エンゼルギア研究所
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Last Update/2012.02.05


◇ 第61話『君とフライハイ・アゲイン』◇

「私の知人に、憑いたのが間違いでしたね」
――若神達実

 

クライマックス:シーン1/シーン2/エンディング:///
Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending


■クライマックスフェイズ/シーン1 「君は最期の時を見るか」
 シーンPC:達実。

GM:上空にひとつ、白いもの。
GM:君達は今、改めて対峙した。
GM:わけのわからないまま波に流され、そして目の前には、
GM:病院にいた彼女に似た、何かがいた。
紅夜:「あれ、は……」
GM/グラトニー:「……なーんだ、もう来ちゃったんだ」
GM:そう響く、声ならざる声。
GM:正直、いいかげんにしてほしい。人が人だったら、そう漏らすこともあるだろう……
達実:「ふふふ、そうです。そして、もう終わりですよ」
GM/グラトニー:「そうだね、キミの幼馴染みのあの子の命も、消えちゃうわけで? あっはは」
塁:「しかし……その……自分の聴覚センサーに問題が無ければ、あの声は……」>達実ん
ユーリア:「……この声は…」そして、その意味を知る
達実:「それも致し方なし。天使は敵であります故」>塁
塁:「……よろしいのでありますか、若神少尉?」
塁:探るように。ヴィヴリオの指令を脳裏に思い浮かべながら。
達実:「よろしい、とは?」
ユーリア:「…少尉が良いと言っているのだぞ、塁」
紅夜:「そう、あれは……天使。天使は、殺さなければ……いけない」軽く俯き、前髪で目が隠れる
塁:「はっ、失礼いたしました!」
塁:二重の意味で<達実への疑惑と、命令への躊躇に対して。
塁:「少佐殿。ご指示をお願い致します」>紅夜
紅夜:「…………各員、火急的速やかに目標を撃破。これ以上被害が広がらないように」搾り出すように、皆に
ユーリア:「ヤー」>紅夜
塁:「了解いたしました!」>紅夜
ユーリア:「如何やら、我が小隊で対応できたのは私だけか…」
ユーリア:「隊長、後で御仕置きですね…」ふふ
GM/グラトニー:「……その前に、何故こうなったか教えてあげる」
GM:再び、声が聞こえる
ユーリア:とりあえず、説明待ちだ!(笑)
GM/グラトニー:「あの子が……普通の民間人だったのは知ってるよね?」
GM/グラトニー:「それが、こんな事態と関わりがあるはずがない。普通なら」
GM/グラトニー:「けれどね……向こうの人の実験のせいでこうなったんだよ」
GM/グラトニー:「医療グループとすり替わった向こうの人達は、あの子にひとつ、実験段階の道具を埋め込んだんだ」
GM/グラトニー:「埋め込まれた人のエーテルを喰らう、天使……といえばいいかな」
GM/グラトニー:「……それがあたし。今ここにいるのが、その天使」
ユーリア:「天使を埋め込んだ…?」
達実:「ふむ…………一つよろしいでしょうか?」
GM/グラトニー:「なにかな?」
達実:「現時点で、貴方と霧崎さんはどの程度まで同一なのです? 肉体的に? 精神的に? 魂まで? エーテル結合? 同一存在?」
GM/グラトニー:「エーテルの大部分とは結合してるね」
達実:「成程、エーテルに依る結合ですか」
ユーリア:「……」頭抱え
塁:「曖昧すぎる。具体的な回答を要求する」
GM/グラトニー:「まあ、焦らない焦らない。あとで説明入るから」
塁:「む……では説明を要求する」<あくまで真面目に
GM/グラトニー:「精神的には全くの別物。別の魂の存在は、わかってたみたいだね、あの子は」
GM/グラトニー:「ある程度まで大きくなった時に気づかれて。で、精神干渉くらいはできるようになってたから、私が全部教えてあげた」
GM/グラトニー:「そしたら……ほんとにショックだったみたいだね。キミのいないときのあの子、暫く眼が死んでたよ」
GM/グラトニー:「あの子、自分を隠すのが得意そうだったから。見ていて傑作だったよ」
GM/グラトニー:「それでね……実験段階だったもので、ひとつ変な能力があの子についちゃったんだ」
GM/グラトニー:「今やってるのと大体同じ。違うのは、話せるのが一人だけだというのと、」
GM/グラトニー:「話してるときは、白い蝶みたいなエーテル体を飛ばすこと」
GM/グラトニー:「彼女は、自分を蝕む私を壊して欲しかった。そして、キミが軍人だってことを知らなかった」
GM/グラトニー:「そこで誰かにひっかけてもらおうと飛ばした感情が、偶然にもここにいる一兵士を捉えた」
ユーリア:「私か……」

