エンゼルギア研究所
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Last Update/2012.02.05


◇ 第75話『風速40m(前篇)』◇

「何だよ、味方に銃口向けるバカがどこに居――」
――橘響

 

今回予告/ハンドアウト/自己紹介/シーン1//
Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Next


今回予告
 ヤシマ=統一帝国と合衆国の戦いはいまだ続いており、その終わりはいまだ見えない。
 このヤシマを守る要の一つ、それが完全機械化兵である。
 激しく動く戦況は、技術革新をも加速する。
 ようやく実用化された第9世代の生産もそこそこに、第10世代型完全機械化兵が開発されようとしていたのだ。
 しかし彼女たちに待つ悲劇を知る者は、いまだ居ない。

 物語は、一体の完全機械化兵が暴走するところから始まった。

 エンゼルギア 天使大戦TRPG 第75話
 『風速40m』

「ごめんなさい。お願いです、誰か止めてください。それが最後の望みです」


シナリオハンドアウト
▼PC1 橘 響  ギアドライバー/フェンサー
 ナビゲーター:草薙伊音
 ダーザイン:【草薙伊音からの信頼】
 今回、君たちは瑞穂基地に訪れた、第10世代型完全機械化兵の最終試験を手伝うことになった。
 これもいつもの任務と言えば任務だが、どうにも気が緩んでしまいがちだ。
 まぁ、彼女と一緒なのだ。何が来てもなんとかなるだろう。

▼PC2 カトリーネ9−6  完全機械化兵
 ダーザイン:【ロッテ10-1からの競争心】
 現在の第9世代型に続く、第10世代型完全機械化兵のシリアルナンバー01。それが彼女だ。
 彼女は瑞穂基地に訪れ、君たちと模擬戦を行う予定となっている。
 君の内心がどうあれ、彼女は君に競争意識を隠さずに接してくる。
 それはどこかかわいらしくもあるのだが……。

▼PC3 神宮寺 カッツェ  指揮官
 ダーザイン:【ヤーウェ・アウストからの侮蔑】
 ヤーウェ・アウスト。第10世代型完全機械化兵を開発した若き俊英である。
 だが、彼はあきらかにシュネルギアを小ばかにしており、今回の模擬戦も己の力を見せつけるつもりのようだ。
 それはまぁいい。
 しかし君は何処からか、あまりよく無い噂を耳にする。


自己紹介
響:「オレは橘響。響(ヒビキ)でいいぜ」
響:「いちおう中尉なんだっけか。シュネルギア3番機“マサムネ”のドライバーだ」
響:「気がつきゃ、オレもけっこう古株になっちまってるんだよなぁ……」
響:「っと、忘れるところだった。ナビゲーターは草薙家の伊音ちゃんな。冗談は通じない方だから、気をつけろよ……っとと、悪ィ悪ィ(苦笑)」<睨まれた(笑)
響:「……うー。でも何か完全機械化兵には、その」(ごにょごにょ)
響:「ま、よろしくな。とりあえず、お互い頑張ろうぜ」
響:初期ダーザインは【草薙伊音からの幸福感/2】【自己からの執着/2】
響:シナリオダーザインは【草薙伊音からの信頼/2】
響:PC間ダーザインは【カトリーネからの尊敬/2】
響:以上(オーバー)!

カトリーネ:「零式完全機械化兵カトリーネ9−6です。本作戦への配備を命じられました。よろしくお願いいたします」
カトリーネ:煙るような金の髪をした、まさに“お人形のような”外見を持つ。
カトリーネ:今回は完全再生した後の、初めての作戦だ―――(ということにした)
カトリーネ:シナリオダーザインはロッテ10-01からの競争心
カトリーネ:PC間ダーザインはカッツェからの同情
カトリーネ:以上、よろしくお願いします。


