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1996/12/14, トムの洗濯屋
ノーベル文学賞受賞の発表の日には、友人からお祝いの電話をいただいたほどの大江健三郎ファンです。いとうさんのホームページを見て、ひとりでも多くの人に大江氏の作品を読んでいただきたいもんです。学生時代に「政治少年死す」が読みたくて、大学の図書館にある雑誌のバックナンバーを友人に探してもらって、コピーして読んだこともありました。(なぜか隠れるようにして読んだなぁ)
ホームページオーナーより:「政治少年死す」が発表されたのは年譜によると1961年(僕の生まれた年だ)とのことですが、どの雑誌の何月号なのでしょうか。僕も読んでみたいものです。(このコメントのあと、1961年の『文學界』2月号に掲載されているという情報が寄せられました)
1996/11/23, ルビー
前回も登場した私はルビーです。実は、私の父親が大江氏を嫌いで、ノーベル賞を受賞したときも「なんでこいつがとれるんだよ」とテレビに向かって空しい怒りをぶつけていました。人間それぞれ好みがあります。 小説の中で登場する父親としての大江氏には、憧れすら感じます。若い頃の、なかば暴力的に発散されようとしている「性」の問題などを書く大江氏とは同じ人物とは思えなかったのですが、あたたかな目で見つめることのできる深い包容を必要としている子供たちが、多いのではないかと思います。 憧れの家庭像です。
ホームページオーナーより:ルビーさん、再びの投稿ありがとうございます。私も大江作品を読むたび、家族の大切さや家族をもつことの幸せを感じさせられます。
1996/11/16, きりこ
わたしが一番美しいと思うひと---それが大江さんです。文学のことはよく分かりませんが、「曖昧な日本のわたし」という講演は、何度も繰り返し読みましたので、一字一句がわたしの心にしみ通っています。わたしと同い年くらいの時にかかれた初期の作品や最近の作品にでてくる山や森の自然描写が特に好きです。
1996/11/2, ルビー
18才から大江氏の著作のファンです。とは、いっても文学論など難しいことは恥ずかしくて多分言えそうにありません。 読書家としても素晴しいことで有名な大江氏のお陰で、凡人の私の読書量も増加し、さまざまな時代の書物と出会えたことに感謝しています。 それぞれの小説にも、神曲やブレイクなど随所にモチーフとしてちりばめられており、素晴しい書物を紹介してくれるという意味でも大江氏は私たちを導いてくれるのではないでしょうか。
1996/8/16, muguy
亡くなった武満徹さんのために、また新たな長編小説を書かれるという。僕としては、もう一度、「新しい人よ眼ざめよ」から始まる3部作のような短編を読みたいのですが。そして、あくまでも個人の魂の救済をめざしたあの言葉の数々に触れてみたいと希望します。
1996/8/2, Kouki Takasugi
いま『万延元年のフットボール』を読みなおしているのですが、筋はすでに把握しているので、ほかのいろいろな箇所に気づく余裕もあっておもしろいですね。大江作品の楽しみのひとつに、ぼくとしては、他作品の引用、およびその独特な読みを追走するというのがあって、『万延〜』ではとくに、「本当の事をいおうか?」の部分がすごいと思います。8章の最後の、「本当の事」をめぐる蜜と鷹の議論を読んだあとは、うっかり「本当」という言葉が使えなくなります。
1996/7/3, y_nakano
武満徹氏のために長編小説を捧げるという話、今日知りました。大変に嬉しく楽しみにしたいと思います。このページには何か親しみを感じます。
1996/6/9, Kouki Takasugi
確かに『河馬に噛まれる』はおもしろかった。なかでも殺されるより殺す側の、死に先だつ苦痛を描いてアットーテキな中篇は繰りかえして読みました。ぼくがはじめて読んだ大江健三郎の小説は、『「雨の木」を聴く女たち』。それからほとんどの大江作品は読んだのですが、この最初の印象が強かったせいか、「外国へ行って事件に巻きこまれたり、鬱屈したりする僕」を書いた小説がいちばん好きです。故武満徹氏に捧げるという新しい小説の完成が待たれます。
1996/5/11, test1@pos.tsutaya-net.or.jp
かばにかまれるはとてもおもしろかったです。
1995/11/9, 藤谷治
はじめまして。僕はインターネットを始めて三日目の、ワシントンDC近郊に住む者です。こっちにくるときに、大江健三郎の小説を殆ど全部持ってきました。 読書案内に、初心者が読む入門書として「光さん関係」のものばかりあげていますが、僕は逆に「光もの」(?)よりも小説としての面白さをズバリねらった作品の方がいいと思います。僕なら「キルプの軍団」とか「人生の親戚」を薦めます。 僕は大江健三郎の愛読者である以上に「ファン」「おっかけ」にすぎないと思っています(成城におしかけるというのではありません)。今年の春にはニューヨークまで行ってサイン会と英語による講演・対談(噂のジョン・ネイサンと)を見に行きました。しかしあの人の言っていることすべてに納得している訳じゃありません。 発言に欠点はあっても、世界でも有数の面白い小説を書く人であるから好きなのです。
1995/11/7, 星野倫
映画「静かな生活」について、子どもには見せにくい場面もあるというコメントがありましたが、私はこれで大失敗してしまいました。京都で封切られた9月下旬、家族5人とおばあちゃんとでお彼岸の墓参りに出かけた帰り、何か映画を観て帰ろうということになって、朝日新聞の全面広告で「家族で見れる楽しい映画」風に紹介されていたのをまに受けて、全員で入ってしまったのです。映画が進行するにつれて、だんだんやばいぜという気分に……。原作は読んでいたんですが、伊丹監督をちょっとなめてたのか、大きな判断のミスでした。でも後になって感想を聞いてみると、中3・小6・小2の3人の子どもたちは、それぞれの年齢に応じてちゃんとみるべきところはおさえてみていたので、少し救われました。おばあちゃん(妻の母)も、前に大江父子を扱ったドキュメンタリーをTVで観ていたそうで、好意的にうけとめてくれて、ほっとしました。
1995/11/2, レゲマンマン大柴
僕なら迷わず『芽むしり仔撃ち』を推薦しますね。それか短編集の『奇妙な仕事・飼育』、あるいは女の娘なら『空の怪物アグイー』の決め撃ち、長編指向なら『洪水は我が魂に及び』といったあたりが妥当ではないかと思っとります。そして『万延元年のフットボール』でとどめを刺す、というのが僕のお勧めコースなんですが、いかがでしょう。

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