エンゼルギア研究所
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Last Update/2012.02.05


◇ 第62話『闇の名はアムネジア』◇

「戦闘が起きないのであれば、それに越したことはありませんが……」
――クロセル・ショルメス

 

今回予告/ハンドアウト/自己紹介/シーン1///
Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending


今回予告
 忘れたいものがある――。
 ――忘れてはならないものがある。

 少女を駆り立てるのは刻まれた光景。
 心の水面に焼き付いたイタミの記憶。
 その身を縛り守る、焼けた鎖の鎧。
 奉げられた犠牲。消せない罪。

「天使兵、出現! 実体化反応……なし?」

 響き渡るのは、全てを赦す御使の歌。
 齎されるのは、安らぎの揺り篭。

「エーテル波長照合……。そんな!?」
「過去に記録があります、これは――」

けれど。
目覚めの時、手の中に残る物はなく。
ただひとりきり、幼子は立ち尽くす。
涙を流すことさえも忘れて。

眠れ、安寧の闇の中で。

 エンゼルギア 天使大戦TRPG 第62話
 『闇の名はアムネジア』

「ねえ、これは悪い夢? それとも――」


シナリオハンドアウト
▼PC1 榊 刀真  ギアドライバー/グラップラー
 ナビゲーター:タン・メイリィ
 ダーザイン:【(ナビゲーター)からの戸惑い】
 瑞穂近海に突如、単独で実体化した上級天使兵ツァドキエル。
 圧倒的なエーテル出力に比して、何ら動きを見せぬそれに対し、キミたちは威力偵察に向かった。
 シュネルギアに対しても無防備に、一度は撃破されるかに見えた天使兵。だが――。
 外殻の崩壊と同時に放たれた閃光は、キミのパートナーから、大切なものを奪い去っていった。

▼PC2 クロセル・ショルメス  機械化兵
 ダーザイン:【過去からの要請】
 長く生きていれば、たとえ短くとも、誰しも背負うものはある。それを負って、誰もが生きている。
 軍病院に運び込まれた同僚たちは、どいつもこいつも、それを無くしてしまったようだった。
 それは酷く幸せそうにも思えて、だからこそ、意識していなかった重みが、キミの背にのしかかる。
 すべてを消し去ってしまうことができるとしたら。そうしたら、キミは――。

▼PC3 内海 衛至  情報将校
 ダーザイン:【ツァドキエルからの慈悲】
 撃破されたかに見えた天使兵ツァドキエルは、突如としてその反応を活発化。
 シュネルギアを“無傷のまま”撤退に追い込み、援護に入った兵たちを“無力化”し、姿を消した。
 一様に確認される記憶の惑乱と消失。それはまるで、人から戦いを忘れさせるように。
 あの天使は――人の業を戒めているのか、嘲っているのか。それとも、慈しんでいるのか?


自己紹介
刀真:「榊刀真。階級以外で呼んでもらえると嬉しいな」
刀真:「あ、この目?やっぱり変わってるかな」
刀真:「自分でも変だと思うけどさ。1人だけ、この目を綺麗だって言ってくれた人がいるんだ」
刀真:「…あー、それは誰だってのは一応秘密ってことで、ね?」
刀真:格闘戦用にチューンされたマサムネを駆る、悩み多き14歳のギアドライバー。
刀真:黒髪とやけに白い肌、群青と鮮緑のオッドアイという特徴的な容姿の持ち主。
刀真:後ろ向きだが吹っ切れると何をしでかすか分からない、安全ピンの外れた手榴弾のような性格。
刀真:初期ダーザインは[メイリィからの親近感2]、[家族からの忌避2]
刀真:シナリオダーザインは[メイリィからの戸惑い2]、[クロセルからの苛立ち2]
刀真:以上、よろしくお願いします。

クロセル:「クロセル・ショルメス少尉です。」
クロセル:黒い髪、茶色い瞳の少女。共和国系合衆国移民の亡命者である。
クロセル:住んでいた街が戦闘に巻き込まれ、瓦礫の中に埋もれていたのをエステインらに助け出され、ヤシマに亡命することになった。
クロセル:しかし結界に護られたヤシマにあってもかつて目に焼きついた光景は消えないのか、軍人となって再び戦火の中に身を置いている。
クロセル:「わたしは忘れない……あいつらが、私の町にしたことを」
クロセル:初期ダーザイン【合衆国からの憎悪】2、【エステインからの信頼】2
クロセル:シナリオダーザイン【過去からの要請】2
クロセル:PC間ダーザイン【内海からの憐憫】2
クロセル:以上

