エンゼルギア研究所
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Last Update/2012.02.05


◇ 第60話『歓喜の歌』◇

「……今日は、哀しい日だって……聞いた」
――八坂凍

 

今回予告/ハンドアウト/自己紹介/シーン1///
Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending


今回予告
 かつて大陸にその名を知られ、『帝国』の軍靴の下に屈した美しき草原の宝石『共和王国』。
 『帝国』が『合衆国』に滅ぼされた今、『共和王国』はその独立と平和とを回復した。天使による執拗な虐殺によって塗り固められた、血まみれの、いつわりの平和。
 歴史の靴音にかき消されたそんな小さな国でも、忘れずにいる人がいた。たった一人、その国を取り戻したいと願う人がいた。共和王国の王女、エフェメリーダ。
 その願いが、マッハ20の業火と交錯するとき、運命は炎の色を示す。

 エンゼルギア 天使大戦TRPG 第60話
 『歓喜の歌』

「星空の彼方に、神を求めよ」


シナリオハンドアウト
▼PC1 アーヴェル・アドラクス  機械化兵
 ダーザイン:【エフェメリーダからの友情】
 瑞穂基地を空から防衛するキミと、陸から防衛する戦車部隊の士官、エフェメリーダ。
 お互いにライバル意識をむき出しにしてぶつかり合うキミと彼女は、ひょんなことから一夜を共にし、理解し、分かり合っていく……。

▼PC2 字伏 焔  ギアドライバー/グラップラー
 ナビゲーター:タン・メイリィ
 ダーザイン:【メイリィからの愛情】
 どこかうち解けず、孤高を貫くキミのパートナー。だが、ある日キミは戦車兵とのケンカに巻き込まれた彼女を介抱したことをきっかけに、彼女の閉ざされた心の奥を知ることになる。

▼PC3 メーア・ズィルバーン  ギアドライバー/シューター
 ナビゲーター:八坂凍
 ダーザイン:【アクシアからの幼子】
 曙光見えることなき、果てしのない戦い。だが、キミには希望が残されている。キミの後ろ、オペレーターシートに座る小さな少女の顔を見るたびに、彼女が自分を希望と呼ぶたびに、戦おうという勇気が、また湧いてくる。

▼PC4 ジークベルト・ノイマン  情報将校
 ダーザイン:【エフェメリーダからの信頼】
 “共和王国”から亡命してきた戦車兵、エフェメリーダ・ヴォズニャック。通称エフィ。
 プライドが高くてそっけなくて世間知らずな彼女が、実はアイスクリームが好きで夕焼けが好きで、ちょっとズボラな善人であることを友人であるキミはよく知っている。
 そう、何故なら“共和王国”の統治者たる“共和王”の唯一の後継者である彼女の監視こそが、キミの隠された任務だからだ……。


自己紹介
アーヴェル:「統一帝国空軍少佐、アーヴェル・アドラクスだ」
アーヴェル:「今回、トラバントジステムの試験で瑞穂基地にお邪魔することになったってわけ」
アーヴェル:「しかしまぁ、この基地はヘンなところだよ。子供が最新兵器に乗ってるってのはさ」
アーヴェル:「ま、とにかく勝つためには戦わなきゃだ。よろしく頼むよ?」
アーヴェル:初期ダーザインは【ハルトマンからの信頼/2】【故郷からのあこがれ/2】
アーヴェル:シナリオダーザインは【エフェメリーダ・ヴォズニャックからの友情/2】
アーヴェル:PC間ダーザインは【字伏焔からの反発/2】
アーヴェル:以上(オーバー)!