GM/グラトニー:「そういうこと。いつか私が飛び出したときに、私を壊してくれるひと。あなたがアトランダムに選ばれた」
達実:「それで、霧崎さんは現在貴方の中に取り込まれているのですか。これは肉体的にと言う意味ですが」
塁:「なるほど……理屈は了解した。しかし理由には納得がいかない。貴様(今話している方)の目的は何処にある?」
GM/グラトニー:「んー……ひとつひとつ片づけるよ。まずは取り込む云々の話」
GM/グラトニー:「あの子は取り込まれてはいないよ。もっとも、私が壊れたら」
GM/グラトニー:「少なくとも、キミとの約束は果たせなくなるかな……?」
GM:顔……らしきものが、妙に歪んだ笑みを浮かべた。
ユーリア:「しかし、亜衣と言う少女を解放するには貴様を堕とすしか、我等に道は無いッ」
達実:「成程、肉体的なつながりは無し。エーテルに寄る存在の同期が貴方の依代と。ふふふ……これは厄介ですね。しかし………不可能では無い」
GM/グラトニー:「で、何でこうやって話をしてるかというとね……ここで面白いことを教えてあげよう」
GM/グラトニー:「私はまだエーテルを完全に喰らっていない。けれど、私の一部はまだあの子を喰らい続けている」
塁:「なるほど。その一部を除去すれば良い訳だな。了解した」
紅夜:「………」ちゃき、と刀の束に手を当てて
GM/グラトニー:「全部食べ終わったとき、この私を中心として爆発現象が起こる、ってのが最大の目的なんだ」
紅夜:「……悪趣味ね」
GM/グラトニー:「人ひとり分がどれほどまでの威力をもつか。そのデータはこれから取るんだ」
達実:「図に乗るのは構いませんが、我等二人、ヤシマ千年の陰陽道の使い手を前に、聊か調子に乗りすぎですよ」線のような目の片目をついとあげ、
GM/紀央:「そのとおりです、達実さま。わたしたちのちから、存分に見せてやりましょう!」
塁:「なるほど。データ取得が目的か。しかしそれをここで行うのは愚行としか思えんな」
紅夜:「そんな姿をしていれば、私たちの手が、鈍るとでも?」ゆっくりと抜刀していく
GM/グラトニー:「……さて、あと何分で『ごちそうさま』が訊けるんでしょうねえ?」
塁:「口が軽いな。つまり59秒以内であれば処理に問題は無いわけだな」<あと何分で
塁:出力を巡航モードから戦闘モードに。
GM/グラトニー:「こうやって話につきあってくれたおかげで、時間がどんどん減ってきてるわけだし。あっははは!」
GM/グラトニー:「実際もっともっと短いかもしれないよ? もっと長いかもしれないけれど!」
達実:「それで? これから滅びる貴方がそこまで自信を持っていられる理由が理解できませんねぇ」なぜかニタリと笑う。いや、嗤う。
ユーリア:「……少佐」
紅夜:「何?」
ユーリア:促がす
ユーリア:そう、攻撃の命令を
紅夜:「じゃあ、始めようか。各員、攻撃開始。遠慮も会釈も容赦もいらない。ただ無慈悲に、叩き潰せ」
塁:「了解であります、少佐殿、少尉殿!」
塁:盾となり剣となり弾丸となる。それが本望なれば。
GM/グラトニー:「ああ、もちろん滅びるよ? ―――この国にでっかい花火を打ち上げてね!」
塁:「許可できん。一人で燻り消えてゆけ」>グラトニー
紅夜:「―――行くぞ天使兵、その身に刻め、修羅の一刀を」
ユーリア:「フッ……。我らクレーエ小隊の力」
ユーリア:「篤と御覧あれ……!」
ユーリア:アフターバーナー点火
塁:右アームに小太刀を、左アームにスコルピオンを。
塁:「ファルター2、吶喊する!」
塁:バーニア全開。特攻します。
達実:「我、是より退魔の陣を張りて魔を滅す……」線のような目が開き、目の前の標的を見据える。
GM:では、シーンエンド。

