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2013/12/21, いとうくにお
みやじま紅葉さん、情報ありがとうございます。ハワイ大学のレイン・ツリー、楽しみですね。
2013/12/21, みやじま紅葉
いとうくにお様
皆様
 書店は一か月間でしたか、リストは思いがけなく保存されていたということ
 気になりまして、ネットを見てみました。
  例のごとくいくつか・・・

 @新潮文庫『大江健三郎 作家自身を語る』
    平成25年12月1日発行
    全422頁です
 A雑誌「群像」1月号 2014年
    「「出来事」のこと」大江健三郎
      P54〜55

 私事ながら、今年の年末は、ハワイ大学校内の、レイン・ツリー、を見に行く予定です。そうですね、皆様ご存じの・・・あの小説に登場した、レイン・ツリー、です。ダイヤモンド・ヘッド近辺のレイン・ツリーではなく・・・
2013/12/11, いとうくにお
古井さん、こんばんは。僕もその記事を読みました。政府の口約束がいかにあてにならないかということは、みんなもうわかっていますよね。大江さんの「暗い気持ち」に共感を覚えます。
大江健三郎書店のリストですが、メーリングリストのほうで呼びかけたところ、提供してくださるかたが現れて、解決の見込みですよ。
2013/12/11, 古井一
今日の朝日新聞(朝刊)にファンクラブ「最近の出来事・予定」にあった大江さんの講演(世界人権宣言65周年記念大阪集会)での特定秘密保護法にかかわる次の記事が載っていました。

『大江さんは、秘密法を「憲法を改正せずに日本の国家を変えようとしている」と位置づけ、安倍晋三首相が「一般の方が巻き込まれることはない」と説明した点を疑問視した。「検挙することは実際にはないと言っているが、あと1年、2年たつうちに明らかに出てくると思う」と指摘。その影響について、こう触れた。
「いじけてしまって何もしなくなる、真実や必要なことを言わなくなる人が日本の社会の節目節目にでき、日本全体が揺らぐことが起こる、と非常に暗い気持ちだ」
そのうえで「あの法律(秘密法)ができたために人間が追い詰められていることを文学で表現する必要がある」とも語った。』
 
 この記事に触発されてというのでもないのですが、講談社文芸文庫「村の家・おじさんの話・歌のわかれ」を取り出し、その最初におかれた「春さきの風」を読んでみました。それは、「文学で表現する必要がある」と大江さんの言われた作品そのものであり、1928年の発表から85年の時を越えて、リアリティティをもって迫ってきます。大江さんがこの作品から、この国で過ごす(そのこと以外に私たちにどのような過ごし方があるでしょうか)日々の生活を「わたしらは侮辱のなかに生きています。」と言わざるを得ないただいま現在。その状況を作者の中野重治さんと作中の母親、父親、そして何よりも殺された赤ん坊の村田友ちゃんに何と申し開きをすればいいのかとも。何とも暗澹たる気持ちになってしまいます。でも、せめて、これからもひとりの人間として反対の声をあげつづけたいと気持ちを奮い立たせています。
 なお、2013/12/8, 古井一で「春さきの風」を「春先の風」と間違えて記しましたので訂正します。
 
 また、 木口さんお尋ねのジュンク堂大江健三郎書店の件、私も持っていたリストを探したのですが、見つからずお役に立てたず残念です。
2013/12/8, 古井一
いとうくにお 様
みやじま紅葉 様
           古井一

