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2022/12/31, いとうくにお  
みやじま紅葉さん、ご投稿ありがとうございます。シンポののレポートが公開されていますが、ご覧になられたでしょうか。若い研究者たちが新たな視点で大江文学を掘り下げているようすがうかがえて、嬉しく思いました。
【報告】EAAシンポジウム「いま、大江健三郎をめぐって」Day 1
【報告】EAAシンポジウム「いま、大江健三郎をめぐって」Day 2
【報告】EAAシンポジウム「いま、大江健三郎をめぐって」Day 3

ところで、当掲示板ですが、更新が手作業のため、更新作業の負担が大きく、維持が難しくなってきました。突然で恐縮ですが、当面、休止させていただくことといたしました。長らくご利用ありがとうございました。大江ファンの交流の場として、Facebook上に「大江健三郎ファンクラブ」を開設しておりますので、ご興味ありましたらそちらにご参加いただければと思います。
2022/12/31, みやじま紅葉  
いとうくにお様
皆様
2022年も過ぎゆきます。シンポジウムの別刷を手に入れることができませんでした。また、菊間晴子氏の東京大学出版会からの授賞作も、来年を待つことになりました。しかしながら、尾崎氏はじめ、工藤氏、野崎氏の方々の作品を読むことができました。来たる年はどのような年になるのか、という思い。よろしくお願いいたします。
2022/11/16, いとうくにお  
みやじま紅葉さん、群像の情報、ありがとうございます。12月3日には、東大で「いま、大江健三郎をめぐって」というシンポが開催されるそうですね。ここにきて、大江文学を巡る議論が活発になってきている感じもあります。
2022/11/14, みやじま紅葉  
いとうくにお様
皆様
紅葉がすすみ、行楽はいかがですか。工藤庸子氏の「文学ノート」連載の第一部が終わりました。
1 「群像」11月号3回目
2 「群像」12月号4回目
内容は、大岡昇平X大江健三郎、です。「洪水はわが魂に及び」をどう解釈するか、「レイテ戦記」がある。
12月号では、鶴見太郎x尾崎真理子で、「大江健三郎と柳田国男の夢のゆくえ」の対談があります。読み方の鉱脈が語られる。
2022/11/10, いとうくにお  
みやじま紅葉さん、その本は僕も入手しました。じっくり読んでみたいと思います。
2022/11/9, みやじま紅葉  
いとうくにお様
皆様
昨日は、立冬。寒くなりました。尾崎真理子氏が新刊を刊行されました。
・「大江健三郎の「義」」講談社 10月20日発売
もちろん、大作「同時代ゲーム」が取り上げられていますす。まずは読んでみましょう。だれもこの視点は考えていなかった。そのように思います。
2022/9/19, いとうくにお  
みやじま紅葉さん、今回の台風は強烈なようですね。どうぞお気をつけて!
2022/9/19, みやじま紅葉  
いとうくにお様
皆様
矢本様、そうでしたか、加藤さんの評価。ありがたいですね。台風14号、強風域1000キロ、おそろしい。ただいま、当地は暴風域にあり。
 雑誌「群像」10月号、文学ノート2回目。大岡昇平が取り上げられて、そうか、この手があったのか、と思った次第。工藤庸子氏、素晴らしいアイデアを見つけられました。連載中。
2022/8/13, いとうくにお  
矢本さん、そのような形で加藤陽子さんが大江作品の名前を挙げてくれるのは、嬉しいですね。
2022/8/12, 矢本嘉則  
いとうくにお様、皆様
 杉里直人様、「洪水はわが魂に及び」の海外への翻訳について、貴重な知見をお示しいただきありがとうございました。ソビエト崩壊の後、経済的には資源輸出しかなく厳しいロシアの状態を側聞するのみでしたが、文化面においても停滞は免れないような印象を受けました。
 1967年に発表した「洪水はわが魂に及び」が、連合赤軍事件を予言していた書として評価され、1972年に雑誌「世界」で埴谷雄高氏と「革命と死と文学 ードストエフスキー経験と現代ー」と題して対談したことが記憶に強く残っています。
 ところで、「この国の戦争」(奥泉 光 加藤陽子共著 河出新書)の中で、加藤さんが毎日新聞の「なつかしい一冊」の企画で大江健三郎の「見るまえに跳べ」を挙げていました。加藤さんは、太平洋戦争を理解するための三冊として「レイテ戦記」、「ポロポロ」、そして大江健三郎の「芽むしり仔撃ち」を推していました。
 参考までに。
2022/8/12, いとうくにお  
杉里さん、はじめまして! 記帳な情報を、ありがとうございます。
また、投稿に際してご不便もあったそうで、すみません。お手数おかけしました!
