* かゆいところがあった、そこに手が届こうとしていた、けれど
それは夢の中だった。夢の話に過ぎないとなると、夢だと分かっていて
確信犯的に夢を作り上げる自分だから、あまり信用ならんなと思った。
* そこで、マクドナルドに出かけたのだけど、店員の女性が、一心不乱に
塩タンをカウンターで焼いていて、ちまちまちまちまひっくり返している。
客の私のことを全く構ってくれない。ああ、さみしい。
* もう一つが出前のレースに参加している、カウンターで高速で仕上げ
られたメニューを片っ端から運ぶ、交差点で左折するときに遠心力が強くて、
カレーのルーも、ラーメンのつゆも流れていく、右折ならそれほどでもない。
* まともな朝ご飯をたべる日曜日だった。ウインナと目玉焼きとみそ汁が
きりんとセットになっている。いや、きりんはいない、きちんとセットされているのだ、将来の話をお互いに前向きにところが、
哀しげに話をするところが、また日曜日の休日らしさというべきかも知れぬ。
* 転勤族の父親をもち、幼稚園も小学校も中学校もふたつづつ通った人間としては、
土地に対しての執着心がないということは、その通りだろう、だから、理解
することを旨として生きるべきだと考えるところにまでは来ている。
* 甲府を離れるまで残り二月を切った週末だった。二年間の契約になっている
現在の住まいの賃貸借契約の解約告知を電話で不動産屋さんに気軽く済ませる。
明日は月曜日、法廷はない日だけれど、可燃物の日ではある。
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