  みやじま紅葉さんのいつものいち早い情報に導かれて本屋へと、感謝です。その新潮12月号「大江健三郎 ロング・インタビュー」の終わりで、これも情報にあった「『早稲田文学6』大江健三郎(ほぼ)全小説解題」を大江さんが熟読して、その若い書き手たちの引用する二行、三行を木霊のように受けとめて、これまでの長い作家生活を大江さんらしい控えめな注意深さで肯定的に語っています。大江作品の若い書き手への影響といえば、若い学者にも見られます。たまたま、手にした二冊の本。一つは山本昭宏著「核エネルギー言説の戦後史1945−1960」、もう一つは白井聡著「永続敗戦論」。これらの文章のはじめには大江さんが3・11後に語った言葉が引かれています。前者は直後のル・モンド紙記者に答えた「私らは犠牲者に見つめられている」から、後者は晩年様式集にも詳しく記されている7・16代々木公園十万人集会での中野重治「春先の風」からの引用「わたしらは侮辱のなかに生きています。」。このように大江さん言葉はいま多くの若い人々に届いているのだと思います。
 私は日比谷野外音楽堂での『「秘密保護法」廃案へ!12・6大集会』にひとり参加して、金色の銀杏がまだ残る夕暮れのなかに片手で乳母車を押し、もう一方の手は幼子の手を握った若いの母親の姿を目にしたとき、あの詩の一節「私は生き直すことができない。しかし / 私らは生き直すことができる。」が聞こえてきました。どうぞ、そのようでありますようにとの願いとともに。
2013/12/3, 木口
いつもお世話に?なっています
以前も質問させて頂いた木口と申します
今回も質問です
数年前ジュンク堂で開店していた大江健三郎書店についてです
当時ネットで見ることのできた本のリストを保存していたのですが
なんと消してしまいました
どこかで入手または閲覧できないものでしょうか?
かなりの冊数であったので覚えている本はわずかでして…
メモをとった本はその時気になった本だけで…
ジュンク堂に問い合わせましたがダメでした
図々しい質問で恐縮なのですが
どうかよろしくお願いします
2013/11/18, いとうくにお
みやじま紅葉さん、早稲田文学の情報、ありがとうございます。メーリングリストのほうでも、その話が出たところでしたよ。
2013/11/18, みやじま紅葉
いとうくにお様
 皆様

 大江健三郎氏も手にされた雑誌を紹介します。

@『早稲田文学特装版6号』大江健三郎(ほぼ)全小説解題
  ここには、大江氏のほぼ全作品が要約されています。
  それぞれ作品の つぼ をとらえていて、すべてなかなかの
 読み手たちです。

  いまでも、作品は傑作ぞろいで、今を思わせるものです。
2013/11/10, みやじま紅葉
いとうくにお様
 皆様

 「イン レイト スタイル」追加情報です。

@「日本経済新聞」朝刊(11月9日)
  「3.11以後の現実を見つめて」

 販売店で入手しました。
 登場のラッシュです。
2013/11/10, いとうくにお
みやじま紅葉さん、たくさんの情報、ありがとうございます。新潮のインタビューが文庫版の『大江健三郎 作家自身を語る』に追加されるわけですね。これは、いいですね。
2013/11/9, みやじま紅葉
いとうくにお様
 皆様
 「インレイトスタイル」が一般に通用していますね。

 いくつか、初めに新聞記事から。
@「毎日新聞」10月27日朝刊
  「生涯をかけて問う状況」
A「中国新聞」11月1日朝刊
  「脱原発訴える大江健三郎さん」無力感の中に希望を託す
B「読売新聞」11月8日朝刊
  「今後日本人が担う、「忍耐」」
を読むことができます。

 雑誌から。
@雑誌「新潮」12月号
  「大江健三郎 ロング・インタビュー」
  この内容は12月1日発行の「新潮文庫」で『大江健三郎 作家自身を語る』
  において完全版となる。
A雑誌「群像」12月号
  「特集「大江健三郎『晩年様式集』を読む」」

 読む楽しみが増えています。
2013/10/30, みやじま紅葉
いとうくにお様
 皆様
新潮の内容は、PR誌[「波」11月号に一部出ています。
その内容は
 「大江健三郎の長期戦」
とある。
 「危機の中に宙ぶらりんのまま、老年の人間が自分の死について
  考える。あわせて自分の小説で未解決だった課題を解いて行く」
とある。
 さらなる「長期戦」がくりひろげられる。

  単行本になって、雑誌掲載のものとはまったく異なる印象があります。
 これはすごい小説家だ、という感慨。
2013/10/30, いとうくにお
みやじま紅葉さん、情報ありがとうございます。どんな話が聞けるか、楽しみですね!
2013/10/30, みやじま紅葉
いとうくにお様
 皆様

