掲示板
1995-1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022
【最初に戻る】
- 2011/12/25, いとうくにお
- みやじま紅葉さん、今年も大江さんは大活躍でしたね。来年もまた大江さんのお元気な姿を拝見できればと思います。とくに、新連載の完成については、来年の大きな楽しみの一つですね。
- 2011/12/25, みやじま紅葉
- いとうくにお様
皆様
今年も、さまざまな、大江健三郎氏の活躍を報告できましたこと、うれしく思います。
先の、朝吹さんとの対談、極めて重要な対談でした。大江氏がこのように相手を前にして、「ドキドキ」して語られることはなかったように思われます。さて、その中で紹介された、平成23年10月刊行の大野晋 編の『古典基礎語辞典』角川学芸出版発行には、
@帯には、大江健三郎氏の推薦文
「大野晋さんの教えは生きている」
(「新刊展望」1月号、2012)p12〜13の中の一節
が付きました。
- 2011/12/11, いとうくにお
- みやじま紅葉さん、小説の連載開始は、大江ファンにとっては大ニュースですね! 第1回、僕も読みました。今後の展開が楽しみです。
- 2011/12/11, みやじま紅葉
- いとうくにお様
皆様
すでに、掲示板に告知されていましたが、本日、本屋にてそれを初めて知りました。
@雑誌「群像」1月号、2012年
新連載「晩年様式集」大江健三郎、p7〜21
「群像」では、15年ぶりの連載です。
心躍るではありませんか、まずは喜びを共有したく思います。
大江健三郎先生、ありがとうございます。
- 2011/11/30, いとうくにお
- みやじま紅葉さん、新潮の情報、ありがとうございます。新作の発表はいつになるのでしょうね。楽しみです。
- 2011/11/30, みやじま紅葉
- いとうくにお様
皆様
季節の変わり目のような日々です。
恒例になった大江健三郎氏の対談です。
@雑誌「新潮」1月号
対談「大江健三郎+朝吹真理子」
大江氏は「特別なものを理解したい」と文芸誌を読む理由を語られています。
(PR誌「波」12月号より)
ということで、次作への思いが感じられれます。
- 2011/11/07, いとうくにお
- みやじま紅葉さん、ご投稿ありがとうございます。
- 2011/11/06, みやじま紅葉
- いとうくにお様
皆様
当地の紅葉も真赤です。牡蠣もおいしい季節です。
大江氏とも親交のあった、元原爆資料館館長 高橋直博氏が80歳で
お亡くなりになりました。バス停や本屋さんでしばしばおめにかかりましたが
(もちろん、高橋氏とはお顔だけ拝見の、ただそれだけでしたが)、
今年はじめから体調をくずされていたようです。
@岩波ブックレット822『原発への非服従 私たちが決意したこと』鶴見俊輔、澤地久枝、奥平康弘、大江健三郎
11月8日発売 定価525円
が発売されました。このところの活動の一環です。
- 2011/10/10, みやじま紅葉
- いとうくにお様
皆様
先の集会での模様が雑誌「世界」11月号に掲載されました。
この号は、特集 再生可能エネルギーです。
@「さよなら原発」6万人集会記録
p60〜70
大江氏の、発言の原稿が掲載されています。
- 2011/08/11, いとうくにお
- みやじま紅葉さん、こんにちは。『ヒロシマ・ノート』は、1965年に初版が出てますから、今年で46年目ですね。さらに版を重ねて読み継がれてほしいです。
- 2011/08/11, みやじま紅葉
- いとうくにお様
皆様
立秋も過ぎましたが、暑い日が続きます。
9月には、
@『読む人間』集英社文庫 9月16日発行
2007年7月10日発行、でしたから、4年後の文庫化です
が発行されます。