2022/8/11, 杉里直人  
はじめまして。
杉里直人と申します。一応、ロシア文学者ということになっております。よろしくお願いいたします。50年来の大江健三郎のファンで、ときどきこちらを拝見しております。
先日、当欄で大江健三郎『洪水はわが魂に及び』(1973)の外国語訳のことが話題になっていました。私の知るかぎりでは、1978年にV・S・グリヴニン(В. С. Гривнин)の訳でロシア語訳が出ております。Кэндзабуро Оэ, Объяли меня воды до души моей...
タイトルはシノド版ロシア語訳聖書(1876)『ヨナ書』2・6をそのまま使用しています。私は1978年版は所有していませんが、2009年刊行のグリヴニン訳・再刊本を持っています。
ソヴィエト時代に大江健三郎のロシア語訳は『遅れてきた青年』、『万延元年のフットボール』、『ピンチランナー調書』、『同時代ゲーム』などが、いずれもグリヴニン訳で出ています。私は『遅れてきた青年』以外の翻訳を所有しています。ソ連解体以降は旧訳の再刊がたまにあるぐらいで、1980年以降の作品では『人生の親戚』が訳されたぐらいではないでしょうか(英訳からの重訳です。これも所有していますが、どこかに紛れてしまっていて、細かなデータは不明です)。ちなみに、グリヴニンは安部公房『砂の女』、『燃えつきた地図』、『密会』なども手がけていたはずです。
グリヴニンの翻訳については、『文學界』1994年12月号に小論「翻訳王国での読みかえ」で簡単に触れましたので、そちらをご覧いただければ幸いです(『文學界』のこの号は、大江のノーベル文学賞受賞を受けて「大江健三郎の文学」と題して特集が組まれています)。
また、Wikipediaロシア語版のКэндзабуро Оэの項は情報量が豊富で、質的にも相当高度なもので、ロシアでの受容についても詳説されています。ロシア語が読める人であれば、是非一読をお勧めいたします。 https://ru.wikipedia.org/wiki/%D0%9E%D1%8D,_%D0%9A%D1%8D%D0%BD%D0%B4%D0%B7%D0%B0%D0%B1%D1%83%D1%80%D0%BE
取り急ぎ。
2022年8月11日
2022/8/10, いとうくにお  
みやじま紅葉さん、新連載の情報と、新刊のご感想、ありがとうございます。
2022/8/10, みやじま紅葉  
いとうくにお様
皆様
8月、お盆ですが、避暑は難しいそうです。
1 雑誌「群像」9月号 工藤庸子氏による、新連載「文学ノート・大江健三郎」が始まりました。ここから始まるのか、という感慨。158から206ページ。注が55あり、11ページ。読み応えがあります。
2 「無垢の歌」野崎歓、生きのびるブックス、2022年
全集発行後、大江健三郎氏の論文が多数書かれる状況。今までと違い、屈強なライバル達による批評ではなく、新しい観点による読み取り。素晴らしい入門書。
矢本様、早速入手しました、ありがとう。
2022/8/2, いとうくにお  
矢本さん、ご投稿ありがとうございます。『洪水』のこと、少し調べてみたのですが、こんなページがあって、どうも"The Flood Invades my Spirit"というタイトルで英語版が出版されているっぽいのですが、いまいち怪しい感じもあります。
2022/8/1, 矢本嘉則
野崎歓著「無垢の歌 大江健三郎と子供たちの物語」(生きのびるブックス)は、大江の初期の作品から「同時代ゲーム」「M/T」あたりまでを俯瞰する意欲的な大江健三郎論である一方、大江作品の未成熟で子供っぽく、ご子息光さんをターゲットにした視点を貫いた新たな大江論とも言える力作と思っています。
 この中で「洪水はわが魂に及び」が外国語に翻訳されておらず、未だに日本語を習得しない外国の研究者には紹介させていないとありましたが、本当でしょうか?ご存知の方がいらしたらご教示願います。
2022/7/28, いとうくにお
これは楽しみな話ですね。
2022/7/27, みやじま紅葉
いとうくにお様
皆様
まだ7月ですが、8月の暑さです。菊間晴子さん、で見ますと、いろいろ、大江健三郎氏に関する情報が出てきます。密かに、「大江健三郎シンポジウム2022」が年末に向けて進んでいます。その準備の、1回目が5月開かれたようです。
2022/7/25, いとうくにお
みやじま紅葉さん、毎日暑いですね! 情報、ありがとうございます。いまニュースを確認しました。
金城重明さん死去 93歳 沖縄戦の「集団自決」証言
