エンゼルギア研究所
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◇ 第71話『戦うこと、その理由』◇

「早く片付けちゃって! こっちは女の子抱えてるんだから!」
――アクシア・リヒトヴィッツ

 

今回予告/ハンドアウト/自己紹介/シーン1///
Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending


今回予告
 ただ、殺意を捨てきれないほどの憎しみがあったのかもしれない。
 ただ、生き残りたかっただけなのかもしれない。
 ただ、それ以外の生き方を許されなかったのかもしれない。
 ただ、それ自体にしか楽しみを感じなかったのかもしれない。

 天使は大空で銃を構え、人間は地上で剣を取る。
 戦う理由。それは過去に決着をつけるためか、それとも未来を拓くためか――。

 エンゼルギア 天使大戦TRPG 第71話
 『戦うこと、その理由』

「あの……やっぱりダメ、ですか……?」


シナリオハンドアウト
▼PC1 オスカー・リンケ  情報将校
 ダーザイン:【パティ・ギャロットからの憎悪】
「許さない。――絶対に殺してやる」
 今から2年前のコンロンで、そう言い捨て去っていった少女がいた。
 その憎悪に燃えた視線――それとまったく同じ視線を感じる。
 おそらく誓いを果たすため、瑞穂基地に潜入して来たのだろう。
 だが、どこに――?

▼PC2 御使 奏  ギアドライバー/スナイパー
 ナビゲーター:セラピア・パルマコン
 ダーザイン:【セラピア・パルマコンからの隔意】
 フーファイターとの戦闘で、あなたたちは一方的な敗北を喫した。
 いや、敗北とすら言えないだろう。
 信じられないことに、セラピアが怯えてまったく動くこともできなかったのだ。
 彼女に何があったのだろう。

▼PC3 宇佐 清海  ギアドライバー/コンダクター
 ナビゲーター:司鏡紀央
 ダーザイン:【ウィルマ・H・ボニーからの罪悪感】
 合衆国から亡命してきたフーファイターライダー。
“ビリー・ザ・キッド”ことウィルマ・ヘレン・ボニー。
 その戦歴から誰もが悪魔と恐れる彼女だが、あなたにはそんな娘だとは思えない。
 むしろ平和に憧れる一人の少女にすぎないのでは……そんな気がするのだ。

▼PC4 鳴神 紅夜  機械化兵
 ダーザイン:【ビリー・ザ・キッドからの挑戦】
 1994年、『連邦』南端カフカス地方の小さな町。
 この地の反天使同盟ゲリラと接触していたあなたは、天使同盟軍の襲撃に巻き込まれた。
 そのとき戦った相手、“ビリー・ザ・キッド”
 彼女がヤシマに亡命した――。あなたには、性質の悪い冗談だとしか思えなかった。


自己紹介
オスカー:「G3情報部特務軍曹オスカー・リンケである」
オスカー:「君たちギアドライバーの身辺警護及び、格闘訓練教官を任務としている」
オスカー:「生き残るための努力を、してもらいたい」
オスカー:生粋の帝国軍人です。ラグナレク相当のメーターモーゼルを装備。
オスカー:シナリオダーザインはパティ・ギャロットからの憎悪、PCCダーザインは御使からの畏怖
オスカー:以上

奏:「ぼくは奏(カナデ)。御使奏」
奏:「シュネルギア1番機“ヤークト”のドライバー、だよ」
奏:「ほんとうは……怖いよ。戦うのは凄く怖い」
奏:「でも、戦わないと守れないものがあるから……だから、ぼくは、戦ってる、のかな」
奏:「こんな戦い、早く終われば……いいのにね」
奏:「パートナーは、セラピア。ぼくは、この子が居ないと、きっと戦えない」
奏:初期ダーザインは【セラピアからの興味/2】【家族からの愛情/2】
奏:シナリオダーザインは【セラピアからの隔意/2】
奏:PC間ダーザインは【紅夜からの母性愛/2】
奏:以上、だよ。


