エンゼルギア研究所
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Last Update/2012.02.05


◇ 第76話『ビタースイート・ナイト』◇

「……所詮は、ミュルか」
――劉略

 

今回予告/ハンドアウト/自己紹介/シーン1//
Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending


今回予告
「――悔しいッ、自分はとっても悔しいです先輩ッ!!」

 目の幅ほどの涙を流して喚くのは、瑞穂基地においても才能はともあれ、本格的に戦場に出すにはまだ早いとされる少女ギアドライバー。リュンマ・サカモト。

「汚名挽回、名誉返上の機会を――っと、間違い間違い」
「失地回復の足がかりって訳だね。悪い話じゃあないと思うよ?」

 作戦の失敗、機体の大破。そして、――差し伸べられる手。
 ヤシマ海軍教導艦隊の指揮を執る青年、如月昴は告げる。
 君たちにしか、できない任務があると。

「確かにリッターは高性能機にはなれなかったよ。でも、さ」
「この子ほど、機体のパワーに余力のあるシュネルギアもないってね!」

 拘束台に力無く座る機体を前に、力強く頷く中島茜。
 いま――ヤシマの存亡を掛けた計画の幕が上がる。

 エンゼルギア 天使大戦TRPG 第76話
 『ビタースイート・ナイト』

「鯨にできることがシュネルギアにできないはずが無い。――違うかい?」


シナリオハンドアウト
▼PC1 綾瀬 穂  ギアドライバー/キャバリアー
 ナビゲーター:リュンマ・サカモト
 ダーザイン:【如月昴からの期待】
 君と相棒たるリュンマは、とある任務に失敗し――、何とか2人とも無事だったものの、愛機であるシュネルギア:リッターは見るも無惨に破壊されてしまった。
 失意に沈むリュンマ。リッターもこのまま廃棄処分か――。そんな時、手を差し伸べてきたのは、ヤシマ海軍の若き俊英、如月大尉だった。
 彼は「君たちにしかできない任務がある」と言うのだが……。

▼PC2 木路 日影  指揮官
 ダーザイン:【中島茜からのお願い】
 任務に失敗し、大破したシュネルギア:リッター。収容先となった美田島基地に中島茜と共に派遣された君の任務は、機体を問題なく解体し、そのV機関を瑞穂基地に持ち帰ること……だった。
 だが、珍しくおずおずとした様子の中島茜が“お願い”してきたのは、廃棄処分になるはずの機体の再建、そして――。

▼PC3 矢神 翔一  ギアドライバー/スナイパー
 ナビゲーター:セラピア・パルマコン
 ダーザイン:【リュンマからの悔しさ】
 ――何をかいわんや。
 彼女は敗れた。それはいい。生き残っていれば、まだ次があるのだから。しかし……リュンマは、負けた責任をすべて自分ひとりのせいだと思い込もうとしている。
 それではダメだと諭すのは……こんな時には、部外者の方がいいかも知れない。


自己紹介
穂:「よろしく、あたしは綾瀬穂……ミノル、でいいわ」
穂:赤い瞳が印象的な、ヤシマ軍兵器開発局所属の准尉。腰までありそうな黒髪をツインテールにしている。
穂:開発局での主な役割は実験機・実験武器のテストパイロット。パートナーはリュンマで、2人して宇宙語(専門用語)で会話していることが多い。
穂:初期ダーザイン【リュンマ・サカモトからの信頼】
穂:初期ダーザイン【中島三郎からの感心】
穂:シナリオダーザイン【如月昴からの期待】
穂:PC間ダーザイン【翔一からの親近感】
穂:以上でよろしくです。

日影:「木路日影。ヤシマ陸軍指揮官、階級は少佐だ」
日影:「いいか、初めに言っておく。貴様らには死ぬ自由は与えん」
日影:「『お国のために命を駆けて』? 『命に代えてもこの場は守る』? 下らん、戯言だ。命は替えがきかん。命を捨てて事を成そうなど臆病者の言訳だ」
日影:「……だから、貴様らは死なせん。明日へ命を繋ぐ事ほど、大事なことなどありましないのだからな」
日影:体中に傷を負い、片手もまた鋼へと置き換えている青年。
日影:苛烈な性格で、誰に対しても厳しい態度で臨むが、それは「誰にも死んで欲しくない」ということの裏返しでもあり、心根はとても優しい人物。
日影:過去はもっと朗らかで穏やかだったらしいが、現在のようになった経緯は不明。片腕を失うことになった事件が関係しているらしいが……
日影:ダーザインは【部下からの期待/2】【自己からの侮辱/2】【中島茜からのお願い/2】【穂からの期待/2】
日影:以上、宜しくお願いしますー。