カッツェ:「あ、硬くならんでえーよ。神宮寺カッツェや。少佐ってことになっとるはず」
カッツェ:「……しかしあれやね、この基地はほんまよりどりみどり……あ、いや、気にせんときーな(にひひ)」
カッツェ:「まあ当面、アンタらが天使さんを倒すんを後ろから助けるゆー立場になる訳やね」
カッツェ:「あ、今のうちにゆーとくわ。世の中にはぎょうさん不思議なことがある。なんでウチの作戦もまー、そーした不思議現象のひとつ思うてくれると助かるわ。あんま疑問に思わんほーが巧くいくで、たぶん」
カッツェ:「ま、ともあれよろしゅーな」
カッツェ:いつの間にやら瑞穂に配属されていた胡散臭げな小隊指揮官。
カッツェ:「無意識下で行われている超演繹能力」――傍から見れば「カン」としか思えない判断を元に采配を振るう究極の右脳派。
カッツェ:一見すると下手なモデルが裸足で逃げ出す金髪碧眼美女だが、その正体はセクハラオヤジな魂を持つ浪速オンナだったりする。
カッツェ:初期ダーザインは【部下からの期待】と【自己からの執着】。
カッツェ:シナリオダーザインは【ヤーウェ・アウストからの侮蔑】(プライドじゃご飯は食べられへんのよ?)
カッツェ:PC間ダーザインは【橘響からの困惑】(そのへんわかってや響たん)、です。
カッツェ:以上です。それではみなさん、今日明日とよろしくお願いします。

■オープニングフェイズ/シーン1 「――暴走」
 シーンPC:響。
登場自由。

GM:その日はある作戦の最中だった。
GM/伊音:「よし、敵前衛と接触するぞ。準備はいいな、響」
響:「ああ、いつでも行けるぜ?」
響:腕が鳴るなー、と気合充填。
GM/まどか:『敵天使兵と接触まであと30秒』
GM:雲霞のごとく空を包む天使兵
GM:錯綜する戦場
響:「くそー、数が多いのはいつものコトだけどって!」
GM:君と彼女の愛機は、天使兵を一つ、また一つと切って捨てる。
響:シュネルギアの高速を活かし、すれ違いざまにずぱずぱとホイシュレッケを薙ぎ払い。
響:勢いのまま能天使に吶喊し、粉砕!
GM:さて、【聖霊】で技能レベルを3と仮定して判定を>響
響:って、オレ【聖霊】は低めなんだよなー(笑)。
響:#8c3 てい!
●ダイス:Hibiki:8c3=5(6,4,1,3,2,1,2,6)= 5
響:うお? 5成功だGM!
響:「おりゃああああああああッ!!」<何か調子がいい(笑)。
GM:では響
GM:なにか突然、耳鳴りのようなものを感じる
GM/伊音:「むっ?」
GM:君の相棒も感じたようだ。
響:「――――何だ、これ? 伊音、索敵レベルを最大値に……いや」
GM:その時
響:「“見つけ”られるか?」
GM:突然シュネルギアに衝撃が走る
GM/伊音:「うぁあっ!!」
響:「があッ?! な、何だ?!」
響:ぐぐッ、と操縦棹を押し込んで体勢を立て直しつつ。
GM:背後にいた空我が、銃口をマサムネに向けている。
GM/まどか:『え、なに。これ? ちょっと響クン、だいじょうぶ?』
響:「何だよ、味方に銃口向けるバカがどこに居――」
GM:そのままマサムネに突撃してくる
響:嫌な予感に、冷や汗。
GM/伊音:「響、腕を切り落とせ!」
GM:衝撃に顔を歪めた伊音が、マサムネの警告メッセージを一つ一つ潰していく
響:「まどかさんッ! あの空我のエーテル出力値をレポート!」
響:ちゃき、と呪法剣を構えつつ。
GM/まどか:『え、なに、え? 普通だよ、どこにも異常なんて無いよ!』
響:「それで済めばいいけどなッ……。って、天使化してるんじゃねーのか?!」(ちょっとびっくり)>まどか
GM:ガガガガッ
GM:と、スコルピオンが火を吹く
カトリーネ:く、登場したいー
GM:自由だよん>カティ
響:「だああああッ、いったい何やってんだ?! 伊音、通信、通信回線ッ!」
響:バキバキバキッ、と刀で弾いたり回避してみたり。
GM/伊音:「やっているが……。答えがない!」
響:「あ、うー。……仕方ねーな」
カトリーネ:「橘中尉は天使兵の掃討を。あちらは私が」ノイズ交じりの通信を
カトリーネ:そのまま射線に割り込んでいく
響:「――? この声、カティか」
カトリーネ:「はい、カトリーネ9−6です」>響
カトリーネ:両肩の大型機関砲が回転を始め……。
GM/ヴィヴリオ:『かまわん、橘、草薙。カトリーネ、対象を掃討しろ』
GM:通信が両者に届く>カティ、響
GM/ヴィヴリオ:『ただし、持って帰れるよう形状は留めろ』
響:「一体何が起こってるんです、大佐? ッ、後で説明、してくださいよ?!」
カトリーネ:轟音を立てて弾をばら撒く
GM:空我が撃墜され、海上に墜落していく
GM:そのような混乱はあったものの、この戦闘はなんとか優勢のまま終わりを告げた。
響:「仕方ない、手っ取り早く済まさねーとな。伊音、あの空我の回避パターンを……って、弱ッ?!」
カトリーネ:「……排除、完了。……回収は海軍に依頼します」
カトリーネ:「被ダメージ、軽微……戦線に復帰します。……橘中尉?」
響:「――何だったんだ、あれ」(ちょっと気になりつつ)
GM/伊音:「私にも分からない。……完全機械化兵が、味方を誤認するはずなど」(ぶつぶつ)
GM:シーンエンド。


