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◇ 第72話『はじまりの、ことば』◇

「……睡眠学習で習わなかったかい?」
――内海衛至

 

ミドルフェイズ:シーン1////
Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending


■ミドルフェイズ/シーン1 「サルベージ海域」
 シーンPC:日影。

GM:昼頃には、予想海域へ到達した。
GM:夏の海とはいえ、空は晴れ渡っている。嵐の気配はない。
日影:「……また、ここに来ることになったか。……これも因果か」 どこか懐かしげな、でも来たくなさそうな、微妙な顔で。
GM/船員:「いやあ、陸部の方からわざわざ出向とは。ご苦労様です」
GM/船員:「しかし、何を積んどったんです、アレは? いまはまあ、油仕事専門とはいえ、技術屋としちゃ、少々興味がありますなあ」
内海:「それは言えないんだなぁ、これが」(肩を竦めつつ、登場(笑))
日影:「……先輩」微妙に被りを振って
内海:ところで、何を積んでたんでしょうGM?(笑)
GM:恐らく“井上純弌の地平”掲載の、新型シュネルギア用のパーツ。(笑)
内海:「機密は機密だからね。――それにさ。可変する人間戦車の部品です、なんてアニメみたいなコト言っても信じてもらえんだろう?」(笑う)>木路
日影:「そうですね。俺ならまず信じません」仏頂面で、首肯。
GM/船員:「あ、いやいや、純粋に興味からなんで、そっちに首突っ込もうという気は――」
日影:「気にするな、この人はいつもコレだからな」>船員
内海:「ま、それは引き上げてからのお楽しみ♪ ――ってことでどうかな?」(笑)>船員
橘花:ぢー、ぢー、ぢー。……珍しいので調査船の内部をしげしげと観察。
橘花:「……こんな方に、軍の重役が務まりますの?」ぢー(笑)>内海
GM/船員:「これが平素だってのは、先日思い知りましたがな。船長より凄かった。……は、了解しました、内海大尉どの」
内海:「で、そっちの完機ちゃんが今回の?」>木路
GM/船員:「いやあ、完全機械化兵つーと、もっとこう、冷たい感じのタイプしか知らんのですが……だいぶ違いますなあ」
日影:「ええ。そう聞いて――」ときに、藤花と橘花って似てます?w
GM:あなたの心の中に。(笑)
日影:ぐうw
内海:「いやいや、これがほれ、最近の完機ちゃんはグレードが上がっててねぇ」>船員
橘花:「確かに、私たちは人形めいたイメージはありますわね。でも、それって先入観ですわ、オジサマ」>船員
橘花:くるりん、とドレス姿のまま、しとやかに一回転してみせたり。
GM/船員:「あ、こりゃ失礼」
内海:「な? 可愛いもんだろ」
GM/船員:「確かに。……どうしたんです、少佐殿? 酔われましたか? 様子がおかしいですが」
日影:「……いや、気にするな。少し『昔』を思い出していただけだ」
橘花:「まあ、性格……というか、個体差はありますけどね。それぞれの個体に使用されているV機関の原型になった天使核……それのせいではないかと言われていますけど」
日影:鋼の片腕を、微妙に抑え。
内海:「――昔、か。なぁ木路少佐」
日影:「何ですか、先輩」
内海:「君は俺より若いんだから、ンな年寄りじみたコト言っちゃいかんなぁ。ええ?」(肘で義手をぐりぐり(笑))
橘花:「生後2年の私としては……その辺りの感慨はピンと来ませんわね。それより、お仕事致しませんと」>木路、内海
日影:「……精神年齢では先輩より上だと自負しています」軍帽を目深に被りなおして
GM/船員:「いや、なんつうか、……瑞穂のかたがたァ、ノリが違いますなあ。噂通りだ」
橘花:「……わ、私をこの方々と一緒にしないで下さいます!?」
内海:「いやいやいや、外から見れば十把一からげ。外見に惑わされる連中は何時の世も多いってことサ」>橘花
日影:「橘花、ヤシマにはこんなことわざがある」
橘花:「……な、なんですの?」
日影:「……『同じ穴の狢』」といって、くるりと背を向けてかつかつと歩き出し。
橘花:「まっ!? なななな、なんですって!?」


GM:――と。そのとき。
GM:がくん、と船体が揺れる。
内海:「いや、面白いな君たち。不本意そうなところがそっく――?!」
GM:耳鳴りがする。気圧が急激に下がっている。空気が湿度を強めていく。
GM:空を黒雲が覆い出す――
日影:「俺のような一般人には……っ!?」ぞくり、と、悪寒。
日影:「なんだ、管制室、何があった!」通信機に向けて
GM/管制官:『な、なにこれ、……V機関出力低下、いえ、停止しますっ!?』悲鳴のような応答がノイズ交じりで。>木路
日影:「落ち着け、冷静に立て直せ!」 通信機に怒鳴りつつ
GM/船員:「……霊圧計がバカになっとります、こりゃあアレだ」
内海:「この前と同じ現象だね」>船員
内海:ざり、と軍靴でリノリウムを踏みつけてバランスを取りつつ。
GM/船員:「まあ、旧式色々と引っ張り出して来ましたし、炭もごっさり積んでありますからな。腐っても呪法船団、あそこまで不測の事態さえ来なきゃ――」
内海:「最新鋭のフライングユニットに旧式の装備一式ってのも楽しいよなぁ!」>船員
GM/船員:「アイアイサー!」
日影:(この感じ、あの時と……!)と思いつつ、橘花をちらりと。
内海:「“嵐”が来るぞ――。準備はいいかい、橘花9−2?」>橘花
橘花:「淑女を急かすものではありませんわよ、内海大尉。……女性は身支度に時間をかけるものなんです」
橘花:言いつつも、戦闘準備完了。
日影:「……先輩、中に。橘花、いつでも出れるようにしておけよ!」
橘花:「了解。でも……これは……なん、ですの? どこかで……見た覚えが、あるような……」
日影:「……っ」無言で駆け寄り、受け止め。>橘花
橘花:目の前の光景に、何か既視感を感じ、目眩。完全機械化兵なら、ありえない。
内海:「――――」(一瞬、橘花の台詞を耳に留めたように視線)
橘花:「ありがとう、ございます……少佐」>木路
日影:「虎の子に倒れられても困る。調子が悪いなら出るのはやめておけ」
内海:「あー。少佐殿。それは動くかどうかアテにならんアペルギアで俺に出ろという意味で……?」(しおしおー)>木路
日影:「俺はこの通り指揮をせねばなりませんので、有事の際は」>内海
橘花:「問題ありません。出られます」
内海:えらいぞー
内海:きみは完機ちゃんの鑑だー、と手振りでエール(笑)>橘花
日影:「あの時と……同じだというのか……」 橘花に聞こえるか聞こえないか位の声で、つぶやき
内海:「ちッ、容赦ない後輩クンだねえ……」(ふ、と不敵に微笑して踵を返す)
GM/船員:「しかし、どこから見つけてきたんですあんなモン? そもそも、結界ン中じゃ使うに使えないでしょうに――」<FU装備云々
内海:「そこはそれ。蛇の道は蛇って言ってね?」(ふっふっふ)>船員
内海:何しろこの男、シュネルギアを宇宙にまで飛ばしたヤツである。
GM/船員:「いや、少なくとも、今ンとこまともに飛べる領域は――とにかく船員一同、沈めんよう鋭意努力しとりますんで――」
橘花:「――自己診断チェックに該当エラー無し、グリューン。出撃は可能ですわ」
橘花:「そう、ここで出なければ……」
橘花:何故、出なければ行けないのだろう。何を為そうというのだろう――?
橘花:そんな、脳裏を過ぎった疑問を振り切り、準備を。
GM:シーンエンド。

