■今回予告
天使大戦の始まり以降、隼雄方面で続いていた慢性的な消耗戦は、天地を埋め尽くすほどの天使兵の上陸――“天使嘯”とその撃退によって、ひとまずの区切りを得た。 そんな最前線で奮闘してきた、ヤシマ陸軍所属、第375中隊。
様々な理由によって志願なり軍に拾われるなりした、寄せ集めの少年少女兵部隊。
後方で再編制を終えたばかりの、寄せ集め部隊に下る新たな指令。
それは“天使嘯”によって内陸部、清正城まで食い込み寄り集まり、自らを要塞化した座天使級天使兵、カフジエルの制圧任務であった。
「私たちにあれに挑め、とおっしゃるのであれば……」
――中隊長、観隼アリスが任務の受諾に際して、出した条件。
「瑞穂基地、第13実験部隊の第三世代人間戦車。――彼らの援護をお願いします」
それを受けて派遣されることになったのは。問題児・天野ツバサと新型機・シュネルギア:スヴァンという、これまた厄介な組み合わせ。
「は〜、めんど。何で俺様ちゃんたちが、わざわざ九州くんだりまで飛ばされるんだか」
エンゼルギア 天使大戦TRPG 第78話
『天野さん家の家庭の事情』
「一石二鳥は仇になるって、思い知らせよーぜ、相棒?」
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