翔一:「G3シュネルギア実験部隊所属、矢神翔一少尉です」
翔一:「戦中ゆえ、短い付き合いになるかもしれませんが。宜しく」
翔一:「冷めて見えますか? ……そう、ですね。達観しているという自覚はあります」
翔一:「ただ、以前はそれが当然だと思っていましたが」
翔一:「今は戦う上で、『そうあることが、必要なのだと』」
翔一:「そう、考えています」
翔一:クラス:ギアドライバー/スナイパー ナビゲーター:セラピア
翔一:所持ダーザイン:【セラピアからの興味/2】【自己からの侮蔑/2】【香夜からの信頼/2】
翔一:シナリオダーザイン:【リュンマからの悔しさ】
翔一:PC間ダーザイン:【日影からの悲哀】
翔一:以上(おーばー)。


■オープニングフェイズ/シーン1 「金色に煙る」
 シーンPC:翔一。

GM:さらさらとそぼ降る雨。
GM:いま、矢神翔一とセラピア・パルマコン駆るシュネルギア1番機“ヤークト”は、紀伊半島南端、九鬼市郊外の海岸線で、1機のフーファイターと向き合っていた。
GM:早期警戒レーダーサイトから連絡のあった、侵入してきた2機のうちの片割れだろう。
GM:僚機となり、途中で二手に分かれた8番機も、今頃こうして敵機と対峙しているのだろうか……。
GM/セラピア:「翔一ちゃん、あの娘……」
GM:後席に座るセラピアの声が、震えている。
翔一:「……どうした」
GM:対峙するフーファイターが恭しく胸の前に広げた掌には、そぼ降る雨に色素の薄い白金の髪を煙らせて立つ、1人の少女。
GM/ミシェル:「――お久しぶり、なのです。翔一さん、セラピアさん」
翔一:「……!!」
翔一:セラピアに一瞬遅れ、その存在に気づく
GM:それは、とある事件で合衆国から瑞穂基地へ。瑞穂基地から古都の研究所へ、そして再び合衆国に奪還されたノーマン・ベイカー中将の“手みやげ”。
GM:純血の天使の複製とも言われた――ミシェルと呼ばれる少女であった。
翔一:「(人質……という訳でもなさそうだが。そもそも何故、彼女がここに……?)」
GM/リメッツェ:「こちら“ミステル”2号機。何を棒立ちになっているのですか?!」>翔一
GM/リメッツェ:「目標に攻撃を掛けます――!」
GM:自分たちをここまで運んできた特殊輸送機が上空で旋回し、遠距離から対天使ミサイルを発射する。
翔一:「待て」
GM/リメッツェ:「いいえ、待ちません――?」
GM:それを。
GM/ミシェル:「ダメなのですよ?」
GM/ミシェル:「わたしはいま、翔一さんたちとお話してるですから……」
GM:空いている腕を頭上に掲げ、ケルンを展開して一薙ぎに撃ち払うフーファイター。
GM/ミシェル:「おねえさんも、少し待ってて欲しいのです」>リメッツェ
GM:にこりと笑う。
GM:相変わらずの、麦藁帽子に白いサマードレス。
GM:それが、彼女を纏う違和感にいっそう拍車を掛ける。
翔一:「セラピア、周囲地形のデータ確認を。射線の取れて逃げこめる場所の候補を幾つか、チェック」
翔一:後部座席に声をかけ、いつのまにか浮いていた汗を拭う。
