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7月、(5)

7月23日、金曜日、後半、

親父の家で、お出かけの準備をしつつ、
明日からのキャンプの責任者をやらされているSに連絡。

時間の調整をして、
Sから連絡が来る。

クルマで迎えに来てくれると言うので、
待ち合わせをしやすいように、札幌地下鉄南北線北12条駅で。

少し、待ったのちに、クルマで参上、
久しぶりに会ったはずなのだが、
なんの違和感もなく、そのまま乗車、

座席の足下のところに、下足を乗せるためのトレーがあるので、
土禁かと、聞けばしかり、
そこで、たばこは吸えるのかと聞いてみると、
そんなもの禁止したら、俺が死ぬっしょや、とのお返事。
ごもっとも。

ちなみに、Sは最近、今の彼女とつきあうようになったらしい。
その彼女は、今回のキャンプに同行。

なんだか、せっかくの週末のじゃまになってすまぬ、というと、
それは平気、ただ、友達が友達を呼んだ形になって、
総勢11人、内一人は乳児、ということになった、と。
そりゃ、大所帯だわな、

その面々の分も含めて、今日はこれから買い出し。

Sの住まいについて、
Sの彼女に挨拶。

なにやら、先日、電話でS本人から聞いたところによると、
Sは、クルマの整備関係の仕事をしているのだが、
それにあきたらず、なんかの資格でもとるべか、と思い、
学歴とか職歴とかに関係なく取れる資格として、
中小企業診断士、の資格を目指そうかとしたらしい。

中小企業診断士、というのも、私にはよく分からないのだが、
経済の矛盾というものに、必ず突き当たるものらしく、
そこで、Sも、その矛盾を自分の生活で解決すべく、
自給自足的な生活にあこがれるようになったらしい。

そこで、アラスカだかで、暮らしている人の本に出会い、
自分もアラスカで、暮らしたいと思うに至った。
ところが、結構カラダが、なまっていることに気づき、
とりあえず、アラスカに行けるための体力を身につけようと、
近所のスポーツクラブに加入。

スポーツクラブの初回は、インストラクションとして、
体力測定のようなカリキュラムだったらしいのだが、
そこで、たまたま出会ったのが、今の彼女。

初対面で、エラク気に入ってしまったらしく、

なにやら、その彼女は、婚約者がいて、結婚を前提に、
自分のカラダに磨きを掛けるべく、そこに来ていたらしい。

それを事実上、略奪。

当人同士は、別にどうなろうとかまわないのだろうが、
周辺がそれなりに動き出していたらしいので、
その辺のごたごたを整理するのに、しばしの時間がかかり、
つい、この数日前から、公然とつきあうことができるようになったとのこと。

なんだか、それなりに面白みのある巡り合わせではあるが、
結局、その場で彼女を見つけてしまって、
アラスカはおろか、スポーツクラブ自体も、どっかに
吹き飛んでしまっているのが、ほほえましいことである。

なんだか、よくわからん、ひげづらの私をとりあえず、
あたたかく迎え入れてもらって、買い出しの計画を、
必要なもののうち、ビールなんかは、予め買い入れていてくれていた。