■クライマックスフェイズ/シーン2
 第1ラウンド。

GM:では戦闘に入ります
ユーリア:え〜と反射は、ヴィークル込みで13ね
塁:込み込みで11です
紅夜:込みで9です
達実:9かな
ユーリア:同値の場合、肉体で判定
GM:えーと、感覚値……20か
ユーリア:さすがにはえぇ(笑)
紅夜:ボスだけはあるw
塁:エンゲージはどうなっているのでしょうか?
GM:エンゲージは、 PC 500m 暴食 で、ひとつ
ユーリア:近いな……
紅夜:全力移動すれば届くか
GM:トラバントのギリギリ射程範囲内(何

ユーリア:セットアップで《援護射撃》を宣言したいのであるよ?
GM:おーけーおーけー?
ユーリア:さぁ、援護が欲しいのは誰だー
紅夜:達実んかな、このラウンドはw
ユーリア:そのようだ(笑)
ユーリア:では、達実んに
GM:ちなみに、あることをすれば彼ならグラトニーでも先手取られる(笑
達実:とりあえず、トラバント3で不意打ちで最初に動きますけどねw
ユーリア:ダーザイン5消費、《援護射撃》
ユーリア:ダイスブーストにパトス2、ロゴスで30、亜衣からの希望、達実んからのダーザインを昇華、+14
ユーリア:#32c4+14
●ダイス:Julia:32c4+14=24(5,2,4,2,2,1,4,6,4,5,2,4,1,6,1,1,3,3,4,3,3,1,4,2,
5,6,2,5,3,4,6,1)+14= 38
ユーリア:38成功、次の命中判定に+38ですよー
ユーリア:「少尉、援護する」

ユーリア:で、暴食の番
達実:あ、不意打ちするんで最初に動きます
GM:不意打ち宣言ね。あいあい
達実:マイナーで接敵してメジャーでトラバントIIIで不意打ち攻撃します。
GM:え、エンゲージか
達実:うい、突っ込みます
GM:……よーし、こいやー
達実:「先程時間稼ぎ云々と申していましたが、こちらも布石は打たせて頂きました」
GM/グラトニー:「へえ、布石ね……どんな?」
達実:「教える訳無いじゃないですか、莫迦ですね貴方」
GM/紀央:「ばかですねっ!」
達実:で、ダイス+100のユーリアからの信頼、鳴神紅夜からの興味、霧崎亜衣からのまごころ昇華で+30と技能5LVは可能?
GM:技能Lv5は解禁であります
達実:では、ロゴスさらに消費で5LVに
達実:あ、あと接合も使います
達実:#122c5+30+38
●ダイス:Tatumi:122c5+30+38=106(4,3,1,3,6,4,4,4,1,2,5,5,1,3,1,5,3,1,5,3,
2,4,2,2,3,1,1,4,2,4,5,3,5,5,4,2,3,5,2,6,6,2,4,5,6,2,2,5,5,6,4,5,4,3,5,1,
4,2,6,4,5,1,5,4,5,1,1,6,3,5,5,2,4,6,4,3,3,4,1,4,4,4,2,1,6,5,1,2,6,5,1,2,
1,1,1,1,1,6,6,3,4,6,3,2,2,4,2,5,6,6,3,2,5,2,6,2,4,5,3,4,2,4)+30+38= 174
ユーリア:がらんごろーん がらんごろーん(笑)
塁:りんごーん
GM:は、早くも鳴ったー!?(爆
GM:#50c5
●ダイス:GMWith:50c5=41(1,4,4,1,5,6,1,6,6,6,1,1,1,5,2,4,1,6,1,1,2,3,2,6,
2,6,5,2,4,3,1,2,3,3,4,5,1,6,1,6,1,2,5,2,3,2,5,1,4,2)= 41
GM:か、霞む……これが聖霊特化型のトラバントか……ッ!(爆
紅夜:生きてるー?w
達実:で、ダメージ判定ステップにマインドクラッシュ使います
紅夜:鬼だ……w
塁:終わるのでは(笑)
達実:達実の心ですよw
GM:い、一応訊いておこう……総ダメージは?
達実:140点をHPのみに叩き込みます
GM:………
GM:それは普通落ちるわ!(爆
GM:そして死亡ゲージは使えない。一撃死……!(爆
紅夜:ま、マジで一撃で終わったー!?w
ユーリア:やっぱり、峰撃ちと良い、マインドクラッシュといい…
ユーリア:アホな性能やな(笑)
紅夜:GM泣かせですなw
塁:「さすがは若神少尉……お見事です」
塁:(これならば、大佐殿にも問題なく報告ができそうだな……)
塁:本人は気づかないまま、その事実にほっとして。
紅夜:「これがシュネルギアの力、いや、あの子達の力、か……」ぽつりと
GM/グラトニー:「お、終わっちゃうんだ……ヘンだなあ……」
達実:「ヤシマが、我々が憑き物を落す事、その技の研鑽を幾星霜積んで来たか、これでお分かりですか」
ユーリア:「……我が弾幕、多少なりと役には立ったか、若神少尉?」
達実:「はい、充分に。有難う御座いました」>ユーリア
ユーリア:「………」崩れ逝くグラトニーの顔に機銃を叩き込み、離脱
塁:「任務……完了」グラトニーの声に少女の声が重なって聞こえた気もして……。
紅夜:「………」静かに、合掌して
ユーリア:「む……。今頃来たか…」
ユーリア:「クレーエ2、戻ったら…判っているな?」(ぼそ
GM/グラトニー:「じゃあ……あたしって、何のために……生まれたの、かな……」
GM:その言葉が聞こえたと思った直後……それは、消え失せた。
達実:「何の為に、其れに答えられる程私は、高尚な訳ではありませんが只一つ………」
達実:「私の知人に、憑いたのが間違いでしたね。貴方に同情できるほど、私は寛容な人間ではありません故……」
GM:……では、ここでシーンエンド。