内海:「俺はヤシマ陸軍大尉。内海衛至だ」
内海:「ん? メーヴェ時代の話? そんな昔のことは忘れたなぁ」(へらっ)
内海:「今はいちおう、シュネルギア第2小隊の指揮を預かっている。小さい部隊だが、実力は兼ね備えてるつもりだよ」
内海:「ま、何より生き残ることが肝心さ。そのために、君にも協力してもらいたいところだね。……やってくれると期待してるよ?」
内海:初期ダーザインは【ヤシマからの信頼/2】【アクシアからの友情/2】【維馬篭からの有為/2】
内海:シナリオダーザインは【ツァドキエルからの慈悲/2】
内海:PC間ダーザインは【榊刀真からの疑問符/2】
内海:以上。


■オープニングフェイズ/シーン1 「作戦記録より(−1日目)」
 マスターシーン。

XX月XX日2100
 瑞穂沖30kmに天使兵の実体化を確認。
 同2130
 通常航空機による偵察。主天使級のエーテル出力を確認。この時点を以って、対象を主天使級天使兵ツァドキエルと呼称。
 なお、偵察機に対して一切の反応はなく、移動の兆候も認められず。
 同2330
 対天使ミサイルによる攻撃を実行。
 強力な結界により、全弾が無効化。通常の対天使兵器での攻略は至難と判断。第十三実験部隊に対して出動要請が行われる。
 同2400
 シュネルギア5番機による威力偵察を敢行。
 


■オープニングフェイズ/シーン2 「闇夜に眠る者(1日目)」
 シーンPC:刀真。

GM/メイリィ:「――なにかこう、莫迦にされてるような気分アル」
GM:月を背に、その巫戯化た物体は浮かんでいた。
GM:つるりとした、卵を逆さに置いたような紡錘形。周囲には幾本もの翼が、放射状にふわふわと漂っている。
GM:シュネルギアで間近まで近づいても、まったく反応をしてこない。かといって、どこかへ攻撃をするでもない。
GM:ただ――シュネルギアの中でなお、否、ケルンを展開しているからこそ感じられる強烈なエーテル出力が、威圧をかけてくるだけだ。
刀真:「ああいや、でも僕らは偵察に来たわけで。……そりゃまあ、ここまで何もされないってーのも不思議だけどさ」
GM/メイリィ:「うー……なんかこう、逆にむずむずするアルね、これ」
GM:天使は黙して反応せず。
刀真:「……ううん」もやんもやん。
GM:メイリィは、どうもナビシートでぶんぶんかぶりを振って、
GM/メイリィ:「どっちにしろ、天使ならワタシたちの敵ヨ。何かやらかす前にやっつけるアルね」
刀真:「ん、おっけ。……うん、この感じなら反撃とかもなさそーだし」
刀真:軽い気持ちで、操縦桿を握り直す。
GM/メイリィ:「試シの勢いあまってやっちゃっても、これならきっとお説教はもらわないアル。夜も遅いし、ちゃっちゃと片付けちゃうネ」
刀真:「よし、それじゃ。……軽くぶち抜いてやりますか、っと」

GM:……しばらくお待ちください。
刀真:(待つ)

