エンゼルギア研究所
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Last Update/2012.02.05


◇ 第68話『ブラインド・エネミィ』◇

「……触っても、いいョ?」
――タン・メイリィ

 

クライマックス:シーン1///エンディング://
Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending


■クライマックスフェイズ/シーン1 「悪魔と踊れ」
 第1ラウンド。

GM:蒼穹に浮かぶ、黒き機体。
GM:禍々しき翼をはためかせ、その紅き目に光が宿る。
GM/林檎:「……さぁ、いこうか、“D”」
GM/林檎:「――結局、お前だけが、私と焔クンのたった1つの“ダーザイン”というわけだ」
焔:「行くぜ……“相棒”」>メイリィに
GM/メイリィ:「勿論アル。――やっぱ、一緒じゃなきゃ嫌アルヨ、“相棒”」
律:「あの人……止めるよ、凍」
GM/凍:「…………ん。……止めなくちゃ、いけない。そんな……気が…………する」
焔:と、通信は繋がってますか?>GM
GM:林檎が焔の通信を遮断する理由がありません(笑)
焔:了解です(笑)<通信
GM:まずは位置関係。
GM:“D”で1エンゲージ。PCの位置は自由にて。
焔:えっと、つまり今のところ、敵はDのみですか?
GM:はい。
GM:天使はもう倒しました。あとは、悪魔とエンゼルギアの戦いだけなのです。
GM:一応、装備はカタナと九八式対天使砲を装備しております。
アレクセイ:後方ですかねえ、こちらは。<位置
焔:ならカゲミツは“D”にエンゲージします。
律:カゲミツ&“D”<シュトルム<ホルテンって感じですかねぇ?<位置
GM:ですね。
GM:あ、感覚はいくつですか? “D”は19です。
律:込み16
アレクセイ:11で行動です。
焔:込み込みで9です

GM:では、セットアップ。
アレクセイ:なのですが……セットアップで《リーダーシップ》使用、といっておきます(笑)
GM:こちらはセットアップでは何もなし。
アレクセイ:行動順はアレク→律→焔→Dで。
GM:うい、ではアレクからどうぞ。

アレクセイ:ロゴス9点消費、<話術>を2→5に上昇
GM:うい。
アレクセイ:#63c5 <話術>5 《演説》
●ダイス:Arec:63c5= 56
GM:《演説》はシーンなので、焔と律を対象に取れますー。
焔:アレクさんシーン、シーン。
アレクセイ:しまった。ダーザイン昇華を宣言し忘れていた。付け加えて構いません?(おそるおそる
GM:はい、どうぞー。
アレクセイ:申し訳無い。合計で84の修正を二人に。
GM:了解。律、どうぞー。
アレクセイ:「見せてやれ、キミたちの絆の力が、悪魔の力に勝るということを!!」

律:「シュネルギアと構造に差がないなら、動力部だけ狙って……っ!」
GM/凍:「………………大丈夫。……律なら、撃ち抜ける」
律:【接合】ロゴス3消費と、《鷹の目》5点消費
律:ロゴス3点で射撃を4→5
律:ロゴス53消費してと
律:ダーザイン4レベル三つ消化
GM:はいな。
律:#154c5
●ダイス:Ritu-M:154c5= 127
律:154成功と
アレクセイ:りーんごーん♪りーんごーん♪
GM:#20c4 回避 《反応射撃》する気が起きない(笑)
●ダイス:GMS:20c4== 14
GM:差分値113です。
律:113+22で135です
律:狙いすました一撃を“D”に放つ
GM:そんなのは“D”の死亡ゲージで受けます(笑)
GM/林檎:『……弱い、弱い』
GM/林檎:『こんなんじゃ、悪魔は滅ぼせないさ!』