■ミドルフェイズ/シーン2 「水火島」
 シーンPC:橘花9−2。
全員登場済。

GM:結局、接近警報もないま嵐を抜け、気がつけば――晴れた空。足元は揺れていない。
GM:密林と云うほどではないが、見通しの利かない森に覆われた島。
内海:「何だこりゃ? 海図には乗ってない場所だよなぁ……」
内海:かちかちと航法機器やらエーテル通信機やらをいじっている。
GM/船員:「だいぶ流されましたし、あっちこっち妙な不調は出とるようですが……異世界っつーわけでもないでしょうけどなあ」
内海:GM、現在の緯度経度及び近隣友軍への通信の可否を問う(笑)。
GM:空電吐いてます。……つか、何らかの原因で故障した模様。<長距離通信可能な通信機
GM:東西にある高台と、その間にある谷じみた窪地も、木々に覆われている。
GM:三日月形に窪んだ海岸線は、ちょっとした湾を形作っていた。
GM:その湾の砂浜中ほどに、見覚えのある呪紋を施された船体が、横倒しになって乗り上げている。
GM:船側には“あさしお”とあった。
日影:「む、あれは……先輩?」内海を見る。
内海:「あっちゃあ……。バミューダ・トライアングルにでも飲み込まれたか?」
内海:おもむろに懐からコンパスを取り出してみよう(笑)。
GM:南北は指してますな。(笑)<コンパス
内海:なんだ、ぐるぐる回ってるよりタチが悪いぞ(笑)。
日影:「例の魔の海域というヤツですか」あさしおの方へ歩き出す。
内海:「ふーむ。しかし、こんな島海図にあったかね」(がさごそと海図を広げ)
GM/船員:「いや、……とはいえ、この辺の海、完全に調査が終わってるわけでもないですからなあ」
内海:「我らがヤシマ海だよ? 少なくとも40年戦役終了以前のデータは完璧のはずさ」
内海:結界を張る以前のコンロン航路全般を含む発言として^^;<我らがヤシマ海
GM:了解。(笑)
内海:てことでGM。この島は地図上に乗っている島かどうか知りたいのですがー(笑)。
GM/船員:「……これですかな、水火(みなび)島。八門結界敷設からこっち、調査価値なしっつーことで、ほとんど人もよりついとらんようです。入植記録なし」
内海:「なるほど。この森の様子からして、少なくともここ十数年で自然にできたものとは考えにくいからね」
内海:間違いないだろう、と船員の意見に同意。
GM/船員:「それにしても……魔の海域だの、妙な話はとんと聞かんですよ。なにしろ名前からして聞いた覚えがない」
内海:「だよねえ。――誘われてるのかな?」 だが、何にだろうか。
GM:視線の先は、流れ着いた“あさしお”。考えてみれば、この船も同じように流れ着いたワケだ。同じような奇怪な嵐に揉まれて。
内海:「しかし参ったな。位置は分かったが島のデータは無いに等しいか」(肩を竦め)<調査価値無し
GM/船員:「なんぞ、さっきから静かですが……完機のお嬢さん、無事ですかいな?」
日影:「……無事だろう。この程度で壊れるようなら軍にはいらん」軍帽を目深に被り、歩く。>橘花
橘花:「こここ、壊れてるとは何ですの!? 少し考え事をしていただけですっ!!」>木路
橘花:木路の視線に気付いて、顔を真っ赤に染めてぷんぷんと。
日影:「無事なら結構。あさしおの調査をする。ついて来い、橘花」
橘花:「ぽ、ぽんこつ呼ばわりした事を謝っていただいていませんっ!! 謝罪を要求いたします!!」(ぎゃーぎゃー)
橘花:(少佐に見覚えがあるなんて、思い違い。データの混乱、バグですわっ!!)
日影:「あー、すーいーまーせーんーでーしーたー。これでいいか」めっちゃ棒読みで。
橘花:「……………ふぬっ!!」げしっ!! と木路の足を踏みつけておこう、内海たちの背後で(笑)
日影:「〜〜〜〜〜〜っ!」拳を振り上げるが義手の方だと気付いて引っ込めるw
GM/船員:「……しかしあちら、放っといてもいいんですか」
内海:「ここが瑞穂基地ならね」>船員
内海:「さて、船は専門家に任せるとして、俺たちは任務を遂行しようじゃないか」>橘花、木路
GM/船員:「まあその、お気をつけて。さしあたり、ざっと調べてみますんで。……直ぐに離れるんは難しそうですがな」
日影:「ああ、気をつけてくれ」>船員
内海:そっちは任せた、と手を振っておこう(笑)>船員
橘花:「内海大尉!! さっさと任務を始めてしまいません? 私、あの方とは顔を合わせていたくありませんの」
内海:「こらこら、完機ちゃんが我が侭言わない。――少なくとも、任務中は」(真面目な顔)>橘花
日影:「了解。そしてそれはこっちのセリフだ、橘花」ふん、と顔そむけ
橘花:「ヤー。……まったく。雄々しく逞しいヤシマ男児は絶滅してしまったのかしらね」
内海:「ああ、そのとおりだね」(首肯)>橘花
橘花:「そ、そういう時は、嘘でも肯定するものでは……?」
内海:「天使たちとの長い戦で――そんな連中から真っ先に墓場に入っていったのが今のヤシマ軍さ。……睡眠学習で習わなかったかい?」(歩きながら)>橘花
橘花:「天使との戦いで……墓場に……」
内海:「あげくの果てに、それしか有効な手段が無いからって。子供をロボットに乗せていちばんヤバい場所に放り込むんだよ?」
橘花:「子供をロボットに……う、うっ!?」
内海:「少なくとも“雄々しく逞しいヤシマ男児”の所業じゃあないよねえ」(ははは、と笑う)
日影:「……ああ。下衆の集まりだ、今のヤシマ軍はな」目深に被った帽子で、視線は見せず。
内海:「――――? 気に障ったかな?」>橘花
橘花:電子頭脳に走ったノイズに顔を顰めつつ、「……いいえ。それより、先を急ぎませんこと?」
内海:「そうしようか。少なくとも“パーツ”は無事だろうしね」>あさしお
日影:「ええ。あるものだけでも、回収しておかねば」
内海:「おばけが出たら守ってくれよ?」(笑)>橘花
橘花:「………もう、知りませんっ!!」
橘花:すたすたすたすた、と早足で先を急ごう(笑)
GM:シーンエンド。


