4→5、ダイス+30
GM:はい。
翔一:#48c5+81
●ダイス:Yagami_s:48c5+81=38(2,6,2,2,3,2,4,4,1,2,5,3,6,6,5,5,4,3,2,6,
2,5,3,1,3,3,6,6,5,6,2,6,1,4,6,5,2,1,4,3,1,6,3,3,5,3,3,3)+81= 119
GM:鐘が鳴り響く。
翔一:「畏れは逃れるものじゃなく――大切な誰かと一緒に乗り越えるものなんだよ、『俺』」
翔一:『彼女』と共にトリガーを引く。
GM/セラピア:「そこには、きっと待ってるものがあるんだよ」
内海:「よし、これなら――」
GM:……2つの想い、2度の鐘。
GM:寂しさを残して。
GM:天使は、空に薄れていった。
GM/セラピア:「……翔一ちゃん、ボク、泣いてないよ」
翔一:「そうか」
GM/セラピア:「きっと嬉しいことだから、ボク泣いてないんだよ」
翔一:「ああ、そうだな。その方が多分、俺も嬉しい」
内海:(――やれやれ、これはまた)
内海:(前途多難だな、カタリナ・フィアレイン――)
GM:……戦争は終わる。
GM:学校を戦場とした戦争を、今、終わらせたのだ。
内海:「状況終了。3人とも、よくやった――お疲れさん」
内海:ボロボロのアペルギアを、新品同様の挙動で再び瑞穂中学校の校庭に着地させる――。
GM/アクシア:「お疲れ様」その校庭には、笑顔が待っていた。
カタリナ:『あ、おつかれさまでした。翔一くんも、セラピアさんも』
翔一:蒼穹にシュネルギアを舞わせ。
翔一:「先輩。ふと思ったんですけど」
カタリナ:『なぁに? 翔一くん』
翔一:「日常とか、戦場とか、そんなのは本当は関係なくて」
翔一:「そこが自分で選んだ場所だということが大事なのかもしれない」
カタリナ:『翔一くんらしいのね。こんなときにも、そんなこと考えてるなんて』
GM/セラピア:「……ぷっぷくぷー」小声。
カタリナ:『でも、本当にただそれだけのことなのかもしれないわね……』
GM:では、シーンエンド。


■エンディングフェイズ/シーン1 「置き土産」
 シーンPC:カタリナ。

GM:戦いが終わって、荒れ果てた校舎。
カタリナ:「はぁっ、はぁっ……ジュライさんっ」
GM:……返事はない。
カタリナ:「ジュライ、さん……?」さっきまでここにいたはずなのに、誰もいない廊下に立ち尽くす
GM:かた、と足に何かがあたる。
カタリナ:視線を落とすと……何があります?
GM:弾の入っていない、『M1911A1ガバメントモデル』。
GM:それと一緒に……床に描かれた赤い文字。
GM:『promise to meet again. (また、会いましょう)』
カタリナ:「……」落胆したような顔になり……ややあって、笑みがこぼれる
カタリナ:「そうですね。また、会いましょう……ジュライさん」
GM:ズザザッ。
GM/美貴:「カティちゃん、無事っ!?」
GM:元気な少女が、土煙とともに駆けて来た。
カタリナ:「美貴ちゃん!? あ、うん、私は大丈夫。……よかった、美貴ちゃんも無事だったんだ」
GM/美貴:「うん、みんな大丈夫。みんな元気!」
カタリナ:「そっか、よかったぁ……」<皆大丈夫
GM/美貴:「カティちゃんは、えと、その……なにかあった?」
GM:付き合いの長さから、何かを感じとったのだろう。
カタリナ:「あ……うん。ううん、なんでもないの」
GM/美貴:「ん、そっか。じゃあ、部室で待ってるね。一緒にかえろ」
カタリナ:「……うん。先に行ってて。これ片付けて、すぐ行くから」落ちている銃を拾う
GM/美貴:「うん、“待ってるから”」ズザザっと友達は去っていく。
カタリナ:その後姿を嬉しそうに見送る
カタリナ:「ずっと待ってますから……また、会いましょう」
GM:壊れた窓から、風が優しくその頬を撫でた。
カタリナ:そのまま銃を持って立ち去ります。
GM:シーンエンド。