清海:「どうも。宇佐清海言います。あんじょうよろしゅうに」
清海:「こちらでは、六番機のドライバーをやらせてもろとります。ええ、さいです。うち、古都のほうの出ぇですよって」
清海:「ま、切った張ったはちょう、苦手ですけどな。空の上ぇおった時間はそれなりやし、芸もあります。お役に立ちますよ?」
清海:「き……ええ、司鏡中尉には、ようしてもらって。まあ、流儀が同じようやから、息も合うてくる言いますかね……」
清海:「あー、紀央ちゃん、今行くさかい、ちょう、泣かんと待っといてやー(ひらひらと手など振りつつ)」
清海:でっかいメガネ+みつあみがトレードマークのギアドライバー。陰陽部養成所の出身で、遁行術を得意とする。
清海:年齢十五歳、身長高め(160代中盤くらい?)、害のないセクハラ常習犯。若いのに。搭乗機体は六番機トラバント。
清海:初期ダーザインは【自己からの執着】、【司鏡紀央からの幸福感】。
清海:シナリオダーザインとして【ウィルマからの罪悪感】、PC間ダーザインとして【オスカーからの期待】を取得しています。
清海:以上、今晩はよろしゅうにー。

紅夜:「………んぅ? ああ、自己紹介」
紅夜:「ヤシマ陸軍少佐、鳴神紅夜。以後よろしくー」
紅夜:「ま、おばさんに任せときゃなんとかなるから、気楽に行こう」
紅夜:「あ、この角、変? ま、フツーの人はないか2本あるか、だからね。気にしない気にしない」
紅夜:「んじゃまあ、こんなトコで」
紅夜:何か考えているようでいて実はあんまり脳味噌使ってないアペルギア乗り。
紅夜:戦闘方面にパラメータが突出している為に戦闘マシーンのような見方をされる事もあるが、
紅夜:基本的に子供好きで悪戯好きで気は優しくて力持ちな人。
紅夜:旦那との間に子供が出来なかったからなのか、自分より年下の兵士達を実の子供のように見ている節がある。
紅夜:オニの血を濃く受け継ぐため角があるが、紅夜のそれはなぜか一本しかない。
紅夜:ダーザインは【ヴィヴリオからの信頼/2】【愛する人からの純愛/2】【ビリー・ザ・キッドからの挑戦/2】【うさきよからの有為/2】
紅夜:以上、今日はよろしくー。