■ミドルフェイズ/シーン3 「まるでマリー」
 シーンPC:内海。

GM:結論から言うと、パーツは無事だった。船倉への浸水もない。
GM:ただし、“あさしお”艦内は――完全な無人だった。溺死ほか、あらゆる種類の死者の者が姿もない。一つたりとてない。
内海:「こりゃあまた面妖な……」
日影:「……臭うな、そう思いませんか、先輩」
内海:「上陸してそっちに住んでるってわけでもなさそうだね」
内海:生活物資を引き出した形跡なども無し?>GM
GM:そっくりそのまま残っております。<生活物資
橘花:「まさにマリー・セレスト号ですわね、これは」
内海:「消えたのかそれとも消されたのか……」(迂遠な顔)
日影:「ええ。……何かがおかしい。何故人がいない? 何故死体すらない? これは、何かあると見ていいでしょう」
GM:ほとんどの計器類が、さきほどの乗船と同じように壊れたりしているんですが、残ってるモノを向こうのデータと比較して、何か判ることがあるかもしれないですね。
橘花:センサーをエーテル関係に切り換えて、サーチング。みみみみみ……。
橘花:何か変わったところがあるかしら、と(笑)
GM:さて、<情報処理>で振ってくださいな。目標値は【船体の状況】で4と、【事故発生時の状況】で4。(ぴ)
内海:ほほう。ではそこを<情報処理>ですよ(笑)。
内海:では、双方共に《忠誠》のみ使用。既にダーザインは4レベルなのでクリアです(何)>GM
GM:適切だ。(笑) では、橘花さんが掻き集めたデータも貢献できたつーことで。(笑)
内海:ロゴス38、アガペー572に。
GM:【船体の状況】
GM:向こうでチェックしていた調子のいい船員の報告とも付き合わせるに、V機関が一気に停止して、嵐に持っていかれたものだと思われる。
GM/船員:「それも、機関が停まって出力がなくなった、てんじゃない。どうやら逆です」
GM/船員:「発生中のエネルギーから何から、一気に消えうせちまったような按配ですな。それで動作不良を起こして、停まった。自爆しようにも燃料がないって寸法です」
GM/船員:「幸い、天使核は無傷で残ってるようなんで、再始動はかけられますが。それにしたって、どこにどんな不具合が出てるもんやら」
GM:……と、電波式の短距離通信機で連絡が。(笑)
内海:えーと、整理及び質問が。
GM:はい。
内海:つまり、稼働中のV機関から一気にエネルギーを喰われた結果、船が停止した。という解釈でOK?
GM:イエス。
内海:で、“あさしお”をこの島まで引っ張ってきたのは自然現象? 物理的な何者かの介入の結果?
GM:状況を考えると、風か潮流しか考えられない。ただし、海図にそんな潮流は記されていないし、風だけで流れるものとも考え難い。
内海:だよなぁ(笑)。了解です。
日影:「何か分かりますか、先輩」
内海:「少なくとも、この船の動力を“喰った”何者かが居たのは間違い無さそうだね」>木路
内海:では、こっちの船に備え付けの海図を広げてそんな講釈を(笑)。
橘花:「結界による影響か、人為的なものか……むむむ」頭から煙を噴きそうな感じ
内海:「まぁいいさ。とりあえず原因の究明は俺たちの任務じゃない」>橘花
日影:「ふむ……成程。しかし、潮の流れから察するにあさしおの航路からここに流れるとも考えにくい。作為的な何かが関与したのは間違いないか……?」ぶつぶつ。
内海:「まずはパーツを“うずしお”まで運んでしまおう。――それから」
GM:で、あと一点。
GM:【事故発生時の状況】
内海:ふむふむ?<状況
GM:いろいろとチェックしていると、妙なデータが目につく。嵐が起きる直前、急激な気圧低下が発生してるのだが。
GM:それと同時に、霊波探知・通信系が完全に沈黙してる。凪の状態、というより、反応するものがなくなったような。ありえないホワイトノイズって感触です。
GM:人間戦車を飛ばしていた人間だから判るが、こんな反応返してくるとしたら、レーダーが壊れたか、あるいは、周囲のエーテル圧がほぼ零になっているか。>内海
内海:うぅーむ、わるい想像が脳裏をよぎりますよ?(笑)。
内海:それってつまり――マスケンヴァル現象が起こったエリアの直下で見られる現象ではなくて?<周囲のエーテル圧が持っていかれてゼロ状態
GM:それに限らず、大規模なエーテル構造物が実体化しようとしてるときに起きる現象――でもありますね。