■エンディングフェイズ/シーン2 「三日月の夜」
 シーンPC:内海。

GM/アクシア:「さて、何をおごってくれるのかしらん」
内海:「とりあえず、コースは2つある」>アクシア
GM/アクシア:「なにとなに?」
内海:「その1 至高亭の座敷席で懐石料理」
内海:「その2 基地屋上で野戦料理」
GM/アクシア:「……ちゃんと、私の格好みてる?」
GM:きらびやかな羽のついた赤いドレス。少しあいた胸元がセクシー。
内海:「――冗談だ」(笑)
GM/アクシア:「これでもおめかしして……楽しみにしてたのよー?」
内海:「少し足を伸ばした街に、いい夜景の見えるレストランがある。――共和国料理は問題なかったよな?」
GM/アクシア:「それは貴方のこれから次第」くす、と笑って。
内海:でもって、何故かアクシアの自家用車でアウトバーンを走る、走る、走る。
内海:あ、でも運転は俺で(笑)。
内海:「――これがいちばん早いからねぇ」(苦笑)
GM/アクシア:「車を作った人は、大統領より偉いわよねぇ」
内海:「まったく、同感だね」
GM:流れる夜景。

内海:そんで、一気に場面は飛んでですね。
GM:とばれました。
内海:どこぞの高級ホテルの最上階あたりのレストランで、夜景の見えるカウンター席に肩を並べて座っております(笑)。
GM:あ、ちと入るとこで。
内海:一見すると、どこぞの令嬢をエスコートするエリート将校と……と?

GM:ハイヒールを鳴らし、年に似合わず(失礼)、アクシアがはしゃぐようにエイジの腕を取る。
GM/アクシア:「いいとこね」
内海:「どうした……と、とと」
GM/アクシア:「楽しんでるってこと、ふふ」
GM:で、座ります(笑)。
内海:「――それでは、作戦の成功と、皆の無事帰還を祝って」
GM/アクシア:「乾杯!」
内海:ワイングラスを掲げ、チン、と2人だけで乾杯〜(笑)。
内海:あれやこれやと軍事から趣味の話まで展開した後で――。
内海:「アクシア」
GM/アクシア:「ん、どうしたの?」
内海:「――俺は、悪いやつかな?」
内海:「子供たちを戦場に放り込み、あまつさえ自分で“戦士”の道を選ぶように仕向けてる俺は……」
GM/アクシア:「否定しないであげるー」
GM/アクシア:「それが私たちの仕事だしね……」
内海:そうか、と笑みを浮かべて。
内海:「今夜の君は、格別に綺麗だ、――アクシア」(耳元で囁く)
内海:わるものなので、肩に手が回ってたりするデスヨ。
GM/アクシア:「それに私も、悪いやつは嫌いじゃないわ」
内海:「まぁ、どの道いまさら引き返せないか。――君も、俺も」
GM:……夜は、ふけてゆく。
GM:シーンエンド。


