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2009/12/28, いとうくにお
みやじま紅葉さん、情報ありがとうございました。確かに、これはさらなる展開の始まりですね!
2009/12/28, みやじま紅葉
いとうくにお様
  追加情報です。 『親密な手紙』連載は、一ページのエッセイです。
  その一回では、「不思議な少年」で、「定義集」とは異なる大江氏のさらなる、展開が開始されました。それにしても、タイトルはいつもすばらしい。
2009/12/28, いとうくにお
みやじま紅葉さん、こんにちは。『水死』、第三部に入ったところです。最近の古義人シリーズとはまた少し雰囲気が異なりますね。
「図書」の新連載は、エッセイでしょうか。ですよね。
2009/12/28, みやじま紅葉
いとうくにお様
皆様
『水死』は、いかがでしたか。読書中です。大江氏しか書けない  物語で、新たな「後期の仕事」の尾根群をなす本物の仕事です。
追加情報。PR誌「図書」1月号、2010年で、ページ29、
 『親密な手紙』で、
 第一回は、「不思議な少年」として、
が連載開始となりました。
2009/12/19, みやじま紅葉
いとうくにお様
皆様
『水死』大江健三郎、を読み進んでいます。
はやばやと書評なり、インタビューが掲載されています。
@毎日新聞(毎日jp、で見られます)     著者へのインタビュー
A本よみうり堂   次回、掲載予定
ということで、やつぎばやです。
2009/12/17, いとうくにお
みやじま紅葉さん、15日には東京の丸善でサイン会がありますね。
定義集のその部分を読むと、大江さんが光さんの伝記を書くかもしれないという気がしてきます。そうなったらいいのですが。
2009/12/17, みやじま紅葉
いとうくにお様
皆様
当地では、昨日、15日店頭に並びました。当地ではどの書店でも、5冊ぐらいずつ並んでいました。
情報では、来年そうそう、15日、16日のサイン会があるようですが、どなたか、入手されかたはおられるでしょうか。
12月15日(火)の、朝日新聞掲載の「定義集」では、
   ある晴れた冬の日の発見
と題して、脱稿後の、大江氏の現在の心境が書かれています。
最後には、
   かれの伝記が書けるかも知れない、と私はいいました。それこそ大仕事としても。
とあり、かれとは「光」さんのことです。
2009/12/13, みやじま紅葉
いとうくにお様
  皆様
  「講談社BOOK倶楽部」において
  『水死』大江健三郎
の赤表紙と白帯の装丁が一般公開されています。 このように単純明快な表紙ははじめてでしょうか。待たれます。
2009/12/8, いとうくにお
みやじま紅葉さん、群像の情報、ありがとうございます。新潮には、古井由吉氏との対談が掲載されていますね。
2009/12/7, みやじま紅葉
いとうくにお様
  皆様
 本日(7日)発売の、「群像」1月号では
  特別講演「「後期の仕事」の現場から」大江健三郎
 が掲載されました。『水死』とあわせて読む「後期の仕事」です。
2009/12/5, いとうくにお
みやじま紅葉さん、さらなる情報、ありがとうございます。あと10日ほどで発刊ですね。
2009/12/5, みやじま紅葉
いとうくにお様
  皆様
   追加情報。『水死』のより詳細な情報が、asahi.com, 11月3日付けで台湾でのシンポジウムでのこととして掲載されています。 (水死 大江健三郎、で検索してください)
  「時代の精神」への切実な思い 大江健三郎氏、新作を語る
  とあります。ますます期待が高まります。
2009/11/30, みやじま紅葉
いとうくにお様
  皆様
  追加です。約13年前、新潮社100年記念 雑誌「新潮」7月臨時増刊として、「新潮名作選 百年の文学」平成8年7月31日発行において
  対談 百年の短編小説を読む 大江健三郎・古井由吉 (p358〜388)
が行われていました。恐らく、この対談と思われます。二人とも親しく、談笑している姿はとても印象的です。
  この日曜日には、落ち葉拾いをして(笑)、落ち葉焚きで焼き芋を楽しみました。
2009/11/30, いとうくにお
みやじま紅葉さん、「波」の情報、ありがとうございます。28日のご投稿のお名前で「葉」が落ちてまして失礼しました。落ち葉を拾って(笑)直しておきました。
2009/11/30, みやじま紅葉
いとうくにお様
 皆様
 PR誌「波」1月号では、雑誌「新潮」1月号、12月7日発売、において、
 特別対談 大江健三郎X古井由吉
 13年ぶりの対話ということのようです。ということは、1997年以来のことでしょうか(未確認)。
 大江氏「死の恐ろしさは僕の主題ではない。(略)」
 古井氏「これを僕は「一度言葉が滅びたあとの復活のはじめ」(略)」
 とある。(編集長から)より
 いずれの言葉も重いです。
 下では、秋でしょうか、紅葉のあと、「葉」がおちて(笑)、みやじま紅、となってしまいました。
2009/11/28, みやじま紅葉
いとうくにお様
  皆様
  以下に、雑誌「大江健三郎研究」リーブル出版、を紹介します。
@「大江健三郎研究」大隈満 鈴木健司・編著 2004,4.30発行、1300円
   全160ページ
   「四国の森と文学的想像力」
  内子高校生徒会誌文芸部紹介と詩
  など、大江健三郎ファンには必須文献です。
 A「大江健三郎研究 II」大隈満 鈴木健司・編著、1238円 2009,3.31発行
   全180ページ
   好評のためか、2号が刊行。「大江健三郎と「谷間の村」の諸相」
  「国語通信」掲載の経過や高校の頃の詩の分析
  など、大江健三郎ファンには必須文献です。