 続けて書きます。

 @雑誌「新潮」12月号
   ロングインタビュー 大江健三郎
   聞き手 尾崎真理子

 以前もテレビ、CDでの、最高のインタビュー者です。

楽しみです。
2013/10/29, いとうくにお
みやじま紅葉さん、ちゃんと届きましたよ。
もう何度も読まれているのですね。僕はこれから。連載分のうち、省かれているものがあるというのも興味深いですね。
2013/10/29, みやじま紅葉
いとうくにお様
 皆様
 パソコンを新しくしたためか、メールをうまくおくれません・・・

 新刊が出て、また、読み直しています。

 @10月24日第一刷
 A連載分のうち、以下のものが省略されています。
     12年5月号、13年2月号、5月号
 B初めて読むような感覚をもちました、何度も繰り返して読んでいましたが。

  ということで、うまく投稿できるでしょうか。
2013/7/7, いとうくにお
みやじま紅葉さん、お知らせありがとうございます。連載終了でしたか。年内には単行本になりそうですね!
2013/7/7, みやじま紅葉
いとうくにお様
 皆様

 大江健三郎氏の「群像」連載、この8月号にて無事終わりました。

 ・連載17回

 長き連載でしたが、本日から再読いたします。大江氏には時系列でほぼ同時進行というたぐい稀な連載でしたので、多くの困難を越えてのことでした。

  無事終了で、読者の一人として、感謝いたします。ありがとうございました。
2013/6/2, みやじま紅葉
いとうくにお様
 皆様
 多くの誠実なファンに恵まれています、大江氏は・・・
 テレビを見て私もそのように思いました。

 『新・日本文壇史』(第十巻)川西政明 岩波書店
 本体2900円 平成25年3月28日第1刷
 第68章 開かれた世界へ 大江健三郎 p298〜319
 
 川西氏は、『水死』について、井上ひさしさんと同様に、同じ結論を提出しています。「アカリ」との真の和解はあるのjか・・・、残された課題を書き切る場へ進み出てもらいたい、とする。

 やはり、真の読み手は、一味ちがいます。
 
 皆様も、川西氏の本をよまれることをすすめます。
2013/5/7, 古井一
 5月5日NHK日曜美術館「20世紀の人間像 フランシス・ベーコン」で大江さんのお元気なご様子を拝見し、ホッとしました。何しろこんな状況なのですから、、、、、
 その前日4日NHKスペシャル「井上ひさしの遺言」。井上さんが最期まで執筆をされた書斎の画面。その机の左側に赤革のトランクを思わせるあの表紙の本、しかも『水死 大江健三郎』の文字が映し出されたのには、思わず叫び声をあげていました。放送が終わると早速「定義集」を取り出し、目当ての「如何にして私小説家となりし乎」を開きました。そこには「井上さんの夫人から、病床に遺されたメモを一ページ届けられていました。私の小説『水死』を、発売後七日でもう読んでの感想。《圧倒的なアカリくんの存在。/真に人間的なことがら以外では和解しない。》」「メモの脇には、この深夜、三度の目ざめがあったことも記されています。苦痛がなかったはずはありません。そうでなければ、私が息子にどのように和解を申し込むべきか、あの遠慮深くていながら、いうべきことはしっかりいう井上さんは、寛大かつ公正な性格を示して、取る道を教えてくれたでしょう。」と書かれています。
 今日7日は「晩年様式集」掲載誌群像6月号発売日。これから本屋に、楽しみです。
2013/4/30, 大森いち木
今日届いた、図書5月号大江さんの「ボーヨー、ボーヨー」をひときわ面白く読みました。その中に、2点ほど 推量したことがあります。1つは「前途茫洋」という四字熟語は辞典に見あたらなかったが「自分が、いつの間にかこの言い回しを使っていたような気もする。」と書かれている所。私は具体的に大江さんがどういう場所で「前途茫洋」と使われているか特定はできませんが、文学的表現の中でより、ここのところコミットされている政治に関連した場で使われたのではないかという思いがします。自分自身に引き付けて言えば、日本の憲法の先行きにはまさに「前途茫洋」、見当がつかない苛立ちが起こります。
2点目は大江さんの見たテレビ番組のゲストは、演出として正解を事前に知らされているのではないかということ。正解は明かされているけれど、ゲストはさすがに書き順までは教わっていないということではないのか。
別の見方をした方がありましたらご意見をうかがってみたい。
2013/4/7, いとうくにお
新刊のお知らせ、ありがとうございました。
2013/4/7, みやじま紅葉
いとうくにお様
 皆様
 春の台風でしょうか、桜チラシの風です。