■オープニングフェイズ/シーン1 「1994年、連邦南端カフカス地方」
 シーンPC:紅夜。

GM:農園に囲まれた小さな街に、銃声が響き渡っています。
GM:紅夜は、この街を拠点とする反天使同盟ゲリラと接触するためにこの街にやってきたのですが、そしてそれは半分成功、半分失敗といったところ。
GM:ゲリラのリーダーとの話し合いの最中、天使同盟軍と思われる部隊がこの街に侵攻してきました。
GM:客分である紅夜にはリーダー宅にある単車を使ってこの街から脱出するよう勧め、紅夜はそちらに向かっているところ、と思ってください。
紅夜:うい。
GM:この路地を駆け抜ければリーダー宅にたどり着く、といったところで、前方から立てつづけに銃声、そして断末魔の声がきこえます。
GM:あたりで聞こえていた銃声はほとんどがサブマシンガンの物でしたが、今響いてきたのはリボルバー……それもかなり大口径のものみたいですね。
紅夜:「……!」刀を抜き、だっと駆け出す
GM:そこにはつばの広い帽子を被り、銃痕だらけのマントを纏った女性が銃を片手に立っています。
GM:通りにはゲリラのメンバーと思しき男たちが数人倒れており、全て急所を打ち抜かれて死んでる模様。
GM:そしてマントの女性の足元には、6〜7歳と思しき少女がへたり込んでますね。
紅夜:「……貴方がやったの?」刀を突きつけて
GM/??:「ん……? まだいたのかい」
GM:振り向きざまに、銃声が1つ
GM/??:「へっ、つまんねぇな。もう終わりかよ……クズばっかりだ。ほら、アンタもああなりたくなかったらおとなしくついてきな」
GM:といって左手を少女の襟元に伸ばす。そのまま引きずって連れて行くつもりだろうか。
紅夜:「ちぃ……っ!」その女性の腕を掴んで、力任せに引っ張る
紅夜:そしてそのまま一撃叩き込もうと、刀を振り上げる!
GM/??:「へぇ……よけたんだ、あの位置から?」>紅夜
紅夜:「弾丸なんて所詮は直線。避けるのなんか、訳は無い」ぎり、と骨を砕かんばかりに握り締めて
GM:右手の銃のグリップが刀を抑え、続けて左手の銃口が紅夜に向けられる
GM:そして銃声。
紅夜:「……っ!」肩を打ちぬかれておきましょう。でも刀を逆手に持ち変え、同じく肩に突き刺す
紅夜:「……その子を連れて行くというなら、私を殺してからにしなさい。でないと、私が貴方を殺す」
紅夜:ぎらりと、殺気に満ちた視線を向けて
GM/??:「あははははっ、やるじゃん! アタシに傷をつけたのってあんたが初めてだよ!」
GM:肉が引き裂かれるのも構わず、無理矢理間合いを離し刀を引き抜く
紅夜:「……! こいつ、やる……!」飛びのき、刺突の構えに
GM/??:「わかってる! ふふふ、良いねぇ。そうこなくちゃね」
GM/??:「アタシはウィルマ・ボニー。ビリー・ザ・キッドって通り名の方が気に入ってるんだけどね」
GM/ビリー:「アンタは?」
紅夜:「紅夜。『白髪鬼』鳴神紅夜」構えを解かず、いつでも殺せる体制に
GM/ビリー:「ナルカミ・コーヤ? 覚えとくよ。まだアンタみたいなのがいるんだったら、世の中捨てたモンじゃないや」