   という内容なので、とても刺激的です。『水死』と合わせて読むと、おそらく  最高傑作のひとつとしての位置ずけに、読者は感ずるのではないでしょうか。待たれます。
2009/11/28, いとうくにお
みやじま紅葉さん、解説ありがとうございます。そういういきさつでしたか。雑誌「大江健三郎研究」の存在も初めて知りました。
2009/11/27, みやじま紅葉
いとうくにお様
  SURUGA16様
  皆様
  当方は、雑誌「大江健三郎研究」vol.2, 2009,3.31 発行、をジュンク堂書店でみつけ、 カウンターに持っていったところ、レジの方から、 『水死』講談社、が出ますね、という情報を得たしだいです。その方は、 書かれているように、書店向けの情報誌を見ながらのことでした。
  また、上記は、5年目に出されたものの、2巻目です。中学生、高校生時代の ことが丹念に追求されています。
  遅ればせながら、ご報告いたします。
2009/11/27, いとうくにお
SURUGA16さん、ありがとうございます!
2009/11/27, SURUGA16
「水死」の内容紹介(書店向け情報誌より。)
  母が保管していたトランクを開ける時がきた。
  そこには父の秘密が隠されている。父の死の真相とは。
  小説家の精神の暗い源流とは。
  そして予想を覆す最終章。
  定価 2100円 ISBN 9784062154604   発売 12/17
2009/11/27, いとうくにお
みやじま紅葉さん、情報ありがとうございます。どちらでお知りになりましたでしょうか? 講談社のサイトを見ても見つけられませんでした。
2009/11/26, みやじま紅葉
いとうくにお様
  皆様
  追加情報。17日(火)付けの朝日新聞では、「定義集」の 「未来をつくるブリコラージュ」として、
  私は父が亡くなった後、遺品の小さな工具箱をいつも手元に備えていて、およそ古い建物である家自体の、かつ戦前からの蓄音機や扇風機が次つぎ故障するのを修理にかかり、かえって壊してしまうこともあったけれど、母に重宝がられました。
   あと、文章が31行続いています。これらの文章を読んで、あっ、すでに脱稿された、と思った次第です。明晰に分析がなされていますので。 ともかくも、12月、『水死』は講談社から刊行されます。クリスマスプレゼントです。
2009/11/26, みやじま紅葉
いとうくにお様
  皆様
  ようやく、12月に、講談社から
   『水死』大江健三郎
   講談社
   定価2100円
 として公開されました。待ちに待った一冊です。あとしばらくです。 先日の17日の、朝日新聞の「定義集」にもお知らせはなかったのですが、父親のことを取り上げた記事を含んでいましたので、ある勘で12月かなと思いました。
2009/11/19, いとうくにお
みやじま紅葉さん、情報ありがとうございます。
2009/11/19, みやじま紅葉
いとうくにお様
皆様
「岩波書店の新刊」2009年12月のパンフレットによれば、「岩波ブックレット」の一冊として、
   771 「加藤周一のこころを継ぐために」12月4日発行 定価525円
       井上ひさし、梅原 猛、大江健三郎ほか5名
 が発行されるようです。九条の会主催の偲ぶ会をまとめたものです。
2009/11/12, いとうくにお
みやじま紅葉さん、こんにちは。確かに、最近は東大出の作家というのはあまり出てきてない感じがしますね。
『水死』は当初の予定より少し遅れているようですね。年内に出ることを期待したいです。
2009/11/12, みやじま紅葉
いとうくにお様
皆様
昨日、岩波書店のPR誌「図書」11月号の巻頭記事をみると、
 「経済学徒の独り言」橘木俊詔、P1
 最近上梓した『東京大学 エリート養成機関の盛衰』(岩波書店)で近年東大出の有名作家が見当たらないと主張した。ノーベル賞作家の川端康成と大江健三郎を代表に、(略)
とありました。興味ある記事です。早速手にとることにいたします。
今年、『水死』は刊行されるのか。12月の講演時に、間に合うのではないかと思うもののまだいろんな媒体に告知は無いですね。
2009/11/7, いとうくにお
トムさん、おひさしぶりです。講演のレポート、ありがとうございます。大江さん、旭川にいらしたんですね。知りませんでした。
2009/11/7, トム(Tom5k)
みなさん、こんにちは。 わたしは、2006年1月に『たけしの誰でもピカソ』に大江健三郎氏が出演したとき、2007年1月に地元新聞の「時評文芸」で氏が取り上げられたときに、こちらの掲示板に書き込みをさせていただいたトム(Tom5k)と申します。 今日(11月7日(土))は、旭川トーヨーホテル(北海道旭川市)で開催された『九条の会第8回憲法セミナー 憲法9条と戦争の記憶』の講演に参加してきたものですから、やはりこちらにお邪魔した次第です。北海道の童話作家である加藤多一氏の講演と大江氏の連続講演の企画でした。冒頭では、地元旭川市の故三浦綾子氏のご主人である三浦光世氏の挨拶もあり、わたしは三浦綾子さんの小説も好きなので、これもたいへんうれしい企画でした(三浦氏は、あさひかわ九条の会の代表委員をされているそうです)。大江氏の講演では、九条の会の活動での故加藤周一氏との交流や、大江氏の師である渡辺一夫氏との出会い、パレスチナ系アメリカ人の文芸評論家エドワード・サイード氏やユダヤ人のピアニスト及び音楽指揮者であるダニエル・バレンボイム氏との交流など、相変わらず幅広い交友関係などから、テーマである平和問題に関わる主張をされていました。また、ご自身の少年期の日本の変遷、すなわち戦中の大日本帝国時代から、戦後民主主義の時代になっていった経緯などを、そのご経験から特に民主主義の考え方などの視点で話されていました。それは、非常にユーモラスでありながらも、現行の日本国憲法理念の解釈や、改正されてしまった教育基本法のことなどにも厳しい視点を忘れずに言及され、しかも気丈に勇気のある発言も多くありました。しかしながら、多くの参加者(800名程度とのことでした)がいたにも関わらず、若い参加者が少ないようでした。日本の平和理念が次世代に根付いていないように感じ、たいへん残念です。わたし自身は、この講演に少なからずカルチャー・ショックを受け、帰宅してすぐに大島渚監督、三国連太郎主演の『飼育』の中古DVDをネット注文してしまったところです。ながながと失礼いたしました。では。
2009/10/7, みやじま紅葉
いとうくにお様
  木口様
  文庫などの絶版には、もちろん、大江健三郎氏もこころを痛めて おられて、そのことを文章にされていたように思います。それで、 いつも読者に提供されるようにという思いで、「講談社文芸文庫」が それであると聞き及んでいます。そのためか、大江氏の文庫が その文芸文庫にいれられています。いままでに、七冊がそこに あります。最近のが『懐かしい年への手紙』です。2008年11月10日第6刷。 いずれ、『宙返り』も入るだろうと思います。
2009/10/6, いとうくにお
みやじま紅葉さん、情報ありがとうございます。新作に関係する対談でしょうかね。どういう内容か気になります。
2009/10/6, みやじま紅葉
いとうくにお様
皆様
久しぶりに、文芸誌に大江氏が登場いたします。「波」10月号より
   文芸誌「新潮」11月号
   特別対談
    大江健三郎
    野田秀樹
として、宣伝されています。10月7日発売です。内容がまたれます。
2009/9/28, 木口
いとうくにお様
木口です。
フアンとしては、本当に由々しき問題ですよね! 周りに、この思いをわかちあう仲間がおらず みなさまと交信できてうれしかったです。 ありがとうございました。 「水死」が楽しみです!
2009/9/26, いとうくにお
M/Mさん、おひさしぶりです。日本を代表する作家の作品が手に入りにくいなんて、由々しい事態ですね。
2009/9/26, M/M
いとうくにお様
何年も前にお邪魔していたM/Mです。
文庫の絶版、アリです!
今は本って本当に旬のものなので、ブームが去ると書店には並ばなくなってしまいます。   遅れてきた私としてはどうしてもほしい大江さんの本があり、 かつては図書館の除籍本のリサイクルを待つしかないかと 思っていた時期もありました。 たまたまその後(多分1年ぐらいたっていたと思いますが)、 講談社文芸文庫の再版があり手に入れることができ、 ラッキー!と思った覚えがあります。   「宙返り」の文庫が絶版とは残念なことです。 講談社の善処を期待したいと思います。
2009/9/26, いとうくにお
僕もアマゾンで検索してみたんですが、文庫のほうも古本した扱ってないようだったので、どちらも絶版なんだなあと思いました。文庫まで絶版というのは、信じがたい話ですよねぇ。
2009/9/26, 木口
いとうくにお様
みやじま様
早速のお返事をありがとうございます!木口です。
それが、わたしが買い求めたものは文庫本なのです。文庫本が絶版と言われたんです・・・ 嘘かしら?と思い、いろいろと本屋さんのホームページで検索したんですが 取り扱っていません、とのコメント。 文庫化されたとき、力のはいったいとうせいこうさんの解説を立ち読みしながら (もちろん買うつもりで)、ひそかに興奮したことを思い出しました。 かえすがえすも、残念です!
2009/9/24, みやじま紅葉
いとうくにお様
木口様
『宙返り』は、講談社文庫で、2002年6月に、上下2冊で刊行されて いますので、主な書店には在庫があります。もちろん、単行本で 10年前のものをもとめるには、どのような作家でもむつかしいのでは ないでしょうか。そこで、文庫版『宙返り』をおすすめいたします。 下巻には、いとうせいこう氏の「解説」があります。