いずれの日か、最近の講演も出版されることになるかもしれません。
秋の読書の一冊です。
『ヒロシマ・ノート』2011年5月16日 87刷、を購入しました。
帯には「私たちの原点がここに」とあります
久しぶりに読んで、連載時は20代後半!ですが、一気に
読みました。ロングセラーを保つだけの、新鮮さに驚きました。
- 2011/08/05, いとうくにお
- みやじまさん、いつもありがとうございます。気が付けばもう原爆記念日ですね。今年はフクシマの事故がまだ収束しない中で迎えるわけで、特別な感じがしますね。
- 2011/08/05, みやじま紅葉
- いとうくにお様
皆様
暑い日が続きます。明日が8月6日です。
すこし、いくつかのお知らせを・・・。
@岩波新書『ヒロシマ・ノート』帯つき
原発事故、ということで、「帯」がつきました。
まだ、未入手です。
A今朝の、中国新聞(8月5日)文化欄
大江健三郎さん台本「原爆テーマ 歌劇CD化」
あの、オペラ「ヒロシマのオルフェ」です
オクタヴィア・レコード、2500円
皆様、この暑さをしのぎましょう。
- 2011/07/04, みやじま紅葉
- いとうくにお様
皆様
昨日(7月3日)放送の番組は、90分番組でした。
充分堪能された方も多かったと思います。
@「中国新聞」朝刊、7月4日(月)、一面に、その要約が掲載されました
以下、テレビでの、いくつかのことが興味ぶかく、とりあげますと、
A2階の書斎に、書き下ろしのための場所は移動したようです
したがって、一階の、おなじみの空間は、光さんの場所になったのでしょうか
書き下ろしは進行しています、「兄」という人に私が問いかけているような描写が
書かれていました
B「短いもの」、震災関係の書物が出るようです
いずれにしても、書下ろしは進行中でした。
- 2011/07/04, いとうくにお
- 古井一さん、こんばんは。僕も昨日のテレビ、観ました。この時期に、とても有意義で、意欲的な内容だったなと思います。NHKに拍手を送りたいです。
- 大石さんの奥さんのお話しは、僕も印象に残りました。女性の強さを感じましたよ。それから最後のほうで、大石さんが、偉い人たちが大きな間違いの責任を取らずにそのまま居座っているのが腹立たしいと述べていたことも記憶に残りました。大江さんはそれに同意したうえで、その「あいまいさ」を日本人は克服しなければならない(表現は違ったかもしれません)とおっしゃっていたのも、印象に残っています。
- 2011/07/04, 古井一
- いとう 様
昨夜のNHKETV特集「大江健三郎 大石又七 核をめぐる対話」。全体を通しての大石さんの「怒り」、それでも映像から見えてくる大石さんの「優しさ」。それは、大江さんの「社会的に意味ある優しさ、それは優しさを不可能にするものと闘うことじゃないか?」という言葉を思い起こしました。
被爆された大石さんと結婚することに不安はなかったかの問い掛けへの奥さんの答え。迷いはあったが、結婚した途端に不思議と不安がどこかに行って、ずっと来てしまって、お父さんは優しかったから、 と。
いつもながらのみやじま紅葉さんの情報提供に、この放送についても感謝です。ありがとうございます。
- 2011/06/26, いとうくにお
- みやじま紅葉さん、有益な情報をありがとうございます。Aに書かれているテレビ番組は、大江さんが6月15日の定義集に書かれていたものですね。見逃せません。
- 2011/06/26, みやじま紅葉
- いとうくにお様
皆様
いくつかの情報です。
@岩波ブックレット814
『取り返しのつかないものを、取り返すためにー大震災と井上ひさしー』
大江健三郎・内橋克人・なだいなだ・小森陽一 定価525円
発売日 7月8日
A6月26日付け「中国新聞」朝刊
「大江さん核めぐり対話」
来月3日ETV特集 福竜丸・大石さんと
