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5月13日木曜日、

裁判所に通うようになったころ、
出勤時間は、9時だと言われたのだが、

9時まで寝ていたかったので、
9時に目覚ましをかけて、よく寝た。

寝たりなかったが、
自分で決めたことだったし、

あまりに遅いのもいかがなものかと、
自分の中の臆病虫が、

その時間に身体を起こさせた、

30分強の遅刻、

遅れたとしても、
別に組織として何も困ることはなく、

文句をつけようと思えば、
いくらでもつけられるし、

間違いなく、私が間違っているのだが、

とりあえず誰も何も言わない、
存在感のなさに、

淋しくもあり、
趣を感じたりする、

*

夏を思わせるまとわりつき加減をみせる陽気は、

古いけれど、天井だけは高い建物に、

すこしづつ漏れ込んできて、

それなりの趣を、
夏のバージョンにする、

*

仕事帰り、

近所にある、
ほとんど丘のような、
愛宕山という山に登る、

たばこの吸いすぎなのだろうか、

筋肉は何ともなくとも、
酸素が足りない気がする、

甲府の盆地のそこに生えている、
人工的とはいえ、

少なくとも私の目には、
それが自然な状態と思えたような、

家並みが詰まっていた、

ようやく薄暗くなろうとするぐらいの、
まだまだ明るい世界は、

目線よりも下にひろがって、

私に、開けた空を与えてくれた。


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