■オープニングフェイズ/シーン2 「計画発表」
 シーンPC:カッツェ。

GM:完全機械化兵の1体が暴走した事実は、瞬く間に首脳部に駆け巡った。
GM:暴走した完全機械化兵は解体されたが、暴走の原因となるものは見つからなかった。
GM:そこで、以前より計画が持ち上がっていた第10世代型の試験量産の計画が進められることとなった。

GM:カッツェは今、その計画の主導者である博士の説明を聞いている。
カッツェ:(あ〜、なんや縁起の悪うスタートやねぇ……)などと思いつつ、静聴するフリを。
GM:他にも周りには、偉い人や将校などが居る。
GM/ヤーウェ:「このように、第十世代型完全機械化兵は、V機関の増強に成功することで、飛躍的な性能アップを成し遂げました」
GM:少し神経質そうな外見だが、優男である。
GM/ヤーウェ:「また、このV機関増強システムは、既存の完全機械化兵に組み込むことも容易なため、これを導入すれば、戦力も飛躍的に向上するでしょう」
カッツェ:「ははは、ジークはん。新型の紹介ゆーんは、なんでいつもにたよーなけーよーしなんやろね?」などと、隣で聞いてる人に振ったり(笑)
GM/ジーク:「さぁねぇ。予算を取るためじゃないかな?」
GM:彼が開発した、ヤーウェ・システムについて彼は説明を続けている。
GM:とはいえ、基本的に畑違いの君たちにとってはちんぷんかんぷんだろうが……
カッツェ:「さすがにそろそろ飽きてきわたー。飛躍的とか増強とかゆーあやふやん評価は」ニヒヒと。
GM/ヤーウェ:「つきましては、今回試験機として作成したロッテ10-1を、瑞穂基地にて試験運用させていただくこととなりました」
GM:と、彼の隣に一人の少女が立つ
GM:腰まである金髪を揺らした、陶器人形のような少女
カッツェ:「おー」<明らかに、他の人とは別の意味で感心して(笑)
GM/ヤーウェ:「瑞穂基地の皆様にも、この会場に来ておられたら、どうか感謝を伝えたいものです」
GM:そのようにプレゼンは滞りなく進んでいった。
カッツェ:「あー、質問えー?」>ヤーウェ
GM/ヤーウェ:「はい、どうぞ」
カッツェ:「そちらさんの説明聞く限り?」
カッツェ:「『現在“車”が意味不明の暴走を起こすことがある』にもかかわらず、エンジンをバリバリに強化した車種を導入するってふーに聞こえたんやけどそのへんどないなん?」
GM/ヤーウェ:「暴走については、私では預かり知らぬところです」
GM/ヤーウェ:「ただ、今回搭載しているヤーウェ・システムには、万全の安全措置が施してありますので。安全性の面については現在より遥かに改善されるでしょう」
GM:彼は肩を竦めつつ答える。
カッツェ:「ん〜、なるほど。“模範的な”答えやね」にんまりと、ヤーウェに微笑んで以上で。
GM:シーンエンド。