GM/セラピア:「翔一ちゃん。……ミシェルちゃんは」
GM/セラピア:「わるい奴らに、連れ去られちゃったんだよ……っ」
翔一:「攻撃の一時中止を。どのみち無駄だろうしな」>リメッツェ
GM/リメッツェ:「……了解です。しかし」(上空を旋回中)
翔一:「レオンじゃあないが、俺で構わないのか?」<お話>ミシェル
GM/ミシェル:「はい。ミシェルはいま、劉略くんのお手伝いをしてますから」
GM/ミシェル:「だから、話相手が翔一さんたちで良かったです。――HP」
翔一:「(……劉略?)」自分の記憶を一瞬走査しつつ。
翔一:「そうか。話というのは、そのお手伝いのことか?」
GM:翔一は、直接の面識は無いかも知れない。――が、ヤシマ=統一帝国の記念式典会場から、シュネルギアを強奪した合衆国十字軍のひとりに、その名があったように記憶している。
GM/ミシェル:「そうなのです。――劉略くん言ってました。ガブリエラちゃんを迎えに行くって。……軽傷ゲージ」
翔一:待て、なんだ(PL的内心(笑))<ゲージ
GM/セラピア:「……ん、何かヘンだよ、翔一ちゃん。ミシェルちゃんには、戦う気がぜんぜんないけど」
GM/セラピア:「何だか、首の後ろのトコロがぴりぴりするんだよ……」
翔一:「恐らくはその劉略を支援するための脚止め、だろうが……」>セラピア
GM/セラピア:「足止め……?」(うに)
翔一:「それで、ミシェルの役目はここで俺と話すことか?」>ミシェル
GM/ミシェル:「だから、ミシェルは翔一さんたちと戦わなくていいのです。――重傷ゲージ」(にこ)
翔一:「……!! リメッツェ、基地本部からの通信はあるか!?」
GM/セラピア:「足止めって。ボクたちがここに居て困るのは……」(ぴこーん! とツインテールが飛び跳ねる)
GM/リメッツェ:「ヤー、少々お待ちを、矢神少尉……。ッ! 大変です!」
翔一:答えと同時にごう、と機体を後退させる
GM/リメッツェ:「8番機“リッター”を搭載したミステルが撃墜されています! 搭載機は、人間戦車と交戦状態に入った模様!!」
GM/ミシェル:「? ――もう、おしゃべりはおしまいですか? ……致命傷ゲージ」(小首傾げ)
翔一:「リメッツェ、向こうに回れ! こちらは俺が抑える」
翔一:「(もう、遅いだろうが……くそ!! まだまだ俺じゃ、戦術士官の真似ごとも無理か)」
GM/リメッツェ:「や、ヤー。っ、しかし……」
GM/ミシェル:「……行ってあげたほうが、いいと思いますですよ?」
GM/ミシェル:「劉略くんは、容赦が無いですから」
翔一:「……そうさせて、貰うよ」
翔一:微かに奥歯を噛んで、転進する
GM/ミシェル:「翔一さん」
GM/ミシェル:「こんどまた、ゆっくりおしゃべりがしたいです。――死亡ゲージ」(にこ)
翔一:「……そっちに居ると、トゥアレタの飯が食えないぞ。ミシェル」
翔一:高速で飛ぶヤークトからの通信。以上です
GM/セラピア:「はわわわ、まずいんだよ翔一ちゃん! 向こうに来たの――」
GM:シーンエンド。