焔:「字伏焔(あざふせ ほむら)だ。よろしくなっ」
焔:「カゲミツに乗ってる。相棒はこっちの小学せ――ぐはぁっ!?(メイリィ神
焔:速の一撃に吹っ飛ばされる)」
焔:「痛ってぇ……(視線に気づいて)んだよ、なに笑ってんだよ?」
焔:「とりあえず突っ込んでぶん殴る。ジャマするザコは吹き飛ばす。それしかで
焔:きねーけどよ、それだけなら誰にも負けねえ」
焔:「(ふてぶてしく笑って)ま、とにかくよろしく頼まぁ」
焔:両腕にシュラークファウスト、全身に呪法爆弾という破壊力にのみ特化したカ
焔:ゲミツを駆る14歳のギアドライバー。
焔:日に焼けた浅黒い肌と、鼻の上のバンソーコーが示すとおり、アウトドアな肉
焔:体派。とゆーより頭を使う作業はとことん苦手。
焔:性格は粗にして野だが卑にあらず。好きなモノは喧嘩と花火。多少「男の方が
焔:女より偉い(とゆーか強い)」的な考えを持っている。
焔:基本のダーザインは【メイリィからの競争心/2】【戦場からの愛情/2】。
焔:シナリオダーザインは【メイリィからの愛情/2】、PC間ダーザインは【メ
焔:ーア・ズィルバーンからの苛立ち/2】。
焔:以上です、よろしくお願いします。

メーア:「メーア=ズィルバーン中尉です。どのように呼んでいただいても構いません」
メーア:「私は、できるだけ多くの人々を救うために軍に入りました。その気持ちは、今でも変わりません」
メーア:「戦争が終わった後のことは考えておりません。私には考える必要もな……っ、失礼しました」
メーア:「では、今後とも宜しくお願いします」
メーア:初期ダーザインは、【自己からの憎悪】【凍からの仲間意識】ともにLv2
メーア:シナリオダーザインは【アクシアからの幼子】Lv2、
メーア:PC間ダーザインは【ジークベルトからの幼子】Lv2。
メーア:と、以上で

ジークベルト:「G3大尉ジークベルト・ノイマンだ」
ジークベルト:「戦局はいよいよ厳しいものとなってきたが、各々が持てる力を十分発揮し、一層奮起してもらいたい」
ジークベルト:「(苦笑して)とりあえず、難しいことは我等大人に任せて、思いっきり暴れて来い」
ジークベルト: 統一帝国人とヤシマ人のハーフ。統一帝国籍であるが、生まれも育ちもヤシマのため、そのメンタリティはヤシマ人のそれに近い。
ジークベルト: しかし、幼年兵として幼い頃から統一帝国のために働いてきたため、その忠誠心に疑問を差し挟むものはいない。
ジークベルト:ダーザインは【統一帝国からの信頼/2】【維馬篭代胤からの期待/2】【G3からの信頼/2】
ジークベルト:加えて【エフェメリーダ・ヴォズニャックからの信頼/2】【アーヴェル・アドラクスからのコンビニ/2】、以上。