2009/9/24, いとうくにお
木口さん、はじめまして。『宙返り』が絶版とは残念ですね。
以前、大江さんの新刊は数万部くらい売れるので、それが固定読者の数だろう、という話をどこかで聞いたことがあります。固定読者に行きわたったあとはあまり売れないということなのであれば、絶版にしてしまえ、というのが出版社の論理なのかもしれませんね。愛読者としては割り切れない思いですけども。
2009/9/24, 木口
いとうくにお様
はじめまして、木口と申します。
いつもいろいろな大江先生の情報をありがとうございます。 読んでばかりで、このような書き込み(?)自体が初めてです。
あまりに驚いたことがありまして、質問させていただきます。先日、友人のお誕生日に『宙返り』を贈ろうと思い、本屋に行きました。丸善になく、ジュンク堂にもないため、書店員さんに伺ったところ 絶版のため取り寄せも不可、とのこと! ネットの古本屋さんを紹介され、トボトボ帰りました。十年前くらいに刊行された本なのに! 講談社からは、治療塔や森のフシギなどが文庫化され喜んでいましたが・・・ なにか絶版には訳があるのでしょうか? 大江先生が加筆修正しているとか、危険な部分があったとか。 本の出版の仕組みを知りませんので、ただただ惜しくてなりません。 大江文学が「とんぼ返り」してやってきた、大事な大事な『宙返り』です。 古本も好きなのですが、絶版に納得がいかないのです。ご存知であれば、教えてください。 よろしくお願いします。
2009/8/27,  みやじま紅葉
いとうくにお様
  ありがとうございます。
そうでした・・・、『定義集』ですね。当方は図書館に出かけたとき コピーしていますので、楽しみにしています。『水死』、秋の刊行でしょうか。
2009/8/27, いとうくにお
みやじま紅葉さん、情報ありがとうございます。月一回ですが、朝日新聞に連載の「定義集」でも、大江さんの最近の状況の一端がうかがわれる感じがしています。今月の「定義集」では新作『水死』の書きなおし作業を続けているということが書かれていましたね。
2009/8/27,  みやじま紅葉
いとうくにお様
  皆様
  残暑厳しき折、いかがおすごしでしょうか。
 遅ればせながら、文献を一つ挙げておきます。もちろん、皆様 既にご存知です。収録は、
  @ 『群像』7月号(2009)
    第三回大江賞記念対談
です。ここには、最近の大江氏のことがわかります。しばらく、大江氏の 文献がないのが寂しい。もちろん、あの作品に没頭されておられると思います。秋が待ち遠しい。
2009/6/17, いとうくにお
うさぎさん、報告をさらに補ってくださってありがとうございます。メーリングリストのほうでもバレンボイム氏のこと、教育基本法のことの話があったことを報告してくださった方がいました。
2009/6/17, うさぎ
枝葉ばかりが多い報告でしたが、もうひとつ大切なこと忘れていました。
バレンボエム氏が、イスラエルの独立宣言をはっきりと覚えていたように、自分にとっても、大切な美しいことばとして「教育基本法」があった。しかし、もうそれは無くなってしまった。勇気を与えてくれたことばが今はもう無い。そのことを強調しておられました。ほんとうにそうだと思いました。敗戦の中から生まれたさまざまなことばや思いが、無くなり無くなろうとしている。「九条」だけは、なんとしても無くしてはいけないとあらためて強く思った一日でもありました。質問にも丁寧に答えられ、まだまだ伝えたいことがおありのようでした。もちろん、もっと聞きたかったですが。
2009/6/16, いとうくにお
うさぎさん、いきいきとしたレポート、ありがとうございます。その場の雰囲気が伝わってきますね。
2009/6/16, うさぎ
 ガレリア亀岡の講演会行ってきました。去年名古屋でエレベーターに閉じ込められたので、出かけるとき家族に「気ィつけて行きや」と言われましたが今回は二階でした。友だちがかなり早めに行って席を取っていてくれ、おかげでかぶりつきとはいえませんが、けっこう近くで大江さんを感じられうれしかったです。グレーのスーツで登場。アイドルの登場みたいに友達と肩をぶつけあい喜びました。この会は「コレージュ・ド・カメオカ」という生涯学習かめおか財団が主催です。その委員長が上田正昭氏ということで、大江さんは三回も呼ばれたと喜んでおられました。内容は福本さんや他の方の紹介もあると思いますが多岐にわたります。個人的には、漱石の「こころ」に言及され、先生の死への疑問を語られ、先生が明治という時代の終わり精神の終わりに殉死したというのなら、自分にとっての時代とは何かと考えると、一つは「昭和16年〜20年」の国家主義の時代であり、もう一つは「昭和20年敗戦〜25年」朝鮮戦争までのいきいきした民主主義が滅びるかもしれない5年間。このふたつをみつめ続けて仕事をするとおっしゃってました。あとは、今日の朝日新聞の定義集にも繋がる問題などなど、伝えきれません。最後に司会をした亀岡高校の女生徒に「今日の司会は素晴らしいですが、ひとつ問題があります。それは「大江さま」と呼んだこと、これはクレームをいうお客さんに対して使うことばであり「大江さん」でいいのではないでしょうか」とまことに大江さんらしい締めくくりに一同笑顔。それに対して司会者が「今日は本当にありがとうございました。大江さん」とうまく返してました。ほんといい会場、心に染み入るはなし、満足な思いで会場をあとにしました。入場無料というのもすごいですね。亀岡市やるやん!と言う感じでした。ありがとうございます。
2009/6/16, いとうくにお
福本さん、亀岡での講演のご紹介、ありがとうございました。仏像見物のエピソードなど、初めてうかがうお話でした。
2009/6/15, 福本徹之
 6月13日亀岡市ガレリアかめおかの講演会で50年ぶりに大江さんの講演会を拝聴しました。演題は「言葉を正確にする」でしたが、多くの示唆的テーマを語ってくれました。知は健在、理路整然とした内容は久し振りに刺激的でした。それと同時に愛媛県人らしいユーモアのある人柄が随所に出ていて、お母さんを親孝行の仏像見物に連れて行ったら「あなたはどうして、仏像見学を駆け足で見て廻るの」、ノーベル賞の打診がスエーデンアカデミーから電話であった時、息子さんが「ノー」と答えてしまって、異変に気が付いた大江さんが慌てて「イエス」と言い直した話、等、、又、今回の主催者側の上田正昭さん「京都大学名誉教授―歴史学の重鎮」を立てた話し方で扱い、大江さんらしい気使いがよく出ていました。先輩の小林秀雄さんは50歳を過ぎて尚、新しい文学上の青春を作り上げたと言われています、「知」は成長し続け、停まることはありません、加藤周一さんもそうでした、今後の一層の発展を期待しています。
2009/5/25, 夏の雨
いとう様
大江さんが先日の「大江健三郎賞公開対談」の時に話されていた「阿修羅展」の話が朝日新聞の「定義集」に書かれていましたね。
そのことも含め、blog「ほん☆たす」に「阿修羅展」のことを書きました。
またお立ち寄り下さい。
http://hontasu.blog49.fc2.com/blog-entry-204.html
2009/5/20, いとうくにお
みやじま紅葉さん、仙台の情報ありがとうございます。
2009/5/20, みやじま紅葉
いとうくにお様
 皆様
 現在、仙台にて、『井上ひさしの世界』(3月28日〜7月5日)がひらかれています。
 その目録(3月28日発行;全72ページ、千円)も販売されており、
   大江健三郎「「井上ひさし」という運命」(P50 ~ 51)
 が掲載されています。
 興味深い文献のひとつです。
2009/5/12, いとうくにお
ぺこきちさん、こんにちは。函館にお住まいなのですね。僕は函館のはずれの桔梗町というところの出身です。
伊藤聖文学賞の情報、ありがとうございます。伊藤整文学賞の第一回受賞者は大江さんその人なので(『人生の親戚』で)、これで安藤さんは大江さんの後輩?ということにもなりましたね。
2009/5/12, ぺこきち
みなさまのメッセージ、毎回楽しく読ませてもらっています。
いとうさん、ご苦労様ですがこれからも宜しくお願い致します。今日の函館はどんよりとぐずついた空模様ですよ。
今朝の北海道新聞によれば、「大江健三郎賞」を受賞した安藤さんの「光の曼荼羅」は第20回伊藤整文学賞の評論部門受賞作に選ばれたとのことです。こちらは副賞として百万円が贈られます。ちなみに小説部門の受賞作はリービ秀雄さんの「仮の水」でした。
新聞紙上での安藤さんの略歴に、2002年「神々の闘争 折口信夫論」で群像新人賞評論部門優秀作、同作で06年芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞と紹介されてました。
群像の定期購入者なのですが「評論」ははじめから敬遠してしまうことが多いので、安藤礼二さんの著作は読んでいませんでした。最近も群像に評論を連載していた筈。これからほこりをかぶった群像の小山を捜索します。
2009/5/12, 夏の雨
先日の「大江健三郎賞」公開対談は内容が濃くて、blogでの記事掲載が二回にわたってしまいました。 今日(5.12)後半を掲載しましたので、またお立ち寄り下さい。
http://hontasu.blog49.fc2.com/blog-entry-189.html
2009/5/11, いとうくにお
きのこさん、耳よりな情報、ありがとうございます! お近くのかたはぜひ参加して、できたらレポートをおよせください。
2009/5/11, きのこ
 こんばんは、大江氏講演会のお知らせです。