■オープニングフェイズ/シーン2 「ミュル」
 シーンPC:穂。
許可後、翔一登場可。

GM:さらさらとそぼ降る雨。
GM:いま、綾瀬穂とリュンマ・サカモト駆るシュネルギア8番機“リッター”は、須磨港の埠頭で、もう1機のシュネルギアと向き合っていた。
GM:早期警戒レーダーサイトから連絡のあった、侵入してきた2機のうちの片割れだろうか。
GM/劉略:「機動力、反応速度、追従性――いずれも単独操作ではフーファイターに遠く及ばない」
GM:ごうごうと、倉庫区画から吹き上げる炎が、蘇芳丸と“タイフーン”の装甲を鈍く照らし出す。
GM:自分たちを運んできたミステルと――操縦者の完全機械化兵は、既に撃墜されていた。
GM/劉略:「こんなもので、よくも我々を退けて来たものだ。感心する」
GM:その言葉に嘲りの色は無い。
GM:ゆえに、どこまでも――冷徹。
穂:「そりゃ、操縦者の差ってやつじゃないの? あたしの場合は違うけどね」
GM/リュンマ:「は、わわわ。ど、どーしましょう先輩?!」
GM/劉略:「そこを退け。ガブリエラを回収した以上、お前たちを相手にする意味は失せた」
GM:がしゅん、がしゅん。と無造作に歩んで来るシュネルギア。
穂:「どうするもこうするも! あいつにあそこまで好き勝手されて、黙ってお帰り願うわけにも行かないわ」
GM/リュンマ:「や、やるんですね? 戦うんですねッ!」
GM:緊張のこもった声ながら、リュンマが精一杯“敵”のデータを読み込み始める。
穂:「待ちなさい!」ぶんと、両手剣を大きく振り威嚇。
GM/劉略:「――遅い」
GM/リュンマ:「え――?!」
GM:ずずん、と。
穂:「基礎データはうちで作ってたヤツと同じだけど……えっ?」
GM:リッターの肘から先が、埠頭に落ちた。
GM:ヴン、と唸りをあげる、2本の光剣。
穂:「リュンマ、後退ッ!」
GM/リュンマ:「そんな――あ、あ」
GM:ガタガタと震えているリュンマ。――ナビとしての反応が、返ってこない。
穂:「対天使ミサイル、落として! 撃たなくていいからっ」
穂:「リュンマ!?」
GM/劉略:「その程度か? ――それが、お前たちの実力か」
GM:ドドン! と打ち込まれる九八式対天使砲。
穂:「リュンマ、しっかりして! ……っく」正面を見据える
GM:正確な射撃が、翼下の対天使ミサイルを撃ち抜き――誘爆。
GM/リュンマ:「きゃああああああああッ!!?」
GM:ぼぎん、と嫌な音がした。
穂:「リュンマ!」蒼白になる
GM:ゆっくりと視界が傾く。
穂:あれ、と思う。
穂:衝撃で、平衡かんかくが、クルッタ……?
GM:衝撃――。2本の光剣が、リッターの膝関節に食い込んでいる。
GM/リュンマ:「――――あ、あ」(ガチガチと歯の鳴る音)
穂:ゆっくりと、モニターに映る景色が傾いていく
GM/劉略:「これで終わりだ。……貴様は“カンディダード”にも遠く及ばん」
GM:(さて、翔一くん登場可、です(笑))
穂:「……ごめん、蘇芳丸」
GM/劉略:「弱い。――弱すぎるぞ、お前たちは……所詮は、ミュルか」
翔一:では、経験点消費《援護射撃》を取得します(笑)
GM:演出でかよ(笑)。OK。
GM/リュンマ:「嘘――。い、いや……!」
GM:ごん、とコクピットに金属の触れる音が――。
翔一:『動くな、穂』
穂:「(……せめて、リュンマだけでもおろさないとっ)……翔一?」
穂:強制脱出の釦に手を伸ばし、動きが止まる
翔一:ごうん、とケルンごしに劉略機を横殴りに撃つ衝撃
GM/セラピア:「やらせはしない――んだよッ!!」
GM/劉略:「――む?」
翔一:遠距離からの狙撃……ヤークトの88mmライフルである。
GM:だが、そのシュネルギアは遠距離からの狙撃を、僅かに機体をずらすことで躱す。
GM/劉略:「いいところで邪魔が入る。――これ以上の長居は得策では無い、か」
翔一:「(かすっただけか。だが、引き離せれば……!)」
GM:ずうん、とヤークトのライフルが穿った穴を蹴るように。
GM:ふむ、と僅かばかり頷いたようにも見える。
GM/リュンマ:「あ、あ――」(ガタガタ)
翔一:2機の間の空間を切り裂くように連続射撃
穂:「翔一! そいつ、逃がしちゃダメ!」
穂:擱坐……というよりも大破しているといったほうが良い、蘇芳丸
翔一:「(無理……と口に出したいとこだな)」微かに苦笑。<逃がすな
GM/劉略:「――いい射撃だ。相手にするには骨が折れる」(くっく、と)
翔一:「弾装交換と同時に位置移動! 発見されたらこちらの負けだ!」
翔一:などと指示を後ろに出しつつ(笑)
GM:そうして、奪われたタイフーンはトドメを刺すこと無く後退した。
GM:理由は明白だ。――そうすることで、さらなる追撃を封じたのだ。
GM/リメッツェ:「敵、後退して行きます! ――追跡、しますか?」>翔一
翔一:「無理だ」あっさりと
GM/リメッツェ:「何故ですか矢神少尉? あれは式典で奪われた最新鋭のシュネルギアですよ! 放っておけばどれだけの……」
翔一:「帰島できそうか?」>穂
穂:「リュンマ、もう大丈夫。1番機も、完機ちゃんたちも来てくれたから、ね?」
穂:とりあえず、リュンマを落ち着かせてみようとするの巻
GM/リュンマ:「あ……ぅ、えぐっ。わ、わたし、わたし……ッ」
GM:押し殺した、すすり泣く声。
GM:何も出来なかった――無様に砕かれたリッターの物言わぬ姿が、その事実を何よりもはっきりと物語っている。
穂:「……ごめんね、リュンマ」ぎゅ、と抱いてみる。
GM/リュンマ:「あう、えぐッ、うううううううあああああ」(嗚咽)
翔一:「言い換える。……今の俺たちじゃ、追っても殺されるだけだ」大破した機体のそばに降下しつつ>リメッツェ
GM/リメッツェ:「ヤー」>翔一
GM/セラピア:「…………」(タイフーンの去っていった方角に、視線)
GM:シーンエンド。