NHKEテレ7月3日午後10時からの「ETV特集」で放送
「死の灰を大量に浴びた様子を、大江さんが尋ねて始まった」・・・、とある
皆様、拝聴いたしましょう。
- 2011/06/15, 古井一
- いとう様
もう直ぐ今日という昨夜遅くの投稿、しかもパソコン操作技術の知識不足からどうしてもできなかった引用文の「ただならぬ」の文字上の「、、、、、」をきちんと振っていただいての掲載、いつもながらのいとうさんのファン倶楽部運営者としての誠実な対応に、そして思いだけが先行して筆力がついていかない私の投稿を思い以上に適切に受けとめていただき感謝しております。
ふれられた左の記事、一途なファンにありがちな目の狭さから「定義集」だけに向かって、うっかり遣り過ごしてしまいました。いまあらためて読んでみて、江青について先ごろ放映されたテレビの文化革命時の画像が思い浮かびました。人肉食については大江健三郎賞受賞記念対談で作者星野智幸さんと大江さんが受賞作「俺俺」の主要な問題として論じられ、そこで大江さんからこの記事にある作家鄭義の作品(ルポルタージュ「中国の地の底で」)が紹介されました(群像7月号)。いとうさんがご覧になった映画「亡命」をぜひ見てみたいですし、「中国の地の底で」も読んでみようと思います。
ご指摘の《僕らはこの隣国を眺めて「あちらには自由がなく、こちらには自由がある」と余裕の態度を見せるかもしれませんが、「じゃあ僕らに核からの自由があるのか?」と自問すれば、とたんにその余裕を失わざるを得ません。》がこころに深く突き刺さります。
こうしている間も、あの2歳に満たない孫娘はお腹の大きい母親と笑顔でか泣き顔でか、家の中にいようと外にいようと、意識などすることなく息を吸い息を吐く、そのことを止める自由など誰にもない、止められない不自由さを、これから生きていかなければならない。
それはやはり大江さんのあの詩の一節《この子の生きてゆく 歳月は、/ その苛酷さにおいて/ 私の七十年を越えるだろう。》の世界。いままた《小さなものらに、老人は答えたい、/
私は生き直すことができない、しかし/ 私らは生き直すことができる。》が消えぬ謎のまま聞こえてきます。
大江ファンであることを誇りにし、これからもそこから学びつづけていきたい。
- 2011/06/15, いとうくにお
- 古井一さん、おはようございます。いま今朝の「定義集」」<【責任の取り方を見定める】 沖縄の抵抗から学ぶ私たち>を読み終えたところです。まるで、古井さんのご投稿に呼応するかのような、そして静かに力のこもった内容だと思いました。
- その記事の左となりには、一党支配の体制の国から亡命した知識人たちの苦しみと闘いに取材した『亡命』という映画のことが偶然紹介されています。この映画を僕は狭い試写室で見ました。僕らはこの隣国を眺めて「あちらには自由がなく、こちらには自由がある」と余裕の態度を見せるかもしれませんが、「じゃあ僕らに核からの自由があるのか?」と自問すれば、とたんにその余裕を失わざるを得ません。そういう現況を思うと、核のこと、沖縄のことで発言し続ける大江さんの姿は、「壮大な戦の渦中の戦士文学者」として輝いてみえるようです。
- 2011/06/14, 古井一
- いとう様 古井一ですよろしくお願いします。
3月11日から3ヶ月余、その間この掲示板へのファンの便りは大江さん情報を除いてはありませんでした。それは、4月20日朝日新聞定義集で大江さんが記された光さんの通われている病院の待合コーナーの情景《そこには、満員であるにもかかわらず、ただならぬといいたい静けさがあったからです。誰もが見ていたはずのテレビ広告、みんなでがんばろう日本!の呼び掛けとは別の、もっと個人の深みに根ざしている、しかもこの国・この国びとの「喪」の感情、それに重なっている色濃い不安、そしてよく自制している静けさ。》にまるで呼応するかのようでした。その空気を破るようですが、思い切って書いてみました。