内海:いや、ここで言う“マスケンヴァル現象”というのは広義の意味――天界への門が開くことを意味するので。
内海:……うひー(笑)。
橘花:「それはそうですけど……事件発生当時の“あさしお”の霊波探査系、通信系統の調子、おかしいと思いません?」
日影:「珍しくいいところに目をつけたな、橘花。―――先輩」微妙に悪口たれつつ内海を見て。
内海:「……やはり、何らかの天使兵の顕現があったのは間違いないだろうね」
内海:「連中が天界の門を開いて実体化する際には、当然ながら周囲のエーテルもかき集めることになるわけだが……」(冷や汗)
日影:「いやな予感がするな……」ぐ、と軽く義手を押さえ。
橘花:「……“あさしお”もそれに巻き込まれた、と。大尉はそうお考えですの?」
内海:「いや、巻き込まれたならこんなことにはならない」(頭を振る)>橘花
橘花:「確かに。艦船そのものは無事で、乗員だけが綺麗さっぱり消失……だなんて、三流の怪談ですもの」
内海:「前回にしても、機械化兵のV機関には影響が出なかった。――普通はそうなんだ。天使兵が実体化しようとも、我々の持つ“天使核”のエネルギーはそれに奪われたりはしない」
橘花:「わざわざ、餌になりそうなモノを選んでいる、と?」
内海:「おそらく――可能性は2つだ」
日影:「……」ごくりとつばを飲み込み。
内海:「天使に喰われたか。――天使に“成った”か、さ」
内海:ま。それはそれとして、と肩を竦め。
内海:「で、どうする木路少佐?」
内海:「我々の目的は達成された。“あさしお”以下の行方不明艦を発見し、輸送中のパーツを持ち帰る……完遂に何の問題も無い」
内海:「さて。――生存者が居る可能性を俺は否定したいんだが。少佐の見解は、どうかな?」
内海:意地悪く、笑う。
内海:で、その間にも“あさしお”の炉に火を入れて自爆の準備を進めております。
日影:「……それでも、探さねばならんでしょう。1でも可能性があるのなら、俺はそれに賭ける」
内海:「任務達成の可能性は大幅に下がるよ?」(淡々と)>木路
内海:引き返すなら、今だぞー、と(笑)。
GM:臨界に持っていくのに、かなり時間はかかりそうですが――辛うじて起動までは持っていけました。向こうからの報告どおり、天使核は無傷だったようです。<“あさしお”の炉
内海:まぁ、それならあとはオートでやってくれるだろうね<自爆。そちらは解決と考えよう。
橘花:「……何か、特別な理由でも? 任務の優先順位では“生存者を救う”のはかなり下位に当たりますけど」>木路
日影:「……ふん、初めて会った時にいったはずだ。俺は俺の指揮下で死人を出す気はない、とな」
橘花:「それは、少佐の個人的感傷でしょう? 不合理ですわ」
日影:「達成確率が下がるならそれで結構。下がった確率で成し遂げればいい」
内海:「つき合わされる方の身にもなって欲しいよねえ?」(同意モトムの視線(笑))>橘花
橘花:「全くです。……でも、一生懸命なのは、その……悪い姿勢では無いと思いますけども」
橘花:言ってから、“なんでこんな事を?”と気付いて口に手を。
内海:「で、編制と装備はどうするのかな、少佐どの?」>木路
内海:これ以上の深入りには、それなりの装備と覚悟が要ると思うよ? と助言。
橘花:「野戦装備が必要になりますわね。このままの行軍は、生存確率が低下しましてよ?」
内海:あー。具体的に言うと。
内海:フライングユニットやアペルギアを持っていくか?
内海:ついでに、“うずしお”のNPCズを連れて行くか? です(笑)<編制と装備
日影:「……ああ。一度うずしおに戻って体勢を立て直す。先輩と橘花には先頭に立ってもらうことになる」帽子を目深に被りなおし
GM:ああ、ここも結界圏のド真ん中なんで、FUはともかく、アペルギアを持ち出すのは大変かもしれません。(笑)
内海:仕方ない。そっちは置いていこう(笑)<アペルギア
内海:「じゃ、荷運び頼むよ橘花。――何しろ俺たちってば非力でねえ」(苦笑)>橘花
日影:「ああ。実質頼りになるのは橘花、お前だけだ。自分がポンコツでないというなら、行動でそれを証明して見せろ」帽子を目深に被りなおして、視線を隠す。
橘花:「……淑女に大荷物を運ばせるだなんて。やはり、雄々しく逞しいヤシマ男児はもういないんですわね」
橘花:悲壮な決意もどこへやら、さめざめと目の幅涙を流しつつ荷物を担ぎ出す橘花さんでありました(笑)
日影:「立っているものは女でも先達でも使うだけだ」
GM:シーンエンド。


