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7月、(8)
7月26日、月曜日、
昨日までのキャンプの疲れがそれなりに。
昨晩は、親父と雑魚寝状態で寝ていたのだが、
親父のいびきが独創的である。
単純にうるさいだけならば、私は別に気にもしないのだが、
非常にメリハリが利いていて、なんだか、突然しばらく静かになったりして、
どうにも、気にせざるを得ないような不思議ないびきである。
これじゃ、眠りが浅いのではないだろうか、ね、と
夜中に何度か、目を覚ましつつ、思いふける。
夜はそれなりに、北海道的に「内地」よりは涼しいのだが、
なぜか、背中が暑くてしょうがなくて、夜中に寝返りのために、
何度か起きてしまった。
朝方、親父殿が、地道に出かける支度をしているのを、
うとうととしながら、見送るかたち、
親父どの出勤。
午前中は、くたくた、ぐだぐだと、くたびれた感じを
紛らわしているような、むしろ体中に引き延ばしているような
気がしながらも、だらだらとすごす。
家の中では、親父がたばこを吸わないので、
たばこを吸うために、オモテに出かけては、
親父宅の近辺のコンビニを網羅して、通い詰める形になる。
わりとクラシックな感じの生協が近くにあって、
品揃えもそれらしく、趣を感じることができた。
昼頃には、地下鉄に乗って、麻生駅へ。
駅にそのままつながっているダイエーに行ったりしてみたが、
ダイエーに地域的個性を求めるのは、
求めた私のほうが、間違っているわけで、
今ひとつ、わざわざ行くまでもないところかな、と思ったりした。
オモテに出て、そこらをちょこちょこと歩いている方が、
それなりの風情があったというものである。
それにしても、今日も天気が良くて、
むしむしと暑い。それでも甲府よりましであるが、
エアコン慣れしている人間としては、
どうも、あたり彼処が暑いような気がして、
あまり落ち着かない感じを受け続けている。
地下鉄で移動するのだが、初乗りの運賃が二百円で、
移動する便宜上、一駅とかふた駅だけ乗ってみたりすると、
とってもコストがかかってしまう気がする。
それなりに市営の地下鉄としてがんばっているのだろうが、
どうしても、路線を拡大しようとして、
需要がたいしてないような地域に線路を引いてしまって、
自ら、泥沼にはまっていってしまうようだ。
そのあとは、地下鉄を使うのがあほらしくもなってきたので、
暑い中、オモテをてくてくと歩いて南方面へ。
親父の住んでいるところが北12条で、
中心部である大通りというのは、南北ゼロ条ということだから、
だいたい12ブロックくらいの街路を歩いていけば、
札幌のいわゆる中心街に到達する。
大通りよりも、5条くらい北、すなわち北5条くらいが札幌駅で、
逆に大通りよりも5条から10条くらい南に行ったところが、
いわゆる「すすきの」である。
あたりの景色としては、それほど変わったところはないけれど、
東西に走る大通りと、南北に走るメインストリートとの交点にある、
元北海道拓殖銀行の本店が、北洋銀行とかいう第二地銀の大通支店に
なっているのが、なんとも、時代の風情を感じさせる。
本屋で、本を一通り眺めたりしたあとで、
午後はやく自宅に戻れば、高校野球の北北海道大会の決勝を
中継していたので、しばし眺める。
結局、北北海道代表は、旭川実業高校。
旭川実業を卒業している友達もいくらかいるのだけど、
それよりも、今からちょうど4年前に、旭川実業が、
甲子園に出場したときに、ちょうど見に行ったことがあったのを思い出した。
当時は、私が受験生で、5月早々に試験に落ちたりしていて、
それなりにやらねばならないことがありつつ、ぼけっと過ごしていた時期。
親父がその当時は、京都に単身赴任していたので、
年中が夏休み状態だった私は、結構長期に親父宅に滞在していた。
ちょうど、甲子園まで、遊びに出かけるには、ちょうど良いくらいの
距離で、組み合わせ上、旭川実業が、一回戦を突破したとかで、
面白そうだったので、見に行った。
たしか、優勝候補の鹿児島実業と対戦し、徹底的な乱打戦になり、
何か、憑きものがついたかのような旭川実業は、
15対13だかで、勝った試合。
うきよのごたごたが関係なく、とりあえず試合自体を楽しめたような
記憶が、いまでも鮮明に残っている。
ビールとか、そのとき、少し無理して飲んで、幸せだった記憶。
日に当たりすぎて、帰りの阪神電車で立ちくらみを起こした記憶。
帰って、シャワーを浴びると、日焼けした首筋がひりひりした記憶。
家で、それなりの思い出に耽っていると、
会社にいる親父どのから電話がある。
何かと仕事の忙しい親父であるが、今日は時間があるので、
買い物と食事をするので、街中まででてくるようにと、
最初は、親父の買い物をするのかとばっかりおもっていたら、
なにやら、私にスーツでも買ってくれると言うことになっていて、
どうも気恥ずかしいという本音的な部分と、
いい加減、親の世話になってもいられんという建て前で、
いくらか防御線を張ってみたりしたが、
おまえがみっともない恰好をしていると思うと、
親父のほうが恥ずかしい、というなかなかイタイ決め技をくらい、
お言葉に甘えることに。
紳士服やさんで、ブレザーと替えズボンと、
スーツとベルトとシャツと、おまけにネクタイまで。
なにやら、いかにも、ろくでもない息子が親父につかまったという
絵面で、とっても恥ずかしかったが、非常に助かったのも事実である。
そういえば、そこに行く前に、親父と札幌の「繁華街」で待ち合わせを
したのだけれど、まわりに結構、コドモのような連中がいっぱい
たむろしている中で、親父を待っているというのも、
なかなか趣深い物があった。
わりと、すっきりとしっかり親父であるので、
待ち合わせで、親父が来るのは、子としては、それなりの喜びがある。
おつかれさまっす。と、
後は、大通の公園内で、ビール各社が、それぞれ
ビアガーデンをやっているというので、
天気が持っている内に、そこで、ビールを飲む。
親父とそれなりに酒の席らしい話をしつつ、
自分の年を感じたりしながら、
ここまでとりあえず、私のじゃまをすることなく、
きっちりと親としての責任を果たしてくれた親父に感謝したりしていた。
正直に話をしてくれた中でのことで、印象に残ったことは、
高校くらいから親父は、自分の手に負えないと、私のことを思っていたらしいこと、
妙に、親父のリアクションが、その当時から変わっていったことは、
私自身感じていたことだったから、納得してみたりしていた。
二人でそれぞれビールの大ジョッキを一つと枝豆を一パック頼んだのだけど、
お互いが、それぞれのビールを持て余しているところが、
なんとなく、私の育ってきたスタンダードを表現していて、うれしかった。
その後、食事として、牛タンの料理を食して、
帰宅。
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