GM/メイリィ:「何アルかこいつ。莫迦みたいにやわら硬いアル……それだけだけど」
GM:数分、ホイシュレッケなら一撃で叩き落す勢いでサンドバッグにし続けても、ケルンに阻まれてほとんど有効打になっていない。
刀真:「ああもう、ヒビ一つ入らないなんてどんなけ丈夫なのさ。……なんか僕もムカついてきた」
GM/メイリィ:「……こーなったら、ちょっと気を入れてブッ叩いてやるアル、刀真。ケルンの出力配分、腕のほうに回すネ」
刀真:「おっけ、まだ練習中だけど。アレならきっと、撃ち抜ける」
刀真:……防御にケルン回さないから、滅茶苦茶痛いのが難点だけどなあ、と。心の中でボヤき。
GM/メイリィ:「ん。じゃ、テストも兼ねて、頑張るネ。失敗したらあとでとっくん追加アル」ちょい楽しそうに。
刀真:「う、それは勘弁。―じゃ、いくよメイリィ!」
GM/メイリィ:「あいあいっ、アルっ」
刀真:少し距離を取り、高度を稼ぐ。意識は両の腕に。
刀真:「―――」瞑目は一瞬。視界にしっかと対主を捉えたなら、後は―
GM/メイリィ:「さん、ある、いー……」
刀真:「――いけぇっ!」ただぶつかるのみ。最大限の加速で、最小限の打点へと――。
GM:一撃。引き裂く空気の痛みを感じるほどの一撃は、強固なケルンを打ち抜いて、卵のような天使の外殻を粉砕した。
GM:異様に軽い感触。その瞬間――。
GM:亀裂の走った“卵”から、閃光が迸った。霊圧計が警告音を張り上げて振り切れる。
GM/メイリィ:「きゃ――――っ!?」
刀真:「あ、え……何、何だよこれ」
GM:刀真には何の違和感もない。ただ眩しいだけ。けれど、ナビシートの相棒は――。
刀真:「……駄目だ、退こうメイリィ! メイリィ!」正面を向いたまま、背後に呼びかける。それはいつもと同じだけども――。
GM:悲鳴を上げた後、反応がないのはどういうことか。見れば、ケルンの出力比が戻ることがなく、滑らかに高度が墜ちていくのはどういうことか。
刀真:「メイリィ! ケルンの出力比を通常に戻――」振り向き、叫んだ。叫んで――。
GM:鼓動で潰れる耳朶の中で、後方で控えていた戦闘機群が異常を察知して、通信機越しに何か叫んでいるのが聞こえたが――。
GM:力なく崩れている、メイリィの姿。控えめに見ても意識はなく――。
刀真:「―――!」相棒への呼びかけは、水面への衝突音に掻き消され。
GM:――あとは。回収されて基地のハンガーで目を覚ますまで、記憶は途切れる。
GM:シーンエンド。