GM:ビリーが一度目を閉じ、再び見開く。その瞬間、紅夜は異様な感覚に襲われます。
紅夜:「……っ!」
GM:まるで水中を歩いているように体全体が重くなった感じがする。
GM/ビリー:「ふふふ、アタシはまだ満足してないんだ……もっと、楽しもう?」
GM:上気し、どこか恍惚とした声が聞こえてきます。
紅夜:(これは……威圧されてる? 私が……敵に……!)
紅夜:ぎり、と歯を食いしばり、重くなった感覚を撥ね退けるように、一瞬走った怖気を振り払うように、突進する
GM:ビリーは軽くステップを踏み、あっさりと避ける
GM/ビリー:「さぁ、避けて……ごらんっ!」銃声
紅夜:「……ッ!?」『怖気』のせいで反応が遅れ、腹に、足にと、銃弾を喰らい、倒れる
GM/ビリー:「あははっ、まだ、生きてる! すごい、すごいイイよ!」
紅夜:「……」流血をものともせずに立ち上がり、刀を担ぐように構え。
GM/ビリー:「でも、ここまで、かな……ちょっと残念だけど」がちゃん、と撃鉄の上がる音がする
紅夜:「ええ、ここまでね……貴方が!」突進。電光の速度で、刀を振り下ろす!
GM/ビリー:「これで、さよなら、だね」と左腕を上げたとき
GM/リーダー:「そこまでよッ!」
GM:ざくり、と銃を持った左腕を斬り飛ばす>紅夜
GM/リーダー:「って、あら? お邪魔、だったかしら」
GM:見ればあたりにはゲリラたちが集まって、ビリーに銃口を向けています
GM/リーダー:「他のやつらはみんな撤退したわ。それじゃ戦えないでしょう、投降しなさい」
紅夜:「邪魔。巻き添えがいやなら、逃げなさい」刀を振りぬき、落ちた腕から銃を拾ってビリーに投げ返す
GM/ビリー:「邪魔するつもり、ってんなら……うわぁっ」
GM:何がおきたのか、急にビリーが苦しみだします。
GM/ビリー:「くぅ……アタシは、まだ……ううっ あいつらめッ。……畜生ッ」
GM:ビリーは人間離れした脚力で屋根の上に飛び上がり、そのまま街の外に向かって去っていきます。
紅夜:「……ッ」それを見送り、刀を納める
GM:一部のゲリラがトリガーを引きますが、逆にビリーに撃たれて倒れてしまいます。それでゲリラたちも追撃を諦め、三々五々散っていきますね
GM/リーダー:「ごめんなさい、一番厄介な相手を任せてしまって……セラピアッ?」
紅夜:「……その子は、無事?」
GM:ゲリラのリーダーはへたり込んだ少女を見つけると駆け寄り、抱きしめる。
紅夜:少女の方を見て、歩いていこう。血塗れの傷だらけだが。
GM:セラピアと呼ばれた少女は、しがみついてびぃびぃ泣き出している。命に別状は、ないようだ
紅夜:「……良かった」ふう、と溜息。わずかに、顔が緩む。
GM/リーダー:「ええ、お蔭様で……本当に、よかった」
GM/リーダー:「あいつら、合衆国の奴らだったみたいね……そろそろ、ここも危ない、か」
GM:そうしてしばし思案をめぐらせた後、少女を抱えて立ち上がる
紅夜:「これから、どうするの?」
GM/リーダー:「仕方がないわ、戦うしか術はない。でも長くは持たないわ」
GM/リーダー:「だから……鳴神さん、1つお願いがあるの」
GM:シーンエンド。