第56回コレージュ・ド・カメオカ
6月13日(土) 13:30-15:30(開場13:00)
演題『言葉を正確にする』 講師 大江健三郎
ところ 京都府亀岡市 ガレリアかめおか2階大広間
入場料無料   主催 亀岡市・財団法人生涯学習かめおか財団
http://www.galleria.city.kameoka.kyoto.jp/eventinfo.files/eventinfo.html

主催者である財団法人生涯学習かめおか財団に尋ねたところ、申込不要で当日直接来てほしいと答えられました。申込みなしでは定員オーバーにならないかと訊くと、「(定員オーバーの)前例は無いが、できるだけ早めに来てもらえれば大丈夫だと思う」とおっしゃいました。
参加される方は、ぜひ早めにどうぞ!
2009/5/11, いとうくにお
夏の雨さん、ご投稿ありがとうございます。ブログのレポート、とても読みやすいですね。
2009/5/11, 夏の雨
 先日「第三回大江健三郎賞」公開対談に行ってきました。
その時のこと、すでに「ニュース」に掲載されていて、感心しています。
私のblog「ほん☆たす」にも掲載しましたので、時間があればお立ち寄り下さい。
http://hontasu.blog49.fc2.com/blog-entry-188.html  
2009/5/9, いとうくにお
SASAKIさん、大江さんの映像のご紹介、ありがとうございます。じつは、以前もそのサイトについて情報をいただいたことがあり、リンクコーナーで紹介しています。ただ、当時はまだYouTubeも存在してませんでしたし、価値のある映像でもありますから、このように改めてご紹介いただくのは有意義なことですね。
2009/5/9, SASAKI KEN
はじめまして。

大江氏が1999年に行ったバークレー大学「歴史との対話」シリーズの内容が下記HPより閲覧できます。さらによいことに、その対話のWEBCAST版(YOUTUBE対応)へのリンクも左上部に添付してあります。大江ファンの皆様、よろしければ一度ご覧ください。
 http://globetrotter.berkeley.edu/people/Oe/oe-con0.html

過去のものなで一度、当掲示板でお知らせがあったかもしれませんが、わたしのように最近ファンになった(およそ7年前から)という方々にいいお知らせになればと思い、投稿させていただきました。
2009/5/9, いとうくにお
福本さん、ご投稿ありがとうございます。簡単にではありますが、年譜の1995年の記載のなかでフランスの核実験に対する批判のことを書いています。
2009/5/8, 福本徹之
大江さんの年譜、活動史の中で、フランスの核実験に抗議する発言が欠落しているようです。当時、フランスの老文学者が大江さんの発言を「フランスの立場を理解しない軽い発言」として非難している。現在ではどちらが「軽い」かは、決着している。フランスの核実験による後遺症被害者は年々増え続けている。
2009/5/7, いとうくにお
みやじま紅葉さん、週刊朝日の対談の内容をご紹介いただきありがとうございます。『水死』の刊行を待つ気持ちがしだいに盛り上がってくるようです。
2009/5/7, みやじま紅葉
いとうくにお様
  皆様
  当方の書き込みで、井上やすし、としてしまいました。井上ひさし、ですね・・・、間違えていますので・・・。
皆様、GWの過ごし方はいかがでしたか。もっぱら、家にいました。
2009/5/4, みやじま紅葉
いとうくにお様
「週刊朝日」5月8日号には「ビッグ対談 大江健三郎X井上やすし」前編 が掲載されているということで、購入。ついで、その特別対談・後編、5月15日号 も購入しました。
 すでに、大江氏が書かれていますように、『水死』を、あらためて修正するという ことになって、今、最終稿にたどりつかれたようです。
 前編では、
   井上 すごい小説になりそうですね。発表はいつですか。
   大江 今年の終わりの約束です。
とあります。楽しみな情報です。

サングラス様
 今から大江氏の単行本を集めるということ、普通に集めるということならば難しくないように思われます。それを、
  @    初版・帯付き
  A    きれいな状態
  B    サイン入り・謹呈本
 などにこだわると困難がつきまといます。 まずは、初期の全集から、そして10冊本の全集などから始められたらいかがでしょうか。
2009/5/1, tetsuyuki fukumoto「世界互選
昭和34年「われらの時代」発表直後に購入し、精読後、大事に仕舞ってあります。同じ年、講演会も拝聴しました。内容はウラジミール、ナヴォコフの話でした、司会の人が、当時学生で新人だった大江さんの名前を間違え「大江健太郎先生」さんと紹介して、大江さんが檀上で訂正する一幕もありました。私達の年代は、大江さんは秀才のお兄さんのイメージです。
憲法9条はもはや改正できないと思います。改正は世界60億の人々に対し「人類はやはり戦争をするのだ、今後の世界の混沌を考えると、世界戦争も有るかもしれない」と言うメッセージを送ることになります。64年間戦争を放棄して来た国の変身は、世界の人々の意識、潜在意識にパニック<変化>を与え、裏切ることになります。このことは国益にも反することになります。自国の防衛が必要であれば、防衛の研究は進めればよいのです。今や日本だけの日本ではなく世界を視野に入れて考えなければ成り立たない時代に入っているのです。世界に大きな影響力をもつ成文を変える必要はなく、又変えてはならないのです。
    ―憲法週間に始まりに寄せて 
2009/4/30, サングラス
はじめまして、
ひとつ助けてください。
大江先生の小説を文庫ではなく、単行本で集めたいと考えております。 古書店を探せば、よいのですが、仕事がら時間がなかなかとれず、 インターネットに頼ることになりますが、 どこか、いい古書店(大江作品を多く取り揃えている)を紹介していただきたいのです。 作品は問いませんが、将来的に全作品を集めたいとおもっております。 このささやかな野望を助けていただける助言、よろしくお願いいたします。
2009/4/29, バーコード
 イオさま ありがとうございました。いろいろしらべてもわからなかったことがスッキリしました。
ありがとうございます。
2009/4/22, イオ
バーコードさんのご質問。