■エンディングフェイズ/シーン1 「おはなし」
 シーンPC:紅夜。

GM:キミは、今は亡き夫の墓前にいた。
紅夜:「――という訳だったの。最近の子ってすごいなー、ホント」墓碑に、そこに本人が居るかのように話してる
紅夜:身振り手振りも交えつつ
GM:とまあ、そんなことを話していると。
GM/紀央:「あのぅ、何をしておられるのでしょうか?」と、巫女服の少女がひとり話しかけてくる
紅夜:「あ、紀ぃちゃん。斎蔵君に今日あったことの報告してたの」指し示す墓碑には「鳴神斎蔵」という名が彫られている
紅夜:「今日は、色々あったから」
GM/紀央:「あ……、はい。そうですね、色々と」
紅夜:「このお墓はね。私の旦那さんのお墓なの。今から20年位前かな、40年戦役の頃に亡くなっちゃったんだけど」
GM/紀央:「そうだったのですか……」
紅夜:「ここから動けなくても寂しくないように、こうやって何かあったときに報告に来るの」と言って、寂しげに笑う
GM/紀央:「…………」(同じく、少し寂しげに笑い)
GM/紀央:「……あの、ひとつ訊いてもよろしいでしょうか?」
紅夜:「なぁに?」にこー、と、さっきの笑顔を消して、いつもの笑みを
GM/紀央:「紅夜さんは、今でもその人を愛していますか?」
紅夜:「うん。世界中の誰よりも愛してる。多分、死ぬまでずっと」
GM/紀央:「それは、いいことですね」
紅夜:「紀ぃちゃんにも居るでしょ? そういうヒト」
紅夜:「打算も計算も何にもなしで、ただすっごい好きになっちゃったヒトが」
GM/紀央:「……はい」
紅夜:「だからね、紀ぃちゃん」肩にぽん、と手を置いて
紅夜:「あなたは良い子。非の付け所の無い良い子だもの。達実んもいつまでもほっとかないから」
紅夜:「あなたにはそれが出来るんだから、全身全霊で、幸せになりなさい」優しげな、母の笑顔で
GM/紀央:「ありがとうございます、紅夜さん。……明日からとは言わず、今から頑張りますっ」
紅夜:「ん、良い返事。一回掴んだら、絶対に離しちゃ、ダメよ?」なでなで
GM/紀央:「はい、頑張りますっ」
紅夜:「応援してる。私達の分まで、幸せにね」ぎゅー、と抱きしめて、以上で
GM:そうして、時は過ぎていく――。ときには残酷に、ときには暖かく。
GM:シーンエンド。