 大江健三郎賞、今年も美人作家ですが、やはり、対象は、ユーモアのある文章を
 書く作家で、よませる作家であることには間違いありません。

 @岩波ブックレットNo.867 4月4日発売
  『いま、憲法の魂を選びとる』大江健三郎・奥平康弘・澤地久枝・三木睦子・小森陽一
  定価525円 A5判・64頁
2013/4/6, いとうくにお
みやじま紅葉さん、大江賞のお知らせ、ありがとうございました。昨年の綿矢りささんに続いて、美人作家の受賞となりましたね。
2013/4/6, みやじま紅葉
いとうくにお様
 皆様
 気がつくと、もう4月の桜も散り始めました。

 大江健三郎氏の「群像」連載は、ひとまず、一ヶ月をおいて
 次のステージに進むようです。

 第7回大江健三郎賞が発表されました。
 『嵐のピクニック』本谷有希子(33歳)
 に対してです。
2013/1/27, いとうくにお
古井さん、おひさしぶりです。この対談、僕は生で聴いてきたんですが、とてもよい雰囲気でした。司会の堀江さんも、二人のことをよく理解してるようで、適任という気がしました。
大江さんは大いに闘ってらっしゃいますね。その姿は、多くの人たちへの励ましになっているのではないかと思います。
2013/1/27, 古井 一
群像2月号のパトリック・シャモワゾーさんと大江さんの対談を読みました。クレオールについてもシャモワゾーさんについても何も知らなかったのですが、それでもこの対談から多くのことを学ぶことができました。そこで孫を持つ身の僕の心に沁みたのは次のような大江さんの言葉。
《「私としては孫たちのことを思い浮かべているのですが、赤ん坊が揺りかごの中に寝ていると、信じられないほど可愛い瞬間があるでしょう。その赤ん坊が示す一瞬の身ぶりを見て、ああ、人間はこのように世界と和解するのだ、と思います。人に微笑を与え、人から微笑をもらうことで、我々の世界の文化のある部分が成り立ってきたのです。身ぶりというものは、時として正確な言葉よりも強い力を持ち得るものだと私は考えます。赤ん坊の身ぶりを見たら、「君はクレオール的に正しい。君はグローバル化に反対する未来の戦士である」とその小さい人間にいいたいとさえ思います(笑)。》。
そこから、僕が思い起こしたのは、日本国憲法第9条《日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。A前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。》。
「定義集」の書評「折が来る前に」(群像10月号)は、この対談の司会者堀江敏幸さん。その深い読み取りから大江文学の持つ意味について多くのことを学びました。
そして、今、かつて吉田秀和さんが記した《このごろの私には、大江さんは壮大な戦の渦中の戦士文学者のように見える》をこのところの大江さんに重ねてしまいます。
2013/1/22, いとうくにお
みやじま紅葉さん、こんにちは。シンガポールで年末年始をお過ごしだったとは、うらやましいです。今年もどうぞよろしく。
2013/1/22, みやじま紅葉
いとうくにお様
 皆様
 今年も宜しくお願いします。『群像』新刊は、連載が休載でした。
しかしながら、そうです、掲載された対談には、次の小説の思いが述べられています。そうです、それを書いて欲しい、と思います。

  皆様、確認ください。

 年末から、新年にかけて、18年ぶりにおとずれたシンガポールで過ごしました。
前回は、大江氏がおとずれた「二葉亭四迷」の墓に到達できず、今回は・・・、大江氏が書かれた『鯨の死滅する日』(文芸春秋、昭和47年)掲載の「シンガポールの水泳」の文章にそって到達しました。

 大江氏にならって、「墓石の割れ目に生えでた草」をつまみ、懐にしまいました(感激)。
2013/1/1, いとうくにお
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。大江文学のほうでは、『群像』で連載中の「晩年様式集」がどうなるか、楽しみですね。

このページは大江健三郎ファンクラブの掲示板の一部です。