GM:では、焔どうぞ。
焔:「豆チビ……」
焔:「アレは……オレの未来のひとつだ」
焔:「戦って、殺して、最後に殺される。ありえねー話じゃねえ」
GM/メイリィ:「確かにネ」
焔:「けどな」
焔:「てめーが後ろにいやがるから、オレはその未来を選ぶ訳にいかねえ」
GM/メイリィ:「同感アルよ」
焔:「だから……ここでアイツを消し去って――」
焔:「あり得るかもしれない未来を――完全に否定するっ!」
GM/メイリィ:「――ワタシも、同じネ。憎んで、戦って、滅ぼして……。その未来は選べない」
GM/メイリィ:「ワタシと焔が選ぶのは。――拳を共に。明日を掴む戦い!」
焔:「ああ、なら後は……」
焔:右のシュラークファウストに全ての力と想いを込めて。
焔:「ぶっ放す……だけだっ!!!」
GM/林檎:『来るといい。隣に居られなくても……』
GM/林檎:『君の全てを受け止めるのが、私の恋心なのだから』
焔:「わりぃな、あんた。嫌いなタイプじゃねーんだけどよ」
焔:「やっちゃいけねぇことを、やったのだけは見逃せねぇっ!!」
焔:まずは《接合》
焔:ダーザイン「林檎からの興味:4」「Gからの嫉妬:5」を昇華。成功数を+18
焔:で、格闘を4>5に、ロゴスを41判定値につぎ込んで、殴ります。
GM:おうさ。
焔:#145C5+18
●ダイス:Homura:145c5+18= 130
焔:ただ、愚直に一直線に接近して――
焔:身体はふたつ、想いもふたつ。
焔:一心同体なんて、この2人には無理なのかもしれないが。
焔:この拳に込めた「願い」だけは――純粋なる一つ!
焔:「消え去り――やがれぇぇぇぇぇぇぇぇっっっ!!!」
焔:全てを込めて、叩きつける!!
GM/林檎:『は、は。――そうだ、来い!』
GM/林檎:『受け止めてあげるよ。……キミの、すべてを!』
GM:林檎の死亡ゲージで受けざるをえねえ。
焔:では《連撃》宣言をー
GM:ぐ、かもーん。
焔:代償の5消費、残りの9で《接合》格闘:4>5、成功数を追加ーダーザインメイリィからの幸福感:5を昇華。
焔:で、殴ります
GM:こいー。
焔:#107C5+10
●ダイス:Homura:107c5+10= 102
GM:《カウンター》宣言。白兵4→5。ダイス+36。これでロゴス40点全部使い切り。
焔:おお(汗)
律:うわっ(汗
GM:#55c5 カタナ
●ダイス:GMS:55c5= 48
焔:ちなみにパトス3 ロゴス0 アガペー621 すっからかーん(笑)
GM:ここで、悪魔がほとばしる。
GM:装甲34/35点消費。HP15/16点消費。軽傷10/14点消費。
GM:D・D・D。
GM:成功数を+59して、107にてつき返し。
焔:おう(汗)
焔:ダメージどんとこーい。
GM:差分値5+カタナ18=23点。
焔:装甲21 致命1 軽傷1で受けます
GM/林檎:『……狂おしいほど、愛しているさ!』
焔:「上等……これで死なねぇってんなら、死ぬまで殺してやらぁっ!」
GM:では、次のターンにー。

■クライマックスフェイズ/シーン2
 第2ラウンド。

GM:セットアップ。
GM:ない場合は、“D”が行動します。
アレクセイ:どぞり。
焔:どうぞ

GM/林檎:『おかしいね。本当に、おかしいよ。焔クン』
GM/林檎:『こうやって殴り合ってはじめて、君を深く感じるよ……』
GM:焔にカタナで攻撃。
GM:#19c4
●ダイス:GMS:19c4= 15
GM:15成功。
焔:パトス3をロゴスに変換して《接合》、突き返します。
焔:ダーザイン、戦闘からの愛情:2 水護律からの信頼:2を昇華 +4で
焔:致命の修正でさらに+2で
焔:#22C4+4
●ダイス:Homura:22c4+4= 16
焔:ぎりぎりー

※実は、この運用はルールミス。リアクションには(ダメージ減少に使える七支隊のものを除き)ダーザイン昇華による成功数ブーストは行なえませんが……。まあ、野暮というものでしょう。

GM:うおおお、惜しい。ダメージを。
焔:1+38で39
GM:それが終わりの一撃だ。
GM/林檎:『……さよなら、愛しき人』
焔:弾の尽きた右の腕で刀を受けて――
焔:「………………」
焔:無言で応え、左のシュラークファウストをコクピットに直撃させます!
GM:悪魔が、黒い機体が、林檎・クラッカーネが、
GM:爆散。空の塵となりて。
GM/メイリィ:「……帰る、アル」
GM/メイリィ:「今度こそ、一緒に」
焔:「ああ……」
焔:(せめて……殺したことは覚えててやるよ)
焔:ひょっとしたら、相棒より自分を知っていてくれたかもしれない女性に、心の中で別れを告げます。
GM:ブラインド・エネミィはもういない。
GM:敵は……あとは、自分の中にあるのだから。
アレクセイ:『全機、ホルテンへ帰頭せよ。――さあ、帰ろう。瑞穂基地へ!』
GM:シーンエンド。