■オープニングフェイズ/シーン3 「とある高架下、立食蕎麦屋にて」
 シーンPC:日影。

GM:さらさらとそぼ降る雨。
GM:ガタンガタン、ガタンガタン――と、頭上を駆けていく列車の振動が、僅かにカウンターにも伝わってくる。
GM/内海:「まぁ、そんなわけでして」
GM:ひととおり、事の顛末を話し終えたヤシマ陸軍の情報将校が、ずるずると蕎麦を啜った。
GM/内海:「破壊された機体は海軍さんに回収されたんです。少佐は美田島基地ってご存知で?」
日影:「聞いた程度ならば」ずるずると、仏頂面で蕎麦を啜る
GM/内海:「海軍さんの一大拠点で、“パワードアーマー”なんかの建造も手がけたとかで」(ずるずる)
GM/内海:「あそこからシュネルギアで運べる距離で、いちばん補修設備やら充実してますしねえ。矢神少尉の判断は正しいですよ」
日影:「ほう。して、リッターをそこで修復するので? 聞いた話では、酷い様だったと聞きますが。それこそ、廃棄した方が良いほどに」ずずず、とつゆを啜り、ぽつり
GM/内海:「いやあ、それがですね」
日影:「ふむ」
GM:ごそごそと、懐から封書を取り出す。
GM/内海:「命令書です。――我らが中将閣下からの」
GM:はい、と手渡し。
日影:「……非効率的なことで」受け取り
GM/内海:「“シュネルギア8番機を解体し、ドライバー、ナビゲーターともども無事瑞穂基地に帰還せよ”ってのが概略ですが」
GM/内海:「態々こんな命令出してくるってことは、けっこう揉めてるんじゃないかなぁ上層部」
GM:あっはっは、と笑って見せるが、それが本当であれば笑い事でも無いだろう。
日影:「成程……了解しました。……一応は、ですが」何か、含みを持たせた声で
GM/内海:「今回の件に関しては、少佐に全権を委任するそうで。……大変だとは思いますが、頑張ってください」
GM:それじゃ、と軽く敬礼し――屋台を後にする情報将校。
日影:「ああ、先輩」がっしと襟首つかみ
GM/内海:「――はい? これでも俺、急いでるんだけどねえ少佐?」(にこにこ)
日影:「……奢りませんよ」つい、と、屋台のおっちゃん(青筋浮かび)を挿し
GM:おっちゃん「掛蕎麦と笊蕎麦、合わせて840円だよ、軍人さんたち」
日影:「蕎麦代くらい自腹でお願いしますよ、最近経費で落ちないんですから、蕎麦代も」
GM/内海:「…………」
GM:ごそごそとおもむろに懐を探り。
GM:100円玉を4枚、カウンターに置く。
日影:「……結構。さて、胃薬の準備をしておくか……」はぁ、と溜息をついて先輩を解放し、蕎麦食い再開。
GM:では、シーンエンド。


Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending

エンゼルギア研究所/管理人:相馬斉遠