■オープニングフェイズ/シーン1 「あんな美人が戦車乗り」
 シーンPC:アーヴェル。

GM:いつもの哨戒飛行を終えて、機体から降りる。
アーヴェル:「やーれやれ、今日もいい仕事しましたってね」
アーヴェル:ヘルメットを取り、いい汗がきらりん☆
GM:機体に駆け寄る整備兵達に挨拶をして、待機室へと足を向けるアーヴェルの耳に、格納庫のスミで争う声が聞こえる。
アーヴェル:「――ん?」(強化された聴覚で、その声に注意)
GM/メイリィ:「貴女! 護国の龍・決戦兵器シュネルギアを添え物呼ばわりするつもりアルか!?」
GM/??:「そんな話をしているわけではない。陸戦部隊を軽んじる卿の発言が耳に触っただけだ」
GM/メイリィ:「だからと言って、シュネルギアを子供のおもちゃよばわりされる筋合いはないアルッ!」
アーヴェル:「あちゃー。……タン嬢ちゃんも何やってんだか」
アーヴェル:ちと格納庫の天井を見上げてから、そちらに向かおう。
GM:キミが駆けつけると、ちょうどタン・メイリィとかいうナビゲーターが、戦車部隊のエフェメリーダ・ヴォズニャックに殴り倒されたところだ。
GM:いや、エフィにしてみれば軽く撫でただけなのだろうが。
アーヴェル:「何だ何だ? こんな隅っこで美人と可愛い娘ちゃんがケンカなんてもったいないねえ……っと」
アーヴェル:メイリィを受け止め〜。
アーヴェル:「おいおい、穏やかじゃないね、これは」
アーヴェル:大丈夫かー? とメイリィの様子を確認しつつ。
アーヴェル:「ちょっとこれって、大人気ないんじゃない?」(肩を竦め)>エフィ
GM/エフィ:「卿は……航空部隊の、確かアーヴェル・アドラクス少佐? 次期四大エクスシュペルテンの筆頭とも名高い」
アーヴェル:「はっはっは、お褒めに預かり恐悦至極。どうせならジョーカーって呼んで欲しいね」(ウィンク)>エフィ
アーヴェル:すたとん、とメイリィを離し。
GM/エフィ:「……すまない。子供相手に大人げなかった。タン少尉も、水に流してもらえるとうれしい」>ふたり
GM/エフィ:「私は、ただ……いや、なんでもないのだ。とにかく失礼した、謝罪しよう」
アーヴェル:「よし。じゃあこういう時は仲直りの定番だな」(腕組みをして、うんうんと頷く)
アーヴェル:「俺がおごるからさ。3人でパフェでも食べに行かない?」(フっ、と爽やかな笑み(笑))>エフィ&メイリィ
GM/メイリィ:「そんな事言った所で、さっきの発言は撤回されてないアルよ!」
アーヴェル:「こらこらお嬢ちゃん。ちゃーんとオトナの人が謝ってくれたんだ。素直に仲直りしないと可愛くないぞ?」(頭撫でぐり)>メイリィ
GM/エフィ:「……魅力的な提案だが、タン少尉の方が嫌がるであろう。私はこれで」
GM:豪奢な金髪を獅子のたてがみのようになびかせ、ヴォズニャック少佐はその場を立ち去っていく。
アーヴェル:「あぁいや、ちょっと待った!」
アーヴェル:つたたっ、と後を追いかけ(笑)。
アーヴェル:「だったら2人でゆっくり話さない? ――あっちのお嬢ちゃんには先約があるだろうしさ」
GM/加賀:「アドラクス少佐〜! おやっさんがお呼びですぜ〜!」
アーヴェル:「――っ、な、なんだってー?!」(ぎろり)>加賀
GM/エフィ:「お呼びだそうだ、少佐?」
GM/加賀:「…………あれ? 俺の方こそ、お呼びでなかったッスか?」(汗)
アーヴェル:「まったく残念だ、ヴォズニャック少佐」(しおしお)
アーヴェル:「じゃあ――またの機会ってことで!」
アーヴェル:しゅた、と気を取り直して笑顔。格納庫の方へ戻っていく。
GM:――そのときは、彼女と本当にもう一度出会うことになろうとは思わなかった。
アーヴェル:ちらり、とエフィを振り返り――。
アーヴェル:「あんな美人が戦車乗りか。……穏やかじゃないね、どうにも」
アーヴェル:剣呑な顔で、呟く。
GM:シーンエンド。


■オープニングフェイズ/シーン2 「ママゴト呼ばわり」
 シーンPC:焔。

GM:心配して駆け込んだ医務室でメイリィは、羽村先生に消毒薬を塗られて痛そうな顔をしていた。
GM:キミを見つけると、顔を紅くしてそっぽを向く。
焔:「なにやってんだか、おめーはよ」
GM/羽村:「まぁ、これで大丈夫でしょ。――じゃ、俺はお先に失礼するよ。ちょっと野暮用があるんでね」
GM:手をひらひらさせつつそう言って、羽村はどこへともなく姿を消した。
GM:キミ達はふたりっきりで残され、どこかバツの悪い気分を味わう。
GM/メイリィ:「……ごめんアル、パートナーに迷惑かけて」
焔:「てめーで、ふっかけて。おまけに負けたらしーじゃねーかよ?」
焔:「らしいってゆーか、らしくねーとゆーか……」
焔:と、ちょっとメイリィが喧嘩に負けたことが信じられなくて。
焔:「そもそも、なんで戦車隊の奴なんかに喧嘩ふっかけたりしたんだ?」
GM/メイリィ:「ワタシは……いや、ワタシと焔は天使を倒すために命をかけているのに、それをママゴト呼ばわりされたのが許せなかったアル」
焔:「ママゴト……ねぇ……そりゃ確かに面白くねーけどよ……」と、頬をポリポリかきながら。
GM/メイリィ:「なのに、あんな金髪に良いように言われてッ……」
GM:メイリィはちょっと肩を落として、キミの胸にわずかに身体を預けるように、小さな吐息を漏らした。
GM/メイリィ:「くやしい……悔しいアル。自分一人の力でなんでもやってみせたいのに、確かにわたし、あの少佐の言うとおり、まだ子供アルよ……」
焔:(ま、実際ガキだけどな……こいつもオレも……)
焔:あー、よしよしといった感じで、ぽんぽんとやさしく頭を叩いてあげます。
GM:シーンエンド。