■オープニングフェイズ/シーン2 「1997年、コンロン海岸付近」
 シーンPC:オスカー。

GM:海外の反天使同盟活動家をヤシマに亡命せしめよ。
GM:そんな命令を受け、アペルギアまで持ち出してコンロンへ渡り――
GM:活動家と合流する前に天使同盟軍の部隊と交戦中、というのが現在の状況です。
オスカー:「さて、戦線は絶望的、か」
オスカー:天使の部隊を一匹でも多く道連れにしていく
GM:あ、何故か“天使兵”はいません。
オスカー:ほぉ、じゃあ敵の一般部隊か。
GM:いるのは訓練された敵兵です(何)
GM:数はほぼ互角ですが、錬度は敵方が上か。
オスカー:「舐められたものだ」
オスカー:「この程度の数で、俺とこいつをどうにかできると思っているのか
オスカー:天使兵ならともかく、兵器を使う敵に負けるつもりはない
GM:そんな時、ぴこぴこと耳元の通信機に着信が入る。
GM/船長:「リンケ特務曹長、悪い知らせだ」
GM/船長:「船の天使機関が停止した。さらに呪紋もほとんど効果を失っている――」
オスカー:「ヤシマまでもたないか?」
オスカー:敵兵を薙ぎ払いつつ、船に近づく
GM/船長:「いや、通常動力は順調だ。敵襲さえなければ安心してもらえるのだが、な……」
オスカー:「それは無理な注文と言うものだな。キリストにでも祈るか?」
GM/船長:「キリストでも仏陀でも、何だって拝んでやるさ……無事、ヤシマに戻れたらな」
GM/船長:「しかしそうもいかん」
オスカー:ぐぉお、と船の直衛に立つ
GM/船長:「先ほど連絡があった。お客さんは後5分ほどで到着するらしい。それまで、何とかして持ちこたえて欲しい」
オスカー:「わかっている。5分だな。それ以上は保証しないぞ」
オスカー:弾倉を交換し、二挺の巨大な拳銃を構える
GM:時折、廃屋の影から敵兵が現れるが―――
オスカー:敵兵の方に無造作に歩いて近づく
オスカー:一人一発で頭を真っ赤なトマトに変えていく
GM/敵兵:「へっ、馬鹿がふらふら歩い……」きゅぽん
GM/敵兵:「ば、馬鹿な! ヤツは不死身か」きゅぽん
オスカー:不可思議な歩法で、敵の弾はかすりもしない
オスカー:ゆるゆるとした動きに見えるが、敵の弾は当たらず、こちらの攻撃を敵はかわすことは出来ない
GM:10数人倒しただろうか。そして現れたのはつばの広い帽子と、銃痕だらけのマントを纏った小柄な兵士
オスカー:弾倉を地面に落とし、ゆったりした動作で交換する
GM:そいつも、オスカーと同じく両手に銃を持ち――これまでの兵士とは明らかに違う動きで、オスカーに迫ってくる
オスカー:「さて───あと3分か。付き合ってもらうぞ」
オスカー:ぷっと、煙草を吐き捨てる
GM/マント:「……」ものも言わず撃ち込んだ銃弾がタバコを粉砕し……背後の廃屋に風穴を開ける
オスカー:ひゅっと、歩法の速度を上げる。
オスカー:一瞬で、マント野郎の背後に滑り込む
オスカー:「(殺った)」
オスカー:拳銃の引き金を引く
GM:もう1人「死ねッ」そのとき、背後から切りかかってくる
GM:片手に剣を持ち、それまでの軍服姿の兵士とは房飾りが多い
GM:おそらく、こいつが指揮官のだろう
オスカー:右腕の銃を脇下から、銃口を伸ばし、引き金を無言で引く
GM/敵隊長:「はっ!」至近距離の銃弾を斬り飛ばす
GM:さっきのマントの兵士といい、この2人は格が違う――
オスカー:そのまま、左腕のメーターモーゼルの銃身で後方を薙ぎ払う