先日、第二次大戦時の独ソ戦に従軍した女性たちのインタビュー『戦争は女の顔をしていない』を読んだのですが、日本の「生きて虜囚の辱(はずかし)めを受けず」のような思想がソ連軍にもあって、集団自決の話も出ていました。この女性たちも、証言できるようになるまで何十年もかかっているのですね。記憶を封印したまま生涯を終えるかたも少なくないと思います。金城重明さんの歴史の証言は、貴重ですね。
2022/7/24, みやじま紅葉
いとうくにお様
皆様
夏休みになりました。ますます暑く、予測不能です。
 大江健三郎氏の、集団自決、の裁判で、重要な証言をなされた金城重明氏が93歳でなくなられました。時間はすぎていくものです。本日のニュースで知りました。
2022/5/10, いとうくにお
みやじま紅葉さん、記事のご紹介ありがとうございます。
2022/5/10, みやじま紅葉
いとうくにお様
皆様
工藤庸子氏の本の、批評が雑誌「群像」6月号に、野崎歓氏により書かれています。厚版で全644ページ。
「「女たち」による小説の再生」346から351ページ。これを読むと、すでに述べたように、女性により、新たな展開がなされて、これを超えるのは至難の技。
目を通す評論です。
2022/5/3, いとうくにお
みやじま紅葉さん、本のご紹介ありがとうございます。読んでみようかなあ。
2022/5/2, みやじま紅葉
いとうくにお様
皆様
工藤庸子氏の本が届きました。1994年ノーベル賞受賞以後、大江健三郎氏は数々の傑作をかきました。それらについては、今まで付き添っていた人たちは退き、新たに女性たちが新たな視野で評論。今回、雑誌掲載論文を再構成して、序章と終章、第一章から第六章、あとがき。全く別物になって、最高傑作となり、今後これを越えるのは至難の技。
2022/4/22, いとうくにお
みやじま紅葉さん、情報ありがとうございます。
2022/4/30, みやじま紅葉
いとうくにお様
皆様
5月連休です。
工藤庸子『大江健三郎と「晩年の仕事」』3月24日発行、全482ページ、講談社、定価3300円。
早速注文いたしました。
なお、突然ながら、大江健三郎氏の次男さんのフェイスブックが公開されて、素顔も拝見できます。
2022/4/22, いとうくにお
みやじま紅葉さん、野間宏に頼まれて書いたということは、かなり古い本のようですね。
2022/4/22, みやじま紅葉
いとうくにお様
皆様
5月連休前に、人の流れは、当地でも混雑気味です。先ごろ、大江健三郎氏にしては珍しい、巻末論文、書評を拝見。8ページにわたり、書きたくなかった、と終始のべ、終わるというものでした。巻末に掲載された単行本は、「現代アラブ小説全集」7巻、カナファーニ代表作集、編集は、野間宏。彼から頼まれたから書いたんだ、と終始のべ、終わります。いやあ、珍しい文献でした。イヤイヤ書いたんだ、と書いています。
2022/4/7, いとうくにお
みやじま紅葉さん、情報ありがとうございます。「UP」というのは、東大のPR誌なんですね。いま調べて知りました。
2022/4/7, みやじま紅葉
いとうくにお様
皆様
桜満開。所用でかけていて、ふと思いつき、図書館へ。
1 「UP」2022年3月 第12回東京大学南原繁記念出版賞受賞作、の、受賞のことば、1ページ、講評、阿部公彦2ページ。犠牲をテーマとして、大江氏のキャリア全体を縦断、魂のことを検討。東京大学出版会から発行予定。講評は、牛鬼の図表や、テン窪の現地調査を評価。出版が待たれます。
2022/3/31, いとうくにお
みやじま紅葉さん、こんにちは。
下記のサイトを見ると、菊間晴子さんは、ほかにも大江文学を題材に論文をいくつか書かれているようですね。
https://researchmap.jp/harukok/published_papers
タイトルだけからの判断ですが、以下の論文・論考があるようです。
犠牲の森で―大江健三郎作品における死生観(2021年3月)
「テン窪大檜」の表象に見る「魂」の救済可能性―大江健三郎『懐かしい年への手紙』、『燃えあがる緑の木』の比較分析を通して 菊間 晴子(超域文化科学紀要 (25) 244-227 2021年1月)
「後期の仕事(レイト・ワーク)」にあった「希望」―大江健三郎の小説作品における死者とのコミュニケーションに着目して (日本近代文学 (96) 93-107 2017年5月)
大江健三郎「後期の仕事(レイト・ワーク)」考―「私ら」を目指しての「書き直し」(2015年3月)
2022/3/31, みやじま紅葉
いとうくにお様
皆様
菊間晴子氏の業績をみました。2017年の論文、後期の仕事からはじまり、難解とされた「同時代ゲーム」にいきつきます。私は、この作品が大好きで、もちろん他の作品も。通常の販売網で読めないような気がします。是非読みたいものです。