≪12 絶望のうちにあって死ぬ。諸君はいまでも、この言葉の意味を理解する ことができるであろうか。それは決してたんに死ぬことではない。それは生れ でたことを後悔しつつ恥辱と憎悪と恐怖のうちに死ぬことである、というべき ではなかろうか。
        (J=P・サルトル、松浪信三郎訳) ≫

これは、『希望の終り』ホアン・エルマーノス著、松浪信三郎訳、ダヴィッド 社、1954 に付されたサルトルの序文だそうです。
サルトル全集だと、『シチュアシオン6』に、別の人の訳で収録されているそ うです。

ということで、私が調べたわけではありません。ウキャキャ。
サルトルの研究者の手をお借りしました。 なんだかすっきりしました。
多謝。
2009/4/19, 虫栗太郎
 皆さん、ありがとうございます。毎日悲観的なことにおちいる 私には、大江さんの言葉に励まされることが一つの支えです。 また、皆さんの文を読むことでも元気が出ます。
  昨年末、加藤周一さんが亡くなり、加藤さんの「夕陽妄語」が これ以上紡ぎ出されないかと思うとかなり落ち込みました。
  しかし、2月の「お別れの会」に参加させて頂き、大江さんらの言葉に救われました。
  これからも、大江さんの定義集を読み続けようと思っていま す。
  私のこの変な名前は、私に2人目の息子に対して、彼の兄がつ けたあだ名です。弟は障害を持っています。
2009/4/15, 衒学始終嘘団
「大江健三郎 作家自身を語る」の中で、聞き手の尾崎真理子さんが、そういう生きていく上でのしせいというか、魂の共鳴を、サイード氏と大江さん、双方のご発言から感じることがありますね。同じ年に生まれたサイード氏は2003年9月に白血病のためになくなられましたが、最後まで奮闘を続け、「知性においては悲観主義だが、意志においては楽観主義だ」という言葉を信じて逝かれた。  といわれたことに大江さんが、実際、そのように書いた手紙をもらったことがあります。  と受けていられます。(80ページ)
2009/4/15, みやじま紅葉
いとうくにお様
 皆様
 大江健三郎氏は、カードをとりながら、原書を読まれておられるので(自分用の翻訳もされて)、引用の言葉は深いものがあります。
 一週間ほど、バタバタしていて、東北の方に移動、その際、再読用の『さようなら、私の本よ!』を持ち歩きました。後半のカタルシスは、「アカリ」さん、と奥様と大江氏が実際に音楽会 (NHKのテレビで、以前紹介されたもののシーンに重なります)参加のことを思い出させました。
 今月号の、月刊誌には、大江氏の書き下ろしの『水死』がかなり進んでいることを知らされる文章が書かれています。それは「大江健三郎賞」の公表に際して・・
  1)「群像5月号」
  「第3回大江健三郎賞 選評」「『光の曼荼羅』の批評家」 に見られます。どのように進んでいるか・・・、皆様、読んでいただければ。
  2)「世界5月号」
  「加藤周一さんを送る」には、大江氏の弔辞を読む後姿が見られます
  「加藤周一さんを再読する」大江健三郎
  以上、読者には大切な文献が書かれています。
2009/4/14, しおしお
虫栗太郎 様

こんにちは。
私も、大江健三郎氏の文もしくは公演のお話については知らなくて、お伝え申し上げるのが本当に恥ずかしいのですが…何かしらのご参考になれば…と。

「○○の悲観主義より、○○の楽観主義の方がいい」という表現について、

「知のペシミズム、意思のオプティミズム」という言葉を読んだことがあります。(グラムシ「獄中ノート」解読 片桐薫/著 146P)

上記の本によると、これは元々、第一次大戦に反対するフランスの「ジャン・クリストフ」の著者、 ロマン・ロランの言葉であったそうです。

サルトルを原著でお読みになる大江健三郎氏のお心の中に、この言葉があるのは、とても自然なことのように思えて…勝手な想像ですみません。
2009/4/12, いとうくにお
虫栗太郎さん、こんばんは。「意志としての楽観主義」はエドワード・サイードの言葉だそうです。「○○の悲観主義より、○○の楽観主義の方がいい」のほうはちょっとわかりませんでした。どなたか、ご存じないでしょうか?
2009/4/12, 虫栗太郎
皆 様
 恥ずかしい話ですがわからないので質問させてください。
 大江氏がエッセイなどで頻繁に使う「意志としての楽観主義」などの表現が気に入っているのですが、 それは、何方かの引用でしょうか?それからその延長線上で大江氏がやはり文か講演で「○○の悲観主義より、○○の楽観主義の方がいい」ということを言っているのを記憶しているのですが、その○○の部分が悲観主義の前のものは価値が高いとか、質が高いとかのような意味の表現で、楽観主義の前にある表現は、一般には価値がないと言う意味合いだったと思うのですが。   
2009/3/29, いとうくにお
みやじま紅葉さん、『日本語と日本人の心』の情報、ありがとうございました。所ジョージさんが大江さんの隣人だったというのは初耳。面白い取り合わせですね。
2009/3/29, みやじま紅葉
いとうくにお様
 皆様
  ここを読んでいまして、皆様方の「ことば」に対する反応はすばらしいものがあります。私も大江健三郎氏の「ことば」と  読み方・引用にはひかれています。
 「岩波現代文庫」の「創刊10年記念フェアー」30点・帯付で4月9日、そのなかの一冊として
・  『日本語と日本人の心』大江健三郎、河井隼雄、谷川俊太郎
  が入っています。2002年3月15日第1刷発行、以来です。

 ところで、昨夜(28日)、「ニュースキャスター」の中で、ビートたけし氏が  「所ジョージ(さん)の隣には、大江健三郎氏が住んでいる」  といっていました。知りませんでしたが、皆様、ご存知でしたか?
2009/3/20, イオ
と、いうことで、借りてきました。
シモーヌ・ヴェーユ著作集W。
『神を待ちのぞむ』(翻訳 渡辺秀)のなかの論文
『神への愛のために、学校の勉強を活用することについての省察』の79ペー ジに『ヴェイユの言葉』に引かれていた箇所がありました。