■オープニングフェイズ/シーン3 「哀しい日」
 シーンPC:メーア。

GM:夏の熱い日差しに包まれた、裏庭の木陰。
GM:忘れられたように小さなお地蔵様に手を合わせている小さな影。
GM:キミがカサリ、と草ずれの音をさせると、影は無言のまま立ち上がり振り向いた。
GM/凍:「………………」
メーア:「……凍?」
GM/凍:「……今日は、哀しい日だって……聞いた」
メーア:「哀しい日、か……」
GM/凍:「……ずっと昔、共和王国。統一帝国と合衆国のせいで、滅亡。…………58年前の、今日」
メーア:「……ああ」
GM/凍:「……だから、知ってる人は祈る。今も空の上にいる…………その人たちが、安らかに……眠れるように」
GM/凍:「……でも、願いが届くかは、わからない。……不思議」
メーア:「そうだな……」
GM/凍:「……そう言えば。メーア、……探してた」
GM:ぼーっと夢見るような瞳でメーアを見る凍。
メーア:「ん……どうした?」
GM/凍:「………………」
GM:凍が口を開こうとした瞬間。
GM:光が視界を埋め尽くし、地面に叩き付けられたのがわかった。
GM:凍がキミを押し倒し、頭の上を爆音が駆け抜けていったのだと、すぐにわかった――
GM:シーンエンド。


■オープニングフェイズ/シーン4 「彼方からの鬨の声」
 シーンPC:ジークベルト。

GM:遠くから蝉の声が聞こえる。
GM:冷房が故障でもしたのか。年代物の扇風機がよどんだ空気をかき回す、ここはヴィヴリオの執務室。
GM:変にねっとりとして、それでいて熱い空気。
GM:――こんな日は、何かが起きる。
GM/ヴィヴリオ:「“共和王国”の特殊部隊が、先日の攻撃の隙をついてヤシマに上陸した」
ジークベルト:「共和王国の ――ということは狙いは一つですか」
ジークベルト:デスクに広げられている資料に目を落とす
GM:ことん、と透明な液体の入ったコップを君と自分の前に置くヴィヴリオ。
GM/ヴィヴリオ:「ひやしあめだ。良かったら飲め」
ジークベルト:「ああ、懐かしいですな。ありがたくいただきますよ」
GM/ヴィヴリオ:「これの作り方を私に教えたバカももう墓の下だ。戦争は罪深いな、大尉」
ジークベルト:「なればこそ、終結させる義務がわれわれにはあります」
GM/ヴィヴリオ:「共和王国の狙いは言うまでもない、エフェメリーダ少佐だ。共和王位の唯一の継承者である彼女が生きている限り、現政権、そして合衆国は共和王国を支配する大義名分を得られない」
GM/ヴィヴリオ:「同時に彼女は戦い続けなければならない。共和王国を解放するためにも、統一帝国のためにも。彼女が生きて戦っていることに、我々の大義が生まれる」
ジークベルト:「でしょうな。後継者の存在とその“名乗り”は、無視できませんからね」
GM:ことん、とと透明な液体を飲み干したコップを置くヴィヴリオ。
ジークベルト:「だからこそ、連中も必死になる……」
GM/ヴィヴリオ:「引き続き少佐を監視し、護衛しろ。やり方は貴官に任せる」
ジークベルト:「承知しました。彼女を“死んだ象徴”にはしたくありませんからね」
GM:すっ、とヴィヴリオが身をかがめた。
GM:――刹那、閃光が視界を満たす。轟音が、耳を叩いて、意識が暗転した。
GM:シーンエンド。


Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending

エンゼルギア研究所/管理人:相馬斉遠