2022/3/11, いとうくにお
矢本さん、お知らせありがとうございます。このように新しい研究がまた出るのは素晴らしいことですね。
2022/3/10, 矢本嘉則
いとうくにお様 皆様
 曽根原正好様からの情報提供で、今年の「東京大学南原繁祈念出版賞受賞作」に、菊間晴子さんの「犠牲の森でー大江健三郎作品における死生観」が選出されたとのことです。
 曽根原さんによると「菊間はセンダックの絵本を卒業論文に選び、大学院に進んでから指導教官の小林康夫から大江の「取り替え子」にセンダックの絵本が登場することを教えられ、大江の研究を始めた。菊間は「同時代ゲーム」にターゲットを絞り、この作品における「犠牲」の機能を徹底的に明らかにしようとする。・・・・・・」と、意欲的・斬新な内容になっているようです。
 東大出版会のPR誌「UP」3月号に「受賞のことば」や阿部公彦氏の「講評」が載っているようです。以上、お知らせでした。
2022/3/9, いとうくにお
みやじま紅葉さん、こんばんは。尾崎真理子氏の連載が完了なんですね。お疲れさまでした、という感じでしょうか。
2022/3/9, みやじま紅葉
いとうくにお様
皆様
この時代は予測不可能です。
雑誌「群像」4月号で、尾崎真理子氏が「「万延元年のフットボール」のなかの「夜明け前」」、198一238ページ。2回目、三年にわたる連載完了。難解です。内容を捉えられなく、今後読みこなしていきたい。申し訳ありません、まとめられなくて。
2022/3/3, いとうくにお
みやじま紅葉さん、情報ありがとうございます。38歳というと、『洪水は我が魂に及び』を出した頃ですね。機会があったらその座談会、読んでみたいと思います。
2022/3/3, みやじま紅葉
いとうくにお様
皆様
予想不可能な時代です。自宅勤務なので、昼過ぎにに古本屋と昼飯。久保栄「のぼり窯」の帯に、座談会、平野謙、大江健三郎、本多秋五、井上光晴。購入しました。不思議なつくりで、座談会を収録。めまいがする方々です。この年、大江氏はアメリカへ、また座談会を途中で退席、講演会と多忙。1973年発行だから、大江氏38歳、最高の時代です。知られていない座談会です。内容は、小説の理論と実作について。白熱のやりとり。何かの折りに、探して見てください。
2022/1/11, いとうくにお
明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いたします。
ぐうたらな管理人で、トムさんに新年のご挨拶は先を越されてしまいましたが…。(笑)
江藤淳の『石原慎太郎・大江健三郎』は、いまチビリチビリと読み進めているところなんですが、この三人が若い頃に親しくしていたというのは、とても面白いですね。江藤淳による石原慎太郎論も興味深く、評論家として力量に圧倒されたりもしています。『万延元年のフットボール』を「自分には必要ない小説」と断ずるのはヒドイなあと思いましたけれども。
2022/1/9, トム(Tom5k〉
いとうくにお様、みなさま、明けましておめでとうございます。
江藤氏と大江氏の間柄に関しては、私は若い頃に報知新聞の評論執筆家だった秋山駿氏のインタビュー集「対談・私の文学」(昭和44年講談社発行)を読んだことがあったので、お二人が保守・革新(の区分程、単純ではないかもしれませんが・・・)のお立場で仇敵だったことを知りました。ですから、大江氏がノーベル文学賞を受賞した際の江藤氏のコメントも私なりに理解できそうなのですが、大江氏が、泥酔した江藤氏の介抱のために、自宅と逆方向の江藤宅まで送られた想い出に触れたコラムが凄く印象的でした。
まだ、お二人が思想・信条的に決裂する以前の逸話だったのでしょうか?
それにしても、大江文学が癒しの文学とも評価されている、そのキャラクターが表出した逸話だとも思いましたし、江藤氏の大江氏に対する複雑な心情のあったことがとても新鮮で感動的でした。

それから最近、36年前に挫折した『ピンチランナー調書』を読了し、難関であった『同時代ゲーム』も何とか読了しました。2冊とも、あまりに前衛的でとても難しかったのですが、読後も熟考を要する内容だったと思っています。
『現代伝奇集』と『「雨の木」を聴く女たち』は、一昨年に読了したので、今、『新しい人よ眼ざめよ』を25年ぶりに再読することとしました。
又、人間の生き方の本質をつかむため、『日輪の翼』(中上健次)も並行して読んでいます(笑)。
笑ってやってください。

では、本年もよろしくお願いいたします。

このページは大江健三郎ファンクラブの掲示板の一部です。