■エンディングフェイズ/シーン1 「後始末は、始末書と」
 シーンPC:アレクセイ。

GM:あれから。
GM:一番忙しいのは、アレクだった。
GM:焔の復隊。ミステルの後始末。
GM:……始末書地獄は終わりそうに、ない。
アレクセイ:「ミステルを全損させたのは流石にバレるとマズイよなあ……。こっそり、そして素早く始末書を提出してしまわないと……」
GM:ぱっぱらぱー。
GM/アクシア:「今帰ったわよーぅ」
アレクセイ:「ノオォォォォォッ!?」
GM/アクシア:「ん、どうしたのーアレク?」
アレクセイ:「え、いやっ、あはははは。ナンデモナイデス、ナンデモ」
GM/アクシア:「そう、それはよかったわぁ」
アレクセイ:部屋の扉の前に立ち塞がって、入らせないよーにブロック、ブロック(笑)
GM/アクシア:「……ちょうど話があるからね」目が、目がぁぁぁ。
GM/アクシア:「んふふ〜。羽村くんから、聞いちゃったわぁ〜?」
アレクセイ:「あ、あの。先輩? 目つきが怖いですよ。ヤだなあ、目じりに小皺なんか作っちゃっ……って、え、え!?」
アレクセイ:「えええぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」
アレクセイ:思わず後ろに倒れて、始末書の山が崩れ――その中に埋もれる(笑)
GM/アクシア:「よく、子供たちを守ってくれたわね」撫で撫で。君の先輩は、昔のように優しく
GM:君を理解してくれている。
アレクセイ:「……ば、バレてない。軍医、感謝しますっ!貴方はホトケのような人だっ」(ぼそ)
GM/アクシア:「け、ど」
GM/アクシア:「誰が性悪ですって、誰がぁぁッ!!」
アレクセイ:「軍医……アンタ、オニだ。オニのような人だあぁぁぁぁ!!」
アレクセイ:どがっ、ばきっ!! べしっ、ぐしゃっ!!
GM:こんな賑やかな瑞穂基地。
GM:それが、ここの日常。
アレクセイ:「そ、それだけ? フォローなしっ!? ちょっと、僕の苦労は!? せ、先輩、ちょっと、それ以上はカンベンしてー!!」
GM:シーンエンド。


■エンディングフェイズ/シーン2 「不可解な、彼女」
 シーンPC:律。

GM:まぁ、いつものごとく。
GM:色々あったが、焔は戻ってきてメイリィとどつきあって仲良くやっている。
GM:賑やかになったと思う。本当に、昔通り。
GM/凍:「………………律。……ちょっと、いい?」
GM:律の部屋を訪ねてきた凍。
律:「…………?」こくこくとカルシウム入り牛乳のパックを飲みつつ、きょと、とした顔で
GM/凍:「……分からない…………ことが、ある」
律:「ええと…何がわからないのかな?」
GM/凍:「………………字伏とメイリィ。……どうして、あんなに……仲、いいの?」
律:「それは、気の合った相棒だからじゃないかな?」
律:今日10個目のパックをゴミ箱に捨てつつ
GM:律の言葉を受け、凍は逡巡のあと。衝撃的な一言。
GM/凍:「………………ずるい」
律:「ふえ?」
GM/凍:「………………私も、……律と、仲良くする」
律:「仲良くって? いまも仲は悪くないと……」言葉途中で自分の言葉に赤面しつつ
GM/凍:「………………」
GM/凍:「ちゅー」
GM:待つ。
律:「えっう……ちゅー……?」どぎまぎしつつ凍の唇に視線が釘付けになる
GM:とても柔らかそうな薄い唇。
律:「あっあのっ凍?」
GM:硝子細工のような透き通った瞳が、律を見つめている。
GM/凍:「………………ん」
GM/凍:「………………ちゅー。……違った?」
律:「ちゅーって、それは確かに仲と言うか好きな子と……えう」
GM/凍:「……ふふ」
GM/凍:「………………じゃあ、律が……届くようになったら」
GM:そういって、無表情のまま凍が律の頭を撫でる。
律:「届くようになったら……って……むー」視線を合わせづらいので凍の足元を見ながら
GM/凍:「………………そんな律が、……好き」
GM:やはり、無表情なまま言うが……それが、凍という少女だと君は分かっているのだ。
律:「僕も好きだよ、本当だよ」その言葉の後を継ぐように
GM:そんな微笑ましい光景もまた、日常。
GM:シーンエンド。