その少しあとのところに、こんな文章がありました。
『この真実をとらえることができて、ほかの何よりもこのような実りを望むひろい心の若者には、すべての宗教的な信仰の外にあっても、勉強が十分に霊的な効果をあげるだろう。』
霊的という言葉を「魂に」と受け止めれば、宗教に対して、ある距離のとり方をする大江さんにとって、この言葉は励ましになったのではないかなと思いま した。
2009/3/16, イオ
ジャスミンさん。
私にとっても、ヴェイユはとても難しいです。
私は、ジャック・カボーの『シモーヌ・ヴェーユ伝』と田辺保の『シモーヌ・ ヴェイユ…その極限の愛の思想…』という伝記的な本を先に読んで、少しでも輪 郭を掴んで、ヴェイユの言葉を自分なりに考えているといった感じです。 (私はヴェイユの伝記を読んで、J・D・サリンジャーのグラースサーガを思 い浮かべました。私なりのとっかかりです。)
ヴェイユの本は全集という形で、ご近所の図書館にも蔵書があるのではないか と思います。 私の近くの図書館のサイトで検索をしましたら、シモーヌ・ヴェーユ著作集の4巻に、≪神を待ちのぞむ 渡辺秀訳≫と、記載されています。
ある程度評価の定まった、そして、いささか時間を経た本にかんしては、無料 貸本屋と陰口を叩かれることもある公共図書館ですが、実際に役にたつことも あるものです。    
2009/3/15, バーコード
 少々調べものをしているのですが、どなたか、おしえてください。
 「万延元年のフットボール」の12章の頭に、サルトルの松浪信三郎訳「絶望のうちにあって死ぬ。諸君はいまでも、この言葉の意味を理解することができるであろうか・・・」と引用されていますが、これはサルトルのどの著作のどの部分なのでしょうか。入手できる日本語訳の本で教えていただけるとうれしいのですが。
よろしくお願いします。
2009/3/14, ジャスミン
 イオさん、ありがとうございます。今、「ヴェイユの言葉」を読んでいます。「神を待ちのぞむ」は今のところ品切れ中で、注文のみという状態です。大江さんが心魅かれたのがわかるような気がします。でもやはり格調高い本で、ゆっくりゆっくり噛み締めながら読んでいます。心に沁みこむにはやっぱり速読では無理だなぁと自分の能力のなさも含めて読んでいます。奥の深い本に出会えると、私の心はとても静かになります。
2009/3/11, みやじま紅葉
いとうくにお様
  皆様
  活発な書き込みで、大江氏の講演や作品の影響が手に取るようにわかり、種々の読み方が勉強になります。
  ところで、以前、記念復刊されると思っていた文庫版が出ていました。当初思っていたように、刷を重ねて、新たに帯を巻いたものでした。
 ・  『懐かしい年への手紙』講談社文芸文庫、2008年11月10日第6刷発行
   帯には、「創刊20周年記念アンコール復刊」とあります。 あらためて、再読したいと思います。
2009/3/8, 古井一
 このところのみなさんのやりとり、さすがは「ファン倶楽部」という感じです。ジャスミンさんへの答えはでたようですが、これについてはいとうさんが仰るとおり、しばしばふれられる大江さんのキーワードの一つだと思います。定義集の第1回(朝日新聞2006年4月18日付)は【注意深いまなざしと好奇心】として、歩行訓練中の光さんが転倒した際の女子高校生の大変印象深いエピソードが記されています。そこには、古い人にはできない新しい人の「注意深くかつ節度もある振る舞い」としてのケータイ対応があります。 衒学始終嘘団さんの答えもみんなで探しましょう
2009/3/8, いとうくにお
イオさん、ありがとうございます。この「注意力」のことは大江さんが講演や本で何度か取り上げていましたね。
2009/3/8, イオ
『ヴェイユの言葉』富原真弓 編訳(実表記旧字体)248ページ
≪まったき隣人愛とは、「あなたを苦しめるものはなにか」と問うことに尽き る。……不幸な人にある種のまなざしをそそぐだけでよい。ただし、このまなざ し、注意力に充たされたまなざしは不可欠である≫
出典はヴェイユの
Attente de Dieu.1942 田辺保・杉山旧訳『神を待ちのぞむ』1967
だと思われます。 違ってたらごめんなさい。
2009/3/7, 衒学始終嘘団
みやじま紅葉様 ありがとうございました。『快復する家族』ざっと見直してみましたが違うようです。もっとくだけた感じの文体だったような。アメリカで知り合った人が大江さん宅を訪ねてみえて大江さんは貧乏旅行の途中に食費をうかすために来たのだなぐらいに思っていたのに、光さんのCDを聴いて「是非アメリカでも出そう、推薦文は自分が書く、自分こそがその任にふさわしい人間だ。」といいだしてびっくりしたというような内容と記憶してます。読んだ本は全部残してあるはずですがみつかりません。どうかよろしくお願いします。
2009/3/6, いとうくにお
やはりシモーム・ヴェイユでしたか。原典がわかるといいのですが。どなたか、このヴェイユの言葉を大江さんが何から引用したかご存じでないでしょうかね。
2009/3/6, ジャスミン
 いとうさん、ありがとうございます。そしてこばやしようじさんの投稿も読ませていただきました。そうです。思い出しました。そのとき深く考えさせられ、ある人たちに紹介したいと思ったのですが、出典も正しい訳語もうる覚えでどうしようかと思っていました。助かりました。そして、人に伝える前に私自身、よくこの言葉をかみしめたいと思います。少し時間が出来たので、大江さんの作品を読みたいと思います。本当にありがとうございました。
2009/3/6, いとうくにお
ジャスミンさん、もしかしてシモーヌ・ヴェイユでしょうか。この掲示板の2002年12月9日のこばやしようじさんのご投稿に、「人間の力として一番大切な、祈る力を持つこと、それは、自分の横にいる人、隣人、町で会う人、一緒に生活する人に対し、この人がどのように苦しんでいるのかをよく考える能力があることで、その人がどのように苦しんでいるかを聞き出してあげることのできることが人間にとって最も重要なことだ。」というヴェイユの言葉を大江さんが講演で紹介したという話が出ています。
2009/3/6, ジャスミン
 確か、フランス語の1フレーズ訳したものだったと思うのですが、年末年始のいつだったかテレビで、講演の様子が映されていました。若い人に対しての贈る言葉だったと思います。もう10数年前、光さんのコンサートに行った折(サントリーホール)、大江さんの講演の中にも入っていたように記憶しています。「隣の人に気遣いなさい。」・・・ とにかく隣人をの気持ちに耳を傾ける感受性を大切にせよとの言葉を大江さん独特の優しい口調で聞いた覚えがあります。どうしても思い出せないのです。でも名言でした。何かご存知の方、教えていただきたいです。よろしくお願いします。  
2009/3/6, みやじま紅葉
衒学始終嘘団
エッセイ集で・・・(光さんのCDのアメリカでの発売の推薦文を書いてくれた人のこととかがのっていた。) ということですが・・・
おそらく、光さんのCDについてのエッセイ集といっていい、『快復する家族』にはあるのでしょうか。(講談社文庫,1998年3月)。参考になれば。
2009/3/5, 衒学始終嘘団
いとうくにお様 みやじま紅葉さま 皆様
   大江文学を読み始めた頃、某有名大学文学部の博士課程の女性に「嘘団さん、大江健三郎をよんでるんですか。理解できない本を読むのが趣味の人っていますものね。」といわれたことがあります。自分にそういわれたことよりこういう人にまで大江文学はそう捉えられているのかとショックでした。たしかにあまり理解はしてないでしょうが。(文中の英文は読み飛ばしてるし…)
川西政明著講談社現代新書『「死霊」から「キッチン」へ』はかなり大江文学にスペースが割かれていて大変参考になりました。このほかよい解説書(参考書)がありましたらまた教えてください。 また、エッセイ集で大江さんにしては軽めの話が多かったと思いますが(光さんのCDのアメリカでの発売の推薦文を書いてくれた人のこととかがのっていた。)本を探していますがみつかりません。教えてください。
2009/3/5, いとうくにお
みやじま紅葉さん、加藤周一さんのお別れ会のこと、ご紹介いただきありがとうございます。加藤周一さんのような人がどういうときにどういうことを考えていたかということは、これから先ずっといつの時代にも、私たち日本人の確かな指針になるような気がします。