そこで、今日は、とりあえず、キャンプ用品と、食料の調達。

結構、出かける時間が遅くなっているので、
調達先の店の閉店時間との戦いらしい。

クルマで、郊外型のホームセンターの前へ。
閉店時間が、9時であることを確認して、そこはそのまま立ち去り、

すぐ近くにあるアウトドア用品屋へ。

火元関係の木炭やら、網やら、たきつけやら、
ついでに、Sの彼女の要望で、スクリーンテントまで購入。

なんだか、初々しい、断れなさをSが持っていることに、
新鮮さを感じつつ、大丈夫だろうかと心配し、

そして、ホームセンターへ移動し、
使い捨ての皿やら、アルミシートやらを購入。

時間がだいたいこのとき、九時に近づいてくる。

そういえば、さっきの店のほうが安くて品揃えがあったとかいうことになって、
もういちど、うろうろしたりする内に、時間が終了。

あとは、食料品の買い出しが残っているのだが、
気がかりなのは、スーパーの閉店時間。

まあ、遅くまでやっていたような気がすると言うことで、
しまっていたら、一体どうすればいいのだ、という空気のSとともに、

クルマで、急いで、というより焦って移動。

とりあえず、シートベルトは、点数がもったいないので、
助手席の私は、それなりに着用。

おもしろそうに、後部座席からSの彼女が除くので、
Sまで、あわてて、シートベルトの着用。

だいじょうぶなのか、Sよ、

道なりにゆるやかに左折すれば、
スーパーの大きな看板がいまだにライトアップされているのを発見。
それだけではあるが、車内には、歓声が。

結構、遅くまでやっていることに感心しつつ、
店内で、肉やら、焼きそばやら、米やら、
総料理長ご要望のフランスパンやら、
Sのこだわりのウドンやら、
初日の朝食用のパスタやら、

そうとう腹にたまりそうな食材を購入。

北海道の肉といえば、ジンギスカンなのだが、
それ用の肉の大きな固まりが、売っていないことに、
私とSとで、ため息をついたりする。

別に私らが大きくなったからではないと思うのだが、
せいぜい一番大きな一キロ入りぐらいのものを複数購入。

たしか、三キロだか五キロだかの結構、肉、という固まりが
昔は売っていたはずなんだけどなあ、

それらの品物をクルマのトランクやら、後部座席やらに、
とりあえず、押し込んで、
S宅に帰還。

部屋に戻って、食料類をクーラーボックス等に押し込んで、
ここらあたりで、Sの彼女は、帰宅。

それにしても、10人だかいる連中が、
買い出しなんかの準備を手伝わないことにSは憤慨。

午前中は、まだ東京にいた、私にはねぎらいをかけてくれた。

ま、でもそんなもんじゃないの、
最近の若い衆、とりわけ、女の子は、働かんでしょ、こういう時、と。

悪いのは、男さ。

あと、とりあえず、仕事は二つ。

一つ目は、テントを借りに。

テントを借りにいくのは、旧姓Yという、中学の時の同級生。
結婚して、名字が変わっている。

東区本町、から平岸のほうへ。

夜遅くに申し訳ないと言うことを、だんなさんに謝りつつ、
テントを運び出す。旧姓Yは、おなかが大きくなっていた。

帰りの車のなかで、落ち着いてきてるのは、
旧姓Yと、あとひとりは、旦那と一緒にニュージーランドに行ってしまった
女の子だけだよ、なんて話をしつつ、時の移りゆきを感じて。

だいぶ、夜になってきた感じがして、
時の流れと、場所の移動とに、それなりに強いインパクトをうけて、
あくびなんざを連発してしまう。

そこから、南4条、にある、もう一人の野郎、Aのピックアップ。

Aは旭川一の進学校に入学するも、なんとなく、向いていないと自分で感じ、
調理師の専門学校だかに通って、しばらくは調理師として働いていた奴。

ちょっと、変わってるみたいなところがあるが、
至極まじめな奴で、結構、好きな輩である。

今回のキャンプの総料理長。

総料理長Aは、自前の包丁のセットやら、
冷凍庫にいれておいた、とかいうワンセットの肉野菜を持参。

これまたエラク久しぶりなのだが、
あんまり堅苦しくなくそのまま合流。

現在大阪から、遊びに来ているというAの彼女と、
玄関前で挨拶をして、出発。

Aは、つい一月くらい前まで、アジア界隈をさまよっていたらしい。
見た感じ、ベトナムのネイティブと言う風貌になっていた。

Aの彼女とは、タイで出会って、
そのあと三か月くらい、一緒にさまよっていた、という。

日本に帰ってきてからのほうが、生活費がかかって仕方がないんで、
とりあえず、夏からは、正式にまた就職するよ、なんて話をしてた。

これで、今日の用事はおしまい。

S宅に帰宅して、寝袋を広げて、三人、ぐたっと寝る。

そういえば、まだ親父には顔も見せていない、


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