オスカー:「一対二か。ちょうどいいハンデだ」
GM/敵隊長:「ビリー、こいつを抑えろ!」バックステップをふみ、間一髪はなれる
GM:ほぼタイムラグなしでマントの兵士が銃弾を叩き込む
オスカー:無言で、地面に転がっていた空の弾倉を蹴り上げ、それで銃弾を防ぐ
GM/敵隊長:「しばらく付き合ってもらうぞ。お前らは船を落とせ!」と部下に命令
オスカー:「ちっ」
GM:数名の兵士が船に駆け寄ろうとして――
GM:遠くから、車のエンジン音が聞こえてくる
GM/アクシア:「くぉら、オスカー! 迎えに来るんならもう少し手際よく迎えに来なさい!」
GM:唐突に耳元から罵声が聞こえます。
オスカー:「遅いぞ。全部倒してしまうところだった」
GM/アクシア:「全部倒してりゃいいわよ! なんでアペルギア遊ばせてるのよ。あれを使えばもっと楽に戦えるでしょ?」
オスカー:「生身の相手に、生身以外で闘うのは礼に反する」
オスカー:「騎士とは呼べんだろう」
GM/アクシア:「早く片付けちゃって! こっちは女の子抱えてるんだから!」>オスカー
GM:そういいながら、突っ込んでくるジープは敵兵を2〜3人まとめて弾き飛ばしながら急ブレーキをかける
オスカー:マント野郎に駆けより、メーターモーゼルの銃身で殴りかかる
GM:ごつん、と鈍い音がしてマントの兵士が吹っ飛ぶ。
オスカー:吹っ飛んだ、マント野郎に銃弾を叩き込む
GM:マントが真っ赤に染まり、起き上がってこない
オスカー:ジープに飛び乗る
オスカー:「5分だな」
オスカー:腕時計を見る
GM/敵隊長:「ちっ、役に立たん。ならばっ」
GM:左手で銃……というにはあまりにも大仰な、機械化兵の持つような拳銃を船に向ける
GM/敵隊長:「お前たちを逃がすわけにはいかんっ」
オスカー:「アクシア、あいつの正面に車を回せ!」
オスカー:左腕を銃の台座にし、右手のメーターモーゼルを構える
GM/アクシア:「むちゃゆーな!」といいながらも、きっちり無茶をこなすのがエクスペルテンか
GM:襲撃部隊長の指先に力がかかり
オスカー:その拳銃が火を噴くのにあわせて、やつの銃口に銃弾を叩き込む
オスカー:「ファイエル!」
GM/少女兵:「ダディ、船が錨をあげて――」路地から飛び出してきたその前に、襲撃部隊長だったモノが倒れ伏す。
GM:血と肉片を浴びて、真っ赤になって立ち尽くす少女兵士
オスカー:「任務終了だ」
GM/少女兵:「ダディ――! よくもダディを!」
オスカー:最後の一発を撃ち尽くした弾倉を地面に落とす
GM:と、背後から銃を撃ちますが……てんで当たらない
オスカー:「アクシア、急げ」
オスカー:背中で無視し、座席に身を鎮める
GM/少女兵:「許さない。――絶対に殺してやる!」そんな声が、背後から聞こえてくる
オスカー:ふぅとひとつ溜息をつく
GM/アクシア:「もう船は出てる! このまま飛び込むわよ、どっか掴まって!」
GM:ぼろぼろの桟橋を踏みしだきながらジープは疾走し――鈍い音を立てて、呪法船に突っ込む。
GM/アクシア:「は、はは……なんとか、まにあったわ、ね……(ずるずる)」
オスカー:「時間どおりだ。流石アクシア」
オスカー:何事も無かったかのように、ジープから立ちあがり、メーターモーゼルを左右のホルスターにしまう
GM/アクシア:「ありがと。ついでに、これの始末書も手伝ってくれると……」
オスカー:「残念、お任せするよ将校殿」
オスカー:ひらひらと手を振る
GM:シーンエンド。