■エンディングフェイズ/シーン2 「ねぎらい」
 シーンPC:塁。

GM/ヴィヴリオ:「ご苦労だった」
塁:「はっ、以上で報告を終わらせていただきます、大佐殿」と、相変わらず直立不動で。
GM/ヴィヴリオ:「……よくやってくれた、伍長」
塁:「特殊なケースに至らず、何よりでありました」
塁:ふと、思いついて。
塁:「僭越ではありますが……」
GM/ヴィヴリオ:「何かな?」
塁:「大佐殿は、当初から若神少尉に対して疑いを抱いてはおられなかったのでは?」
塁:「本来であれば、まず身柄を拘束するべきかと思うのですが……?」
GM/ヴィヴリオ:「彼は大事な人材だ。通じていなかった場合、士気に悪影響を及ぼすことは避けたかったのでな」
塁:「はっ、失礼いたしました!」
塁:「自分にはそのような感情的な面は解りかねますが、確かに士気に悪影響を及ぼすことは考えられます」
GM/ヴィヴリオ:「いや、いい」
GM/ヴィヴリオ:「――ギアドライバーは貴重だ。失ったとしても、簡単に代わりなど見つかりはしないのだ。ゆえに、なるべくならば、そういうことのない方がいい」
塁:「はっ、自分たちと違い。掛け替えのない戦力でありますから」<ギアドライバー
GM/ヴィヴリオ:「……何を言う、伍長」
GM/ヴィヴリオ:「私の目の前で、完遂した任務の報告をした者が、重要な戦力ではないと言うのかい?」
塁:「はっ、戦力を軽視する軽率な発言でありました! 申し訳ありません!」
塁:……と、やっぱりヴィヴリオの発言を読み違えて
塁:「それでは、宿舎の警護に戻らせて頂きます、大佐殿!」と、敬礼を。
GM/ヴィヴリオ:「……私はただ、卑屈になるなと言っているのだがね」(肩を竦め、僅かに苦笑)
GM/ヴィヴリオ:「……下がってよろしい」
塁:「はっ!」
塁:そして退室。いつもと同じ、ギアドラ達の警護に戻る。
塁:守るべき対象が減らなかったことに安堵してる自分に気づかぬままに。
GM:そして、時間は流れる――。変わらず時を刻み続ける。
GM:シーンエンド。


■エンディングフェイズ/シーン3 「とうそう」
 シーンPC:ユーリア。

ユーリア:「と、言う訳で。休暇は申請しました……。クレーエ小隊は強化合宿です」
ユーリア:ぽつねんと、一人ユーリアの前に座るのは…コードネーム:クレーエ2
GM/紫音:「―――強化、合宿?」
ユーリア:「そう!」
ユーリア:「先日の出撃。……なんですか、あの体たらくは!」
ユーリア:ヒュカッ! と馬上鞭がしなる
GM/紫音:「ひゃわっ!?」
ユーリア:「機体が整備中だった、というのは考慮しましょう」
ユーリア:「で・す・が!」
ユーリア:「それとこれとは別問題です!」
ユーリア:「隊長も3も、出張をいい事に逃げ出しましたが……」
ユーリア:「貴女は、そうはいきません」
GM/紫音:「は……はい」
ユーリア:「クレーエ小隊の一員ならば、はっきりと返事をなさい!」ひゅんひゅん!
GM/紫音:「はいっ!」びくぅっ!?
ユーリア:「…まぁ、それでは一日目の課題を発表しましょう」
ユーリア:ふぁさ、と豊かな白金髪を掻き上げ
ユーリア:こつこつこつ、と教卓(マテ)の上に置かれたタウンページの如き手書き資料
ユーリア:それを手にとろうとするユーリア(笑)
GM/紫音:「あ、あの……?」
GM:……逃走を心に決めた。さあ逃げるぞ、
ユーリア:「え〜、まず今日は…基地の滑走路を1000本ダッシュから始める事として…」
ユーリア:くるり、と振り返る…
ユーリア:「…………」
ユーリア:「……何処へいった――――――――――――!!」
ユーリア:雷が落ちた。
GM:余談――。このときのユーリアの怖さは、隊長をも軽く凌いだという。
GM:シーンエンド