ジャスミンさん、おひさしぶりです。大江さんの言葉についですが、いつごろのことか、本、新聞、講演、テレビなどどのような発言の場でのことかなど、何かヒントになるような情報が思い出せるようでしたらお教えください。
2009/3/5, ジャスミン
 久しぶりにメールします。思い出そうとしてもどうしても思い出せないことがあります。もし教えていただければと思います。大江さんの言葉に、確か「そばにいる人のことを思いやりなさい・・・」というような言葉があったかと思うのですが、ご存知の方、教えていただけませんか。  
2009/3/5, みやじま紅葉
いとうくにお様
  皆様
    2月21日、東京・有楽町で、「加藤周一さんお別れの会」が開かれて、そのときの、弔辞を読む、大江氏の後姿が、当地の新聞に掲載されています。「加藤さんの著作を死ぬまで再読し続ける」とのメッセージが掲載されています。

   衒学始終嘘団様
  『同時代ゲーム』は大江氏の最高傑作のひとつですので、読みとおせることがファンとしては必須になります。個人的には、島崎藤村の『夜明け前』に当たると思います。
   現在、「父」を主題とする実に刺激的な小説に取り組んでおられるようですからさらに、現在の島崎藤村たることになるでしょうか。楽しみです。
2009/2/26, いとうくにお
衒学始終嘘団さん、はじめまして。僕も『同時代ゲーム』は、何度か挫折しました。あるところまで進めば、あとは大丈夫なのですが、そこに行くまでが……。
2009/2/26, 衒学始終嘘団
わたしは奥野健男著の中公新書「日本文学史」の(新しい現代文学の出現を人びとにもっとも強く印象づけたのは大江健三郎です。)に惹かれてその当時本屋に揃っていた新潮社の「大江健三郎全作品」1期、2期(ピンチランナー調書まで)から入り、それを読み終えた頃「同時代ゲーム」がでて、名古屋の三省堂書店で著者の声をテープで聞きました。(思ってたより大声でまくし立てられてびっくりしたように記憶しています。)それからは大江さんの本が出ると購読してきました。最近は本を読む時間も減って思い出したように昔読んだ本のお気に入りの場面だけ読み直すという迷惑な読者となっています。このたび一念発起して何度も読み返そうとしては挫折していた「同時代ゲーム」を読み切ることができました。文庫本を買い直して気になる文をノートに書き写しながら学生の試験勉強のようだと思いつつ読んでいきました。おかげで漢字の使い方などにも感心させられ、筒井さんの推薦の言葉通り「いまこそこの作品の時代だ!」とめくるめく感動を覚えました。
このサイトは以前から知ってましたが何か書くのは「同時代ゲーム」を読み直してからと思っていてこんなに遅くなりました。(3年はたったかしら)つまらない文章を長々と書いて申し訳ありません。つぎは「M/Tと森のフシギの物語」に挑戦です。
2009/2/19, いとうくにお
しおしおさん、お手紙を出されたのですね。現在、新しい小説の執筆に取り組んでいる大江さんにとって(苦労されているということが先日の朝日の「定義集」にも書かれていたと思いますが)、読者からの手紙はきっと仕事を進めるのを助けになるのではないかと思いますよ。大江さんが手紙を読んでいるところを想像するだけで、読者としては楽しくなりますね。
2009/2/18, しおしお
いとうくにお 様
おかげさまで、昨日、ファンレターをお送り致しました。
「沖縄ノート」を読了出来たこと、そして、感想文を書けたこと、更には憧れてやまぬ、大江健三郎氏に、ファンレターをお送りできたこと… 全て、いとう様の暖かい励ましのお言葉なしではありえなかったことです。私の感謝の気持ちを、どうかお受取頂ければ幸いに存じます。

うさぎ 様
こんにちは。はじめまして。
あんなに長い文章をお読み頂き、誠に有難く存じております。
うさぎ様のお幸せを願い、また、それをうさぎ様ご自身でお創りになれらる力をお持ちである事を、共に確信させて頂くことをお許し下さい。そして、私自身も精一杯の力で幸せになりたい、そう望みます。
沖縄へのご旅行をご計画とのこと…もし、現地の情報が必要な際は(といっても、私も昨年以来、帰沖していないので胸は張れませんが… 数十年暮らしておりましたので、どこに何があり、実際にどんな様子か、本島については大体解ります。)
いつでもsiosio_fanclub@yahoo.co.jpまで、ご連絡を頂ければ幸いに思います。
2009/2/17, うさぎ
 しおしおさんの文章に、わたくしも深く感銘を受けました。 同じく大江健三郎氏に励まされる仲間としてうれしく思います。
「自らの力で幸せにいきていく」
 そうですね。ほんとうに幸せに生きていかなければと あらためて強く思いました。

なかなか観光で沖縄へ行けなかったわたしですが 3月に沖縄を訪ねます。楽しみです。   ありがとうございました。
2009/2/17, いとうくにお
おお、すでにファンレターの準備をされていたのですね!厚かましいなどとんでもない。正しい選択だと思います。ぜひ実行されますように。
2009/2/17, しおしお
大江健三郎ファンクラブ掲示板
管理者様
いとうくにお様
しおしおです。素晴らしいアドバイスを下さり、本当にありがとうございます。
…実は、私こそが「恥」を知らない、誠に厚かましいこと、この上ない人間でございまして… 既に大江健三郎氏にお送りしたいと望んでいる、ファンレターの前書きを仕上げてございます(大笑)
明日、お教え頂いた通り、岩波書店の編集部気付けにて、さっそくファンレターを差し上げたく存じております。いとう様は、沖縄の「ユタ」(不思議な能力を持つ方のみが、その運命によって選ばれ、更に修行を積んでなれる、人の心を癒す職業を表す、沖縄の方言)のような方だ…
読心術がお使いになれるのではないか…
そんな不思議な、誠に幸せなお言葉に、心から御礼を申し上げます。
2009/2/16, いとうくにお
しおしおさん、こんばんは。ご感想をありがとうございました。さっそく拝見して、感想から伝わるしおしおさんの真摯な姿勢に感銘を受けました。
差し出がましいようですが、この感想を岩波書店の編集部気付けで大江さんにお送りしてはいかがでしょうか。感想のなかでしおしおさんは、大江健三郎氏がご自分の支えだと書かれていますが、そのように大江文学を大切に思っている読者からの手紙は、大江さん自身にとっても大きな励ましになるのではないかと思うのです。
2009/2/16, しおしお
大江健三郎ファンクラブ掲示板
管理者様
こんにちは。沖縄出身のしおしおです。
先日は、ただただ感動だけでメールを差し上げた、 私の投稿をご掲載下さり、誠にありがとうございました。 いとうくにお様より、「よろしければ、ご感想を」というお言葉を頂戴し、更に嬉しくなって舞い上がり、感想文を書いたら、 とても掲示板に載せることが出来ないような長文となりました。
なので、PDFファイルにし、インターネット上に、アップロード致しました。フリープランを利用しておりますので、14日間の限定となりますが、以下のURLにアクセス頂き、 【沖縄ノート感想文】と書かれた傍の「ダウンロード」ボタンをクリックして頂くと、 ご覧頂けるようになっています。どうぞよろしくお願い致します。
 http://www.filebank.co.jp/wblink/d79cad03a5cc6d1e8e9a7e24c0b10ead
追伸:もちろん、ヘンなウイルスが入ったようなファイルではございません。 どうぞ、ご安心の上、クリック下さいませ。
2009/2/11, いとうくにお
みやじま紅葉さん、「新潮」の情報、ありがとうございます。詩に着目して大江文学を論じるというのは興味深いですね。
2009/2/11, みやじま紅葉
いとうくにお様
  皆様
  3月号の「新潮」には、飯吉光夫氏による「三つの「アナベル・リー」―川村二郎をしのんで」が掲載されています。 p196−200。
  ここでは、詩をたくみに解説しながら、大江氏の小説を詩のみで論じています。読んでみる価値のある論考になっています。
2009/2/8, いとうくにお
しおしおさん、はじめまして。ご投稿ありがとうございます。
『沖縄ノート』の文体は少し読みにくいところもありますし、内容そのものの重さもありますので(沖縄に縁のあるしおしおさんにとってはなおのこと)、読んでいくのはなかなか大変かもしれませんが、読みがいのある内容ですので、ぜひ読了を目指していただければと思います。この本が出た1970年当時と比べて、沖縄のおかれた状況、沖縄と本土の関係は根本の部分では変わっていないと僕は感じます。それゆえ、現在においてもこの本の存在意義は大きいと思います。よかったらご感想などお聞かせいただけると嬉しいです。
2009/2/8, しおしお
大江健三郎氏の大ファンです。
…といっても、実は御本を読んだことが一度もありません。
沖縄に生まれ、二人の祖父を沖縄戦で失い、(沖縄の)本土復帰運動で出逢った両親の下に生まれ、生れつきの知的障害を持った弟と共に、長い時間を生きてまいりました。私にとって大江健三郎氏は、そのご存在そのものが、生きる支えです。私の母(沖縄戦時に2歳)は、大江健三郎氏のことを「人生の勝者だ」と讃えます。
そんな私が真っ先に読まねばならぬのは「沖縄ノート」だと解っています。ただ、自らの誕生の周囲に起こっていた、その悲劇に向き合うのは、本当に辛いことです…それゆえ、今日までずっと敬遠してきました。
しかし、思うところあり、意を決して、今日、図書館から御本を借りてきました。たまたまインターネットを検索し、大江健三郎氏のファンの方がこんなにもたくさんおられることを知り、嬉しくてたまらず、投稿することにしました。 御本も読んでないくせに、恥ずかしいのですが…
この嬉しさを支えに、「沖縄ノート」を読みたいと思います。勇気をお与えくださった皆様に、心からの御礼を申し上げます。
2009/2/8, カタテマル
 井上春子さま
London Review of Booksにフレデリック・ジェイムスンの書評が出ているようです。が、購入しないと読めないようです。そのうえ英語です。
 http://www.lrb.co.uk/v25/n22/jame02_.html
日本語訳があるのかどうかは不明です。
2009/2/7, みやじま紅葉
いとうくにお様
  皆様
    『さようなら、私の本よ!』講談社文庫、2月13日発行
となっています。再読が楽しみです。