■エンディングフェイズ/シーン3 「今日も仲良くケンカ」
 シーンPC:焔。

GM/ヴィヴリオ:「……以上だ。都合、1週間の独房入りは了承してもらおう」
GM/ヴィヴリオ:「それでも、寛大な処置であることは心に留めて置くといい」
焔:「了解、それですむなら、安いもんっす」
GM:微笑して、退室を促す。
焔:敬礼して、退室。
GM/メイリィ:「……どうだったアルか?」
GM:心配そうな顔で、ちょこんとそこに待っていた。
焔:「独房で一週間。格安だな。中尉が色々手ぇ回してくれたみてーだ」
GM/メイリィ:「むー。私のため、だったネ。ちょっと複雑アルヨ……」
焔:「気にすんな、オレは。オレがそうしたかったからしたんだからよ」
焔:「……いいか、勘違いするなよ、決してオメエのために身体はったとかそんなんじゃねーからなっ!」と、顔を紅くして
GM/メイリィ:「まぁ、私の気持ちも考えなかったちょうどいい罰アル。頭冷やしてくるといいアル」
GM/メイリィ:「どーせ、あの美人に鼻伸ばしたアル。分かってるアルヨ?」じとーとした目で。
焔:「まあ、確かにイイオンナだったけどな……」ぼそっと
GM:掣肘3発。
焔:「〜〜〜〜〜〜〜っっ!?」なにやらゴキャっとか怖い音が鳴って。
GM/メイリィ:「ああ、もう!」
焔:「何しやがる、このクソ豆チビがっ!!」
GM/メイリィ:「……触っても、いいョ?」俯き、自己主張できてない胸をちょっとだけ張って。
GM:顔が中華の炎より真っ赤。
焔:胸に手を伸ばす――ふりをして、そのまま脇をコショコショと。
GM/メイリィ:「へ? あ、ひゃひゃはは」
焔:「ばーか、せめて背中と胸の区別つけてからにしろ」
焔:ダッシュで逃げます(笑)
GM/メイリィ:「……いい度胸アル。まぁだコンロン三千年の歴史を実感し足りないようネ!」
GM:安堵のような笑顔で、そうとても嬉しそうな笑顔で。
GM:焔を追いかける、メイリィ。
焔:「断るっ! いつまでも殴られっぱなしで――ゲハァッ!?」でも結局殴られて――
GM/メイリィ:「焔を殴っていいのは、私だけヨ!」
GM:彼女の声が、基地に響いた。
GM:そんな日常は、きっと幸せだ。
GM:シーンエンド。


Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending

■アフタープレイ

【経験点計算】
 字伏焔@MAO:6点
 水護律@虎蔵:5点
 アレクセイ・レヴォントゥリ@葉隠:6点
 GM@SINYA:17÷3+1=6点

【雑感】
 まずは林檎・クラッカーネのヤンデレっぷり。そして時代に先駆けてそれをセッションに取りこんだシンヤさんの先見の明に嫉妬(笑)。
 思い起こして頂きたい。このセッションが行なわれたのは2006年6月。あの「ヤンデレ大全」刊行よりも1年前。つまり世にヤンデレという概念が広く認識され始めるかどうかという時期なのである。
 そんな素敵なヤンデレサイエンティスト、林檎さんは自分が組み上げた「天使を倒す悪魔の機体」のパイロットを、適性者以上に入れ込んだあげく人質取って強引に誘拐して搭載するという強引な方法でゲット。その甲斐あってか、かの悪魔の機体“ディアボルス”は天使兵をも圧倒。だが、制御の利かないちからは天使兵のそれと結局は変わりが無く――。
 ただ違ったのは、そのちからではなく、パートナーとの絆を選んだ焔が、残された唯一の“ダーザイン”に縋った林檎と戦い、決着をつけたことだろう。彼女の想いは歪んでいて病的ではあったかも知れないが、己の敗北を焔の望むかたちで終わらせたことは、その想いの純粋さを示しては居ないだろうか?
 今回は割と脇役ポジションの凍が、エンディングで珍しく積極的だったのも、もしかしたら林檎の姿に何か感じるところがあったのかも知れない。そして、そんな情感とはまったく無縁に、今日もアレクセイは始末書の山を崩す作業に戻るんだ。


エンゼルギア研究所/管理人:相馬斉遠