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7月、(6)

7月24日、土曜日、

今日の集合時間は、朝の七時半。
全員、遅刻もしないで到着してくるので、
待ち合わせ場所に泊まっていた、わたしら三人が一番、泡を食う。

テントやら、いすやらクーラーボックスやら、と
今回参加する男性4名女性5名乳児1名を四台のクルマに分けて積んで、
お出かけ。一人は、後から参加。

まずは、札幌の中心部からはずれ、小樽の方面に。

Sが運転して、私が助手席のクルマが、先導しているのだが、
なかなか順調に列をなさない。

携帯がむやみに鳴り響いて、後ろのクルマが若干のパニックに。

途中、銭函あたりにある、Sの姉の内による。
ここで、キャンプ用のテーブル二点を借りる。

それなりのネットワークを駆使して、
キャンプ用品がこれでひととおり揃う。

塩谷の砂浜で、キャンプをすることに、

空が、曇っていて、天気が予報でも芳しくなく、
雨が心配な状況だが、とりあえず保っている。

海岸は、それほど大きなところではないが、
近くにある別のキャンプ場ほどメジャーではないので、
はっきり言ってすいていて、テントを建てるのには、
自由にスペースを作ることができた。

Sがテント関係の指揮者として、
その指示のもと、荷物を運んだり、テントを張ったり。

砂浜で、それなりに風が強くふきつけるので、
テントのペグが固定しにくい。

大きめの石を見つけてきて、
それを砂の中に深めに埋めて固定する。

一息ついてみる。

男手が、ちょうど四名しかいないので、
テントを張るときには、そのメンツが揃って建てる。

テントの布地がそれなりに大きいので、
一人で持っていると風にあおられて離陸しそうになる。

その日の朝食は、来る途中にコンビニで調達。

昼のごはん用に、早速火をおこす。

既製の市販のコンロの両脇に、
自動車の整備会社で働いているS他一人が作ってきた、
一斗缶を切って作ったウイング上のオプションをつける。

これが良くできていた。塗装までしてある。

昼のごはんとしては、パスタをペペロンチーノに。

まずは、一キロのパスタを茹でる。
大きめの鍋に、大量のお湯を沸かし、ぐつぐつと。

その間に、ペペロンチーノに使うべき、ニンニクを
そのまま炭火で焼いて、つまみとして食ってしまう。

ビールに関しては、いくらでもクーラーボックスに入っている、

片端から、カンをあけていく、

幸せ。

ニンニクが焼きすぎてしまったので、
ナスを焼いてみたり。

あまり秩序が感じられないが、
みんなそれなりにオトナなので、好きにやっている。

総料理長のAが、パスタをアルミプレートの上に明けて、
焼いたベーコンなんかを刻んで、あぶる。

当然、他の連中は、ビールをさらに。

だいぶ、早々に出来上がってくる。
パスタもヒトも。

昼飯をそんなこんなでいただいておいて、
せっかく浜辺で過ごしているので、
少々腹ごなしとして、運動ごとを。

Aが、バトミントンの羽に似た、蹴ってとばす羽を持ち出す。

よく分からないが、当人達はセパタクローと言っていた。

これは、どう考えても、高い技量が必要である。

ただでさえ、能力もないところに、
ビールに流されつつある、四名が、
必死に足をのばしてみるが、そうそうあたらない。

そのうち、手ではじき返すことを覚え、

海岸でやっている以上、飛びつくことも簡単にできるので、
お互いが、それなりにおいしい状況を目指して、縦横に。

そのうち、当然のように、波打ち際に羽が飛ぶ。

Aが、果敢にも、おいしくも、水の中に、横っ飛びして以降、
四人は、Tシャツと短いズボンのまま、水中に進入していくのであった。

幸いに、気温は、びしょびしょのまま、洋服を乾かしているのにも
平気なくらいで、

運動した後のビールはうまい。

女性はきちんと水着に着替えて、
どこかからボード状のものを調達してきて、波で遊んでいる。

例の乳児一人は、そのなかの一人の女性の娘で、
一歳と三か月、とか言っていたが、

なんか、妙に愛嬌を振りまかない様子がかわいらしくて、
私とAとでどちらが気を引けるかを争っていた。

物でつるAは、ジュースで一ポイントリードしたり、
私はしょうがないので、変な顔をしてみせたりしていた。

夕方には、火をつよくして、焼き肉。

それなりに肉なんかは大量に買ってきていたので、
十分に食うことができた。

Sの姉さんが、旦那さんとともに、
スイカと追加のビールを差し入れて、顔を出してくれた。

昔は、もっと細かったでしょ、と
Sの姉さんにつっこまれて、何も返すことができず。

そんなこんなで日が暮れて、

花火をしてみたり、砂山を作って箸を立て、
それを倒さぬように、やまをくずしていったり、

それなりに大人なようなコドモのままのような、

みんな、朝がはやかったので、早めに寝に入った。
聞き慣れない、波の音は、響いていたが、
すぐに、混沌の中に、とけ込んで。



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