■ミドルフェイズ/シーン5 「ぶつかり合う、男たちッ!!」
シーンPC:焔。GM:“D”。
GM/林檎:『時間だね……天使が来る』
GM:モニターに表示されるエーテル反応。
GM:黒い機体の中で、焔はそれをしっかりと確認した。
焔:いつもはメイリィに任せていた作業を、自分でカリカリやりながら。
GM/林檎:『君なら悪魔の性能を120%引き出せる。もう一度いうよ?』
GM/林檎:『その機体は、自分の傷を力に変える機体だ』 GM:ルール的には、自分のHPや装甲を1削るごとに成功数が1増えます
焔:何時でも自分の命と引き替えになにかができると(笑)
GM:データ的にはいまんとこ、カゲミツの現状のデータでOKっす。
焔:了解です。ナビ修正のみ無くす形ですね?
GM:はい、そんなかんじで。
アレクセイ:やばーい(笑)
焔:よかった、カノーネあたりに乗せられたらどうしようかと思ってました(笑)<データはカゲミツ 焔:『確認した……とっとと殺らせに行かせろ』
GM/林檎:『力強い言葉。もう、そんなに私に惚れ直させるのはどうかと思うよ』
GM/林檎:『さぁ……来た。頑張ってくれなさい、焔クン』
GM:轟ッ。
GM:天使が現出する。
GM:直に、瑞穂基地の面々も来るだろう。
焔:『“D”、出るっ!』
焔:ふと、思う――
焔:信頼関係のない上官からの命令に従い、
焔:好きでも嫌いでもない奴らの整備した機体に一人乗り、
焔:ただ天使を殺すだけの今。
焔:『否定できねーな、今が――』
焔:――幸せではないが、愉しいと言うことを。
GM:目の前に現れたのは主天使。最強と名高い天使だが―――
GM:――今の焔の前では、ただの雑魚だ。
焔:一瞬だけ、少女の笑顔が脳裏に浮かんで
焔:「傷を力に変える悪魔――」
焔:「なら――こっちの疵も喰らって――」無理な制動と急加速を繰り返して――
焔:「全て――ぶち殺してみせろっ!!」主天使の脳天に、鉄槌の如き一撃を。
焔:こっちの=心のってことで(汗)
GM:ぐちゃ。羽をもがれた小鳥のように。
GM:べちゃ。ぶちまけられた絵の具のように。
GM:一瞬にして主天使が、肉塊へと化した。
焔:「弱えっ! こんなんじゃ――足りねえぇっ!!!」続けざまに、全身から呪法爆弾を周囲に撃ちまくる。
GM:さて、ではここで意志力判定となりますが。
GM:黒い機体のダーザインは何を取得してましたっけ?
焔:誘いで2LVですね
GM:ならば、自動的に失敗となります。
焔:了解です。
GM:焔はすでに悪魔を乗りこなしていた。
GM:いや。
GM:一体化していた、といってもいい。
GM:もし、今、少しでも天使に近い奴らを見たら。
GM:そのまま敵として殺しちまいそうだ。
GM:――なぁ、そうだろ?
焔:(ああ、そいつぁ悪くない……)
焔:天使兵を殴る拳の感触が、自分の感覚にフィードバックされて――
GM:林檎からのG3が来たという通信も届いていなかった。
律:「戦闘はもう終ってる……か」
GM:惨劇場、といえる場所だった。
律:高高度から戦闘区域に突入する……。
焔:天使兵を引き裂き、その体液を全身に浴びて
焔:黒とも紅ともつかない機体が――吼える。
律:「酷いな……こんなの」息を呑む
GM/凍:「……………………律。怖い」
GM/凍:「………………。怖い……!」
GM:震えている。あの彼女が、あの凍が!
アレクセイ:「照準固定、“フレースベルグ”てえぇぇぇぇぇッ!!」
アレクセイ:ホルテンから放たれる、対天使ミサイルの弾幕ッ!!
GM:――さぁ、来たぜ、相棒。
律:「やな気分……。うん、怖いよね。――だけど、怖くてもっ!」黒い機体に向き直りつつ
アレクセイ:「2番機、ぼさっとするな!! 撃ち落されたいのか!?」
GM/凍:「………………あれは……。本当に、字伏……?」声が震えたまま。
律:操縦桿を握る手が震える……今度は模擬戦じゃない。
律:「わかってますッ!」勝てるのだろうか僕は
焔:左手で天使兵の頭を鷲づかみながら、弾幕の中で急制動。
焔:(……相……棒)少しだけ、その言葉に違和感を感じるものの――
焔:掴んだ天使兵を――ホルテンに向かって投げつける!!
GM/管制官:「て、天使兵接近……じゃなくて、投擲!?」
アレクセイ:「総員、対ショック用意!!」
GM:ガゥゥゥゥゥゥン!
GM/管制官:「ミサイル発射筒、2、3、4番大破!! 機体制御に深刻なダメージ!!」
焔:(――ツギハ)「……ツギハ」
焔:虚ろな光を放つ眼が、シュトルムに向けられる。
アレクセイ:「くっ―――これが天使核兵器(エンゼルギア)か? まるで……悪魔(ディアボロス)じゃないか」
GM/凍:「……………………律。もう……怖くない」
GM/凍:「……この気持ち。…………きっと、私。……怒ってる」
律:「ホルテンがっ……止めるよ、アレを」
GM/凍:「………………うん、できる。……私と…………律なら!」
律:「そうだね。凍が居るんだもの、絶対止めてみせる……」
GM:そして、戦場に彼女の声が響き渡った。
GM/林檎:『うふふふふ! 最強、最強だわ! さすがよ、焔クン!』
GM/林檎:『これならば合衆国も、私たちを認めてくれるわ。ええ、きっと、そう!』
アレクセイ:通信と同時に、小型輸送機がホルテンから発進!!