何よりこうした状況で大江さんならどのような言葉を発するであろうかとこころの底から思い、新聞、雑誌のものはもちろん、大江さんの言葉に直にふれることのできる「最近の出来事・予定」に見られる講演会、対談、シンポジウムに出掛けもしました。
実はそれに先立ち昨年9月の世田谷文学館での連続講演「知の巨匠加藤周一ウィーク」の第一回講演、大江さんの「いま『日本文学史序説』を再読する」を聞いていました。そこで、大江さんは「加藤周一自選集10」にある原子爆弾と原子力発電所を論じた「近うて遠きもの・遠くて近きもの」を引いて、話を閉じたのでした。この講演の記録は「知の巨匠加藤周一」として岩波書店から3月11日の前日に発行されました。この予感のような偶然に驚きました。
また、世界5月号によればル・モンド紙のインタヴューの最初でつぎのように述べています。《東北関東大震災の、それもとくに原子力発電所が見舞われている大きな危機の記事で埋められた三月十五日の朝日新聞に、私は一九五四年の米軍による水爆実験で被爆した漁師が、核抑止神話の欺瞞をあばく告発にささげてきた半生を書いていました。/ 暗い予感のようにして私にそれを書かせたのは、この元漁師大石又七氏が、原子力発電所の危険をもまた批判してきた人であったからだと思います。》。早速、大石さんの著書「ビキニ事件の真実」を読んでみて、その強い思考力と柔らかい人柄に打たれ、そうした大石さんを全く知らずにきたことを恥じました。
大江さんはこの東日本大震災・福島原子力発電所事故についての考えを誰よりも明解な言葉で語っています。このことに関連して、と私が考えているものを、二つ引用しておきます。
一つは「ヒロシマ・ノート」の終わりの数行から。《、、、僕は、重藤原爆病院長をはじめとする、真に広島の思想を体現する人々、決して絶望せず、しかも決して過度の希望をもたず、いかなる状況においても屈服しないで、日々の仕事をつづけている人々、僕がもっとも正統的な原爆後の日本人とみなす人々に連帯したいと考えるのである。》。
もう一つは、吉田秀和さんの2007年6月27日音楽展望からのもの(加藤周一さんにふれたあと)。《戦士といえば、大江健三郎さんの書くものにもそれを見る心地がする。いつごろからか、私は彼の書くその背中に黒く大きな影を感じるようになった。古代、中世の人たちだったらフォルトゥーナ(運命の女神)と呼んだであろう、何か抵抗しがたい強力無双なものが、彼の背後から襲いかかり、離れない。なぜか、わからない。世の中すべての人にそれが見えるとも限らない。/
彼は窒息しそうになり、それから逃れようと全力を挙げて戦う。そのうち、彼は襲われたのは自分だけでなく、全人類に及ぶのではないかと考え、みんなに呼びかけながら、必死の抵抗を試みているように思われる。このごろの私には、大江さんは壮大な戦の渦中の戦士文学者のように見える。》。
今日もまた次なる問題が報じられるなか、梅雨の水溜りで嬉々として長靴を踏み鳴らすもう直ぐ2歳になる孫を目にしながら、大江さんの詩の「小さなものらに、老人は答えたい、/ 私は生き直すことができない、しかし/
私らは生き直すことができる。」が、謎のまま浮かんできていました。
明朝の定義集にはどんなことが書かれているのだろうか、、、、、
- 2011/6/13, いとうくにお
- みやじま紅葉さん、いつも情報ありがとうございます。2番の資料もブックオフで入手されたものでしょうか。ブックオフにも掘り出し物があるのですね。
- 2011/06/12, みやじま紅葉
- いとうくにお様
皆様
月刊誌、とくに、純文学の雑誌「群像」の部数が少ないためか、当地では入手困難です。
しかしながら、雑誌「世界」は元気です!