■ミドルフェイズ/シーン4 「過去からの呼び声」
 シーンPC:橘花9−2。

GM:島の内陸部に差し掛かかる。相変わらず、通信機にも反応はない。
GM:嵐が過ぎたあとだけあって、少々どころではなく湿っぽい。
内海:「あぢー……瑞穂基地よりも流石に蒸し暑いねぇ」
内海:と、涼しい顔をして軍服は着こなしたままの情報将校(笑)。
橘花:「晴天、波高し。されど異状なし――。あの状況を見てからだと、そうは思えませんわね」
内海:「何か手がかりなり建造物なりあればいいんだが……。ああ、どうか美少女な化け猫が山ほどたむろってる民間警備会社の廃墟なんかに出くわしませんように!」
日影:「船員が脱出したとすればこの島の中にいるはずだが……」内海を半目で見つつ周囲を見回し。
橘花:「無人島といっても、広さは限られていますもの。捜せば必ず見つかりますわ」
橘花:死んではいない限り、と口中で呟いてみたり。
橘花:「しかし、まるで噺家ですわね。首から上は汗をかかない、だなんて」>内海
内海:「嗜みというものさ」(ふっ)>橘花
GM:――さて、ここで、<エーテル>判定をお願いしましょうか。メジャーアクション側の扱いで。
日影:ほう。エーテルときたかw
内海:#6c1 念のため《忠誠》しておく。情報将校、油断しない(笑)。
●ダイス:Eiji:6c1=0(2,3,2,2,5,5)= 0
内海:く、それでも成功数は4です。
内海:ロゴス50、アガペー563に。
GM:#8c1 <エーテル> 変則的ですがリアクション一括〜
●ダイス:sat_GM:8c1=2(6,1,5,1,3,6,5,2)= 2
GM:……ちいいいっ、気付かれたかっ
日影:えーと、9消費でエーテル1→4。ちょっぽり特化気味の力を見せてやる(何
GM:あ、いや、大丈夫です。一人気付いてますので。……余裕コキたいなら止めません。(笑)
日影:ちょっとだけ調子こかせてくださいw
日影:#11c4 <エーテル>神の舌、込み。
●ダイス:hikage:11c4=9(6,4,1,2,3,6,2,4,2,3,2)= 9
日影:ふう(爽
内海:すげー(笑)。舌入れるなら3レベルでも良かった気が(笑)。
内海:「――居るね」(何が、とは言わず警戒を促す)>ALL
GM:がさり、と――茂みを踏み分けるかすかな音。
日影:「……ええ。橘花、周囲に気を配れ」
橘花:「言われてみれば……。わ、私のセンサーはセカンドステージのシュネルギアにも搭載されたものでしてよ? なぜ易々と……」
GM:周囲に、体からぼろぼろと羽根を吹き零れさせる、人型のモノが――
日影:「人間の感覚も馬鹿にできんということだ……来るぞ!」
内海:ここはアレか。木路と内海が同時に物音の方向に剣先と銃口を向ける演出で?(笑)
日影:ですw
GM:具体的に、《大量出現》のない灰色天使が2グループほど。無言のまま……木立ちの闇の中からすべり出てくる!
日影:「ちぃ、そっちか!」しゃきんと「生身の」腕で抜刀し。
GM:つーことで、気付かれたので先に殴ってしまってください。(笑)
内海:「あっはは――参ったなぁこれは!」【感覚】7と宣言。
橘花:「やはり……大尉の説は正しかったみたいですわね」【感覚】は7。
日影:「くっ……昔のようには動かんか、だが……!」感覚3す。守ってーw
GM:灰色天使は【感覚】6。
内海:ちなみに、灰色天使ということは「モト」が何だったか見分けがつくかな? かな?>GM
GM:服装から見る限り、船員と、それに――メーヴェ隊員のものだ。ただし一部は、やけに古びている。
GM:山中行軍で破れたとかじゃなく、明らかに年単位で屋外に放置されていたように思えるねえ。>内海
内海:「弔ってやるのが情けということさ」(MP5K構えつつ)>橘花
橘花:「はい!!」
日影:「く……っ」渋い顔。
内海:では橘花からたのむ。弾丸は節約したい(笑)。
GM:つーことで、【感覚】7の人から。(笑)
内海:とすると、“あさしお”他の船員+αが……。あ(きゅぴーん!)<灰色天使
内海:あー、GM。
GM:うむ。
内海:やっぱり俺が射撃しよう。《忠誠》のみ併用。MP5Kのシングルショット(演出はフルオートで(笑))。
内海:#8c3+4 【感覚】7<射撃戦闘3>の、武器修正+1
●ダイス:Eiji:8c3+4=1(6,6,6,6,6,3,5,6)+4= 5
内海:ぐは、出目が悪いなオイ?
日影:6の数がw
内海:まぁいいや。5で命中です>GM
GM:#6c3 <回避> 頑張る、灰色天使頑張る
●ダイス:sat_GM:6c3=5(3,1,3,1,1,6)= 5
GM:……あ、避けちゃったよ。(笑)
内海:嘘だー?!(笑)。えーと、ロゴス3使ってとりあえず命中させたい(笑)。
GM:OK。(笑)
内海:えー、MP5Kはダメージ+7なので、8ダメージになります。倒れますか?
GM:実は5人しかいないので、吹っ飛びました。くそ。(笑)
内海:「――手向けだ、受け取るといい」(バララララッ!)
GM:無言で吹き飛ばされ、体の一部を灰色の羽根と散らしながら崩れ落ちるもと人間だったモノ。
内海:しかしロゴス44の、アガペー563に。つーか8個で1成功は辛いな……修行が足りぬorz
内海:顔色1つ変えずに掃射。