■オープニングフェイズ/シーン3 「妹?」
 シーンPC:カトリーネ。

GM:その日の瑞穂基地は、いつもよりあわただしかった。
GM:第10世代型完全機械化兵の試験運用が、瑞穂基地で行われることになり、その部隊が到着するからである。
カトリーネ:「アリシア左腕損傷、ベス損害なし、ガラテア損害なし、オフィーリア損害軽微……」
カトリーネ:出動したメンバーの状況をチェックしながら、ざわめきを聞き流している
GM:ごうごうごう
GM:ばららららららららら
カトリーネ:「ん……?」
GM:風をかき乱し
カトリーネ:ヘリの巻き起こす風に髪をたなびかせながら見やる
GM:壱式輸送ヘリが滑走路に舞い降りてくる
カトリーネ:「輸送ヘリ……誰か来たのだろうか」なんか目の前に下りてきてますけどー?
GM:機体のドアが開き、神経質そうな男と金髪の少女が降りてくる。
GM:男は搭乗員に指示を出し、荷物を運び込んだりしている。
カトリーネ:何かえらそうな人だ、と一応敬礼を>男
カトリーネ:見てなくても、ね
GM:金髪の少女は、滑走路で手持ち無沙汰そうに立っている
GM:ふと君を見つけたのか、じっと見つめてくる
カトリーネ:と、そのまま金髪の少女のほうに目を向けよう
GM:てくてくてく
GM/少女:「第9世代型完全機械化兵と御見受けしますが」
カトリーネ:「はい、カトリーネ9-6です。あなたは瑞穂基地配備の型ではないようですが……?」
GM/ロッテ:「私は第10世代型完全機械化兵ロッテ10-1です」
GM/ロッテ:「近いうちに、貴方たちと戦うことになるはずです。よろしくお願いします」
GM:じっと見つめたまま。
カトリーネ:「はじめまして、ロッテ10-1……戦う? わたしと、あなたが?」
カトリーネ:「あなたがヤシマと統一帝国のために戦うのであれば、私たちが争うこともないと思いますが」
GM/ロッテ:「私は、全てにおいて貴方たちより優れている事を証明する必要があります」
GM/ロッテ:「だから、戦うのです」
カトリーネ:「わたしの製造目的は天使と戦うことと聞いています。わたしより優れているというのであれば、天使の撃破をもって計るべきでは?」
GM/ロッテ:「それは私たちが決めることではないでしょう。私は製造者であるアウスト博士に、そう命じられたのです」
カトリーネ:「失礼、これはあなたに言っても仕方のないことですね」
GM:強い意志を持った瞳だ。
GM/ロッテ:「…………」
カトリーネ:「…………」
GM:向こうからロッテを呼ぶ声がする。
GM:彼女は、君を一瞥すると背を向けて去っていく
カトリーネ:何故か視線を外せず、去って行くロッテを見つめている。
GM:シーンエンド。


Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Next

エンゼルギア研究所/管理人:相馬斉遠