■エンディングフェイズ/シーン3 「夏の青空には」
 シーンPC:翔一。

GM:学校が再開して、はじめての授業。
GM:――その帰り道まで、なぜかセラピアは不機嫌だった。
GM/セラピア:「ぷっぷくぷー」
翔一:「おーい、セラピア」
翔一:「置いていくなー」
GM/セラピア:「なんなんだよ?」すごんでみた。怖くない。
翔一:「何を不機嫌してるんだ」
GM/セラピア:「今回、ボクと翔一ちゃんにとっても大切なことだったと思うんだよ。けどね」
翔一:「けど?」
GM/セラピア:「また、翔一ちゃんの悪い病気が出たから。はぁ、ボク、ぷっぷくぷーなんだよ……」
翔一:「ナニが悪い病気か」
GM/セラピア:「気づいてないのも、病気のうちなんだよね……」
GM/セラピア:「や、まあ、いいんだけど。それも含めて翔一ちゃんなんだし」
翔一:「……先輩の事か」
GM/セラピア:「翔一ちゃん!」
GM:ぽん、とツインテールがちょっと浮いた。
GM/セラピア:「そろそろボクも、なんか、こうちゃんとした形っていうか、そういうのがほしいんだよ〜」
GM:密かにきょろきょろと、片割れがいないかどうか目ざとくみてるセラピアにも気づける(笑)
翔一:「ちゃんとした形っていうのは、例えば――」
翔一:少し強引に肩を抱き寄せて、目と目を合わせる
GM/セラピア:「や、まあ、ボク、よく分かってな」ドキン。
翔一:「目、瞑って」
GM:眠そうな目……そのまま、閉じ……
GM:ずに、セラピアはゆっくりを目を開けた。
GM:す、とその体を離して。
GM/セラピア:「やっぱり、いいんだよ」
GM/セラピア:「これじゃ卑怯だしね。ボク、正々堂々でいたいし」
GM/セラピア:「翔一ちゃんのほうから、そういってくれるまで待ってるんだよ」ふわりととろん、と笑って。
翔一:「――ごめんな」
翔一:「もう少し、俺にも勇気が必要みたいだ」
GM/セラピア:「別にいいんだよ」
GM/セラピア:「時間はいっぱいあるんだよ。時間はボクたちが……」
GM/セラピア:「創っていけば、いいんだよ〜」ぴょん、と跳びはねて嬉しそうに翔一の隣に並ぶ。
翔一:「そーだな」
翔一:(それでも、本当に明日も生きていられる保証はない)
翔一:(答えを出すときが……近付いてる)
GM:帰り道。夏の青空には入道雲。
GM:今、2人で見上げる空はどこまで続いているんだろう。
GM:シーンエンド。


Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending

■アフタープレイ

【経験点計算】
 矢神翔一@Show:5点
 カタリナ・フィアレイン@銀目猫:5点
 内海衛至@相馬斉遠:6点
 GM@シンヤ:16/3=5+1=6点

【雑感】
 相変わらずGMであるシンヤさんの予知能力(笑)が冴え渡るセッション。
 もちろんこの当時、「アリアンロッド・ルージュ」第3巻は発売されていない。……ので、ジュライがエイプリルに指示を出しても何ら不思議でも何でもない。いや、もちろんエンゼルギアなのだから今でも不思議でも何でもない。
 ――閑話休題。
 ギアドライバーやナビゲーターたち“A”組の通う瑞穂中学校を、合衆国十字軍が狙うという、ベタなネタながら意外に無かったシナリオ。リーダー格である“ジュライ”が抱えていた秘密っぽいものについては、あまりセッション中で明かされることはなかったのだが……。
 それはそれで想像の余地はあるし、それらしいとも言える。ただ原因の一端を某わるもの情報将校が占めているっぽいのは何とも。つーかPCのクセして手際が良すぎ。こんな困ったキャラクターの行動を懐ふかーく受け止めてくれるGMには感謝するばかりです、はい^^;
 しかしながら、戦争やってるはずがセキュリティ上の問題を顧みず、一般生徒と特別クラスをごたまぜにしているあたり、瑞穂中学校にもそれなりに秘密が隠されているのだろう。それこそ放送室の機材が管制官用の設備になってるなんて、普通にありそうで怖い。
 また、一般生徒の負の感情を喰って顕現する天使兵というのも実にシュール。この試練を何とか乗り越えた翔一くんだが、セラピアに言ってはいけない一言をとうとう言ってしまったわけで……がんばれ!
 そして、可哀相なカタリナは、わるい男の人に戦場に連れ込まれてしまいました。彼女の武運長久を祈りつつ――あそこで引き金引いてくれなかったらどうしよう、と内心密かにオロオロしてたのは内緒(笑)。


エンゼルギア研究所/管理人:相馬斉遠