■オープニングフェイズ/シーン3 「敗北」
 シーンPC:奏。

GM/セラピア:「かなでっちゃん、大当たりなんだよ〜。どんどんどん」
GM:建造物といったほうが相応しい座天使の巨体が海面に落ちていきます。
GM:呪法船団に上級天使兵が迫っている……そんな情報を受け、ホルテンでの緊急出動したところ。
GM:周囲にはまだホイシュレッケが舞っていますが、それも完機ちゃんたちが駆逐しつつあります。
奏:「――ふう、何とか、なった……ね」
奏:レバーを握ったまま、大きく息を吐く。
GM/セラピア:「もっとリラックスしていいんだよ〜。うにゅ〜」後頭部に何か重たいものがのしかかってくる
奏:「セラピアも、お疲れ様。……機体は問題ないよね? どこか怪我してな……わふっ?」<重たいもの
奏:「セラピアっ、あたま! あたまっ!」(わたわた)
GM/セラピア:「ボクはとっても疲れたから充電するんだよ〜。うにうに」
奏:「…………しょうがないなぁ」(小さく笑い)
GM/管制官:「お疲れ様でした、帰還して――待ってください! 新たな天使反応……いえ、これは人間戦車? フーファイター、来ますッ!」
GM:海に沈みつつある座天使から飛び出す機影が1つ。
奏:「いいよ、そのままで。……じゃ、基地に戻ろっか」(抱きついているセラピアの後ろ頭に手を回そうとして)
奏:「――――!」
GM:つばの広い帽子を被ったような索敵盤を持つ、両手に銃を持ったフーファイターはあっという間に距離を詰め――銃声が響くたびにフライングユニットが落ち、呪法船が沈んでいく。
GM/管制官:「御使少尉! フライングユニットでは対応し切れません、お願いしますっ」
GM/セラピア:「かなでっちゃん、もうひと頑張りなんだよ〜」
奏:「まだ、居たんだね……。っ、分かってる」
奏:「セラピア、照準たのむね。――アドラー1、こちらシュネルギア1番機」
奏:「敵の足を止めます。フライングユニット隊は退かせてください」
奏:と言いつつ無照準でフーファイターに88mmを撃つ。
奏:「当てるのは1発だけでいい。何とかこっちに注意を向けさせないと、みんなやられちゃう……」
GM/セラピア:「了解なんだよ〜。しばらく待つのさ」
GM/管制官:「りょ、了解しました! フライングユニットは各機離脱、―――」
奏:「うん、それまでは持たせるね」>セラピア
GM:奏の正面にあるモニターに、丸と十字がクロスする
GM/セラピア:「今なんだよー!」
奏:「集中、集中しなきゃ……敵機体の行動パターン認識、機動予測終了……」
奏:「撃ええッ!!」
奏:必中の一撃を撃ち放つ!
奏:ドンッ! とソニックブームが大気を切り裂きつつ。
GM:88mmの砲弾がまっすぐに加速して――
GM:当たった――そう思ったときには、すぐそばにフーファイターの姿があった。
GM/フーファイターライダー:『へへっ、なかなかやるじゃないか。最近雑魚ばかりでつまんなくってさぁ……』
GM/セラピア:「あ……う、うぁ……うそ、なんだよ……」
奏:「――そ、んな! セラピアの照準を外すなんて!」
GM/フーファイターライダー:『アンタは、アタシを楽しませてくれるかい?』
GM/セラピア:「ぃやああああああぁぁぁぁぁぁぁ」
奏:「ぼくは、愉しんでなんかない!」
GM:セラピアは体を丸めて泣き叫んでいます。こんなセラピアを見たことあるのは、瑞穂基地でもそういないでしょう。
奏:「――――ッ!」 セラピアの泣き声が突き刺さる。
奏:(ぼくが、ぼくが何とかしなくちゃ。セラピアが――!)
GM:それでも、シュネルギアは動かない
奏:とりあえず、全速で距離を取ろうと試みます(笑)。
奏:って、動かないの?!(笑)
GM:なぜなら、シュネルギアの戦闘にはドライバーとナビゲータ、2人が揃わないといけないからだ
GM:銃声が響き、銃弾が貫き、奏たちは何もできないまま海に落ちていきます。
奏:「ダメだ、このままじゃ……ッ!」
奏:「動いて、動いてよ“ヤークト”――!」
GM:しかし願いはかなわず、海面に叩きつけられる
GM/フーファイターライダー:『だっせーの、さっきのはまぐれか……ううっ、わーったよ。船を沈めればいいんだろ』
奏:「――あ」
奏:しぬの、かな……?
奏:海面に落ちたときの衝撃で、既に意識が半分飛んでいる。
奏:では、壊滅していく船団の音を、どこかとおくの国の出来事のように感じながら。
奏:「――いいや、セラピアがいっしょなら」
奏:目を閉じる。
奏:ぶくぶくぶくぶく……。
GM/管制官:「あわわ……あの、御使少尉、大丈夫ですか? め、めでぃーっく!?」