橘花:「ッ………!? これが元メーヴェの実力……」
日影:「相変わらずのようですね、先輩」
内海:「流石に数が多いな。橘花、残敵の掃討を」
橘花:「や、ヤー!!」
内海:「確実に、確実にすべて仕留めろ。――連中を“うずしお”にやるわけにもいかん」
内海:がしゃん、と弾倉を交換しつつ。
橘花:SMGで、再生する暇を与えず、射撃、射撃、射撃、射撃――――――!!
橘花:(どこか懐かしい。でも、思い出したくないこの感覚は、一体……?)
橘花:機械が故に。ひたすらにトリガーをシュート、シュート、シュート。
橘花:ロゴス6点使用。<射撃戦闘>を2→4に。【感覚】7
橘花:#7c4
●ダイス:Kikka9-2:7c4=3(5,4,3,5,5,2,6)= 3
内海:コルトM4は射撃修正+1だ。もう1d振りたまえ橘花9−2
橘花:#1c4
●ダイス:Kikka9-2:1c4=0(5)= 0
GM:《高速戦闘モード》使う?
橘花:《高速機動モード》、いきます(笑)
橘花:#7c4
●ダイス:Kikka9-2:7c4=4(5,4,6,3,3,6,4)= 4
GM:ええと、頭三つ採用ですから……って、橘花さん、《高速戦闘モード》は、成功したダイスをさらに振り足す、ですよ。
GM:#6c3 <回避> 灰色天使、避ける。
●ダイス:sat_GM:6c3=4(4,1,6,2,1,2)= 4
GM:おや、華麗に回避しそうに。強いぞこいつら。(笑)
日影:すごいな、今日の灰色天使は化け物かw
内海:元メーヴェの精鋭だ。仕方あるまいよ(肩竦め)
日影:成程。
内海:「――際どいね。さすがメーヴェの精鋭だっただけはある」
日影:「橘花の方も、何やら迷いが出ているようです」
橘花:「せ、センサーの精度が狂っているだけですっ!!」
内海:ロゴス3使って命中させろ。M4なら薙ぎ倒せるはずだ。
橘花:という訳で、ロゴス3点消費で成功数を上げます(しょぼん)
GM:うむ、差分値1で……基礎値足せば5は超えますね。薙ぎ倒されました。
内海:ふむ、GM。灰色天使から認識票は回収できるかな?
日影:「終わったか……しかし、こいつらは……?」しゃがみ込んで詳しく調べてみよう。
GM:一部からは。……“あさしお”の乗員と、それに、二年前、某事件にて撃墜されたはずのメーヴェ隊員が含まれている。
内海:では、その某事件で撃墜されたメーヴェ隊員分に――“大西藤花”の名前はあるかしら?(いぢわる(笑))
日影:おにっw
GM:名簿には上がってます。この中には含まれていません。(笑)
内海:てきぱきと認識票を拾い集める情報将校。
内海:「やはりか。――“あさしお”他の船員たちに」
GM:――さて、橘花。照準が定まらなかったのは――だ。
GM:どこかから、呼ばれているような――気がするからだったりする。
内海:「2年前の――[シュネルギア:アルファ]喪失時のメーヴェ隊員たちだよ、日影」
日影:「――――っ!」メーヴェ隊員の認識票を見て、右腕掴んでがくりと膝を着く
橘花:「データベースより検索、該当あり。――“あさしお”及び、1997年に撃沈された呪法船”はるかぜ”の乗員と思われます」
GM:処理野に、何か、定義不能なデータが浮かび上がってくる。……木路の背中見ていると、より強くなるような気がしないでも、ない。>橘花
内海:「だが……ふむ、アルファのドライバーの認識票は無い、か」
内海:じゃらり、と認識票を束ねて。――項垂れた日影に押し付ける。
橘花:「アルファ? それは……シュネルギア・プロトタイプの?」
内海:「取っておくといい。これは――君のだよ。木路日影少佐どの」
日影:「……っ」立ち上がりつつ、認識票をばっともぎ取る
橘花:木路の背中に、何ともいえない既視感を覚えつつ……
内海:「彼女を撃ち殺すのは、さすがに後味が悪いだろうねえ」(くっく、と哂い)>橘花
GM:……具体的に。もう少しここに分け入った先、何かが在る、という確信に近い錯覚、と推論するしかないものが。>橘花
内海:「さて、どうする少佐? まだ――探索を続けるかい?」>木路
橘花:「―――大尉、それに、少佐。この先をもう少し、進みましょ?」
内海:ちゃきちゃきん、と天使核徹甲弾の残弾をチェックしつつ。
内海:「ほう……?」>橘花
橘花:「何か。何かがね、いるような気がするんだ」
橘花:今までの口調とは打って変わった言い方で。
日影:「……橘花」悲しげな目で
内海:「何か? 何か、では無いだろう橘花9−2」
橘花:「大丈夫、絶対だよ。自信はあるか……あり、ますの、よ?」
内海:「君の天使核は、囁かないのかい? 君であって君ではない、もう1人の誰かの名を――?」>橘花
橘花:「……わ、私ったら何を!? 大尉、私は橘花9−2。第九世代機械化兵の2番ロット機ですわ」
橘花:「それ以上でもそれ以下でも、ありません」
日影:「……ともあれ、真相を得るために先に進まねばならんならそうするべきだ。行くぞ、橘花、先輩も」何かを振りきるように、先にたって歩いていく
内海:「進むか。――辛いぞ?」>日影の背中に呟き。
日影:「それでも、行かねばなりません。おれは、あの時、最期を看取ってやることすら出来なかったのだから……!」血を吐くように言葉を搾り出し。
内海:飄々と後を追うとしようか。