■エンディングフェイズ/シーン4 「さいかい」
 シーンPC:達実。

GM:あれから数日後のおはなし。
GM:君は、またこの部屋へと足を運んできた。
GM:彼女はというと、なんとか処置が間に合ったらしく、
GM:あとは一回の手術さえ終われば、約束が果たせるという。
GM:命を落とすどころか、時は急速に好転して。
GM:君は、今日手術を迎えんとする彼女に、会いに来たのだった。
達実:「さて………と」手に持った扇子をぱちんぱちんと爪繰りながら、
達実:ふと、さっき自販機で買ったお茶が、いつの間にか冷めてるのに気づいて苦笑する。
達実:はた、と件の戸の前で立ち止まる。
達実:「失礼致しますよ」部屋の中へと踏み入る。
GM/亜衣:「お。待ってたよ、若神くん」
GM:笑顔で返す彼女。
達実:「そうですか。元気そうで何よりです」
GM:――ただ、あの戦闘時は苦しんでいたのだろうか。どのくらい。
GM/亜衣:「それがね。今までからはとても信じられないくらい治りが早いんだって」
達実:「ほう、それは僥倖。きっと、霧崎さんのこれ迄の善行が効いたのでしょう」
GM/亜衣:「でしょでしょ? 私ってば神サマの贔屓受けてる? 死んでも死なないセーフティーシャッター?」
達実:「そうですね。きっと、予備の命でもあったのではないですか。生きたいと、誰よりも強く願った命が……」
GM/亜衣:「予備、かぁ。なら、この命大切にしなきゃ、ね。うん!」
GM/亜衣:「今日という日を頑張れば、明日という日はー……」
達実:「明日の為の今日。確かに大切な心構えではありますが、今日の為の昨日も同じ位大切だという事を忘れてはいけませんよ」
GM/亜衣:「……ん、そだね。昨日があって今日がある。今日があるから明日がある、だよね? うん」
GM:そんなこんなで談笑しているうちに、病院の人が来て、とうとう手術に行くことになった。
GM:「大丈夫、ぜーったい約束守るから!」って、笑顔を見せた。
GM:そうしたら、彼はなんて答えたと思う?
達実:「我等が必死に生きる今日は、誰かが望んでやまなかった明日。歴史とは是日々の積み重ね。ま、受け売りですが」ふっと返すように笑みを浮かべて。
GM:なんて言ってた。
GM:……明日、立てるといいな。―――もとい、絶対立ってみせるよ、うん。
GM:―――あれから、彼女がつけ始めた日記。手術の日は、こう書かれていたのだった。
GM:彼女を縛る枷は、何もない。今、明日という空に……
GM:―――Fly high again with you
GM:シーンエンド。


Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending

■アフタープレイ

【経験点計算】
 若神達実@阿桜聖:6点
 ユーリア・V・ヴァールハイト@Cyphiss:6点
 塁7−0@mao:5点
 鳴神紅夜@与太郎:6点
 GM@高菜葉:23÷3+1≒8点

【雑感】
 達実んは、(天使核が)黒いね。
 ……と、言うわけで。ヒロインに憑依した天使兵を倒すという基本に忠実なフォーマットのシナリオながら、いまいち噛み合わせの悪さを感じるのは、恐らくギアドライバーに共通の「ナビゲーターよりもシナリオヒロインに萌えられるか?」という課題ゆえだろう。
 特に、今回の達実のように押しの弱い系ナビゲーター(凍、紀央、場合によってセラピアやT−Xも該当?)をパートナーにしているギアドライバーは、基本的なメンタルセッティングが相棒に構う事を優先しているため、シナリオヒロインと絡ませづらいところがあるかも知れない。
 逆に、伊音やトゥアレタ、メイリィやクベルタあたりは、ある程度ギアドライバーが放っていても勝手に動いてくれそうなイメージである。
(もっとも、放置が過ぎると後がオソロシイのだが……)
 もちろんGMもそこは分かっていて、押しの弱い紀央をサポートするために紅夜を、達実の足を引っ張る? ために塁を、全体を俯瞰しつつお話を引っ張る大人としてユーリアを配置してはいるのだが、ここで達実きゅんが実に陰陽師らしく「全部分かっていますよ、ふふふ?」な立ち回りを見せたためか……見事にボス役のグラトニー(貪欲)は噛ませ犬に。合掌。
 ただ、コンセプト自体はエンゼルギアのテーマのひとつである「知人が天使兵になる」をまっとうに確立している。特に普通の民間人が強力な天使兵に変化するのは、裏読みするとなかなか深いテーマ。今後、どこかでひょっこり出てくるかも知れないのでそのあたりも期待。


エンゼルギア研究所/管理人:相馬斉遠