GM:再び目を開くと、そこは瑞穂基地の病院の一室
奏:「…………?」
GM:呪法船は全て沈めたものの、フーファイターはやる気をなくしたかのようにホルテンなどは歯牙にもかけず去っていったらしい。
奏:「生きてる……。まだ、そっか」
GM/ニナ:「あ、お目覚めですか? ああ、まだ起きないで」
奏:「セラピアは……?」>ニナさん
奏:けほ、けほと息を継ぎながら。
GM/ニナ:「大丈夫です、奏くんよりずーっと前に目を覚ましてますよ」にっこりわらう
奏:「そうなんだ、良かった――」<素直に信じる(笑)。
GM/ニナ:「後で呼んで来ますから、今はもう少し寝ていてくださいね」
奏:「はい……じゃないや。了解、です」(少し笑う)
奏:もぞもぞとベッドの中で寝返りをしつつ。
GM:シーンエンド。


■オープニングフェイズ/シーン4 「亡命」
 シーンPC:清海。

GM:天使兵襲来――瑞穂基地からの連絡を受け、ヤシマ海軍と合同で演習を行っていたうさきよは先行して迎撃に当たることになりました。
GM/紀央:「清海さま、敵影確認しました。フーファイターが1騎、そして能天使級……おそらく強襲型(アサルト)と思われます」
清海:「ほいさ。トラバント甲壱番から乙五十四番まで起動終了……と」
清海:「んー、なあなあ紀央ちゃん、こう、何や、ヘンなカンジせぇへん?」
清海:かここここん、と羅盤型のコンソールに指を走らせつつ。
GM/紀央:「変な感じ、ですか?」
清海:「そうそう、何や、首のうしろっかわがぞわわー、と」ふるふるるっ
GM/紀央:「清海さま、風邪を引いたのだったら羽村先生のところでお薬をもらってきましょうか?」
清海:「ん、ありがと。でも、熱はないと思うんよ。脈拍ふつうやし」軽く振り向いて、にぱ、と。
GM/紀央:「それはよかったです」柔らかな笑みを浮かべる
清海:ちなみに、索敵用のバトリーブ端子はさしっぱやから。矜持として。(笑)
GM:ではそのケーブルが、能天使の放つ波動が攻撃的になってきたことを知らせてくれる
清海:「でも、エエ加減過労で労働争議起こせるころあいやねえ。ウチらも。あとで箱根(仮)にでも湯治に行こか?」
清海:「ん、あちらさん、こっちに目ェつけたみたいやね」
GM/紀央:「箱根でしたら、お正月のころがいいですねぇ……ええ、でも――」<こっちに
清海:入力系、空間探査。端末を広域に展開。空間調律――
GM:アサルトの正面に光の珠が生まれ、放たれる
GM:しかしアサルトの放った光弾はトラバントには届かない(射程がぜんぜん足りないので)
GM:かわりに……というか、能天使の前を飛ぶフーファイターのケルンをゴリゴリと削っていきます。
清海:「……んー? 様子がオカシなあ、飛んでる周波数判る?」
GM/紀央:「えぇと……これでしょうか?」ぴこぴこ
GM/フーファイターライダー:『こちらガンスリング・ライダー。前方のヤシマ機、聞こえてるかい? アタシに戦闘の意志はない、撃たないでくれ』
清海:「ナイス、紀央ちゃん。ほいほい、聞こえとるよー。ええ発音のヤシマ語やね」
清海:「で、そちら、亡命か何かやろか? ずいぶんごっついお土産持っとうねえ」
清海:機動速度を上げる。前方に端子展開、空間構造歪曲、可視光線偏向、"禁識即不可知"。
GM/フーファイターライダー:『ちょっとは勉強したからね。それより悪いけど、後ろのタフガイを何とかして欲しいんだ。何食ってりゃあんなガタイになるんだか……っとぉ』
GM:再びアサルトの光弾がフーファイターを掠める。
GM/フーファイターライダー:「ああ、こういうんだっけ……ツマラナイモノデスガ」<ごっつい
清海:「イエイエ、大変結構なものを……が様式美やね」
清海:姿が消える。次に現れるのは、能天使の背後。
GM/紀央:「座標誤差、0.03以下です。いけます!」
清海:「紀央ちゃん、七番壱拾壱番壱拾七番五拾参番!」
GM/紀央:「七番壱拾壱番壱拾七番五拾参番……エーテル圧正常、いつでもどうぞ」
GM/フーファイターライダー:『やべっ、ケツ取られた?』
GM:ついに光弾に捕らえられたフーファイターが、くるくるまわって海にざぶーん。
清海:能天使の直上及び、“トラバント”本体を加えて百二十度分割に「出現」した端末が閃光を放つ。正四面体。
清海:結界展開――演出《マインドクラッシュ》、音速超過で強引にケルン中和。堕ちろー。(笑)
GM:トラバントの端末を頂点にした正多角形が、内部を真っ白に塗りつぶし――
GM/紀央:「天使反応、フーファイターを除き消滅。任務達成、ですね」>うさきよ
清海:「あー、もしもーし? ええと、“ガンスリンガー”さん、生きとう?」
GM:海に浮かぶフーファイター、そのコクピットから赤毛の少女が這い出してきます。
清海:「ん、無事みたいやねえ」
GM/赤毛の少女:「わ、私は合衆国軍人間戦車隊所属、ガンスリング・ライダーのウィルマ・ヘレン・ボニー中尉、コードネームはビリー・ザ・キッドです」>うさ
GM/ウィルマ:「このガンスリングと共にヤシマへの亡命を希望します」
GM:と、通信で言っている
清海:「“男の子(キッド)”言うにはちょい可愛すぎる気がしよるなあ。おけおけ、ちょう待っとき」八十九点とかきつつ
GM/ウィルマ:「あの……やっぱりダメ、ですか……?」
清海:「ん、そんなことないでー。かわいいコは大歓迎やし」にやけ。どこまで本気なんだかワカらんが。(笑)
GM/ウィルマ:「あ……よかった、です。ありがとうございます!」肩の荷が下りたのか、ほっとしたように笑みが浮かびます。
清海:「……九割超えかいな?」
GM:んなことをやってると、ヤシマからホルテンが――ああ、まだ採点中か(笑)
清海:や、自分脳内ノートやから。おかまいなく。(笑)
清海:「ええと、除装してこっちの掌の上にやね。そのフーファイター、持ち上げてもへいきやろか?」通信機。
GM:んでは(笑) ホルテンがやってきて、トラバントとガンスリングを回収していきました。
GM:シーンエンド。


Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending

エンゼルギア研究所/管理人:相馬斉遠