北海道で、育った人間だから、
きたのほうの育ちで、

なのに、

陸の延長にある東北と、
離れ島である北海道の違った感じを
すこし感じたような気に、

なんとなく、内地、

よくわからないけど、
何かが違う、

＊

ぼおっとヒトの顔を見ながら、
なんとなく、歴史の積み重ねのあつさをかんじる、

＊

広大な平野にでて、

遠くに岩木山をみて、

その果てに地平線があり、

空と陸の間で、
ヒトが生きている空間が、
うすいごく僅かな部分だけだということを、


なんとなく、
ヒトの想念も、
わずかに宙に浮かべれば、
静かに立ちのぼり、どこかに流れていく、

そんな気持ちを抱いた、


地面に根ざしているのか、
空間のそこにただよっているのか、

自分がなんなのか、
他人との距離感は、

いままで思っていたとおりなのか、

＊

何かがこころをかき混ぜた、
しんだままのこころを、

かたまったアタマをとおり、
しみこむ何か、