アレクセイ:『キミたちだけを危険な目に遭わせる訳にはいかないよ』
アレクセイ:《タイムリー》を取得。Fw410U2“ミステル”を積んでいたことにします。それで出撃!
GM/凍:「………………ロックオン。律」
律:「わかってるっ!」ライフルから火線が“D”に向けて跳ぶ。
アレクセイ:『と、ととととおぉぉぉぉっ!? 敵に接近する前に誤射されるうぅぅぅ!!』
GM:火線が“D”の動きを奪い、ミステルが接近する!
焔:左の拳で、弾丸を正面から打ち砕く!
GM:怒鈍!
焔:が、一瞬の隙をつかれて、ミステルを見失う!
焔:(!?)「!?」
アレクセイ:『機体固定アーム、展開。……目標、ロック!!』
アレクセイ:背面に廻り、アームで“D”を固定!!
GM:ミステルとDが交差し、衝撃が走る。
GM:それは、焔にも。
GM:では、改めて意志力判定を。難易度は4です。
焔:んー、とりあえず、ロゴスを9使ってLVを4にします。
焔:で、判定を。
GM:うい。
焔:#9C4
●ダイス:Homura:9c4= 8
焔:Σ( ̄▽ ̄;)
GM:その衝撃の中、最初に聞こえたのは。
GM:悪魔ではなく……
GM:林檎ではなく……
GM/メイリィ:「馬鹿焔ぁぁ!」
GM:メイリィの声、だった。
焔:「メ……イリィ?」朧気な、霞のかかった頭に、声が響く
GM:“D”のコクッピトブロックからはじき出され。
GM:ミステルの中。
アレクセイ:『高速輸送機Fw410U2“ミステル”……ドッキングしたシュネルギアの管制を委譲する機能、こんなところで役に立つとは思わなかったよ』
GM:タン・メイリィは仁王立ちしていた。
アレクセイ:通信機越しに、息を切らせつつ。
律:「中尉、普通しないですよそんな事」苦笑しつつ
GM/メイリィ:「目を覚ませ、馬鹿焔!」
GM/メイリィ:「私が誰だかいってみるアル」
焔:誰だったか……この声は……
焔:思い出せない、意識が虚ろだ、意識が虚ろなら――
GM:衝撃。
GM:奥義、八卦天象破。
GM:喰らい慣れた一撃だ。
焔:壁に叩きつけられて、ずりずりずり、と床に。
GM/メイリィ:「私が誰だか聞いてるアルよ、まっすぐ馬鹿」
焔:「……ってぇだろうが、豆チビっ!!」その一撃で、覚醒。
GM:指をビシっと突き刺して。
GM/メイリィ:「私はタン・メイリィ」
GM/メイリィ:「字伏焔の唯一にして最高のナビゲーターアル」
焔:「ああ、おまえはタン・メイリィ」
焔:「オレの唯一にして最高のナビゲーターだ!」
焔:と、思わず勢いで。
アレクセイ:「宇伏少尉。取り合えず、愛の告白は後にしてくれないか………?」
GM:“D”が暴れ出す。
焔:「……メイリィっ、カゲミツに火ぃ入れろっ!!」
GM/メイリィ:「アタリキ、アルッ! お前のほうこそ、火ぃ入ってるアルか!?」
焔:「たりめーだ、ここ数日っ、燻らせてもらったからな!」
焔:「溜まった火っ、熨斗つけてアイツらに返すっ!」
焔:コクピットに飛び込んで。
GM:ミステルの崩壊も近い。
焔:「中尉、カゲミツの手に! ホルテンまで運ぶっ!」
律:「援護する、早く離れてっ!」
アレクセイ:「く――アレ、やっと瑞穂基地に廻ってきた機体なのに……。もったいないことしたなぁ……」
アレクセイ:“D”に破壊されるミステルを見やり、目の幅涙。
焔:帰ってきた、制約だらけで最強とはお世辞にも言えない機体のコクピットに、
GM:爆発。
GM:空を切り裂く黒き弾丸となりて、“D”が舞う。
焔:しかしその「枷」故に――最強たらずとも、負けない。
アレクセイ:「ええい、ごちゃごちゃ考えるのは後だ、後!! 全機、速やかに目標を破壊せよ!!」
焔:「オレが育てた……なら、ケリはオレが――オレたちがつけるっ!!」
焔:とりあえず、アレクをホルテンに放り込んで。
GM:気がつけば。
GM:白衣の金髪の女性が、そのコクピットへと滑り込んでいた。
GM/林檎:『させないよ、焔クン。最強は、悪魔なんだ』
GM/林檎:『私が、君がいなくても――。それを証明せねばならない』
焔:「最強、勝手に名乗れよ。だがな……」
焔:「負けねーのは、オレたちだっ!」
律:「あの人一体何処からっ!?」“D”の動きを牽制しながら驚い射撃が止まる
GM/凍:「………………空間……転移。……たぶん、強い、天使核の持ち主」
焔:背中に在る存在は、枷であると同時に――。
焔:戦うことの意義そのものだから。
GM/管制官:「アレクセイ中尉! ご無事ですか!?」
アレクセイ:「何とかね。それより、急いで直接火砲支援の準備を!! シュネルギアを援護する」
GM/管制官:「了解!」
GM:さぁ、ここは戦場だ。
GM:天使と、悪魔の。アポカリプス。
律:「最強なんてないんですよ………きっと何処にも」
GM:シーンエンド。 |