@雑誌「世界」7月号では、
「近い将来への「証言」を求める」沖縄戦裁判を終えて 大江健三郎
p164〜170
2005年に裁判がはじまったのでした・・・
ともかくも、次の作品が準備されつつあるのですね。
「沖縄ノート」についても、「琉球新報」についての記述も、上の文章にはあります。
A折りしも、当方は、重要な資料を入手しています(一週間前に)
大江健三郎著『青年の汚名』(文芸春秋、昭和44年6刷)献呈サイン入り
1970年、「沖縄新報」の記者である、S氏(実名は、ここでは記しません)
に謹呈されたものでした。
「メモ」として、「沖縄で会うこと」などが、大江氏の自筆で書かれていました。
- 2011/5/22, みやじま紅葉
- いとうくにお様
皆様
だんだんと暑さも厳しくなってきました。
一ヶ月に一度、4箇所のブックオフにでかけていますが・・・、思わぬ一冊を入手しました。
1) 大江健三郎氏が、ある人に献呈したものです
@『憂い顔の童子』2002年9月25日第一刷
A相手は、かの有名な、地元の、広島カープのオーナーです
Bオーナーは、現在三代目のオーナーで、2002年7月、オーナーに就任
2)「何が書いてあるかは」秘密にしますが・・・、名に知れた、カープファンであることから、あることのお祝いかたがた、ある「敷語」がかかれています
3)何と、100円プラス5円で購入しました!
という一冊を手に入れました。
- 2011/4/24, いとうくにお
- みやじま紅葉さん、情報ありがとうございます。大江さんのお名前がメディアで頻繁に見られる今日この頃ですね。
- 2011/4/24, みやじま紅葉
- いとうくにお様
皆様
すでに、掲示板のほうに、大江氏の活動の記録がいとうくにお様によって書かれていますので、追加で・・・
@雑誌「世界」5月号
なぜか、当地では、売り切れですので、注文中です。
重要な論文です。
A雑誌「群像」5月号
「小説的思考のモデル」p107〜113 力作です
やはり、主題は自作の展開を予感させます
BPR誌「図書」4月号
「幼児が写真を見る」 自作の展開が垣間見られます
C「岩波書店の新刊 5」広告欄には
『知の巨匠 加藤周一』菅野昭正編 大江健三郎氏の論文含む
D雑誌「I N POCKET]4月号
「講談社文庫の100冊」には『取り替え子』が選ばれています
E終結しました『沖縄ノート』問題
当地の、「中国新聞」では、
1面では、「大江さん側勝訴」
うしろから5面では、「強い励まし」
とされています。
というように、雑誌でも活躍中。講演でも忙しい年です。
- 2011/4/7, いとうくにお
- みやじま紅葉さん、情報ありがとうございます。明後日9日には、鎌倉でも講演されるそうですから、大江さんに会える機会が続きますね。
- 2011/4/7, みやじま紅葉
- いとうくにお様
皆様
紀伊国屋にて、
大江健三郎氏の『水死』をめぐるシンポが5月5日にあります。
【第82回紀伊國屋サザンセミナー】 「大江健三郎の文学を考える」シンポジウム 「日中韓 大江小説読みくらべ」 | 本の今がわかる 紀伊國屋書店
ですので、まじかですね。
- 2011/3/19, いとうくにお
- みやじま紅葉さん、ご投稿ありがとうございます。大江さん情報、嬉しいです。ルモンド紙にもインタビューが掲載されたようですね。
- 2011/3/19, みやじま紅葉
- いとうくにお様
皆様
この度の震災、若い高校生たちの奮闘振りには心が熱くなります。
大江健三郎氏の記事です。
@筒井康隆氏新作『漂流』の帯に、「面白ヒトスジの大読書家」という帯文を執筆
A雑誌「小説トリッパー」SPRING 2011
座談会「読書と人生」大江健三郎X筒井康隆X丸谷才一(P91〜101)
です。
春にむけてがんばりましょう。
- 2011/2/27, いとうくにお
- トムさん、本のご感想をありがとうございます。『「自分の木」の下で』は良い本ですよね。多くの人、とくに子供たちに読んでほしい本だと思います。
- 2011/2/27, トム(Tom5k)
- いとうくにおさま、みなさん、こんばんは。
最近、「自分の木の下で」を読み終えました。
