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5月31日、月曜日、

何となく、気分が空回りしたような一日。

法廷がある日なのだが、
午前と午後とをあわせて、全部で3件、

なんとなく、自分の余裕の時間がとれそうに
思いながら臨んだところ、

午後の一時半から始まった離婚の裁判の、
旦那の方の本人尋問が、
3時間かかった。

被告である奥さんの代理人である弁護士が、
得意げな感じで、

イエスかノー、みたいに答えだけを要求する。

仕方なしに旦那が、
どちらかに答えると、

ほんとにそれでいいのか、みたいなことを、
含み笑いをしながら、突きつけて、

断定した答えだと、当然、若干現実に会わないことが出てくる、
そこを突いて、したり顔でいる。

旦那としたら、だから初めっからちゃんと説明しようと
思ったのに、という顔をしながら、

それなりに、微妙な事情を説明する。
ま、多少、利己的だけど、スジは通っている、


代理人殿は、

いいです、わかりました、
そう、きいておきましょう、なんて、

鼻持ちならないハナを顔先にぶら下げて、
せせら笑うかのような表情、


私は、自分も相当鼻持ちならないやつだから、
よくわかるんだが、

あんたは相当カンチガイした野郎だと思う、

細かい点は、まだいくつかある、
しゃべり方が前の総理大臣みたいでハナにつく、
いちいち、細かいところで揚げ足を取る、


だいたい、

いつ、あなたは奥さんとわかれようときめたんですか、
そのきっかけは何ですか、って、

そんなもん、はっきり答えられると私は思わない、
はっきり答えたとして、その答えが何かの意味を持つとは思わない。

どこかに絞って、これがキッカケだって、答えられたとしても、
そのキッカケによって、爆発したとすれば、
それはそれまでの積み重ねが、意味を持っているんだ、

最後に、引火した点火したところが、いったいどうだって言うんだ、


それなりの期間、一緒にいて、
楽しい思いもしたであろうし、
いやな思いもいっぱい積み重なったであろう、

その中で、どうしても、
一緒にいることができなくなったのだ、

そのことの意味が、分かっているのか、


茶々を入れるかのようなことで、
存在感を示しているとでも思っているのだろうか、


奥さんの代理人に立って、
旦那さんがどれだけ悪いか、ということを

表面化させることは、確かにあんたの仕事だ、

そのことによって、
奥さんの手には、慰謝料が入るかもしれないし、
お金が取れないならば、分かれることを認めない、という
判決をもらうことができるのかもしれない、


忘れたくないのだ、

私らは、所詮、

人のトラブルに顔をつっこんで、

しかも、オフィシャルに顔をつっこむことを認められ、
そういった権限を独占させているのだ、

そのなかで、真摯たることだけができるとも思わない、
勝ち負けにこだわって、結果を出せばそれでいいとも思わない、

すくなくとも、まだこの国は、そういう国ではないと、
私は思う、

感情を表沙汰にされたとき、
よほど、ただ強気にいけば、圧倒的に勝てるというとき以外には、

そう簡単に、ひとは、通りいっぺんの正義なぞかざしやしない、


どろどろにキタナイ中で、
それでも、どうしても言い分をとおすべく、

法廷にくるのだと、思う、

少なくとも、私はそう思っている、


自分のプライドを慰めるために、仕事をするわけではない、

私の考えが幻想にすぎないかもしれぬ、
少なくとも、端からかなりの部分まで崩れているかもしれない、



そして、あなたが悪いわけではないかもしれぬ、
あなたの手管が悪いわけではないのかもしれぬ、

つかみ所のない腹立たしさが、
あなたに投影されているのかもしれぬ。


それでも、
今日みたいな感じの、あなたのやり方は、
きょうの私にとっては、嫌いだった。

正しさは、私にはわからないけど、



ふう、、

うーん。



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