GM:切り立ってこそいないがかなり急な勾配の中ほど、湾側からはちょうど見えなかった位置だ。
GM:そこに、山頂付近から谷底まで、抉れたような、そこだけ立ち木の生えていない一帯がある。
GM:斜面の中ほどに。
GM:白い、無骨で巨大な人型が、横たわっていた。
内海:「何かが墜落した、のかねえ」(手をかざして観察しながら)
内海:「……っと、ありゃあ。決まりかな、これは」
日影: 「ぁ……っ!」なくしたはずの右腕が痛む。脂汗が流れる。リフレインする、藤花の笑顔。倒れこむ体を無理に押さえつけ、立ち竦む。
GM:シーンエンド。


■ミドルフェイズ/シーン5 「シュネルギア:アルファ」
 シーンPC:日影。

GM:エーテル検知機はほぼ凪。V機関は停止、天使化の兆候もない。
GM:紛れもない、シュネルギア:アルファだ。軽く装甲の埃を払ってみると、防護呪紋は健在だった。
GM:不安定な試作機のデータを、出来うるだけ持ち帰るため施された防塵・耐腐食効果は、現在進行形で生きている。
GM:フレームに及ぶような損傷も見当たらない。
GM:――このぶんなら、やはり同様の防御下にある、レコーダー類も健在かもしれない。
GM:コックピットブロックも――外見からすると、無傷、のように見える。
内海:「さて、何とかS.Q.U.I.Dのデータだけでも持ち帰れれば御の字なんだけどねえ」(コキコキ、と首を鳴らしながら無神経モードな発言)
日影:「……っ!」幻痛を、ばくばくと高鳴る心臓を押さえつけ、歯を食いしばり、開閉ハッチに手を伸ばす。
橘花:「少佐、どうかしまして?」
内海:「まぁまぁ、ここはそっとしておいてあげるのが武士の情けとゆーもんだ」>橘花
GM:非常解放用のレバーも、記憶どおりの位置にある。埃がこびりついているが、ゆがみはない。
橘花:GM。もしかして物凄く見覚えあったりしませんか、その機体?(笑)
GM:見覚えがある――気がする。非常に。(笑)>橘花
内海:じゃあ、木路に近づこうとする橘花の背中から肩を押さえて足止めモードで(笑)。
日影:「気に、するな……古傷が疼いているだけだ」震える手でレバーに手を伸ばし、ひねる。
橘花:「は、離していただけませんか、大尉。何か、何かが電子頭脳、いえ。“こころ”の奥に引っ掛かるんですの」
GM:勢いよくハッチが跳ね上がる。
GM:白い羽根が数枚、舞った。
GM:風に溶けて消える。
内海:「――――」(僅かに頷いて黙祷)
橘花:「この機体は……整備点検中に見た、あのバグ映像の……。いえ、もっと前から、私はこれを知っている?」
GM:からん、と小さな音を立てて、タラップの上に、
橘花:純白の機体を見上げ、茫然と突っ立っている。
GM:黒い、立方体型の石くれが、転げ落ちてきた。
日影:「――――っ、これ、は……」拾い上げる
内海:「“黒い天使核”だね。大西少尉のものかな」
内海:橘花の肩から手を離し。
内海:「――持ち帰って然るべき部署に提供すれば、中佐にだってなれる貴重品だよ?」>木路
内海:ふむふむ、と木路の手にある黒い直方体を観察。
日影:「……それは、俺が決めることです」複雑な顔で、黒い天使核を眺め。我知らず、涙が流れる。
日影:「……藤花」ぽつりとつぶやいて、核を握り締め
内海:いちおう、画像記録は保存。
内海:その後、呆然と立っている日影を他所にコクピットにもぐりこみ、計器類をチェック。
内海:確認したいのですが、まだ起動できますか、アルファ?>GM
内海:できなければ、戦闘記録だけでも抜き出せない?
GM:複座のコクピット内は、驚くほど無事だ。経年劣化してるだろうことが信じられないくらい。
GM:具体的に言うと、結界の影響が消えれば、直ぐにでもV機関に火が入ります。
GM:あと、レコーダー類も無事。バッテリ繋いでやれば、データの読み出しは十分に可能。
内海:「遠山桂の時は、天使化による浸食が操縦系にまで及んでたって聞いているけど。こりゃまた綺麗なもんだね」(チェックチェック)
内海:あ、ではそっちは情報将校の矜持にかけて実行しておきたい(笑)<データの読み出し
内海:バッテリは……手持ちがなければ、そこの完全機械化兵から直結してでも!(笑)
日影:「……手間をかけます、先輩」帽子を目深に被りなおし、目線を隠す。しかし隠せない涙の痕。
橘花:「あ、あのっ! ……データの読み出しでしたら、て、手伝いますわ!!」>内海
内海:「ああ、頼めるかなぁ。このアルファの戦闘記録は今でも貴重だからね」>橘花
橘花:ようやく内海の作業に気付き……どこか馴れた様子で、操縦席まで上がっていこう。
日影:「……頼む、橘花」すれ違うとき、弱弱しくそう言おう
橘花:「総合電子頭脳に接続。データ読み出し、開始します――――」
GM:データが立ち上がる。……機体のチェックが始まる。試作機だけあって、モニタリング用のシステムがあっちこっち噛んでるんだろう。情報量はかなり多い。
GM:とりあえず、判定の必要なく、アルファのデータと、現在の状況が判明します。
GM:具体的にはこちらを参照。
GM:ただし、「《接合》を使用した場合、[高速戦闘]となる」という特殊能力が追加されており、また、死亡ゲージが既に埋まっています。(笑)
内海:「ほうほう、ふむふむなるほど――いや、これは凄いね」(チェックチェック)
内海:あー、ちょっと待ったGM。
GM:む。
内海:それはつまりアレか。システムをいじれば俺でも動かせるってことかい?(笑)<トレーナー相当
日影:やる気ですか!w
内海:ちょうど複座だよ少佐どの?(笑)
橘花:やる気だ、やる気だよこの人!?(笑)
GM:ええ、動きますね。問題なく。単に、タコメーターが上まで上がらなかったりするだけです、黒い天使核持ちじゃない(《接合》が使えない)から。(笑)
内海:つまりシュネルギアのガワなアペルギアとして使えるというコトか。よしよし。
内海:「あー、ちょっと橘花。3番のシステムを予備系統に書き換えてくれないかい?」
内海:あれこれと指示を出し始める。
橘花:「まさか……大尉が操縦するおつもりですの?」
内海:「持って帰れるなら、その方がいいでしょ?」>橘花&木路
日影:「……ええ」
日影:「使えるなら、そうするべきだろう。やってくれ、橘花」
内海:「どうやら、OSはアペルギアとコンパチで作りこんでたようだね。これなら確かにドライバーだけでも動かせるけど……あ、サブフレームのモーメントは20%落としてくれ。さすがにじゃじゃ馬過ぎだ」
GM:……それと、交信記録がある。最後の通信だろう。発信時刻は、一九九七年七月二十一日――
GM:木路の乗っていた船が半壊した、その直後。
橘花:「や、ヤー」情報を取捨選択。設定を変更していきながら……最後の交信記録に目を通していく。
GM:音声通信。録音は……生きている。
橘花:「……ボイスレコーダー、再生します」きゅいん、と。
内海:「――――」(聞くかい、と視線)>木路
日影:「……ええ」ぐ、と義手の付け根を握り締めて。