「子どもの戦い方」での大江氏とお父様との交流の様子、特に、中江藤樹についての小林秀雄氏の「本居宣長」を引合いに出され、自身の育った環境が中江藤樹と同様に「学問」をするには「荒地」であったが、お父様やお母様が「荒地」でなくそうとしてくれていた。という締め括り方がたいへん感動的でした。
また、「人の流れる日」での少女の逸話では、サルトルの生きるための威厳と選択の思想などにも基づいて、少女の生き方の選択に絶対的な信用を置いている大江氏の「人間への信頼感」が、実に現代的であるとも感じました。
大江氏は、その少女を自分自身の人生のモデルとして憧憬されていたことまで言及されていて、わたしは強く共感することができました。
久しぶりに感動的な読書でしたので、コメントさせていただきました。
では、また。
- 2011/2/6, いとうくにお
- みやじま紅葉さん、『図書』には、「障害のある息子との不和が解決していない現状を、長篇に書こうとしている。それが短篇作家だった私に光の誕生がもたらしたものを、確実に回復させてくれるように。」とありますね。完成が楽しみです。
- 2011/2/6, みやじま紅葉
- いとうくにお様
kokokokokokokogito! 様
いやぁ、『同時代ゲーム』が好きな大学生がおられること、うれしく思います。
もちろん、『万延元年のフットボール』が最高傑作ですね、『われらの狂気を生き延びる道を教えよ』も好きな作品なので、何と、おなじ感性でしょうか。
話題ふたつ。
@『静かな生活』
講談社文芸文庫版で重版が決定、発売中
A『図書』2月号
大江氏によって、新作の姿がおぼろげに見えてきました
- 2011/2/3, いとうくにお
- kokokokokokokogito!さん、ご投稿ありがとうございます。若いファンの存在、嬉しいです。Futuro Primitivoの情報も感謝です。"Kenzaburo Oe"、見つけました。電子音で構成された、環境音楽のようでもありながら不安感、緊張感を醸し出すようなサウンドですね。最近、読書会のために『性的人間』を読み終えたところですが、地下鉄の痴漢の場面、あるいは山荘での性交の場面などにもピッタリきそうですよ、この音楽。
- 2011/2/3, kokokokokokokogito!
- はじめまして。
大江ファンの大学生です。
彼の作品でもっとも好きなのは『同時代ゲーム』です。すべてが詰まっているようなスケールと、有機的な語りがじつに魅力的です。「妹」も半分ほど人間でなくなっているような美しさだと思います。また『憂い顔の童子』のドラマチックなラストシーンも大好きです。特に、高校時代のコギトとゴローが言葉遊び(自慰やら自殺やら)をしているところがすごく胸に詰まりました。
さてこのたび書き込ませていただくのは、海外の音楽作品にkenzaburo oeなるタイトルの作品を見つけたからです。
作者の名前は"futuro Primitivo".エレクトロ音楽の作り手だそうです。アルゼンチンの出身でして、ボルヘスやバレンボイムの生まれた国であることを考えると、大江健三郎といくばくかの縁もありますね。
初期や中期の大江作品を思わせる不安げなメロディでして、『われらの狂気を生き延びる道を教えよ』あたりのBGMになりそうだと感じました。
youtubeや彼(?)の公式ウェブサイトで聴くことができます。
成熟した方々のお耳に合うかどうかわかりませんが、興味があればどうぞ。ちなみに光さんが聴いたらどう思うのか気になりもします。
では失礼しました。お体にお気を付けください。
P.S.はやく大江さんの新作を読みたいものです。
- 2011/1/5, いとうくにお
- AKIHIROさん、こんばんは。大江さんは、日本で同時代に生きる唯一のノーベル賞作家ですから、若い人にもぜひ読んでもらいたいですね。僕は大江さんの文体がとても好きなんですよ。おっしゃるとおりオリジナリティという点で比類ない存在です。ただ、あの文体(とくに中期・初期)を味わうには、ある程度の読書経験が必要なのかもしれないなあと思うこともあります。じつは僕も、十代二十代の頃は、大江作品を手に取ってみたものの読むことができなかったんですよね。