■オープニングフェイズ/シーン3 「眠りを撒く者(1日目)」
 シーンPC:内海。
刀真登場済。

GM:瑞穂基地は騒然となっていた。
GM:天使兵ツァドキエルの突然の活性化と消滅――それだけならばよかったが、シュネルギア一機の無力化と、援護に入った兵たちの突然の墜落。
GM:滑走路に辛うじて引き下ろされた機体の中に、ひときわ目立つ人型のシルエット、シュネルギア5番機。
GM:キミは、天使兵の消息不明――ということで、一気に職務が飽和状態になったアクシアから、様子を見てくるよう頼まれたワケだが――。
内海:「やれやれ、どうにも面倒なコトになってるね」
内海:ひょいひょい、と機材を避けながら5番機に近づく。
内海:「状況はどうかな? ドライバーとナビゲーターのバイタルサインのチェックは済んでる?」>整備班
GM/整備員:「あ、内海大尉っ。お疲れ様ですっ」張り付いていたのが、敬礼。
GM/整備員:「はい、それが……そっちは問題ないんですが、内側でなにかその、ゴタついてるみたいで、出てこないんですよ」困惑した様子で。
内海:「ははぁ」(にんまり)
内海:「イケないなぁ。うら若い少年少女が、今度はコクピットプレイってのは」
内海:くっく、と笑いながらハンガーをよじ登り、シュネルギアの背中に上る。
GM/整備員:「……い、いや、いっくらなんでもソレはないと思うんですが」冷や汗。
内海:「いやいや、若いからね」(笑)>整備員
内海:こんこん、とコクピットハッチをノック。
内海:「さて、2人ともいいかな? まぁ、ダメだと言っても開けちゃうけど」(ぷしぃー)
刀真:「……! ………!」中から叫び声。装甲に阻まれて聞き取ることはできないが、何か慌てているような――。
GM:なにやら、装甲越しにも、喚いている声が聞こえる。海面に激突したショックで、外部アンテナが潰れているため、詳しい確認はできないが。
刀真:「……メイリィ! ねえ、返事をしてよメイリィ!」
刀真:ハッチが開いたことにも気付かず。小柄な体を揺さぶり、叫ぶ。
GM/メイリィ:「…………ぁぅ……?」薄っすらと目を開ける。
内海:「ありゃ……こりゃあマジでお取り込み中か」(参ったね、と頬を掻き)
内海:「2人とも無事かい? ――ナニがあったか、軍人の義務として話してもらいたいんだけどねぇ」>刀真&メイリィ
GM:で。どうした理屈か、びくっ、と刀真の手の中で身を竦めるメイリィ。刀真を見て内海を見て周りを見て、大きく息を吸い込むと――
GM/メイリィ:「――! ――――!」(凄まじく早口の上に訛りが酷くて聞き取れないコンロン語)
刀真:「……ぁ、ぇ、ぅ…?」喚き散らすメイリィと、突然開いた扉と。両方に戸惑う。
内海:「――む?」(聞き取りを試みたい<コンロン語>GM)
GM:辛うじて、どこだ、どか、だれだ、とか、そういった意味の疑問詞が聞き取れた。なにやら、ある意味お決まりの台詞を口走っている様子。>内海
内海:(見た感じだと、どーにも何かトラウマってるっぽいけどね……ああ、そういうコトか)
内海:「なるほど、これはどうにも厄介だよ刀真くん?」(ため息)
刀真:「う、内海大尉! 一体何がどーなって……!」わたわた。
GM:刀真の手の中で激しく身悶えている。本格的にパニックに陥っているらしく、鳩尾に一撃、とかいう事態になっていないのは幸いなのか何なのか。
内海:「心の傷でも抉られたんじゃないかな? ――ともかく、ここに居てもいいことないね」(メイリィに鎮静剤を投与したい>GM)
内海:うりゃ、とコクピットにもぐりこみ、メイリィのパイロットスーツの肩をはだけてぷしっ。
GM:OK。では、暴れてるぶんと体重のぶん回りが速かったのか、かくっと意識を失う。
GM/メイリィ:「――、あ――」かたん。
内海:「――刀真くん、彼女を出してあげてくれ」(ごそごそとハッチから離脱)
刀真:「……メイリィ」力の入らぬ腕だけども、なんとか抱き上げるくらいはできる。
内海:「あんまり良くない兆候だよ。――君は、彼女の経歴は知ってるかい?」>刀真
GM:恐ろしく軽い。以前、同じように抱え上げたときよりも、もしかしたら>刀真
刀真:「……いえ、その。あまり、そういう話はしたことなくて」ぼんやりと、遠いところからの言葉を聞くような。
内海:「そっか。じゃあまだ秘密にしておこうかな。――できれば、こういうコトは直接聞いた方がいいんだろうし」(刀真に視線は合わせず)
内海:「とりあえず、まだ推測の段階だからね。悪いが、彼女を医務室に運んだらちょっと付き合ってもらうよ刀真くん?」
内海:ひょいひょい、とハンガーを器用に降りていく。
刀真:「……はい」かくりと、力なく頷いた。
GM/整備員:「内海大尉、アクシア大尉から連絡が。何かあったのかと――」と、内線電話片手に、下から声がかかる。
内海:「ああ、何となく見当はついたって返事してくれないかな――」>整備員
内海:(やれやれ、この手のタイプは困るんだよなぁ、正直)
内海:肩を竦め。
GM:シーンエンド。