内海:では、拝聴しようかな。
GM:ざざ、と数秒のノイズのあと。
GM/藤花:『――っく、通じてるのかなコレ、応答ないし……ええい、いいや! 通じてるんだ、絶対!』
日影:「せめて、遺言くらいは聞いてやらねば、なりませんから―――」そういって、録音に耳を傾ける
GM/藤花:『木路、聞こえてる? やっぱすごいよこのコ。ちょっと凄すぎて――はは、困ったな、帰れそうにないや』
GM/藤花:『とりあえず、勝ったから! こいつ、たぶんもう動けないし』
GM:かすかな――コックピット内では聞こえないはずの音。
GM:羽根の舞う風景を思い起こさせる、天使の歌。それは――
GM/藤花:『ごめんねー、デートの約束破っちゃって。……でもさ、ほら。オトナなんだから、泣いたりしないで、さ。ちゃんと仕事はしてね』
GM/藤花:『このコのデータ、ちゃんと持って帰って……今度は負けたり、ううん、絶対勝って、引き分けたりしないような凄いのを作っちゃって』
GM/藤花:『わたしたちが積み上げてきたものが、きっと、あとから続いてきてくれる人の――希望の光になれるように』
GM/藤花:『無駄にしちゃったら許さないんだからねっ! 判ってる!?』
GM:と、勢い込んで喚いたあと。……天使の歌がひときわ大きくなる。
GM/藤花:『う……くっ』
GM:呻いた。そして……マイクを叩き切る音。
内海:「ま、でも無駄になってたわけだ。――今日までは、ね」(小さく呟き)
内海:「安心して眠るといい。君の遺したこの機体は……必ず、ヤシマの力にしてみせようじゃないか」(コンソールを撫でて、告げる)
日影:「…………」無言。うつむき、そして僅かに震える、体。
橘花:「わ、私は……その、どうすれば……?」
内海:「そうだなぁ……」>橘花
日影:「……よくやってくれた、とは言わねばならんか、橘花」
日影:顔を上げる。笑いつつも、その目からは涙が流れ。
GM:……さて、ところで、通信記録のほか、データレコーダーを調べている方。
内海:ふむ。ここは日影と橘花を語らせてあげよう。ほれほれ、とコクピットの外を示し(笑)>橘花
内海:うい(挙手)<データレコーダー
内海:恐らく、天使兵はまだ生きている――違いますか?>GM
GM:<情報処理>で目標値2の判定をお願い――するまでもないな。
内海:多分、この機体そのものが封印の要石だ。
内海:と、情報将校は分析するのですがどうでしょうか(笑)。
GM:最後の映像記録。……組み合ったまま墜落した天使兵と、墜落直後の周囲の状況が映っている。
GM:そのとき、抉れているのは山頂側だけだ。……墜落点より下方向の立ち木は、燃えこそしているが、地面ごと抉りられはしていない。
GM:ついでに、記録映像が途切れる寸前まで、天使兵の姿が消えていない。
GM:アルファの両の腕を胴体に打ち込まれ、体を覆う光も殆ど消えているし、自律しているようには見えないが。
内海:ふむふむ。
GM:ところが今は、谷の底まで地面が抉れているわけで――意味するところはまあ、言わずもがな、か?
内海:む。つまり脱出していると?
内海:<天使兵は
橘花:「霊子圧センサーと同調。周辺のエーテル流を測定」
橘花:ぴ、ぴ、ぴとウィンドウを立ち上げて、アルファのセンサーで索敵。
GM:八門結界内、純粋エーテル駆動の天使兵は普通は行動不能、動けたもんじゃない、はずなんですけどね。
内海:なるほど。……つまり結界の及ばない地面にでも潜ったか。
内海:ならば良い。結界を解かなければ出てこないなら……。
内海:げいんっ、と橘花をコクピットから蹴り出す(笑)。
橘花:「……地中、或いは海中に潜伏中と思われます。どうしますの、たい……い――――ッ!?」
内海:「すまない橘花9−2。情報将校的に極秘で調査しなくてはならない項目があるんでね」
橘花:ごろんごろん、と転げ落ちる。コクピットはムリでも、どっか掴んでしがみ付く事できます?(笑)
内海:「しばらく外で待機していてくれたまえ」(充電ある程度できてるので、しゅいーんとハッチを閉じる(笑))
日影:「せ、先輩っ!?」いきなりやらかした内海さんに目を白黒。
内海:後はうまくやれ、ないい笑顔がハッチの奥に消える(笑)>木路
橘花:「わ、きゃ――――っ!?(どすん、ごぃん!!)……きゅう……」(Q〜)
日影:「……大丈夫か、橘花」手を掴んで立ち上がらせつつ。
橘花:「こ……木路?」
橘花:「じゃなくてっ、木路少佐!? ……だだだだ大丈夫ですの!?」
日影:「……何がだ、橘花。俺はお前の方が心配だが」いつもの仏頂面で。でも、その目はほんの少しだけ、赤い
橘花:ここで確信するですよ。“私”はこの逞しい腕を知っている。広い背中を知っている。そう、何故なら……。
橘花:「まったく、相変わらずやせ我慢が好きなんだから、木路は」
橘花:よく見知った少女の物言いで、雰囲気で。木路に笑いかけましょうか、腕の中で(笑)
日影:「ヤシマ男児は忍耐を美徳とする。だ。……藤花」一瞬逡巡し、こちらの名前で。
日影:では僅かに赤くなった仏頂面で迎えましょうぞ?w
橘花:「……それにしても。どうなってるのかしらね、これは?」
橘花:立ち上がって埃を払い、しげしげと“今の自分の体”を見てみる。
日影:「俺が聞きたいくらいだ。幽霊にでもなって取り付いたか?」
橘花:「確か、あの天使兵をぶん殴って……それから、どうなったんだっけ?」
日影:「ったく、お前は……そのくらい覚えておけ。一度死んで脳までエーテルに汚染されたか?」こんこんと、昔のように頭をノック。
橘花:「叩くんじゃなくて、撫でる!! どうして色気がないかなぁ、この男は………」
日影:「……それが俺だ。仕方なかろう」右手で撫でようとして……義手なのを思い出し、左手でぐりぐりと撫でる
内海:(解説してあげてもいいんだが……ま、無粋な真似は止めておこうかねえ)
GM:そのときだ。
日影:「しかし、簡単に戻ってきやがって……あの時時に流した涙を返せ。馬鹿野郎」ぐりぐり。
GM:――風が吹いた。
GM:猛烈な勢いで気圧が低下する。
内海:「あっちゃあ、こりゃあ拙いな」(ハッチ解放)
GM:風が吹く。否、これは風ではない――“吸気”だ。
GM:同時に周囲のエーテル圧が一気に低下。橘花は脱力感に襲われる。……生体内のV機関まで、エネルギーを持って行かれかけている!
内海:「橘花9−2! 全速力で“うずしお”に戻ってフライングユニットを起動しろ!」>橘花
日影:「これは……!」
橘花:「―――霊子圧センサーに感。……くっ、周辺のエーテル流の流れが……狂ってる」
内海:「アレは、この手のエーテル吸収に耐性を持たせた機体だ。こいつ相手でも戦えるはずだ!」
GM:まさに、向かおうとしたその湾の方向から。
GM:呼び起こされた渦を撒く黒雲に向けて、巨大な影が立ち上がった――!
GM:シーンエンド。


Setup-Opening/Motion-Emotion/Climax-Ending

エンゼルギア研究所/管理人:相馬斉遠