- 2011/1/4, AKIHIRO
- 新年ということもあり、大江先生が新作を書かれているということで、ふたたび投稿します。
そうなんです、やはり、20代・30代の人間がもっと大江先生の作品に触れるべきだと思います。
<大江健三郎の最近の作品は面白くない>、と、さまざまなところで聞くような気がしますが、私はそうは思いません。
『取り替え子』以降のレイターワークは、たとえば、最近の純文学や、ライトノベルに比べても、十分に刺激的ですし、現代というものが描かれていると思います。
政治的な事柄や、共同体に関することについては、現代の若い作家が書いているものは、大江先生のレイターワークに及ばないのではないでしょうか。(もちろん、裁判もありましたし、批判されるべきところもあるとは思います)
そして、文体についても、大江先生ほどのオリジナリティを持っている作家は見かけません。
<最近の作品は面白くない>=<昔の作品に比べて今の作品がよくない>
という批判自体が間違っているのではないかと私は思います。よく聞く『あのときの○○さんはどこに行っちゃったの?』という批判です。
こういうことをいう人は、昔の作品を基準に現在の作品を批評しているわけで、現在の作品を素直に読むことができていないのではないでしょうか? それでは正しい批評はできないと思います。
ともかく、私が去年読んだ本の中で、一番面白かった本・完成度の高かった本は『水死』でした。ラストについては疑問が残りましたが・・・・この掲示板でも大論争! を巻き起こしたようですが・・・・それでも、あの作品の価値は下がらないと思います。
最近の純文学やエンターテイメント、ライトノベルが面白いのは事実だと思います(私も好きで、いろいろ読んでます)。でも、それにくらべても、大江先生の作品は、やはり面白いと思います。
なので、まだ読んだことがない人は一刻も早く読むべきですよ!
PS 前回の投稿で、好きな作品に『万延元年のフットボール』を入れるのを忘れていました。
- 2011/1/3, いとうくにお
- 明けましておめでとうございます。
AKIHIROさん、熱いメッセージをありがとうございます。若い読者の存在は、同じ大江ファンとしてもうれしいですよ。今後ともよろしくお願いします。
ちなみに、大江さんはいま新しい小説を書かれているようですよ。新作の発表が楽しみですね。
- 2011/1/2, AKIHIRO
- はじめまして。そして、明けましておめでとうございます。
埼玉に住む大江健三郎さんの熱烈な! ファンです。
二年ほど前、ぼくが28歳の頃から、大江健三郎さんの著書を集中して読み始め、最近では、もう、どっぷりとその世界に浸かっています。
一冊読むたびに、次は何を読もうか、と迷う時もあったのですが、そのたびに、こちらのサイトも参考にさせていただきました。
去年は最新作『水死』まで読み漁りました。これからは、読み忘れていたものを、どんどん読んでいこうかと思っています。
ちなみに、特に好きな作品は
『われらの時代』『燃えあがる緑の木』三部作『取り替え子』です。
特に、『取り替え子』では、伊丹十三さんと思われる人物のエピソードに感動し、伊丹十三さんの映画作品も全部見ることになりました。
大江健三郎さんと、伊丹十三さんという二人の天才の運命を思うたびに、せつなくなります。
もちろん、上記以外の作品も素晴らしいものばかりでした。光さんのエピソードも印象深いです。そして谷間の森のことも、大江先生の文学観(もちろん、ぼくに理解できる範囲で)も、祈るということへの姿勢も、最近作によく出てくる大江先生の自己批判も、昔の作品によく見られた憂鬱症も・・・・とにかくすべてが素晴
らしいです。
これからも、多く、すばらしい作品を発表してほしいです。
そして、もっともっと、多くの人に大江健三郎さんの作品を読んで欲しいなあ、と思う今日この頃です。
・・・ということで、ちょっろ後半よく分からなくなりましたが、埼玉にも大江先生のファンがいます、ということです。
そして、ぼくは、先生の『良い読者』だと思います!
長々とすみませんでした。失礼します。
このページは大江健三郎ファンクラブの掲示板の一部です。