井上春子 様
   大変興味ある論文ですね。当方も読みたいです。
2009/2/4, 井上春子
大江文学に関心をもっている人です。
質問がありますが、大江さんの『宙返り』についてアメリカの評論家フレデリック・ジェイムスンが書いた「スウード・カップル」という評論があると聞きました。その評論は日本語訳でどこかの雑誌などで紹介されたことありませんか。ぜひ読んでみたいですが、私、英語の文章は読めませんので日本語で訳されたものがほしいです。もし、ご存知の方がいらっしゃれば教えてもらいたいです。
2009/1/24, 古井一
  いとうさん、今回の記事の若者にむけた大切な部分を引用していただいてありがとうございます。そういえば大江さんには「鎖国してはならない」というタイトルの評論集がありましたが、日本人が陥りがちな閉じること、そうであってはならないと大江さんは言いつづけていますね。
2009/1/22, いとうくにお
古井さん、「定義集」のご紹介、ありがとうございました。この記事、僕は見落としていました! 加藤周一氏が最後のテレビ出演で若者に向けて発した言葉を引きつつ、「若者がふさがれた社会を見つめ打ち開く方向に出ていかず、自らを閉じれば、暴発よりほかにないと思い詰める不幸はさらに続く」と書かれているくだりは、なんだか大江さんの不気味な予言めいて感じられます。
2009/1/21, 古井一
  加藤周一さんの「日本文学史序説」のなかに大江さんの文学についての記述があることをご自身知らず読まずにこれまで来たこと、そしてもし読んでいたらどのような対応をされていたか、昨日(20日)の朝日新聞「定義集」を読み、いかにも大江さんらしいと思わず笑ってしまいました(大江さんが再読・三読された初版本には「戦後の状況」の終章の部分はなかったようです)。
 それにつづけての記述は、なんとよく辞書を引き、辞書を読む人であることか、それは真の言葉の専門家としてご自身を律する生活の証しであるように思います。
 こうして読んでいてなぜか、もうずいぶん前に吉田秀和さんが朝日新聞の「音楽展望」のなかで加藤さんと大江さん、それぞれの書くものにふれ、お二人を戦う人と書いていたことを思い出していました。
2009/1/12, みやじま紅葉
よしだ様
  大江健三郎氏の小説には、たとえば、オーデンの詩が引用されて、重要なキーワードとしてでてきます。
  例えば、『日常生活の冒険』の最後には印象的な詩が翻訳されています。 また、『遅れてきた青年』では、第一部でも、最初に引用されています。
  最近では、エリオットでしょうか・・・
  ご存知かと存じますが、書かせていただきました。
2009/1/12, いとうくにお
いいえ、僕も詳しくは知らないんです。確か大江さんは、outgrowは「成長する」「殻をやぶる」、upstandingのほうは「まっすぐ立つ」「自立する」というような意味として色紙に書かれていたように思います。
2009/1/12, よしだ
いとうくにお様ありがとうございます。
オーデン、イエーツの両詩人とも私の勉強不足のため知りませんでした。
おはずかしい・・・これを機に両詩人を勉強してみます。
ありがとうございました。
2009/1/11, いとうくにお
よしださん、こんにちは。色紙の言葉、詳しいところは覚えてないのですが、大江さんが好きな詩人オーデンの詩からoutgrow、もう一人イエーツの詩からupstandingを引用してましたね。正確なところをご存じの方、いらしたら、教えてください。
2009/1/11, よしだ
「ニュースウォッチ9」を見ていたら大江健三郎さんがとても良い事を 言っていました。特に色紙に書いてあった言葉が印象に残っていますが、録画し なかったため、詳細まで詳しく覚えていません。どなたか色紙に書かれていた言 葉を教えていただけませんか。よろしくお願い致します。
2009/1/9, いとうくにお
明けましておめでとうございます。
みやじま紅葉さん、しんしろうさん、NHK出演の情報、お知らせいただきありがとうございます。さっそく録画の予約をしました。中国での文学賞受賞のニュースも嬉しい知らせですね。
2009/1/9, しんしろう
皆様、明けましておめでとうございます。久しぶりに書き込みをさせていただきます。大江さんが、今夜のNHKニュースウォッチで、閉塞時代の生き方を語られます。題して、楽観主義のススメ=B裁判を闘ってきた大江さんが、どのようなことをお話しになるのか楽しみです。
また昨日の読売新聞によると、「揩スしアナベル・リー」が、中国の代表的な出版社の人民文学出版社や外国文学関係団体などが選ぶ「21世紀年度最優秀外国小説」の一つに入ることが決まったそうです(例年6作程度の選出とのこと)。講演の通訳等をめぐり中国政府と色々あったと記憶していますが、最近の中国での評価はどのような状況なんでしょうか。
2009/1/9, みやじま紅葉
 いとうくにお様
  皆様
  本日(9日)、午後9時、NHKテレビ「ニュースウォッチ9」にて
   “楽観主義のススメ”
    大江健三郎さんが語る閉そく時代の生き方
  があります。
   皆様、拝見する時間をとりましょう。
  今年もよろしくおねがいします。  

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