■オープニングフェイズ/シーン4 「見失われし者(1日目)」
 シーンPC:クロセル。

GM:一切の反応なく、姿を晦ました主天使級天使兵ツァドキエル。
GM:その行方を追って繰り出されたのは、専業の偵察や対天使哨戒機でなく、戦闘部隊を中心とした編成であった。
GM:確実に実在する、と思われる脅威に対し、発見後即座に対応するためであり、無用の犠牲を避けるための措置でもある。
GM:ミサイル一発分の積載スペースを潰し、対霊界探査ポッド――エーテル体の天使兵を感知するための機器が配賦された。
GM/エステイン:「静かすぎる。……主天使の出た後とも思えんな」
クロセル:「……霊導盤探査範囲、異常なし……引き上げたのでしょうか」
GM/エステイン:「あるいはね。……それでも、ホイシュレッケの一匹も見えないというのは、逆に気味が悪いものだ」
GM:雲の上の夜空は、見渡す限りの星。白い染みはひとつもない。
GM:ざり、と通信機にちょいと空電が挟まって、
GM/マリ:『ったく、腹が重いったらないねェ。捨てッちまうわけにはいかないのかい、コレ』
GM/エステイン:「セブンス1よりセブンス5。サプライズパーティを楽しみたいなら止めないが、それでどうかしたら笑ってやるぞ」
GM/マリ:『セブンス5りょーかい。冗談だってばさ』
クロセル:「……」マリねぇのつぶやきに思わず気が緩み――あわてて気を引き締める
GM/エステイン:「……ショルメス少尉? どうした?」洩れた息でも聞こえたか。
クロセル:「いえ、なんでもありませんっ」ぴくん、と思わず背筋を伸ばし
GM/エステイン:「気を抜きすぎるのも問題だが、あまり硬くなるな。それこそ、反応が遅れる」軽く苦笑まじりに。
クロセル:「は、はいッ」かちんこちん
クロセル:「戦闘が起きないのであれば、それに越したことはありませんが……」感情を抑えた、堅い声で
GM/エステイン:「こちらの台詞でもある。相手は妙な手品を使うようだ、注意は怠るな」
GM:妙な手品――“記憶を消し去る”力。
GM:操縦手順まで忘れて墜落した人間以外、ほぼ一人の負傷者もなく、出撃全機を無力化してのけた奇跡。
GM/エステイン:「……それにしても、いつになく親切な手品を使う。抵抗は無意味だとでも言いたいのか、天使兵め」
GM:冗句のつもりなのか、ふと妙なことを言い出す。
クロセル:「でも、私たちはこうやって生きていますし……技術班の対エーテル防壁が効果を挙げている、ってことじゃないですか?」>エステイン
GM/エステイン:「どうかな。……まだ、本物に出くわしていないだけかもしれん。とはいっても」
クロセル:「そうですね……」<まだ会っていない
GM/エステイン:「人の抱えたものを、勝手に持っていく。親切の押し売りなぞ願い下げだ。そうは思わないか?」
クロセル:「それは、そうですけど……」ぐっと唇をかみ締める<押し売りは〜
クロセル:「アイギス隊長。そろそろ偵察空域を外れますが」
GM/エステイン:「……ふむ。私まで気を抜いてしまっていたか? これは――」
GM:と。その瞬間のこと――。
GM:一切の探査機器より早く、直感が、直上から来る“もの”の存在に反応する!>クロセル
クロセル:「各機! 上から!」
クロセル:反射的に操縦桿を引き倒す
GM:流石に、歴戦の勇士らしく、その警告より一瞬早く散開した――そこを突き抜けていくのは、見慣れたシルエット。
GM:いまはしっかりと捉えられるホイシュレッケ。だが、
GM/マリ:『イナゴやろーだぁ? このポンコツ、重いばっかで役立たずかってのッ!』
GM:そう。臨時の探査機も、それどころか使い慣れた機器までもの一切が、あわや食らいつかれるというその瞬間まで、反応を示さなかったのだ。
GM:けたたましく叫び立てる通信機。他のチームのほうにも出現している様子で――
クロセル:「探査器、敵天使兵の影響を受けてる可能性があります! 気をつけてくださいっ」
クロセル:こちらは逃げるだけで精一杯で。
GM:その間に、即座に回頭したエステインの飛影の機銃が、ホイシュレッケを叩き落す。
GM/エステイン:「――了解だ」
GM/エステイン:「各機、警戒。使い走りが出てきたということは、本体も不意打ちで来るかもしれんぞ」
クロセル:「どこか……どこか近くに、例の主天使級がいるはず……」探査器の微妙な兆候と、キャノピーから見える光景に注意を払う
GM:――だが。その予期に反し、こびりつくような嫌な予感を残したまま。
GM:その夜は明けた。数度の“反応のない天使兵の出現”が確認されたのみで。
GM:シーンエンド。


Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending

エンゼルギア研究所/管理人:相馬斉遠